Squat training system to change load based on Locomotive risk level prediction
運動リスクレベルの推定結果に基づき負荷を 調整するスクワットトレーニングシステム

迫田航(2020年3月博士前期課程修了)

本研究では,トレーニング動作の特徴量から運動器のリスクレベルを推定するシステムを開発する.従来研究ではトレーニングの効果が分かりにくく,トレーニング実施者は実際にリスクレベルが軽減したがどうかの判定が困難であった.そこでスクワットや片脚立位動作中の関節角度や関節変位などを計測して,得られた各動作の特徴量からSTBLS の3 つのテストスコアをリアルタイムに推定することで,実施者に現在のリスクレベルをフィードバックとして与える.この推定にはニューラルネットワークを用いる.リスクレベルを推定して,個人の身体能力を理解することで,その能力に合わせたトレーニング設計も可能となる.本システムでは,リスクレベル推定をしたのち,その身体能力に応じた負荷量を即時的に設計するスキーエクサゲームを実施する.このエクサゲームでは,トレーニング中にリアルタイムで推定されるリスクレベルに応じた適切な負荷を提供するため,効率的で身体的リスクを抑えたトレーニングを実施することができる.