Effect of Surface Textures on Fingertip Force Perception and Output
表面テクスチャが指先の 力知覚と出力に与える影響

岸下健太(2021年3月博士前期課程修了)

本稿では,表面形状をもつテクスチャサンプルを介して提示される参照力を力センサを押し込むことで再現させる方法を用い,力知覚に対する突起高さの影響を調べた.テクスチャサンプルの突起高さと発揮力の関係を調べたところ,特定の印加力条件においては発揮力に統計定期に有意な差があることを確認した.また,受容器発火頻度シミュレーションを実施したところ,突起高さの増加に伴いSA 受容器での発火頻度が増加していることを確認した.これら条件間での変数はテクスチャの突起高さであるため,突起高さが増加することで皮膚感覚への刺激が増加,皮膚感覚への刺激が増加することで力知覚に影響を与え発揮力が増加したことが示唆された.