DhaibaWorksによる清拭部位可視化システムの接触判定精度の検証

南方麻友子(2019年3月工学部第二類卒業)

日本の医療現場で患者の日常生活能力指標として,FIM(Functional Independence Measure)が用いられているが,FIM 運動項目評価の際は患者に介助しながら採点を行わなければならず,評価者であるセラピストの負担が大きい. 本研究では,患者の運動計測時のセラピストの負担をできるだけ軽減するようなシステムの提案ができれば有用であると考え,FIM の評価項目の中の清拭に着目し,リハビリテーション医療の現場での運動機能評価を助けることを目指した.本論文では,産業技術総合研究所で開発されている人体モデルを用いた評価システムである DhaibaWorks を用いて,清拭部位を可視化するシステムを開発し,そのシステムの精度検証を行った.実験の結果,閾値を調整することでDhaibaWorks による清拭部位可視化システムが高い精度で清拭を評価可能であることを示した.