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コラム

第24回 博士論文,修士論文,卒業論文の発表会が開かれます.

2005.02.15

明日から2月末まで,3週間に渡って発表会が続きます.
まず,2月17日(水)は卜君と武田君の博士学位論文公聴会です.

1. 日時: 2月16日(水)13:30 〜 15:30
2. 会場:第二類会議室(C-112号室)

13:30 〜14:30
発表者:卜楠
論文タイトル:Novel probabilistic neural networks for bioelectric human interfaces

(生体電気信号を利用したヒューマンインターフェースのための新しい確率ニ
ューラルネットワーク)

14:30〜15:30
発表者:武田雄策
論文タイトル:
A study on human mechanical impedance for designing human-machine systems
(人間-機械システム設計のための人間の機械インピーダンス特性に関する研究)

次に,2月22日は4年生のみなさんの卒業論文発表会です.

1. 日時: 平成17年2月22日(火) 10:20〜12:20
2. 会場:218号教室

生体システム論(12名)
糠谷 優之:人工心臓用空心型経皮エネルギー伝送システムの設計
高畑 雅史:交流モータを用いた人工心臓の経皮的駆動に関する検討
長門 智大:カプセル型内視鏡へのエネルギー伝送システムの設計
寺尾 譲:ストレインゲージプレチスモグラムを利用した血管壁インピーダン
スの推定
松下 和寛:対戦型インピーダンストレーニング支援システムの開発
神田 龍馬:仮想ステアリング装置を用いた手先インピーダンス計測
林 弘一:上肢多関節運動における手先加速度特性の解析
村上 洋介:EMG信号を利用した家庭内作業支援システム
江口 良太:生体信号を利用した電動車椅子制御 〜ユニバーサルエージェントの提案〜
村上 樹里:シェイプセンサを利用した指文字認識システムの開発
杉山 利明:EMG信号を利用した代用発声システムの開発
島 圭介:生体信号を利用したアミューズメントインタフェースの開発

最後は,M2のみなさんの修論発表会です.

1. 日時: 平成17年2月28日(月)10:00〜12:30
2. 会場:103号教室

生体システム論(9名)
平野 旭:A Model of Chemotactic Response of Paramecium Based on Electrophysiology
阿部 達也:A Study on Motion dependence of Human Impedance Perception Ability
佐々木 雅善:Manipulability Analysis of Human Arm Movements Correlated with Operational Feelingduring Manipulation of A Virtual Driving System
坪田 広明:Non-invasive Monitoring of Arterial Wall Impedance Using Indirect Blood Pressure
下森 智:A Novel Three-Dimensional Pointing Device Using Acceleration Signals
有田 潤:A Substitute Vocalization System Based on Frequency Information of EMG Signals
濱本 泰治:FPGA Implementation of a Recurrent Probabilistic Neural Network and Its Application to a Bioelectric Human Interface
竹村 和浩:Analog-Circuit-Component Optimization with Genetic Algorithm
石井 靖久:Guaranteed Cost Control for Discrete-time Uncertain Systems Using Additive Gain

できるだけすべての発表会に参加して,発表に関して気づいた点や感想,新しい研究のアイデアやヒントなどを積極的にディスカッションするといいでしょう.
互いに良い刺激になると思います.
いずれにしても,長い時間を費やした研究の総決算です.
できるだけ良い発表ができるよう最後まで,がんばってください.

第23回 2月7日の見学会,無事終了しました.

2005.02.11

参加者は日本機械学会の分科会のメンバー約10名で,全国の大学や企業の研究者の方々でした.
生体システム論研究室では,5つの研究グループがそれぞれの研究内容をデモをまじえながら説明しました.
説明をしてくれたのは各グループのメンバーの人たちですが,今回は4年生の人たちも担当してくれました.
初対面の人に研究内容を分かりやすく説明することは簡単なことではありませんが,みんな,非常によく
対応してくれていました.
何日も前からリハーサルを繰り返し,説明用のポスターやパネルを準備してくれていたグループもありました.
また,今回の見学会のスケジューリングや事前の準備も,すべてドクターコースの人たちが中心となって行ってくれました.
みなさん,ごくろうさまでした.

説明を担当してくれた人たちは,最初のうちはみんな,緊張したかもしれませんが,こういう経験を積むうちにあまり緊張しなくなり,説明はどんどんうまくなっていきます.
今回も,大学院生の人たち,それから4年生でもすでに何回か見学者や展示会に対応した経験がある人たちは非常に上手に説明していました.
見学者の人たちからも,高い評価をいただきました.
また,説明,デモだけでなく,質問に対する答えもわかりやすかったという感想もいただきました.
もしまたこのようなチャンスがあれば,みんな,今回よりももっとうまく説明できると思います.
今回,説明するチャンスがなかった人たちも,いずれそういう機会が与えられると思いますので,いつでも自分の研究成果を人に説明できるように普段からこころがけておいてください.
見学者のひとたちから,研究のヒントがいただけるかもしれませんしね.

第22回 2月7日 15:30-17:00の予定で見学会を開催します.

2005.02.01

この見学会は,日本機械学会の分科会からの依頼を受けて行われるもので,ロボティクス研究室との共催です.
生体システム論研究室では,研究室のメンバーが5つのグループに分かれて,自分たちの研究成果をデモをまじえながらプレゼンテーションしてくれる予定です.

本研究室では,研究発表や展示会,見学会などでのプレゼンテーションの機会を重視しています.
研究成果を人にわかりやすく,かつ大切なポイントをきちんと伝えることは非常に大切です.
よいプレゼンテーションをするためには,自分の研究そのものを本当によく理解していなければなりませんし,プレゼンテーションやデモンストレーションの準備を行う際,普段,見落としていた意外なことに気づいたり,次の研究につながるアイデアを思いついたりということもよくあります.
また,いつでもデモができるというのは,研究結果の信頼性,再現性が非常に高いことの証明でもあります.
100回に1回の成功例があれば,ビデオなら発表できます.
だけど,デモはできないですね.
自分の研究を,いつでもひとにわかりやすく説明できるように普段から心がけたいですね.

当日は学会の方だけでなく,学生や一般の方々の参加も歓迎します.
見学をご希望の方は当研究室までお申し込みください.

申し込みはこちらからお願いします.

第21回 今日は村上洋介君と松下君が発表してくれました.これで卒論中間発表会も終了です.

2005.01.25

二人ともハードウェア制御の実験が含まれている内容で,実際の実験の様子を撮影したビデオを使った発表は,迫力があって非常によかったと思います.
村上君のサイバーアームの制御は,これまで研究室で行ってきた研究を総括するような内容で,アーム制御の新しい可能性を示してくれました.
発表内容,実験結果ともよかったですし,対象としたタスクも面白かったです.
力の入れ具合が重要なタスクをうまく実現されており,アームもよく制御されていました.
松下君のシステムも,2軸ロボット,6軸力センサ,DSPを2台ずつ用い,しかもそれらをインターネット接続するという非常に高度な内容でしたが,見事に動作していました.
ストーンの衝
突の場面は特に迫力があってよかったと思います.
今後の展開が期待できそうですね.
二人とも,発表までの準備期間が短かったにもかかわらず,たいへん完成度の高い発表だったと思います.

これで卒論中間発表会は終了ですが,M2,B4に限らず,全員,自分の研究をいま一度チェックしてみてください.
特に,この発表会を通じて何度か指摘したように,

  • 研究のコンセプトがきちんと提示されているか
  • originalityとadvantagesが明確か
  • 圧倒的な結果が示されているか
  • 結果の客観的な評価は十分か

の4点が大切だと思います.
もちろん,すべてが完璧にオリジナルな研究なんてほとんどありませんので,その点については心配することはありません.
ただし,どこが自分のオリジナルか,今後,何をすべきかを明確にすることは非常に大切です.
今後の研究に発展していけるようなスケールの大きな研究を目指したいですね.

卒論,修論は,B4の人にとっては大学生活の,M2の人にとっては学部,大学院生活の総決算です.
自分で納得できるレベルの論文がまとめられるよう,最後まで妥協せず,ベストのものを追求してください.
論文を提出して発表会を終えたとき,いい論文が書けたなあという満足感と
100%の力を出したという達成感を心から感じることができるような研究を追求してください.
他人の評価や他の人との比較を気にするのではなく,自分が納得できるものを追求すること,これが一番大切ですね.
みなさん,自分が新しく行ったこと,自分が工夫したこと,自分が考えたことを大切にしながら,さらに
研究を進めましょう.

第20回 今日は卒論中間発表会の2日目,江口君,寺尾君,神田君が発表してくれました.

2005.01.21

3人とも非常に良い発表だったと思います.
江口君は電動車椅子が手元に届いてわずか1週間弱にもかかわらず,驚くべき完成度の発表で,よく制御されていたと思います.
寺尾君の発表内容は,今後の医学界に大きく貢献できるかもしれないようなポテンシャルを秘めており,結果も非常によかったと思います.
検証データも魅力的でした.
神田君もインピーダンス推定結果を,研究として発表できるレベルまで高めてくれただけでなく,新しい設計問題に発展する可能性を示してくれました.
今日の3人とも,十分,学会の論文として投稿できるレベルに達していると思います.

研究室内に数多くの研究テーマがありますが,我々だけの力で行っているものはありません.
たとえば,今日の3人で言えば,コンソーシアムメンバーの追坂電子機器のみなさん,医学部の先生方,共同研究者であるマツダのみなさんのお力添えによるところも大きいです.
また,発表に関して言えば,これまで同様の研究テーマに取り組みさまざまな資料を残してくれている先輩たち,それからもちろん直接,指導をしてくれている院生のみなさんのおかげでもあります.
そういった多くの匿名の協力者に感謝する気持ちを忘れずに,研究に取り組むようにしたいですね.
そして,そういった協力者の人たちの期待に少しでもこたえられるよう,自分自身の研究内容,発表内容に
100%の責任と自信を持って,さらに高いレベルの研究を目指したいものです.

つい先日,年が明けたばかりというのに,あっと言う間に1月もそろそろ下旬ですね.
時間が経つのは早いものです.
今年度の研究の区切りがつけられるよう,みんなでしっかりがんばりましょう.

第19回 少し遅くなりましたが,新年あけましておめでとうございます.

2005.01.11

本年もどうぞよろしくお願いいたします.

さて,今日から4年生の中間発表会が始まりました.
今週から3回の全体ゼミにわたって4年生の人たちが卒業研究の成果を発表します.
今日はまず,高畑君,長門君,林君の3人が発表をしてくれました.

3名ともオリジナルの工夫を入れ,理論と実験がうまくかみ合った研究内容で,非常にレベルの高い研究発表だったと思います.
質疑応答で少し答えにつまった場面もありましたが,発表内容,スライド,発表態度とも非常に
よかったです.
それぞれ,もう一歩で学会に投稿できるレベルの卒業論文を仕上げることができると思います.
ポイントは,最終的に説得力があり,かつ信頼性,再現性が高い結果を提示できるかどうかという点ですね.
最終発表に向けて,もう一息,がんばってください.

卒論発表は2月22日(火),卒論提出締め切りは2月25日(金)です.
4年生のみなさん,より高いレベルを目指し,最後までしっかり研究を進めてください.

第18回 第5回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会において,計9件の研究発表を行いました.

2004.12.22

第5回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会のホームページはこちらです.

研究発表を行ったセッションは,「ヒューマン・インタラクティブ・マニピュレーション」,「人間運動特性のシステムインテグレーション」,「サイバネティックインタフェース」,「COE:超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」という4つのセッションです.
この4つ以外にも「人間」に関連したセッションが数多く行われており,機械やコンピュータが主役であったシステムインテグレーションの世界が,人間中心の考え方に大きく変わりつつあることが
よく分かります.

「ヒューマン・インタラクティブ・マニピュレーション」,「人間運動特性のシステムインテグレーション」のふたつは本研究室の生体グループ,「サイバネティックインタフェース」は筋電グループ,学習グループが深く関係しているセッションですが,いずれも一時は立ち見がでるくらい盛況でした.
特に,「サイバネティックインタフェース」は本研究室の研究発表6件から構成したセッションで,実質,生体システム論研究室の研究紹介的な内容です.今年は,M2の有田君,下森君,濱本君,M1の斎藤君,B4の杉山君,村上さんが発表してくれました.
この試みは,本研究室で行っている生体信号インタフェースが,どの程度,学会で注目されているのかを探るために企画したもので,今年で3年目になります.
過去2年とも多くの方々にご参加いただき,好評を得ることができましたが,
今年も過去2年に勝るとも劣らない盛況ぶりで,定員40名くらいの部屋が満員になりました.
12室のパラレルセッションが行われていたことを考えると,大成功だったと思います.
「このセッションを聴講するために学会に参加しました」と言ってくださる方や「来年も期待しています」と激励してくださる方もおられ,非常にうれしかったです.
会場係の筑波大学の学生さん(韓国からの留学生の方)にも,「すごくおもしろかったです」という感想をいただきました.
どの程度,聴講してくださる方がおられるのか少し不安だったのですが,結果的には非常によかったです.

ただ,研究内容の面ではこれからまだまだやらなければならない課題も多く,実際,多くの質問やコメントが寄せられました.
それだけ活発な議論ができてよかったのですが,いずれも的を得た指摘が多く,いくつか問題点も浮き彫りになったと思います.
いずれの研究テーマも,いま以上に各テーマのオリジナリティと優位性,データの信頼性と一般性を明確にし,さらに圧倒的な説得力を有する研究結果を用意して,来年も発表できるように研究を進めていきたいですね.
この学会で大きな刺激をもらえて本当によかったと思います.

そして,今日の全体ゼミが2004年最後の全体ゼミになりました.
今年もいろんなことがありましたが,みなさん,本当によくがんばったと思います.
時間があるときに,研究室ホームページの「研究業績」のページで今年の研究業績を
確認してみてください.
いかに多くの成果が上がっているか,よく分かると思います.
これは研究室内のみなさん,そして研究室外の共同研究者の方々のおかげと深く感謝
しています.
2005年も引き続き,魅力的で実り多い研究を目指して,積極的に活動していきたいと
思います.
来年もどうぞよろしくお願いします.

第17回 1月に4年生の卒論中間発表会を行います.

2004.12.15

4年生のみなさんにとっては,おそらくはじめての正式な研究発表になると思います.
中間発表会の目的は,予稿やスライド作成,発表態度や話し方などの基本的なテクニックを学ぶことだけでなく,それまでの自分の研究を客観的に再チェックし,研究の目的,ストーリ,オリジナリティ,特徴,セールスポイント,今後の課題などを,世界の先行研究と比較しながら明確にすることにあります.
いずれも普段から考えていることですが,いざ文章やスライドで簡潔に説明しようとすると,
意外に難しく,また見落としていることが多いのにも気づくと思います.

また,言いたいことがきちんと客観的かつ一般的に述べられているか,きちんとデータに裏付けられてているかという点も重要です.
特に,実験やシミュレーション結果は,データをしっかりそろえたつもりでも,いざ論文を書いてみると説得力に欠けている場合があります.
論文を書きながら足らないデータをまとめていくというプロセスは,論文の完成度を上げる意味で非常に重要です.

いずれにしても,これまで進めてきた研究成果をまとめて発表できるだけでなく,研究内容を客観的に見直すいい機会になると思います.
また中間発表までにできるだけ完成度あげておけば,卒論を一気に進めることができ,
よりレベルの高い卒論がまとめられると思います.

ただ,中間発表の準備を進めていくうえで,心にとめておいて欲しいことがあります.
第一は,指導を担当している先生や大学院生からさまざまな修正ややり直しを要求されるであろうという点です.
自分が時間をかけて一生懸命に準備したものが却下されるのは,たしかにつらいですね.
けれども,
研究を進めていく上でどうしても必要なこともあるのです.
やはり,先生や先輩たちのほうが知識も豊富でしょうし,いろんな経験もつんでいると思います.
修正ややり直しを要求されるのはそれが必要と判断されたからで,なにかが足らないからだと思います.
そして,その足らないことを学び,自分の力にしていくことができれば,次に論文を書いたり,研究発表をしたりするときには,よりレベルの高いことができるでしょう.
修正してくれる人たちが,それだけの時間とエネルギーを費やしてくれているんだということを忘れないようにしたいですね.

第二は,発表用スライドや原稿,プログラム,実験装置など,過去の研究資料の利用の仕方です.
研究テーマによっては,今年新しくスタートしたものや何年も前から継続しているものがあります.
新しくスタートしたテーマはゼロからのスタートですから,すべて自分の力で作成せねばなりません.
これはたいへんですね.
でも,それだけ力はついていくと思います.
費やされる時間は決して無駄にはなりま
せん.
できるだけレベルの高いものを目指してがんばってください!
一方,自分のテーマに関する研究資料がそろっている人も,それに甘えず,できるだけ自分の力でやりとげるように心がけましょう.
けれども,もし利用できる
ものが
すでにあるなら,それを作成してくれた先輩に感謝しつつ利用させてもらってもいいと思います.
その代わり,その内容を完全に自分の力にしておいてください.
そして高いレベルからスタートできた分,より高いレベルのものを目指してください.
そして,より高いレベルのものを未来の後輩たちに残してあげてください.
ちなみに,今日,システムインテグレーションシンポジウムの発表練習をしてくれた人たちは,
新テーマに取り組んでいる人も,継続したテーマを担当してくれている人も,全員,非常に高いレベルに到達していたと思います.

研究室では,メンバーそれぞれが一人で研究しているわけでは決してありません.
メンバー全員で助け合って研究を進めているのです.
院生のみなさんも,みんな自分の仕事が忙しいにもかかわらず,4年生の人たちのサポートを
してくれています.
もちろん,困ったことがあれば遠慮なく,先生たちに相談してください.
みんな,全力でサポートしてくれると思いますよ.

第16回 博士課程後期への進学 ?博士号取得への道?

2004.12.08

先日,たまたま研究室外のある方から博士課程後期進学の相談を受けましたので,今日は博士学位の話をしたいと思います.

現在,博士課程後期3年次に在籍しているBu君と武田君の博士号の審査が始まっています.
複雑システム工学専攻では,11月,または12月の初旬から,学位の実質的な審査を開始します.
一般的な基準は,学術雑誌等への掲載論文3編(掲載決定を含む)+国際会議発表論文3編程度です.
事情によって,若干,変動することもありますが,このレベルをクリアすればほぼ確実に学位審査を始めることができます.
次のステップは,12月中旬から下旬に行われる「予備審査」です.
主査,副査,および専攻の教員が参加し,審査会が行われます.
内容は,自分の研究をまとめた学位論文の内容に関する研究発表+質疑応答です.
この予備審査に合格すると,本審査がはじまり,公聴会,研究科教授会での審議を経て,3月末の学位記授与式にて博士(工学)の学位が授与されます.

学術雑誌等への掲載論文3編というのがかなり高いハードルになりますが,卒業論文や修士論文の内容も
学会に投稿可能ですので,B4やM1の間から研究テーマを決めて取り組めば十分可能なレベルでしょう.
また国際会議発表論文3編については,財政的な援助が受けられないとかなりのコストを要しますが,国内で開催される国際会議を狙えばほとんどの場合,研究室の研究費から旅費を支給することができます.
英会話能力さえ,身に着けていれば比較的,容易に達成できると思います.

もし,将来の仕事として研究職を希望するのであれば,博士号の取得を考えてみるといいと思います.
将来,大学や高専,公立の研究所等での研究者を目指す場合は,博士学位取得が必須条件になりつつあります.
また例外はありますが,修士修了の人が企業の研究所に配属されるケースは年々,少なくなってきています.
博士修了であれば,希望する研究所で面接をする場合が多いので,入社前に配属される研究所を自分で選択することができる可能性が高いと思います.
すでに企業に勤務されている人が博士号取得を目指すケースも増えてきています.
その場合は,社会人特別選抜というシステムがありますが,働きながら学位取得を目指すのは一般的にはなかなかたいへんなことですね.

もちろん,博士号を取得できたからといって,それだけで将来が保障されるわけではありません.
研究を通じて獲得した自分自身の能力,スキル,経験などをフルに活用して,自分自
身で将来の道を切り開いていくことになります.
もちろんどのような道に進んでも同じことが言えると思いますが,かなりたいへんなことも経験するでしょう.
また,条件の良い研究職につきたければ,当然,博士号取得基準(学術雑誌等への掲載論文3編(掲載決定を含む)+国際会議発表論文3編)を超える研究業績が望ましいです.
どんな仕事でも同じかもしれませんが,いろんな意味で常に他人と比較され,時間と戦うことが要求されます.
ただ,自分が行った研究の結果,論文がacceptされたり,世の中の役に立つような成果が挙がったりしたときの,喜びややりがい,達成感は,ほかに比較するものがないほど大きいです.

結局,自分自身の価値観(どのようなことにやりがいを感じ,どのような仕事が好きかということ)が重要だと思います.
私自身もそうですが,決められた仕事をこなすだけでなく,常に自分自身で新しい研究を進めていくことができるのに,大きな魅力を感じる人もいるでしょう.
そういう人は研究者を目指すのがいいと思います.

広島大学だけでなく,他大学でも博士課程後期進学率は高まりつつあり,日本もいずれアメリカのように一人前の研究者としてふるまうには「Dr.」という称号が必要不可欠になると予想されます.
いいか悪いかの議論は別にして,大学院部局化以来,時代がそういう方向に向かっていることはたしかでしょう.

日本学術振興会の特別研究員や21世紀COEのリサーチ・アシスタントなどに採用されれば,給料をもらって研究することも可能です.
研究が好きで,将来,自分の力で新しい研究がしてみたい人は,博士課程後期進学のことを考えてみるのもいいと思います.

第15回 先週は大きなイベントが2件あり,充実した1週間でした.

2004.11.30

まず,11月25日(木)に広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)において,広島大学リエゾンフェア2004in福山が開催され,本研究室からバイオポインタ,アミューズメント・バリアフリー・インタフェースなどの筋電インタフェース関係を,また向谷先生の研究室からニューラルネットによる学習制御技術を出展しました.
地域の企業・研究機関・団体などから約400名の来場者があり,来場者には筋電グループ,ソフトコンピューティンググループの人たちが対応してくれました.
実際のシステムを持ち込んでのデモを行ったこともあり,たいへん好評だったようです.
対応してくれたみなさん,ごくろうさまでした.当日の様子はこちらから

次に,11月27日(土)に広島市立大学において,第37回日本人間工学会中国・四国支部大会を開催しました.
当日は非常に多くの方々がご参加くださいました.
研究発表は30件で,本研究室からも柴先生,田中先生はじめ,共同研究者の大賀さん,Drの武田君,Bu君,坂根君,M2の阿部君,下森君が研究発表をおこないました.
また,研究室のOBである大塚先生,羽田君(豊田中央研究所)や福田先生も遠路はるばるかけつけてくれました.
さらに,共同研究者である梅津君(筑波大学),追坂電子機器の追坂社長と吉野さん,マクロデータの三戸田社長,マツダ株式会社,デルタ工業,デルタツーリングの方々,それから昔からの友人である他大学の先生方も多数,ご参加くださいました.
特に柴先生,田中先生,大会長をお願いした村田先生(広島市立大)には,大会準備から当日のことまでたいへんお世話になりました.
また研究室の輝平先生,今永さん,そして学生の人たちも,
非常に快く協力してくださり,本当に助かりましたし,植野さん,鍋島さんには,無償ですばらしい歌と演奏を披露していただきました.
植野洋美さん作曲の「日本人間工学会中国・四国支部の歌」には感動しましたね!

今回の支部大会の大成功は,以上の方々をはじめ,ここに名前をあげることができなかった多くの人々のご協力のおかげです.
ただただ,感謝しています.
ありがとうございました!
学会の詳細については,また機会がありましたら,別の機会に報告します.
来年度は,第38回大会を湯田温泉で有名な山口市で開催する予定です.
みなさま,どうぞ来年度もよろしくお願いいたします.

第14回 M2の皆さん,中間発表会,おつかれさまでした.

2004.11.24

発表は全体ゼミでの練習のときに比べて格段によくなっていましたし,質疑に対する対応もおおむねよかったと思います.
今年は,特に金子先生,石井先生のおかげで,非常に中身のあるディスカッションができてよかったです.
みんなも一生懸命準備した甲斐があったと思います.
各自,いろいろ参考になるコメントや質問をいただいたので,単なる質問と考えるのではなく,今後の研究の展開を考えるとき,また次の発表会の準備をするときにできるだけ考慮するように
してください.

はっきりいえることは,全員,非常におもしろく,かつレベルの高い研究をしているということです.
修論だけでなく,学会に論文として投稿できるようなレベルを目指して,さらに研究
を進めましょう.
みんな,きっといい論文がまとめられると思います.

修論提出まで,あと3ヶ月あまり.もう一段,高いレベルを目標にがんばってください!

第13回 11月5日(金),6日(土)に松山市で開催された第18回 日本エム・イー学会秋季大会で,D2の坂根君,B4の島君が研究発表を行いました.

2004.11.16

以下は,二人の発表に対する柴先生のコメントです.

「島君は,オーガナイズドセッションに参加し,とても4年生とは思えない立派な発表をしてくれました.
わかりやすさと面白さでは同セッションで一番だったのではないでしょうか.
専門家(ライフサポート学会で理事の方)たちの質問に対しても,全く怯まず質疑応答を交わしており,セッションを盛り上げるのに一役かっていました.
また,坂根君はポスターセッションでしたが,メーカや大学の研究者が多く集まっており,今までにない深い議論を交わすことができたようです.
大変有用な学会であったという感想をもらっています.
人が集まるというのは,多くの人に興味をもってもらっているという証拠で,大変良いことだと思います.
さらに,見学に行った4年生も,ポスターセッションでは積極的に質問をして
いたことは大変良かったと思います.
また,大学に帰ってきてからもきちんとレポートをまとめたようで感心しました.
多くの先生と情報交換,名刺交換していた人もいたようで,今後研究を行っていく上で大変よい経験になったのではないでしょうか.」

今週末は修士論文中間発表会です.
学会も修論・卒論発表会もなんとなく試験のようなイメージがありますが,本当の目的はこれまでの研究成果を発表し,研究室外部のさまざまな専門分野のエキスパートの人たちと意見交換することにあります.
研究室の中だけで研究していると,どうしても固定観念にとらわれたり,それまでの考え方,方法論に知らず知らずのうちに固執してしまったりして,なかなか新しい発想が難しくなりま
す.
その意味で,
発表会は絶好のチャンスだと思います.
もちろん,有益な意見を得るためには,当然,研究内容を相手にきちんと理解していただく必要があります.
そのためには,自分の研究の特徴,利点,オリジナリティなどを専門外の方にもわかるような形で,的確に説明する必要があります.
質疑応答も,研究のディスカッションをすると思えば,なんだか楽しみになりますよね.

M2のみなさん,素晴らしい発表を期待しています.

第12回 2004年11月27日(土),広島市立大学において日本人間工学会中国・四国支部大会を 開催します.

2004.11.02

第37回日本人間工学会中国・四国支部大会のホームページはこちらです.

今年は第37回大会で,大会長は広島市立大学の村田厚生先生です.
大会では計31件の研究発表のほか,支部総会,特別講演,懇親会を予定しています.
特別講演は近畿大学理工学部 久米 靖文先生で,生産システムにおける人間の役割についてのお話をお伺いする予定です.

今回の大会は本研究室で学会支部をお引き受けしてから,はじめての支部大会になります.
そこで,村田先生,支部幹事・理事の柴建次先生,田中良幸先生と相談しながら,以下の3つの特徴にもとづいた大会コンセプトを考えました.

1.若手研究者による支部活動の活性化
中国・四国支部の活動をさらに活性化するため,若手研究者主体の支部大会を企画しました.
研究発表には,大学や企業において研究開発の第一線で活躍されている多くの若手研究者のみなさんに投稿していただきました.
本研究室の共同研究者やOB,学生のみなさんにも研究発表していただく予定です.
また発表者だけでなく,座長の方々もできるだけ若手の先生方にお引き受けいただきました.
活気溢れる研究発表会になるものと期待しています.

2.中国・四国支部で特徴的なトピックスを特集
本支部の独自性をアピールするため,自動車人間工学,生体生理工学関係のセッションをいくつか用意しました.
各分野の最先端の研究発表が聞けると思います.

3.より魅力的な支部大会にするための新企画
今回の大会ではいくつかの新しい企画を用意しています.
まず展示会として,3つの企業に大学や公的な研究機関との共同研究をベースに開発された製品を展示していただきます.
懇親会では,鍋島 佳緒里さん,植野 洋美さんという
お二人の一流の音楽家に,歌とピアノによるミニコンサートをお願いしました.
また,大会に先立って発行する講演予稿集の表紙デザインは,本研究室の共同研究者でもある筑波大学の梅津 大輔さんにお願いしました.
素晴らしい講演予稿集ができあがると思います.
ご期待ください.

現在,研究室では柴先生,田中先生を中心に大会の準備に取り組んでいます.
きっと楽しく,かつ有意義な大会になると思います.
みなさん,ぜひご参加ください.お待ちしています!

第11回 先日,M1の山下君が中国でのインターンシップを終えて無事,帰国しました.

2004.10.26

その貴重な体験をほかの人にも伝えられれば参考になるのではということで,
山下君がインターンシップ体験談をまとめてくれました.
以下はその内容の一部です.

中国の企業で働くことにより,日本で自分のしている事の意味を考えるようになりました.
私は今まで,社会を意識せず勉強していました.
普段の勉強が社会に出たときにどのように役に立つのか考えながら勉強すれば,社会に出るときに違うのではないかと思います.
しかし,二週間の経験を経ても明らかに私には社会経験,海外経験が足りないと感じました.
自由に海外に出て色々な体験をするのは大学生のうちしかできないと考えています.
そのことが大学生のメリットでもあると思います.
皆さん,機会があれば海外に出てみるのをお勧めします.
時間が無い,お金が無いという言い訳は止めましょう.
時間とお金は努力次第で作ることができます.
私も是非また
海外に行きたいと思っています.

いずれ,研究室のホームページに全文をアップしようと思いますので,特に学生のみなさんはぜひお読んでみてください.
非常に参考になると思います.
ちなみに,研究室のゼミ室には日経新聞に掲載された「働くということ」という連載記事をまとめて置いています.

(B4の青いクリアーファイルです.)
コーヒーブレイクの時にでも,一度,目を通してみてください.

第10回 先週は展示会や学会があり,充実した1週間でした.

2004.10.19

まず,10月12日(火)には広島大学リエゾンフェア2004 in 東京(東京都立産業貿易センター)に参加しました.
研究室からは,M1の荻野君が筋電で操作可能な新しいポインティング・デバイス「バイオポインタ」を,B4の島君がFPGAを用いた新しい筋電操作型ゲームインタフェースを発表してくれました.
21世紀COE「ハイパーヒューマン」を代表した展示ブースだったこともあり,主に企業の方に熱心に見学していただきました.
中には,「ぜひ共同で研究したい」と言ってくださる方もおられました.
荻野君,島君とも,見事な対応でした.
かなり長時間にわたる展示,実演でしたが,パーフェクトだったと思います.
見学者の方々からも,いくつか有益な意見をいただき,たいへん参考になりました.

10月13日(火),14日(水),15日(木)は国際福祉機器展(東京ビッグサイト)に参加しました.
追坂電子機器,マクロデータとともに,バイオリモートの展示を行いました.
こちらには,M2の下森君,M1の船曳君,B4の江口君,杉山君,村上 樹里さん,村上 洋介君,それから荻野君,島君もリエゾンフェアに引き続き参加してくれま
した.
追坂電子機器の吉野さん,マクロデータの三戸田さんとも協力しながら,非常に多くの見学者に対応してくれました.
見学者の反応はたいへんよく,早く商品化して欲しいなどの意見や要望を数多くいただきました.
今回,製作したバイオリモート・Tシャツも良かったですね!

いずれの展示会も,学生の人たち主導で,展示ブースのデザイン,機材の発送や前日のセッティング,デモ時の説明,実演,終了後の撤収などすべての作業を行ってくれました.
大変な作業だったと思います.
みなさん,本当にごくろうさまでした.

それから,10月15日(土)には,山口大学工学部(宇部)で開催された平成16年度電気情報関連学会中国支部連合大会において,M2の平野君,B4の糠谷君が研究発表を行いました.
平野君は,ゾウリムシモデルの新バージョンをさまざまな工夫を盛り込んで発表してくれました.
走化性論文の完成も間近だと思います.
糠谷君もはじめての
学会発表にもかかわらず,完璧な発表を聞かせてくれました.
座長の米沢先生(広島
工業大学)も4年生と知って驚いておられました.
卒論完成に向けてこれからもがんばってください!

秋から冬にかけて,さまざまなイベントが続きます.
みなさん,体調には気をつけながら,がんばってください!

第9回 今週は学会の予稿提出の締め切りがあり,約10名の人たちが論文作成に取り組んでいます.

2004.10.05

予稿作成は,自分の研究を客観的に評価してみるいい機会になると思います.
優れた予稿を仕上げるためには,その研究のoriginalityとadvantageが明確に示されていなければなりませんし,目的,方法,結果,考察のすべてがそろっている必要があります.
もちろん,ページ数の
制限があるので,ポイントが明確になっていないといい論文を書くことはできませんし,そのポイントをできるだけわかりやすく説明することも大切です.
その意味で,予稿を作成しているうちに,現時点で自分の研究になにが足りないのか,次にやるべきことはなにか,さらに言えば自分にどのような能力が足りないのかとい
うことも見えてくるはずです.
そして,それらが次のステップへの足がかりになるはずです.

論文作成が簡単な仕事でないことはたしかです.
特に,論文を書いた経験が少ない人にとっては,非常にたいへんで,時間がかかる作業だと思います.
何度も論文を書いている人間にとっても,いい論文を書くのは難易度の高い作業です.
実際に論文を書いている人は,何度も書き直しや修正を求められてたいへんだ思いますが,いい論文を書くための,そしていい論文を書く力を身につけるためのプロセスだと考えてください.
なぜ修正を求められているのかをよく考え,自分で納得してから修正するようにしてください.
たとえ教官や先輩に修正されてもそれを鵜呑みにせず,十分考えてから修正するようにしてください.
最終的に文章を決定するのは自分自身です.
このようなプロセスを何度か
繰り返せば,自然といい論文が書けるようになると思います.

それから,指導をしてくれている院生の人たちもたいへんだと思いますが,よろしく
お願いします.
おそらく自分で書いた論文より他人の論文を読んだほうが問題点がよくわかると思います.
他人の論文を適切に修正できるようになれば,自分の論文は当然,良く書けるように
なるはずです.
自分がせっかく修正したところが,最終的には反映されないということもあるかもしれませんが,
気にすることはありません.
問題点を指摘してくれるからこそ,論文はよくなってい
くのです.

みなさん,いい論文をできるだけたくさん読むよう心がけてください.
いい論文をたくさん読んだ人はいい論文を書けるようになると思います.
逆に論文を読んだことがなければ,書くことなど到底不可能でしょう.
研究室ではたくさんの論文誌を購入しています.時間があるときに,ぜひ読んでみてください.

今週末が投稿締め切りです.
体調に気をつけながら,論文完成に向けてもう一息,がんばってください!

第8回 今週はうれしいニュースがありました.

2004.09.27

広島県産業科学技術研究所((財)ひろしま産業振興機構)が募集していた産学官共同研究プロジェクト探索研究に,本研究室を中心とするコンソーシアムで
応募した研究テーマ
「超識別機能を有する血管状態モニタリングシステムの開発」
が採択されました!!

これはMEグループの坂根君,坪田君,寺尾君が,柴先生,大学院医歯薬学総合研究科の河本先生,佐伯先生とともに中心になって取り組んでくれている研究テーマで,
生体内(in vivo)にある血管のかたさ/やわらかさを触れずに測ろうというものです.
時々刻々と変化する血管状態をbeat-to-beatで推定することができるため,
長時間にわたる外科手術などに応用できる可能性があります.

今回の探索研究の研究期間は平成16年10月〜平成17年12月ですが,すぐれた研究成果
をあげることができれば,探索研究終了後に本格的なプロジェクトを立ちあげることが可能です.
ぜひそうなるよう,がんばりたいと思います.
みなさま,ご協力よろしくお願いします.

第7回 いよいよ平成16年度後期全体ゼミが始まりました.

2004.09.21

D3,M2,B4のみなさんは長かった学生生活の総決算ですね.
修了,卒業にふさわしい,素晴らしい内容の研究を仕上げてくれると信じています.

がんばってください!
D1,D2,M1のみなさんもそれぞれの研究計画に沿って,しっかり研究を進めてください.

後輩の指導もよろしくお願いします.

秋から冬にかけては,各種学会をはじめ,中間発表会や展示会など,さまざまなイベ
ントが目白押しです.
すべてのイベントが成功するよう,発表者だけでなく,研究室みんなでがんばりましょう.
忙しいときほど,みんなで団結し,互いに助け合っていくことが大切と思います.
各自が他のすべてのメンバーをいたわりながら,チームワークで乗り切ってください!!

スポーツの秋,読書の秋,食欲の秋,そして研究の秋!!
みなさん,充実した時間をお過ごしください!

第6回 4年生のみなさん,卒研中間発表,ごくろうさまでした!!!

2004.07.27

「発表のあまりの素晴らしさに驚かされた」というのが,私の正直な感想です.
「4年生にとっては初めての発表会」ということも忘れてしまうほどでした.

自分が行っている研究をほかの人に伝えることは,簡単なことではありません.
もちろん,研究内容に伝えるだけの価値が必要だろうし,発表項目の決定と
その効果的な構成・ストーリー作り,スライドやビデオの作成,話し言葉の適切な選択,発声や身体の向き・身振りなどの発表態度,さまざまな質問に対して瞬時に反応しなければ
ならない質疑応答などがすべてそろってはじめて「良いプレゼンテーション」と言えると思います.
これは,かなりの考察力と労力と経験を必要とする作業ですが,私は「すぐれた研究者は
すぐれた発表者であるべき」と考えています.
適切で効果的な発表をするのに必要な能力は,
研究を進めていくのに必要な能力とかなりの部分,共通すると考えています.

今回の4年生のみなさんの発表は,上述したすべての項目において,十分,高いレベルに
到達していたと思います.
一人一人に対するコメントは省略しますが,全員,素晴ら
しい発表
だったと思います.
もちろん,「もっとこうすればよかった」とか,「もっとこうい
う風にいいたかったのに」
とかいろいろ心残りもあると思いますが,それもまた大切なことです.

次回の発表で,改善して行けばよいのです.
もっともっと,良くなると思います.

ひとつだけ,アドバイスをするとすれば,みんな,できるだけ自分の研究のゴールを意識してくれると
よいと思います.
「夢」に近いものでもかまいません.
普段から自分の理想としてのゴールを考えるようにし,そのゴール,夢を実現するための具体的な方策を考えてみてください.
考え続ければ,きっといろんなアイデアや構想が浮かぶと思います.
そして,それこそが研究の原動力
となるのだと思います.

担当院生のみなさん,本当におつかれさまでした!
各グループともすばらしい指導力を発揮してくれたと思います.
4年生に限らず指導してもらう立場のみなさんは,先輩達が費やしてくれた時間と労力を決して忘れず,また無駄にしないようにこころがけましょう.
もちろん,今後も先輩達がサポートしてくれると思います.
しかし,それに甘えることなく,できるだけ自分の力で研究が進められるように心がけてください.
もちろん,どうしても必要なときは先輩達の力を借りればよいと思います.
でも,そ
の場合も相手の状況をよく考え,相手に過度な負担がかからないよう,配慮する必要はあると思います.
本日の評価: 4年生だけでなくサポートしてくれた院生諸君も含めて,全員,
excellent!!!
各グループとも,ほんとうに素晴らしいチームワークだったと思います.

第5回 先週の金曜日の多目的パーティは,なかなか楽しかったですね.

2004.07.20

会場もよく,なにより安さが最高でした.

幹事の阿部君,佐々木君,下森君,ごくろうさまでした.

さて,私は今年度も昨年度に続いて,第二類の就職担当だったんですが,大部分の就職希望者の内々定も決まり,就職担当の仕事もようやく一段落です.
以下はそのまとめとして,現在,作成中の文章の一部です.

学生諸君の中にはいろんな人がいました.2月に行った第1回ガイダンスのころから,すでに就職や自分の将来に関してしっかりとした考えを持ち,その考えを論理的かつ明確に人に伝えることができる人もいれば,5月に入っても就職活動の準備があまりできておらず,履歴書や調査書さえしっかり書けないような人もいます.
一般的に言って,後者のタイプの人は面接試験で失敗する率が高いと思います.最近の就職試験では,面接を重視する傾向が非常に強いです.学校推薦の場合はさらにその傾向が強くなります.
ここでは,面接試験で私が重要と考えている事項を以下に列挙しておきます.

  • 具体的かつ簡潔,明快に答えること:
    あいまいで一般的な表現ではなく,できるだけ具体的に答える.ただし,冗長な答えは避ける. 結論を早めに簡潔かつ明 快に示し,あとで説明を加えるほうがよい.
  • 自分にしか言えないような答えを心がけること:
    だれでも言えるような答えではおもしろくない.
    オリジナリティに溢れる答えを質問者に提示する.
  • 論理的に答えること:
    いくら面白い答えでも説得力がなければ,意味がない.
    相手を納得させるだけの論理性と説得力が必要.
  • 自信を持ってアピールすること:
    自分の能力や考えを積極的にアピールし,自分に自信があることを示す.
    謙遜しても意味がない.話さない限り,評価は不可能.
    黙っていては伝わらない.
  • 意欲を持って答えること:
    何事にも積極的で,元気があり,バイタリティに富む人間であることを示す.

答えの具体的な内容については,人や質問によってさまざまだと思います.
もちろん,答えの内容も重要です.
しかし,その答えにどのような思いを込め,それをどのよう に相手に伝えるかも非常に重要だと思います.
そのためには,就職活動のためではなく,普段から魅力的な答えができる人間,さらに言えば魅力的な人間になることを意識して生活す
ることが大切と思います.

来年度に就職活動を予定されているみなさん,いかがでしょうか?
あなたは,瞬時に魅力的な答えを返す自信がありますか?
もちろん,就職活動だけでなく,なにごとにも通じることじゃないかなと思いますね.

 

第4回 来年度の愛知万博に向けたNEDO次世代ロボットプロジェクトが,いよいよ本格始動間近です.

2004.07.12

正式契約も直前に迫り,来週金曜(7/23)には本研究室御用達?のデザイナー梅津氏 が,はるばるつくばから来学してくれます.
7/28のBR研究会までには,ロボットデザインのおお よその目処をつけたいと考えています.
本プロジェクトの正式名称は,平成16年度,平成17年度次世代ロボット実用化プロジェクトプロトタイプ開発支援事業「超学習機能を有するバリアフリーロボットインタフェースシステムの研究開発」
で,研究実施期間は平成16年5月25日 〜平成18年3月20日です.
契約の都合上,正式には広島大学単独の事業となってしまいましたが,実質的には,産総研,マクロデータ,追坂電子機器との共同事業です.
万博では,平成17年6月7日〜20日のロボット・ウィークで展示を行う予定です.

一部の人たちにはすでに話しましたが,いい機会なのでこの通称「万博プロジェクト」に対する私の考え方を簡単に述べておきます.
私は愛知万博賛成派ではありません.
むしろ,反対派です.
この時代に,万博が必要なのか,ロボット展示であれば別の展示会がたくさんあるのにと思います.
たしかに,昔の大阪万博は魅力的で,会場には「未来の世界」が具体的に提示されていたけれど,現在の世界で未来を提示することに果たしてどのような意味があるのか,そもそも未来を提示することなど不可能ではないのかと思います.
ましてや,愛知万博は自然破壊,環境破壊で問題になったことがあり,そに意味でもあまり乗り気はしません.

しかしながら,今回のコンペが日本のトップレベルのロボット研究室を選ぶというよ うな構図になっていたので,このコンペには勝ち残る必要がありました.
結果的に,同一専攻から2つの研究室(生体+ロボ)が選ばれたのは画期的なことで,他大学でもほとんど例はないと思います.
そして,選ばれたからには全力を尽くすのは当たり前のことで,万博会場ではぜひ良いデモンストレーションを披露したいと思っています.
筋電グループメンバーをはじめ本プロジェクト関係者の皆様,ぜひよろしくお願いします!!

第3回 先週の金曜日に,本研究室の教養ゼミを受講中の1年生6名がプロジェクタを使った発表をしてくれました.

2004.07.05

6名とも人間の身体の機能とそれに対応する科学技術との関連性につ
いての発表でしたが,なかなか立派な発表で,緊張することもなく,ほぼ予定通りの発表時 間内にうまくまとめていて,たいへん感心させられました.
大きな声で,聴衆の方を向いて話してくれていたのもよかったです.
また,中に3,4名,特に優秀そうな学生がおり,難しい質問に対してもうまく答えていましたね.
3年後が楽しみです!

柴先生,田中先生をはじめ,TAとして指導を担当してくれた皆さん,本当にごくろう
さまでした.
あれだけの発表をしてくれると,やりがいもありますね.1年生にとっても,大いに勉強になったものと思います.
また,近いうちに教養ゼミの打ち上げパーティーを行いたいと思いますので,みなさん,ぜひ参加してあげてください.

研究室内のみなさんもゼミや学会で発表するときは,1年生に負けないような良い発表 をお願いします!!

第2回 4年生の卒研中間発表会の日程を最終決定しました.

2004.06.28

予定通り,7月最終週の26日(月),27日(火)のいずれも9:30-12:30です.
発表会まであとちょうど1ヶ月.
4年生のみなさんはしばらくたいへんだとおもいますが,レベルの高い,良い発表ができるようがんばってください!
院生のみなさんはできるだけ4年生をサポートしてあげてください.
お願いします.

発表では緊張してしまったり,うまく話せなかったりということもあるかもしれません.
だれでも最初は緊張して,うまく話せなくて当然です.
でも,そのような経験を繰り返すことにより,人は成長していくのだと思います.
失敗を恐れず,できるだけいろんなことにチャレンジしてください.
皆さんの成長に期待しています!

第1回 先週は大きな出来事が4件もあり,忙しい1週間でした.

2004.06.23

一つ目は,6/14,15の2日間,ハワイ大学の内藤豊先生を西条にお迎えし,ゾウリムシに関するディスカッションをしていただいたことです.
内藤先生はゾウリムシ研究の世界的権威で,現在,73歳にして,なお現役で研究を続けておられます.
メール等を通じて以前からご指導いただいていましたが,今回,一時帰国の際に西条まで足を運んでいだだきました.
平野君を中心にA-lifeグループの皆さんがかなり以前から準備を進めてくれたおかげで,万全の体制でお迎えすることができました.
内藤先生には,ゾウリムシモデルに関する多くのご指摘,lecture, suggestionをいた だくとともに,研究に対する態度,さまざまなものの考え方など多くのことを教えていただ きました.
デモ等で対応してくれた他グループの人達も含め,関係者のみなさん,本当にごくろうさまでした.

二つ目は,イタリア・ジェノバ大学で行われたThe 2nd International Symposium on Measurement, Analysis and Modeling of Human Functions (ISHF)で,田中先生,武田君,坂根君が3件の研究発表を行ったことです.
(OBの羽田君(豊田中研)も参加・発表しました.)
General chairのPietro Morasso教授は辻のイタリア時代のbossで,西条にも,一度, お招きし講演をしていただいたことがあります.モラッソ先生から,「非常に興味深い発表だった」というメールをいただきました.
参加した3人にはいい経験になったと思います.おつかれさまでした.

三つ目は,6/19,20と名古屋で開催された日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会で,武田君,鈴木さん,平野君,荻野君が4件の研究発表を行ったことです.
(産総研の福田君も発表しました.)
いずれも多くの人たちに研究成果を聴いていただき,共同研究の打診など,さまざまな問い合わせをいただきました.
4人とも日本全国の若いロボット研究者たちから多くの刺激をもら えたのではと思います.ごくろうさまでした.
(しかし,名古屋は暑かったですね.)
個人的には,多くの古い友人や研究室のOBの人たちにも再会でき,楽しいときを過ごすことができました.

四つ目は,辻が日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門学術業績賞をいただいたことです.
受賞理由は,「人間の機械インピーダンス特性の解明とロボット制御への応用に関す る新研究分野の開拓,および同分野の発展に貢献」というもので,生体グループと学習グループのロボット制御関係の一連の仕事が受賞対象です.いずれにしても,研究室のみなさん,特に田中先生をはじめとする生体グループ&学習グループに関わってきてくれたすべての卒業生・学生の人たちのおかげです!感謝します!

以上,いずれもたいへんうれしい内容でした.
これからも良いニュースが続くよう, みんなでがんばっていければと思います.

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