Fingertip-Force Estimation Based on Deformation of Contact Area
(接触面変化に基づく指先印加力の推定法の提案)

氣比田 晃士(2015年3月博士前期課程修了)

スマートフォンやタブレット端末などのデバイスでは,指先が触れている位置を検出することによるタッチインタフェースが多く採用されている.人は指先に加わる力や滑りを高精度に知覚することができるため,指先が加える力を入力に使用することで,より直観的に使いやすく,ミスの起こりにくい入力インタフェースにつながることが期待できる. 本研究では,指先が加えている力を画像情報のみを用いて解析的に算出する手法を提案した.提案モデルを人の示指に応用することで,発揮力に対する誤差率が10%程度の精度で力の推定が可能であることを確認することができた.さらに,キャリブレーション機能をシステムに実装することで,さらなる推定精度の向上を実現し,あらかじめ測定したパラメータを用いても推定精度が向上することを確認した.