• Effect of Switching from a Teleoperated Excavator with Different Size on Work Efficiency
    油圧ショベルの遠隔操作における機体切り替えが作業効率に与える影響

    増永 准也 (2023年3月博士前期課程修了)

    近年,日本の建設業では労働人口の減少や高齢化といった問題のため,1 人当たりの生産性の向 上が求められている.これらの課題を解決する技術の一つとして,油圧ショベルへの遠隔操作技 術の導入が進められている.遠隔操作技術を採用することによって,一時災害後の危険な現場に 行くことなく作業が行えるため二次災害の危険が無く,現場への移動にかかる時間や出費といっ た移動コストも削減することが可能である.一方で油圧ショベルの遠隔操作システムは,実機に搭乗して操作した場合と比べて作業効率が低下することがこれまでの研究で示されている。 実際に搭乗して操作する場合は,別の機体を操作しようとすれば乗り換えなければならなかったのに対し,遠隔操作では操作対象を切り替えるだけで瞬時に操作可能となり,実機搭乗において乗り換えの際に外から確認できる機械のサイズ感や,それから推測される動特性や周辺状況等の情報が十分に得られないまま別の機械を操作することとなる.よって,操作する機体の切替後は機体操作に慣れるまでの間,一時的にオペレータのスキルを十分に発揮できず,作業効率が落ちてしまう可能性が考えられる.そこで本研究では油圧ショベルの遠隔操作における機体切り替えが作業効率に与える影響を調査する.

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