ハイトマップ画像特徴量と対象者属性情報に基づく表面テクスチャの触感推定

中西 大樹, (2023年3月工学部第二類卒業)

製品の表面テクスチャは, 製品の触感を決定する重要な役割を担っており, その触感はユーザの感情的・心理的な製品評価に影響を与える.表面テクスチャの触感品質を向上させるために, 触感を定量的に評価するための様々な手法が提案されているが, 従来の触感予測法とその精度検証は, 全被験者触感評価値の平均を予測対象としており, 触感が個人の好みや経験に依存することを無視している. マーケティングでは効果的な戦略を立てるために,顧客を属性情報によって細分化し, 特定の顧客層をターゲットとするセグメンテーションを行う. この顧客属性は, 角谷らによりスマートフォンケースの触り心地に基づく製品評価に影響を与えることが示されている. そこで本研究は, 表面テクスチャ形状と顧客属性情報をもとに触感を予測することで, 精度が向上するか調査することを目的とする.