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コラム

第224回 論文作成

2010.01.26

今年度も卒論,修論作成の季節となり,B4,M2を中心に多くの研究室メンバーが論文作成に取り組んでいます.
またほとんどの人が学会に投稿する原稿の作成も同時に進めていること思います.

卒論・修論の作成や学会への研究論文投稿は研究がそれだけ進んだということの証であり,研究を進めていくうえでのひとつのマイルストーンです.
論文作成作業は自分の研究の新規性と有用性を客観的にチェックする絶好の機会であり,研究内容を高めていくための重要なステップになります.
また, 提出締切日が設定されていますので,これは研究を進める上での強力なdriving forceにもなります.

論文提出の際には,指定された締切日を厳守する必要があることは言うまでもないことです.
もちろん,余裕をもって原稿を作成し締切日までにきちんと提出している人もたくさんいますが,中には締切日に間に合わず延長をお願いしている人もいます.
(卒論・修論の場合は期日に遅れたら留年することになりますが...)

たとえ理由があったとしても,約束した締め切りに間に合わず相手に迷惑をかけてしまうようなことはできるだけ避けたいですね.

締め切りよりも早目に仕上げることを心掛け,どのようなことがあっても締め切りに遅れないように進めましょう.
また,各自が作成した論文は先輩や先生方に原稿をチェックしていただき,指導を受けることになります.
毎年,この時期に言っていることですが,注意事項を以下にまとめておきます.

1.気配りのすすめ:

先生方や先輩たちに指導してもらう機会が多くなると思いますが,その人たちも自分の仕事をたくさん抱えているなかで時間を費やしてくださっていることを忘れないようにしましょう.
そう考えれば,できるだけ相手の時間を無駄にすることがないように,前もっていろいろな工夫ができると思います.

たとえば,再チェックしてもらうときには,どこを修正したか,どこを確認して欲しいかがすぐにわかるようにしたほうがいいでしょうし,またすでに一度指摘されたことを繰り返してしまい,同じことを指導されるのは絶対に避けるべきです.
もちろん,見直せばすぐわかるような間違いが残らないように,提出前に自分で十分にチェックする必要があります.
できるだけ相手の立場に立って準備をするようにこころがけるといいと思います.

2.時間的余裕のすすめ:

研究室内では夜中や休日に論文チェックをしてもらったり,締め切り直前になって「すぐみてください」というようなこともあるかもしれませんが,それが当たり前になってしまうのはまずいですね.
特に研究室外部の共同研究者の方々には週末の休み中に「急いでみてください」とは言えないでしょうから,十分な時間的余裕をもって提出する必要があります.
論文を修正する時間を考慮すれば,できれば締め切り1週間前にはチェックをお願いしたいですね.

卒論,修論完成まであと一息です.もちろん,論文を作成している本人が一番大変だと思いますが,自分が追い込まれている場合でも周りのことに気を配れるようになれば素晴らしいと思います.

第223回 学生ケータイあわ~ど2009

2010.01.19

M2の加芝 祐介君が「学生ケータイあわ〜ど2009」でアイデア部門佳作に選ばれました.

学生ケータイあわ〜ど2009
受賞部門:アイデア部門 佳作
テーマ:「迷子その前に」
授与者:電子情報通信学会 中国支部学生会
受賞者:加芝 祐介

学生ケータイあわ〜どは電子情報通信学会 中国支部学生会が中心となって行っているイベントで,携帯電話を使って何かおもしろいことができないかという発想から生まれました.
アイデア部門は携帯電話を使ってできるアイデア(実現できないことも含む)を投稿する部門です.

加芝君は2007年に続く2度目の受賞で,2008年にはM1の福島俊介君が受賞しています.
いずれも普段取り組んでいる研究とは別のテーマですが,このコンテストも研究も良い発想が重要なことは共通しています.
表彰式は2009年12月19日(土)にNHK広島放送局 ハートプラザ4階 ハイビジョンシアターで行われました.

以下は表彰式に出席した加芝君のレポートです.よかったですね!おめでとう!

<学生ケータイあわ〜ど2009表彰式>

場所:NHK広島放送局 ハートプラザ4階 ハイビジョンシアター
日時:2009年12月19日(土)

学生ケータイあわ〜ど2009において,私の「迷子その前に」がアイデア部門の佳作に選ばれました.
12月19日(土)に行われた表彰式に参加し5分程度のプレゼンを行いました.

「迷子その前に」
Bluetoothなどの携帯端末に採用されている近距離通信機能を用いて携帯端末間,もしくは携帯と発信機間の距離を計測します.
距離が一定以上になると注意喚起することで,迷子や物をなくすことを防止します.
また,距離情報から相対速度を計測し,暴走自転車や自動車の急速な接近に対し警告します.

【感想】
二度目の受賞ということで大変光栄に思いました.
研究のスライド作成のスキルを活かしつつも,研究とは違う,面白さ重視のプレゼンを組立てることを意識して行いました.
しかし実際に発表してみると,むしろ研究のプレゼンにこそもっと面白さを導入し,理解しやすいプレゼンの組立てが必要だと感じました.
学会とは異なる場での発表が思わぬ勉強となりました.

第222回 2010年,今年もよろしくお願いします!

2010.01.12

年末恒例の大掃除,バイオリモート研究会,研究室忘年会も無事終了し,今日から2010年の全体ゼミがスタートしました.
(個人的には新年早々,体調を崩してしまい,さんざんな年明けになってしまいましたが..)

昨年12月から曽君の博士学位審査がすでに始まっており,2月末には博士論文・修士論文・卒業論文の提出,3月には卒業式,学位記授与式が予定されています.

この間,2011年4月入社に向けての就職活動もあり,研究室は1年を通じて最も忙しい時期に突入します.
研究室メンバー全員で協力し,体調には十分に気をつけながら乗り切ってください!

21世紀に入って10年目という節目の年ですが,昨年から世界は大きな変動の時期へと突入したようです.

今年も予想もしないようなことがいろいろ起こりそうな気配がしますが,時代の変化を見逃さないよう社会や世界の動向に注意を向けるとともに,しっかりと自分自身の足元を見据えてスキルアップ・キャリアアップに努めることが大切と思います.

もちろん研究室全体としても,高いレベルの研究活動を目指して,これまで同様,活動していければと思います.

2010年もよろしくお願いします!

第221回 2009年の全体ゼミも今日で終了です

2009.12.22

今日で2009年の全体ゼミも終了し,今年も残すところあと1週間余りとなりました.
今年は工学研究科リニューアルや大学院改組などさまざまな行事が重なり多忙な1年となりましたが,生体システム論研究室としては例年同様,活発な活動を継続することができました.

特に,地域イノベーション創出研究開発事業(粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム),科学研究費補助金新学術領域研究(生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティックセンサシステムの提案),都市エリア産学官連携促進事業平成21年度可能性試験(パーキンソン病診断システムに係る健常人による臨床試験の実施)など大規模なプロジェクトが続き,関係者のみなさんはたいへんだったと思いますが,いずれも順調に研究を進めることができたと思います.

また,7月にはイタリアからピエトロ・モラッソ先生,プシケ・ジャノーニ先生をお迎えし,たいへん楽しい時間を過ごすことができました.

これも,研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.

以下,2009年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

* 学術雑誌論文:12編(掲載決定を含む)
* 国際会議論文:17編(Proceedings印刷中を含む)
* 国内学会発表:26件
* 著書(分担執筆):1件
* 博士学位論文:3件
* 招待講演:6件
* 受賞:4件
* 記事:1件
* 展示会・見学会:2件
* 特許出願:5件

昨年からの金融危機や新型インフルエンザ騒動,さらには地球温暖化などを考えると,いろんな意味で時代が大きく変わろうとしているようです.

就職活動を控えているみなさんはたいへんだと思いますが,ピンチをチャンスに変えるような発想で乗り切ってくれればと思います.
そのためにはできるだけ視野を広げていろいろな世界に興味を向けるとともに,自分自身のスキルアップとエビデンスとしての研究業績を意識しながらそれぞれの研究に取り組むことが肝要です.

来年も引き続き活発な活動が維持できるよう,みんなで力をあわせてがんばりましょう.
2010年もどうぞよろしくお願いします!.

第220回 学術研究論文200編達成!

2009.12.15

本研究室では学術雑誌に掲載された論文に通し番号をつけてホームページ上に公開しています.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/international-journal-papers

2009年の最新論文の番号が200番となり,これまでに発表した論文数が200編を突破しました.
200番目の記念すべき論文はM2の芝軒君の論文でした.

200. 偏KL情報量に基づく変数選択法と生体電極選定への応用
芝軒 太郎,島 圭介,辻 敏夫,高木 健,大塚 彰,陳 隆明
計測自動制御学会論文集,2009 (in press)

年代別の論文数の推移は,1980年代が15編,1990年代が77編,2000年代が108編です.
また工学分野の代表的な論文誌であるThe Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)のTransactionsに掲載された21編など,海外の著名な学術雑誌にも多くの論文が掲載されています.

このうち,53番の”Human Hand Impedance Characteristics during Maintained Posture in Multi-Joint Arm Movements”や127番の”A human-assisting manipulator teleoperated by EMG signals and arm motions”などは他の研究者からもよく引用されており,当該研究分野としてはかなり高い引用数を示しています.

これらの論文を発表することができたのは,本研究室の学生(卒業生,在学生)のみなさん,共同研究者の先生方,そして事務を担当してくださったスタッフのみなさんのおかげです.
本当に感謝しています!

これからも高いレベルの研究を続けていけるよう,研究室全員で協力しながら進めていければと思います.

追伸:国際会議発表論文も200編に近づきつつあります.さて,200番を取るのはだれの論文でしょうか?

第219回 第42回日本人間工学会 中国・四国支部大会に参加しました

2009.12.08

11月28日(土)に岡山大学工学部で開催された第42回日本人間工学会 中国・四国支部大会に参加しました.

日本人間工学会中国・四国支部はその設立当初から本研究室が深く運営に関わっており,現在も学会のホームページは本研究室内におかれています.
日本人間工学会中国・四国支部
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会

今年度は本研究室から以下の8件の研究発表を行いました.

生体信号を用いた飲酒検知に関する研究
小島 重行,前田 慎一郎,落合 直輝,小倉 由美,藤田 悦則,村田 幸治,亀井 勉,辻敏夫,金子 成彦,吉栖 正生
日本人間工学会第42回中国・四国支部大会予稿集,pp.52-53,2009.

車両加速度を考慮した自動車操縦空間の人間特性に基づく解析・評価
楽松 武,田中 良幸,辻 敏夫,西川 一男,農沢 隆秀
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 20-21,2009.

靴底特性を考慮した下肢ペダル操作モデルによる反力知覚メカニズムの解析
大中 潤,楽松 武,田中 良幸,辻 敏夫(広島大学),西川 一男,農沢 隆秀
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 36-37,2009.

仮想カーリング作業における人間の手先軌道生成モデル
実政 亨,石井 政隆,田中 良幸,辻 敏夫
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp.56-57,2009.

高速カメラを用いた印加力推定精度の向上に関する検討
岡田 敏英,福島 俊介,田中 良幸,辻 敏夫,塩川 満久
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 80-81,2009.

人間の感覚特性を考慮したHuman-Human Interfaceの提案とリハビリテーションへの応用
植野 岳,片岡 仁之,Erhan AKDOGAN,島 圭介,辻 敏夫,長谷川 正哉,大塚 彰
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演予稿集,pp. 84-85, 2009.

対数線形化血管粘弾性インデックスの提案と頸動脈超音波検査への応用
堀内 徹也,河野 曜暢,Abdugheni Kutluk,辻 敏夫,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,東 幸仁,河本 昌志,吉栖 正生
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 82-83,2009.

加速度センサを用いた新しい双腕動作識別法とロボット制御への応用
平松 侑樹,芝軒 太郎,島 圭介,辻 敏夫
第42回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 86-87,2009.

学会直前の新型インフルエンザ騒動で発表準備をなかなか思うように進めることができなかったり,また学会当日には,急遽,ピンチヒッターとして島圭介君,河野曜暢君が発表するというハプニングもありましたが,各グループともよく協力して乗り切ったと思います.
質疑応答ではなかなか苦労している場面も見られましたが,各自,非常によい経験になったと思います.
ごくろうさまでした!

今後もまた学会や研究会等で発表するチャンスが訪れると思います.
今回の経験を活かし,より良い発表ができるよう,これからもがんばってください!

第218回 新学術領域班会議

2009.12.01

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」の2009年度班会議・ワークショップが,平成21年11月18日〜11月20日にヤマハリゾートつま恋(静岡県掛川市)において行われました.
科学研究費補助金は,文部科学省及び日本学術振興会にて交付を行っている「競争的研究資金」で,基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的としています.
毎年,ピア・レビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)による審査を経て,独創的・先駆的な研究に対する助成が行われています.

「新学術領域研究」は,既存の研究分野の枠に収まらない新興・融合領域や異分野連携などの意欲的な研究を見い出し,新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的として新設された研究種目です.

本研究室では,東京大学の飯野雄一先生を領域代表者とする「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」に参加し,「生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティックセンサシステムの提案」というテーマで研究に取り組んでいます.
実際に研究に取り組んでいるメンバーは,本研究室からA-lifeグループの曽 智君,寺脇 充君,服部 佑哉君,来山 茂央君,山田 泰隆君,金沢大学の滝口 昇先生,日本原子力研究開発機構の鈴木 芳代さん,それに大阪大学の大竹 久夫先生です.

今回行われた2009年度班会議では以下の3件の研究発表を行いました.
ほとんどの参加者が生物分野の研究者であり,生物学的な視点からの貴重なコメントをいただくことができ,有意義な交流ができたと思います.

小型魚類を「生きたセンサ」として利用したバイオアッセイシステムの提案
寺脇 充,曽 智,平野 旭,辻 敏夫(広島大学工学研究科)
新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」
2009年度班会議・ワークショップポスター発表プログラム,p27,2009

グラフカーネル法とニューラルネットを用いたラットの嗅球活動パターン予測
曽 智,辻 敏夫(広島大学工学研究科),滝口 昇(金沢大学理工研究域),大竹 久夫(大阪大学工学研究科)
新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」
2009年度班会議・ワークショップポスター発表プログラム,p28,2009

線虫の神経−筋モデルの構築と運動シミュレーション
鈴木 芳代((独)日本原子力研究開発機構),服部 佑哉(広島大学大学院工学研究科,(独)日本原子力研究開発機構),曽 智(広島大学大学院工学研究科),小林 泰彦((独)日本原子力研究開発機構),辻 敏夫(広島大学大学院工学研究科)
新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」
2009年度班会議・ワークショップポスター発表プログラム,p29,2009

この研究プロジェクトは平成24年度まで続きます.工学分野にしっかりした根をおろした上で,新しい学術研究成果をあげていければと思います.

第217回 はじめての国際会議発表

2009.11.17

11月10日(火)~12日(木)の3日間,広島大学学士会館において The 5th International Workshop on Computational Intelligence and Applications 2009 (IWCIA 2009)が開催され,本研究室からM2の加芝 祐介君,M1の福島 俊介君が発表を行いました
はじめての国際会議,はじめての英語発表ということで非常に緊張したと思いますが,二人とも論文作成から発表準備まで非常によくがんばったと思います.
発表内容も完成度が高く,すぐにでも学術論文として投稿できるくらいの内容で,素晴らしかったと思います.
以下は二人が作成してくれた発表議事録です.

今後も積極的なマインドを持ち続け,いろいろなことに挑戦していくといいでしょう.
お疲れさまでした!

IWCIA2009(H21.11.11)
会期:2009年11月10日(火)~12日(木)
会場:広島大学学士会館(広島県東広島市)

【発表者】
加芝 祐介
【発表タイトル】
Analysis of Human Hand Impedance Properties Depending on Driving Conditions
Yusuke Kashiba, Yoshiyuki Tanaka, Toshio Tsuji, Naoki Yamada and Takamasa Suetomi
Proceedings of the 5th International Workshop on Computational Intelligence and Applications 2009 (IWCIA 2009), pp. 88-93, Hiroshima, Japan, November 2009.
【質疑応答】
■Q1.車両速度によって手先剛性の変化の仕方が異なっているが,これは何に起因するものと考えられるのか.
■A1.運転中の被験者の目標物によるものと考えられます.人間は車両速度が遅い場合は比較的近くを見ながら運転をしていますが,車両速度が速くなるごとに遠くを見るようになります.
それに伴い運転時に目標とするものも変化していると考えられます.
今回の運転状況であれば,低速では車線を目標物としていたけれども車両速度の上昇にともない車線を目標物としなくなった,その結果として,車両速度100km/hでは車線の有無であまり手先剛性が変化しなかったと考えられます.
■Q2.最後に提案している制御系はフィードバック制御になっているが,視覚情報に応じた手先特性の変化はフィードフォーワード制御になるのでは?
■A2.たしかに,ドライバは次の運転を予測しながら手先特性を変化させており,これはフィードフォーワード制御と捉える事ができます.
このようなドライバの操作特性をアシストするためには,運転状況を把握してあらかじめアシスト量を変化させるような制御が必要となります.
そのためには,ステアリングのセンサだけでなく,車載カメラなどを用いてドライバ状態と運転状況を同時計測し,フィードバック制御とフィードフォーワード制御を組み合わせたシステムにする必要があると考えています.
■Q3.主にどのような視覚情報が手先剛性に影響を与えていると考えられるか?
■A3.車両速度と道路の幅が影響していると考えられます.
■Q4.運転中の操舵反力はどのようになっているのか?
■A4.実車の操舵感をインピーダンス制御にて再現しています.
インピーダンス計測のために強制変位をかける瞬間のみステアリングが位置制御へと切り替わるようにしています.
【感想・反省点】
質問の内容自体は難しいものではなく,ある程度聴きとれていたので,日本語であれば答えられていました.
しかし,聞きもらしたときの対応の仕方について準備不足であったり,説明しようにも単語が浮かんでこず,ほとんど答えることはできませんでした.
英語力不足とともに,質疑応答への準備不足を痛感しました.質問された先生は,人間工学,感性工学の研究をなされており,今回の発表に興味を持ってくださいました.
セッション終了後には日本語で有意義な議論をすることができました.
今後はぜひ英語で議論できるようにしたいです.

【発表者】
福島 俊介
【発表タイトル】
Development of an evaluation tool for a driving seat reducing neck injury based on mechanical impedance
Shunsuke Fukushima, Yuhei Nomoto, Yoshiyuki Tanaka, Toshio Tsuji, Toru Takeshima, Masaya Yamashita
Proceedings of the 5th International Workshop on Computational Intelligence and Applications 2009 (IWCIA 2009), pp. 82-87, Hiroshima, Japan, November 2009.
【質疑応答】
■Q1. 上体の重心(位置,回転モーメント)はどのように設定したか.
接触の際,重心の位置によっては変に回転してしまうが.
■A1. 人間モデルはBioRIDⅡダミーのデータを基に構築しました.
また,未知パラメータは最適化手法により設定しました.
※以下のように回答するべきでした.
ダミーのデータを基にした重心位置,回転モーメントのデータを人間モデルに導入しております.
【感想・反省点】
初めての国際学会でしたが,聴衆の表情を見て,落ち着いて発表することができたと思います.
しかし,質疑応答では質問を十分に聞き取ることができず,何度も聞き返した末に質問者に日本語でフォローして頂き,また座長の先生にも応答のフォローして頂くなど,自分の英語能力不足を痛感しました.
今回の学会は,自分の英語能力の低さを確認できた良い経験だったと思います.

第216回 平成21年度修論中間発表会が終了しました

2009.11.05

11月5日(木)に複雑システム工学専攻の修士論文中間発表会が開催され,本研究室からは10名のM2が研究発表を行いました.

今年はインフルエンザ騒動の影響もあり,若干,心配な面もありましたが,全員,分かりやすく,かつ魅力的な研究発表ができており非常によかったと思います.
質疑応答に関してはやや気になる点もありましたが,ほとんどの人がほぼ的確な回答を行っており,この点もよかったと思います.

それぞれ研究の進捗状況は異なると思いますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて自分の研究の完成形をはっきりイメージすることができたのではないでしょうか.

今後は,その完成形に到達するために残された課題を明確にし,アルゴリズムの工夫を追加し新規性や有効性を強化したり,実験やシミュレーションを追加して有用性を確実なものにしたり,あるいは論文をまとめるためのサーベイを追加し従来研究との差異を強調するような比較実験を追加したりというように,早目に課題解決に取り組むといいでしょう.

今年度は比較的,研究が進んでいる人が多いと思いますので,ここ数年の悲願(?)である早期の論文完成も夢ではないと思います.

2009年も年末まであと50日あまり.引き続き,体調に気をつけながらがんばってください.
修論中間発表,おつかれさまでした!

第215回 新型インフルエンザに注意

2009.11.03

研究室内で新型インフルエンザが発生し,全体ゼミや研究会の予定を急遽,変更するなどあわただしい1週間が過ぎました.

幸い,感染した人たちからの情報提供が迅速に行われ,全体ゼミ延期などの措置を取ることができたこともあり,研究室内の流行はおさまりつつあるようです.
ただし,新型インフルエンザの流行は大学内外でまだまだひろがりを見せています.

引き続き感染しないよう,また感染をひろげないよう,十分に注意しましょう.

今回の新型インフルエンザ騒動に限らず,毎年,冬が近づくと研究室内で風邪が流行します.

各自,体調を崩さないよう日ごろから気をつけるとともに,感染した場合にはグループ内,研究室内に感染をひろげないよう行動するといいですね.

M2,B4は修論,卒論で大事な時期です.
特に,M2は中間発表会が目前に迫っています.
また学会での発表が近づいている人もいます.

発表には万全の体調で臨み,持てる力を出し切りたいですね.
体調の管理には十分に気をつけてがんばってください.

第214回 はじめての学会発表

2009.10.20

10月17日(土)に広島市立大学で開催された電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会において,B4の村上隆治君がはじめての学会発表を行いました.

筋電信号でバーチャルハンドを制御し義手の操作トレーニングに応用しようという研究内容で,この学会発表を目指して研究を進めてきた成果が十分に発揮された素晴らしい発表だったと思います.

また,質疑応答では的確なご指摘やご意見をいただき,今後の研究を進める上でも参考になったと思います.

研究を進めていく際に適切なタイミングで学会発表を行うことは,自分の研究内容を見つめ直すことができるという意味で良い機会になります.

もちろん,予稿や発表スライドを作成する能力を身につけることもできますし,予稿の締め切りや発表日が設定されるのも研究を進めていくうえで強力なdriving forceになりますね.

また,緊張したなかでの研究発表はプレゼンテーション能力を磨く絶好のチャンスでもあります.

以下,村上君の学会発表議事録です.

筋電義手操作トレーニングを目的としたバーチャルハンド制御システム
村上 隆治,芝軒 太郎,島 圭介,辻 敏夫,大塚 彰,陳 隆明
電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会講演論文集,pp.355-356,Oct.17,2009

【質疑応答】

■Q1.ある動作から別の動作へ流れるような制御は可能なのか.
−A1.現在のシステムでは,他の動作に移行するためには一度動作を行っていない状態にする必要があります.
そのため,親指を曲げて,その状態で人差し指を曲げるといった複数の動作を組み合わせた制御は行えません.

■Q2.物を握った等のフィードバックはどのようにするのですか.
−A1.現在は触覚のフィードバックは行っておりませんが,例えば,物体に加えている力に対応した振動刺激を訓練者に与えるといった方法を検討しております.

質問に対して明確な解答を行うことができず,サポートしていただく質疑応答となってしまいました.
しかし,初めての学会は勉強になることが多く,他の研究は自身の研究への良い刺激になりました.
今後はこの経験を基により良い成果をだしていきたいと思います.

これから年末にかけていくつかの学会に参加し,研究発表を行う予定です.

発表者のみなさんは満足のいく発表ができるよう,体調に気をつけながらがんばってください!
期待しています!

第213回 IEEE EMBS Japan Chapter Young Researcher Award

2009.10.13

トピックスでもお知らせしましたように,島 圭介君が2009年のIEEE EMBS Japan Chapter Young Researcher Awardを受賞しました.
これは論文コンペティションの審査結果による受賞で,研究内容が認められたものです.

この賞はIEEE EMBS (Engineering in Medicine and Biology Society)のannual conferenceで発表を行う日本の若手研究者の中から選ばれるもので,IEEE EMBS Japan Chapterが主催する論文コンペティションです.

本研究室からは,2005年にCOE博士研究員だった卜 楠 君(現 産業技術総合研究所)が受賞しています.
(なぜか研究室ホームページに詳細情報が残っていませんでしたので,以下に再掲載しておきます.)

卜 楠
IEEE EMBS Japan Chapter Young Researcher Award (2005)
受賞論文(一等):
Phoneme Classification for Speech Synthesiser using Differential EMG Signals between Muscles
Nan Bu, Toshio Tsuji, Jun Arita, and Makoto Ohga
Proceedings of the 2005 IEEE Engineering in Medicine and Biology 27th Annual Conference, Paper-ID 788, Shanghai, China, September 2005.

IEEE EMBS Annual International Conference (EMBC)は毎年,開催されます.

ME関係の研究をしている人はこの論文コンペティションに挑戦してみてはいかがでしょうか.
賞金は5万円です!

第212回 メンバー変更

2009.10.06

10月1日付で研究室メンバーを一部変更しましたのでお知らせします.

まずA-lifeグループの稲沢 隆治君が研究生を修了し,就職することになりました.
稲沢君は3月に卒業後,研究生として研究室に在籍しながら,公務員試験に挑戦していましたが,見事,志望する公務員のうち2つに合格しました.
初志貫徹で素晴らしいと思います.おめでとう!

10月からは合格先の職場でジョブトレーニングを兼ねた非常勤勤務に着くことになりました.
今後の活躍を期待しています.

一方,鵜川貞二さん,小島重行さんの2名が大学院博士課程後期に入学され,新しく研究室に参加されることになりました.

お二人とも社会人で,鵜川さんは日本光電工業株式会社,小島さんは株式会社デルタツーリングに所属されています.
以前からMEグループの血管弾性研究会の主要メンバーとして共同研究を行っており,現在も地域イノベーション創出研究開発事業「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」を一緒に進めています.

特に鵜川さんには地域イノベーション創出研究開発事業のプロジェクトマネージャーを担当していただいています.

二人ともこの地域イノベーション創出研究開発事業での研究成果をベースに,博士学位論文をまとめていく予定です.

これで現在の研究室メンバーは教員3名,事務職員2名,博士研究員1名,博士課程後期4名,博士課程前期19名,学部生12名,合計41名となりました.
引き続きよろしくお願いします.

第211回 平成21年度全体ゼミ,今日から再開しました

2009.09.29

8月3日に行った前期全体ゼミ最終回から約2カ月,今日から全体ゼミを再開しました.

この間,大学院入試,ゼミ旅行,研究室見学会,各種学会・研究会などいろいろな行事がありました.
特に4年生のみなさんは大学院入試でたいへんだったと思いますが,全員合格することでき本当によかったです.

8月29日,30日には大学院入試の打ち上げも兼ねて,香川県讃岐まんのう公園にゼミ旅行に出かけました.

当日は多くの研究室メンバーが参加し,楽しい時間を過ごすことができました.
満濃池のほとりのたいへん美しいロケーションで施設も充実しており,また讃岐うどんも満喫することができました.

幹事のみなさん,ごくろうさまでした.

秋から冬にかけては,11月5日の修論中間発表会をはじめ,各種学会・研究会での発表,卒論・修論提出など多くの行事が予定されています.

すでに多くの研究室メンバーが学会発表用の予稿作成に取り組んでいますが,くれぐれも締め切りに遅れることがないようきちんとスケジュール管理しながら,できるだけ高い完成度の内容を目指してがんばってください.

これから忙しい時期がやってきます.
新型インフルエンザの感染も広がっているようです.
体調には十分気をつけて,グループ全体・研究室全体で互いに助け合いながら取り組んでいきましょう.

今年度の後期も充実した活動を継続していければと思っています.
では,後期もよろしくお願いします.

第210回 平成21年度前期全体ゼミ,終了しました

2009.08.03

卒論・修論中間発表会も終了し,今日で平成21年度前期全体ゼミは終了です.
今年度は3月30日に第1回全体ゼミを行い,今日で第17回となりました.
この4ヶ月間,今年も各種研究会,見学会,卒論中間発表会,修論中間発表会など多くの行事を行ないました.
自画自賛気味ですが,今年度も総じて高いレベルの活動を継続することができたのではと思います.

また7月16日から19日までの4日間,イタリアからピエトロ・G・モラッソ先生,プシケ・ジャノーニ先生をお迎えし,研究室見学やディスカッションなどを通じて交流を深めることができました.

モラッソ先生は人間の運動制御研究の分野で世界的に有名な研究者で,私のイタリア滞在時代(1992-1993)の恩師です.
ジャノーニ先生は先端的な理学療法学の教育研究を行っておられる研究者で,モラッソ先生の奥様です.

研究室見学では,お二人に各グループの研究内容をデモを交えて紹介しました.
研究紹介はドクターコースのクトゥルク君,曽君が中心となって行ってくれましたが,M2の芝軒君,M1の草野君,高木君も英語で上手に研究紹介を行ってくれました.
質問にもよく対応しており,非常によかったと思います.
モラッソ先生,ジャノーニ先生とも今回で3度目の広島訪問でしたが,たいへん楽しく,かつ有意義な時間を過ごすことができました.

8月4日(火),7日(金)の研究会をはじめいくつかの予定を残していますが,全体ゼミは今日から夏休みに入ります.

全員,それぞれ目的意識をしっかり持って,有意義な時間を過ごせるといいですね.
大学院入試受験予定のみなさんは,受験勉強,しっかりがんばってください!
全員そろって合格してくれることを祈っています.

後期の全体ゼミは9月29日(火)から再開します.
ではみなさん,良い夏休みを!

第209回 修論中間発表会2009

2009.07.27

7月24日(金),27日(月)の2日間,今年度前期の修論中間発表会を行いました.

研究の完成度には個人差があって当然ですが,全員,よくまとまった発表を行っており,それぞれの進捗がよく伝わってくる発表内容だったと思います.
10名の発表者のみなさん,お疲れさまでした!

各自,今回の中間発表の内容をもう一度,精査し,
・研究の必要性は明確で説得力があるか,
・研究の新規性&有用性は明確か,
・先行研究のサーベイは十分か,
・結果は従来法と比較して魅力的か,
・結果の再現性,一般性,普遍性は十分か,
・発表のストーリは効果的か,

という点をチェックし,修論の内容をさらに強化していくといいでしょう.

できれば夏休み中にラフな形でもいいので,一度,論文の形式でまとめてみるといいですね.
学会発表を設定し,それを目標に進めるのもいいと思います.

今年度も早目のスケジュールで修論を進めましょう.
ドクターコースに進学予定の人は修論内容を学会誌に投稿するとともに,より高いレベルを目指して研究をどんどん展開していくこと,研究室を離れる予定の人はこれまでの研究生活・学生生活の総決算として修論をしっかりまとめ,研究内容の整理と引き継ぎの時間が十分取れるようスケジュール管理をしていきましょう.

夏休み期間中の時間を有意義に使い,よりレベルの高い修論を目指してがんばってください!

第208回 平成21年度広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ,決定

2009.07.24

本年度の「広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ」成績優秀学生表彰受賞者が決定し,7月14日に授与式が行われました.

今年度も本研究室からD2の曽君,M2の寺脇君の2名が選出されました!!!
おめでとう!

広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップは平成18年度から開始された広島大学独自の奨学制度で,学生の勉学意欲の向上,優秀な人材の輩出などを図ることを目的とし,学業成績,学術活動等において優秀と認められる学生を成績優秀学生として表彰する制度です.

広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップ

学部生の場合は前年度の学業成績が,大学院生の場合には前年度の研究業績が評価の対象となり,成績優秀学生には表彰状が授与され,当該年度の後期授業料が免除されます.
大学院生の場合の「研究業績」とは,一般に学術雑誌掲載論文,国際会議発表,国内学会発表,学会賞受賞,特許出願などを指し,これらを点数化することによって上位得点者を選出します.

本研究室でのこれまでの受賞者は以下の通りです.

平成18年度成績優秀学生: 糠谷 優之,谷口 早矢佳,朴 宗仁
平成19年度成績優秀学生: 羽田 昌敏,島 圭介,朴 宗仁
平成20年度成績優秀学生: 島 圭介
平成21年度成績優秀学生: 曽 智,寺脇 充

来年度も受賞できるといいですね!
全員,狙えるレベルにあると思いますので,目標を高く持って取り組んでいくといいでしょう.

第207回 卒論中間発表会2009

2009.07.13

7月6日(月),13日(月)の2日間,2009年度の卒論中間発表会を開催しました.

前回の全体ゼミ発表からあまり時間が経っていないにもかかわらず,発表者12名全員,それぞれ懸命に研究を進めている様子がよくわかり,非常によかったと思います.
なかには驚くべき内容の発表もあり,全体的にレベルの高い研究発表会でした.

4年生の卒論テーマを決めたのが4月で,実質的には5月頃からの研究開始だったと思います.
もちろんスタートの時点では,ほとんどの人が研究テーマに関する十分な知識を持たず,ゼロに近い状態だったのではないでしょうか.
それからわずか2か月余りで今回の中間発表会のような研究発表ができたのですから,その進歩は驚異的です.
おそらく大学に入学してから最も密度の濃い勉強ができたのではないでしょうか.

もちろん,各自,反省点やもの足らなかった点も数多くあるでしょう.
また,もし院生や卒業生の先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったかもしれませんね.
今回の発表を踏まえて,研究内容に関する知識や技術はもちろんのこと,発表ストーリーの組み立て方,話し方,スライドの使い方,質問に対する回答の仕方,議事録の書き方などなど,客観的に自分の能力をチェックし,より高いレベルを目指して少しずつ前進を続けていくといいでしょう.

この後,夏休み,院試をはさんで,9月から研究活動を再開することになります.
各自,前期の総括,資料整理をしっかり行い,自分の研究の理想についていろいろと考えをめぐらせてみると楽しいと思います.

今回の発表会,みなさんが一所懸命に努力している様子がよく伝わってきました.
素晴らしい発表してくれた4年生のみなさん,研究指導を担当してくれた院生のみなさん,おつかれさまでした!

第206回 教養ゼミ発表会

2009.07.06

本研究室では.毎年前期に学部1年生を対象として「生体のしくみを探る:知能機械への応用を目指して」という教養ゼミを開催しています.
この教養ゼミの成果発表会を7月3日(金)に行いました.

成果発表会には研究室メンバーもほぼ全員出席し,学部1年生7名がPowerPointを使用した15分の発表と質疑応答を行いました.
7名とも良い発表を披露してくれ,中には発表にいろいろな独自の工夫を取り入れたり,非常に自然な語り口で的確かつ落ち着いて説明をしている学生もみられました.
なかなか良い発表会だったと思います.

今年度も教養ゼミの運営・1年生の指導は,D2の曽智君を中心に,本研究室各研究グループの院生の人たちが担当してくれました.
非常によくオーガナイズされており,素晴らしかったと思います.
担当してくれたみなさん,ごくろうさまでした!
1年生の初々しい発表を聴いて,いまの自分の成長を実感する人もいれば,自分の力がもの足らないと危機感を抱く人もいるかもしれませんね.

今月は修論,卒論の中間発表会を予定しています.
みなさん,学部1年生に負けないよう,しっかりがんばってください!
期待しています!

第205回 第二類講座対抗駅伝2009

2009.06.29

毎年恒例の第二類講座対抗駅伝が6月6日(土)に行われました.

今年度も本研究室から「ゆかり姫(永遠の17歳)」,「アクアサンタ」,「井上の光るセンス」という3チームが出場し,4位,15 位,31位というバラスが取れた(?)見事な成績をおさめました.
トップチームの成績は,2005年優勝,2006年優勝,2007年3位,2008年4位,2009年4位と高いレベルを維持しており,またアンカー(7 区)を担当した4年生の植野岳君は見事,区間2位に入賞しました.
研究活動や就職活動と両立しながらの駅伝大会でしたが,素晴らしかったと思います.
みなさん,お疲れ様でした!!!

◇チーム順位
4位  ゆかり姫(永遠の17歳)
15位 アクアサンタ
31位 井上の光るセンス

◇個人賞(区間賞)
アンカー(7区)の2位 : 植野岳君 (ゆかり姫(永遠の17歳))

チーム名にも登場した幹事役の井上 晴仁君,とりまとめごくろうさまでした.

来年はベスト5キープできるでしょうか???楽しみですね!

第204回 地域イノベーション,再始動!

2009.06.22

平成21年度地域イノベーション創出研究開発事業(継続分)に以下の研究課題が採択され,6月12日に今年度のキックオフ会議(第1回共同研究推進委員会,および第31回血管弾性研究会)を開催しました.

「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」
 ■プロジェクトマネージャー:鵜川 貞二(日本光電株式会社)
 ■研究実施機関
  広島大学  広島大学病院
  県立広島大学  広島県立総合技術研究所
  日本光電株式会社  有限会社MIZOUE PROJECT JAPAN
  株式会社デルタツーリング  株式会社日本マイクロシステム
 ■管理法人:財団法人ひろしま産業振興機構
 ■平成21年度予算総額 約4000万円

このプロジェクトには血管グループのアブドゲニ・クトゥルク君,河野曜暢君,小松雄亮君,堀内徹也君の4名が参加し,中心メンバーとして活躍してくれています.

今年度は本プロジェクトの最終年度です.
医学部の先生方や各機関の研究者の方々と協力しながら,手術用血管ストレス評価システム,非観血プラットフォーム(自律神経活動評価,血管内皮機能評価,血管粘弾性評価),血管内皮機能評価付自動血圧計とも,実用化・製品化を目指して研究を進めていきます.
医療現場で実際に役立つ新技術を提案していければと思います.

第203回 はじめての全体ゼミ発表

2009.06.15

6月1日,8日,15日の3週間にわたって,4年生12名が全体ゼミで初めての発表を行いました.
今回の発表の主な目的は,

◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆PCと液晶プロジェクタの使用法を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで,自分の研究テーマの理解度を深めること
◆大勢の前で評価されながら,研究発表を体験すること
◆質疑応答を経験すること

にありました.

卒業研究開始のための準備段階を想定していましたが,全員,研究内容に十分踏み込んだ発表を行ってくれました.
中には,この2カ月間の研究成果をすでに形にしている人もおり,全体的に非常によかったと思います.

発表の準備はそれぞれ大変だったと思いますが,多くの時間と労力を費やした成果は発表に十分にあらわれていたと思います.
ただ,指導してくれた先輩たちの助けやグループゼミでの発表練習,あるいは過去に卒業した先輩たちが残してくれた資料がなければ,発表準備はもっともっと大変だったのではと思います.
自分の時間を割いてまで指導してくれていた先輩たちに感謝するとともに,今回の発表経験をバネにして,より高いレベルを目指していくといいでしょう.

大学院生の人たちは今回の4年生の発表を聴いて,自らの成長を実感できたのではと思います.
4年生は,全体ゼミでの先輩たちの発表がいかに高いレベルにあるかということを実感したのではないでしょうか.
互いに助け合い,刺激しあいながら,研究に取り組んでくれればと思います.

4年生のみなさん,発表,お疲れさまでした!

第202回 研究費

2009.06.08

本研究室では,毎年,広島大学の運営交付金はもちろんのこと,学外からも多くの研究費を交付していただいて研究活動を行っています.

たとえば今年度は,平成21年度科学研究費補助金としてA-life関係の新学術領域研究(研究領域提案型,研究期間H20〜H24)や生体信号解析関係の基盤研究(B)(一般,研究期間H21〜H25)をはじめ,いくつかの交付を受けました.
また,平成20 – 21年度地域イノベーション創出研究開発事業(一般枠,研究期間2年間)は血管関係の医工連携研究で,実用化を目指した産学官研究プロジェクトです.
いずれも非常に多額の研究費を助成していただいています.

昨年から厳しい経済情勢が続いていますが,これらの研究費によって各研究テーマに関係するさまざまな実験装置や資材を購入したり,国内/国外の学会に参加したりすることができます.
研究費に困窮することなく研究を進めることができるのはたいへんありがたいことですが,これらの研究費の大部分が国民の貴重な税金で賄われていることを十分認識し,研究費を決して無駄にすることなく最大限有効に活用する義務があります.

十分な予算に恵まれ研究費を節約する工夫を忘れてしまい,結果的に研究の質が低下してしまったというようなことにならないよう,気を引き締めて研究活動を行う必要がありますね.
そして,高い学術性を備えた上で,実社会に還元できるような研究成果を目指して活動していければと思います.

第201回 学生による学会発表

2009.06.01

神奈川県横浜市のパシフィコ横浜において開催された自動車技術会学術講演会(2009年春季大会)に,M2の加芝祐介君,M1の福島俊介君が参加し,研究発表を行いました.
2009年度に入って最初の学会発表でした.

本研究室では学生による学会発表に積極的に取り組んでおり,毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家が多く参加されており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
準備には多くの時間と労力を要し,また発表時には非常に緊張すると思いますが,発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスでもあり,他では得られないような貴重な経験となります.
費用等,いろいろな制約もありますが,今年も可能な限り積極的に取り組んでいければと思います.

以下は,加芝君,福島君の感想です.臨場感と達成感が伝わってきますね.

上肢運動インピーダンス特性を考慮したステアリング制御系の操作性評価
加芝祐介,脇田裕之,田中良幸,山田直樹,末冨隆雅,辻敏夫
自動車技術会学術講演会前刷集No.38-09(2009年春季大会),pp. 7-10,2009年5月21日

<感想>
業界の中でも特に知識のある方が集まってこられており,質疑応答の内容の深さに驚きました.
自動車評論家といったユーザのトップのような方の意見も加わるため,特に先行研究ほど議論が飛び交っているように思いました.
作る側だけでなく乗る側も交えた議論のすごさに圧倒されました.
発表はある程度出来ていたと思うのですが,専門家の意見を踏まえた質問に対してしっかり答えられず,普段から自分の研究を客観的に見てバックグラウンドもしっかり固めていく必要があると思いました.
しかし,有識者からみた自分の研究がどのようなものかという意見が聞けたことは重要でした.
企業の方の発表内容はとても実用的な内容でした.
また,大学主体の研究はおもしろいものもありとても興味を持ちました.

加芝祐介

機械インピーダンスモデルに基づく頸部損傷軽減シート評価システムの開発
福島俊介,野本雄平,田中良幸,辻敏夫,竹島透,山下雅也
自動車技術会学術講演会前刷集No.83-09(2009年春季大会),pp. 7-10,2009年5月22日

<感想>
他の学会などと比べ専門の方々が多く,多くの参考になるご質問・ご指摘を頂くことができました.
現在のモデルでは,シート座面クッションの粘弾性等の特性は考慮していませんが,今後はそういった検討も行う必要があるのではないかと感じました.
発表に関しては,もう少しリラックスして聴講者の表情を確認しながら進めることができればよかったのですが,概ね内容は伝えることができたと思います.
質疑応答に関しては,概ね質問の内容にあう回答をすることができ,質問者に納得して頂けたのではないかと考えています.

福島俊介

第200回 日本学術振興会特別研究員

2009.05.25

学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を育成するため,独立行政法人日本学術振興会(以下,学振)では,毎年,優れた若手研究者を「特別研究員」として採用しています.
学振の特別研究員に採用されると研究奨励金が支給されるだけでなく,科学研究費補助金(特別研究員奨励費)が交付されます.
また,学振の特別研究員としての経歴は,若手研究者のキャリアパスの構築という観点からも非常に魅力的です.

特別研究員の採用区分は,DC1, DC2, PD, SPDの4つです.

DC1(大学院博士課程在学者)は博士課程後期1年次(D1)から採用された場合で,博士課程後期入学の前年(通常はM2のとき)に応募することになります.
DC2(大学院博士課程在学者)は博士課程後期2年次(D2)から採用された場合で,博士課程後期入学後に応募し,採用された場合です.
PD(大学院博士課程修了者等)は博士学位取得後の博士研究員,SPD(大学院博士課程修了者)はPD合格者のうち,特に優れたものと認められた場合です.

本研究室ではこれまで多くの博士課程後期学生が学振の特別研究員に採用されており,現在も島 圭介君がPDとして,曽 智君がDC2として特別研究員を務めています.

今年度も来年度採用分の募集が行われており,6月3日〜5日が申請期間です.
日本学術振興会特別研究員 平成22年度採用分募集要項(PD・DC2・DC1)

応募書類を作成するのは簡単ではありませんが,博士課程後期進学を予定している人にとっては,今後の研究計画や自分の研究の特徴をじっくり考えてみる良い機会になると思います.
オリジナリティ溢れる魅力的な研究計画とその研究計画を着実に遂行できるだけの能力(これまでの研究実績)を客観的に示すことが,採用へのキーポイントになると思います.
研究の魅力と実績(研究業績)の両方を兼ね備えることは,すべて研究者の基本です.
申請書をまとめながら,自分自身の研究の魅力と実績についてじっくり戦略を練ってみるといいでしょう.

第199回 日本医療機器学会平成20年度論文賞を受賞しました

2009.05.18

「変わりゆく医療と時代を支える医療機器の新展開」と題して解された第84回日本医療機器学会大会において,平成20年度論文賞を受賞しました.
また,博士研究員の島圭介君が論文賞受賞記念講演を行いました.

■平成20年度日本医療機器学会論文賞受賞論文:
磁気センサを利用した指タップ運動機能評価システム
島 圭介,閑 絵里子,辻 敏夫,神鳥 明彦,横江 勝,佐古田 三郎

日本医療機器学会は,「日本医科器械学会」として1923年に設立された学会で, 2008年から現在の名称に変更されています.
論文賞は毎年1件に授与されますが,本研究室では過去にもに3回,この学会で論文賞を受賞しています.

■平成15年度日本医科器械学会論文賞受賞論文:
ヒトの運動解析に基づく義手に関する研究 -能動・装飾義手ハンドの開発-
大塚彰, 辻 敏夫, 坂和正敏, 福田修
医科器械学, Vol. 72, No. 5, pp.220-227, 2002.

■平成16年度日本医科器械学会論文賞受賞論文:
EMG信号を利用した食事支援マニピュレータの制御
福田 修,辻村 好司,辻 敏夫,大塚 彰
医科器械学, 第74巻, 第5号, pp.229-237, 2004.

■平成18年度日本医科器械学会論文賞受賞論文:
確率ニューラルネットを利用したオンライン血液循環状態診断支援システムの開発
坂根 彰,柴 建次,辻 敏夫,佐伯 昇,河本 昌志
医科器械学, 第76巻, 第1号, pp.12-20, 2006.

賞を授与していただいたことに感謝しつつ,今後もオリジナリティに溢れた高い レベルの研究を心がけていきたいと思います.

第198回 HP更新しました

2009.05.11

生体システム論研究室ホームページのデータを2009年度バージョンに更新しました.

本研究室ではホームページ上で,各種情報の管理と発信を行っています.
その内容は,
・What’s new
・Research topics
・プロジェクト
・メンバー
・研究業績
・学会活動
・Column
の7つのメニューからなり,最新のトピックスや研究活動の様子からメンバー紹介,研究発表にいたるまで,かなり詳細なデータが参照可能です.
研究室へのアクセスやスケジュールもわかるようにしており,研究室外部の方にも利用していただいています.

また,共同研究者の方々はもちろん,多くの在学生,卒業生の名前が研究業績ページなどに見られ,本研究室を支えてきてくれた人たちの足跡をたどることも可能です.
(検索機能は設けていませんが,たとえばGoogleで検索ワードの後ろにsite:www.bsys.hiroshima-u.ac.jpを指定して検索するとホームページ内を検索できます.)

ホームページの作成・管理・運営はたいへんな作業ですが,毎年,研究室の学生が担当してくれています.
今年度はM2の服部 佑哉君が作業を一手に引き受けてくれています.
本ホームページに関してお気づきの点があれば,服部君までお知らせください.

研究業績のページでは本研究室で取り組んできたほとんどすべての研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文)や解説・記事,book chaptersなどを閲覧することが可能です.
このアーカイブが,研究室内外を問わず,新しい生体システム論研究の発展にすこしでも役立てばと願っています.

第197回 研究員2009

2009.04.27

本研究室のメンバーの中には,さまざまな研究機関の研究員として活躍している人がいます.

まず,島 圭介君と曽 智君は日本学術振興会の特別研究員です.
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_gaiyo.htm
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_oubo.htm
島君は博士学位取得に伴いPD(博士研究員)として,曽君はDC2(大学院博士課程 在学者)として,研究活動を行っています.
日本学術振興会の特別研究員には月々の 研究奨励金に加えて,科学研究費補助金が支給されます.

アブドゲニ・クトゥルク君は,昨年度まで曽君とともに広島大学21世紀COEプログラム若手研究員(リサーチ・アシスタント)を勤めてきましたが,COEプログラムの終了に伴い,今年度は地域イノベーション創出研究開発事業(一般枠2年)「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」の研究員(リサーチ・アシスタント)としてこのプロジェクトに参加します.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/manager/projects

服部 佑哉君は,日本原子力研究開発機構の平成21年度特別研究生として,群馬県にある高崎量子応用研究所において,「放射線照射線虫の運動制御機構のニューロインフォマティクス研研究」に取り組んでいます.
http://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/
http://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/internship08.html

いずれも大きな責任が伴うことは言うまでもありませんが,研究を「仕事」として進 めることができるやりがいのあるポジションです.
特に,学生の間に研究員を務めることは,収入面だけでなく,自身のキャリアを構築する上でも大きなプラスとなります.
研究者を目指している人は各種研究員制度に積極的に応募してみるといいと思います.
自分自身の研究業績を客観的に評価する良い機会にもなるでしょう.

第196回 全体ゼミでの発表評価アンケート,今年度も実施中

2009.04.20

2009年度も全体ゼミ研究発表の評価アンケートを実施しています.
以前にも書きましたが,評価アンケートを行う目的は3つあります.

1.発表者に聴講者を強く意識させる:
発表者は自分の発表が聴講者に伝わったのかどうか,どのように評価されたのかを知ることができ,次回の発表に活かすことができます.

2.聴講者に緊張感を与え,積極的な聴講を促す:
的確な質問や評価を行うためには,神経を研ぎ澄まし,考えながら発表を聴く必要があります.
居眠りなどできませんね.

3.ゼミ中にできなかった質問や指摘を発表者に伝える
時間の関係でできなかった質問,あとから思いついたこと,間違っているかもしれない質問など,遠慮なくなんでも書けます.

今年は,新4年生全員がすべての発表に対して多くのコメントを記入してくれており, 感心しています.
中には単なる感想やコメントにとどまらず,「このような工夫をしたらどうか」とか,「この点を考慮したほうがよい」というような研究内容に関する新しいアイデアの提案・今後の課題の指摘を行っている人もおり,驚きました.
引き続き,発表や質疑応答のやりとりをよく聴き,気がついたことや思ったことをコメントとして記入するといいでしょう.
鋭く,おもしろいコメントを期待しています.

1年間の全体ゼミを通じてこの評価アンケートが機能すれば,発表者も聴講者も大きく成長することができると思います.
そのうち慣れてきて中だるみすることもあるかもしれませんが,はじめてこの評価アンケートを記入したときの緊張感を忘れずに,発表者も聴講者も常に新鮮な気持ちで取り組むといいでしょう.

第195回 卒業研究テーマ2009

2009.04.13

今年度,生体システム論研究室では,卒業研究として12の研究テーマを用意しました.
先週,これらの研究テーマに取り組む4年生のメンバーを決定しました.

研究テー マ名と担当者は以下のとおりです.

[筋電グループ]
(1) 生体電気信号を利用したサイバネティック・インタフェースに関する研究
 ■5指駆動型電子義手の筋電制御と操作トレーニングの実現
  村上隆治
 ■双腕動作識別法の提案とサイバーアームの遠隔操作
  平松侑樹
 ■人間-人間インタフェースの提案とリハビリトレーニングへの応用
  植野岳

[A-lifeグループ]
(2) 生物行動モデリングとバイオミメティック人工システムに関する研究
 ■神経-筋回路モデルにもとづくバーチャル線虫ロボットの開発
  山田泰隆
 ■熱帯魚の生体電気信号モニタリング技術の開発と水質汚染検出システムの提案
  来山茂央

[メディカルエンジニアリンググループ]
(3) 医療生体信号にもとづく血管ストレスモニタリング技術に関する研究
 ■シート型センサを利用した非侵襲プラットフォームシステムの構築
  小松雄亮
 ■超音波画像にもとづく動脈硬化症診断支援システムの開発
  堀内徹也
(4) 体内埋込型医療機器の開発
 ■カプセル型内視鏡のための非接触エネルギー・情報伝送システムの開発
  久保諒祐
 ■体内埋込型人工心臓の電磁ノイズ抑制のための研究
  斎藤牧紀

[生体グループ]
(5) 生体運動解析と人間-機械システムのバイオミメティック制御
 ■人間の操作特性に適応するドライビングシミュレータ
  中原裕貴
 ■生体運動制御メカニズムに基づく運動訓練支援システム
  井上晴仁
 ■フォース‐モーション・キャプチャシステム
  岡田敏英

これで4年生の所属グループも決定し,いよいよ本格的に今年度の研究活動がスタートします.
今年も,各種プロジェクト,研究会,学会などさまざまなイベントが目白押しです.
また工学研究科の建物リニューアルも予定されています.

グループ内/グループ間でよく連携・協力し,積極的な活動を心がけるといいでしょう.
期待しています!

第194回 研究会2009

2009.04.06

2009年度の研究活動を開始するにあたり,本年度開催する研究会を再編しました.

本研究室では,関連する外部の共同研究者の方々とともに,それぞれの研究テーマに関する打ち合わせを行う研究会を開催しています.
共同研究者は,他学部・他大学の先生方や企業,研究所等の専門家で,その専門分野も工学にとどまらず,医学や保健福祉,生物学など多岐にわたっています.

今年度開催する予定の研究会は以下のとおりです.

[生体信号解析関連]
■バイオリモート(BR)研究会#
■筋電義手研究会#%
■グローブボックス研究会$

[生体運動解析関連]
■自動車研究会$
■ネックインジャリ研究会$

[メディカル応用関連]
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会$%
■新生児運動解析 (IMA) 研究会&%
■血管弾性研究会#%

[人工生命体関連]
■A-Life研究会&

(# 産学官連携,$ 産学連携,% 医工連携,& 学々連携)

開催頻度,参加メンバー,研究会形式などはそれぞれで異なりますが,いずれも各分野の専門家の先生方とディスカッションをしながら進めています.
研究室内の考え方のみにとらわれることなく,広い視野でさまざまな分野の知識を持ち寄ることが新しいアイデアを生み出す原動力となります.
また,研究室外の専門家の先生方と直接,交流ができる貴重な時間であり,先生方を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることも可能です.

学生諸君は各研究会で研究発表を行うことになりますが,わかりやすく説得力のある発表を心がけるといいでしょう.
最初は緊張すると思いますが,遠慮せずになんでも質問・相談してみてください.
1年も経てば各分野の専門家の方々と堂々と渡り合えるようになると思います.

自分自身を大きくステップアップする絶好のチャンスとなるでしょう.

第193回 2008年度から2009年度へ:新しい1年のスタート

2009.03.30

3月23日に広島大学の卒業式・学位記授与式が行われ,本研究室からは博士課程後期3名,前期9名,学部11名の計23名が修了/卒業しました.

博士課程後期修了生のうち,社会人ドクターの坂本 直樹さんは(株)前川製作所,岡本 勝君は広島市立大学にて研究活動を続けます.
島 圭介君は日本学術振興会特別研究員のDC1(博士課程在学者)からPD(博士学位取得者)に変更され,本研究室に籍を置いたままアメリカで研究活動を続ける予定です.

博士課程前修了生の石井 亨治君,大澤 裕子さん,武田 泰治君,谷口 早矢佳さん,野本 雄平君,松本 剛君,村国 英二君,山田 裕介君,脇田 裕之君は就職のため研究室を離れました.

学部卒業生11名については,大中 潤君,川本 敬之君,草野 洋一君,実政 亨君,高木 寛君,田村 康裕君,福島 俊介君,丸山 大海君の8名が本学大学院博士課程前期に進学し,柿迫 英毅君,下池 裕樹君は民間企業に就職します.
稲沢 隆治君は研究生として本研究室に残ります.

全員,それぞれの道で活躍されることを祈っています.

研究室を離れる13名と入れ替わるようにして,新メンバー12名が本研究室に配属されました.
新4年生の井上 晴仁君,植野 岳君,岡田 敏英君,来山 茂央君,久保 諒祐君,小松 雄亮君,齋藤 牧紀君,中原 裕貴君,平松 侑樹君,堀内 徹也君,村上 隆治君,山田 泰隆君です.
今年度も,やる気に溢れた素晴らしいメンバーが集まってくれました.

慣れないうちは不安なこともあると思いますが,自分の力を信じてがんばってください.
院生,共同研究者のみなさん,サポートをよろしくお願いします.

以上の博士研究員1名,学生(研究生を含む)34名に加え,教員3名,職員2名,計40名のメンバーで,今日から2009年度の活動を開始しました.
今年度も新規性と独自性に溢れ,学術領域の境界線を軽々と越えていくような創造的な研究を目指していければと思います.

今年度もどうぞよろしくお願いします!

第192回 平成20年度全体ゼミ,今日で終了です

2009.03.02

博士論文発表会,修士論文発表会,卒業論文発表会とも無事に終わり,今年度の全体ゼミも今日で終了です.

今年は博士課程後期3名,博士課程前期9名,学部生12名が修了・卒業する予定です.
いろいろなことがあった1年でしたが,各グループともオリジナリティが溢れたクオリティの高い研究活動を行ってくれました.
また,学会等の主催,さまざまな賞の受賞,大きな研究費の獲得など,いろいろな場面で本研究室のアクティビティの高さを示すこともできました.
先日,実施された本学大学院工学研究科の自己点検評価にお いては,外部評価委員の先生方から極めて高い評価をいただくことができました.
よかったです!

また,院生の人たちが,研究グループの枠を越えて研究指導・論文作成指導を行ってくれていた様子には,特に感心しました.
自分とは別のグループの研究に対しても「関係ない」という態度を取ることなく,積極的に協力し互いに助け合いながら研究室全員を支えようという気持ちがよく伝わってきました.
素晴らしいと思います.
来年度も,グループ内,グループ間の結束をさらに固め,みんなで助け合いながら一歩一歩進めていければと思います.

3月23日には卒業式・学位記授与式が,また3月17日には新4年生が研究室に配属されます.
平成20年度もあと1ヶ月です.来年度も,引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第191回 修論発表会,終了しました

2009.02.27

平成20年度修士論文発表会が,2月27日に行われました.
本研究室からは9名のM2が発表しました.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

  • 脇田 裕之
    A Study on Bio-mimetic Impedance Control for Automobile Steer-by-Wire System
    (自動車ステア‐バイ‐ワイアシステムのためのバイオミメティック・インピーダンス制御に関する研究)
  • 野本 雄平
    A Study on Modeling and Evaluation of Driving Seat against Neck Injury Using Mechanical Impedance
    (機械インピーダンスを用いた頸部損傷低減自動車シートのモデル化と解析評価に関する研究)
  • 村国 英二
    Analysis of Human Body Electric Field Distribution Using the Transmitting Antenna in an Implantable Device
    (体内埋込機器に搭載する送信アンテナの人体における電界強度分布の解析)
  • 松本 剛
    Estimation of Arterial Viscoelastic Indices Using Ultrasound B-mode Images and Non-Invasive Blood Pressure
    (超音波Bモード像と非観血血圧を用いた血管粘弾性インデックスの推定)
  • 大澤 裕子
    Measurement and Evaluation System for Infant Movements Base on Real-time Video Analysis
    (リアルタイム動画像解析による新生児運動の計測・評価システム)
  • 武田 泰治
    A Sound Pitch Control System Manipulated by EMG Signals
    (筋電制御型音高制御システム)
  • 山田 裕介
    Five-Finger EMG-Prosthetic Hand with Grasp-Force Magnification Mechanism
    (把持力増大機構を有する5指駆動型筋電義手)
  • 谷口 早矢佳
    Control of an Electric Wheelchair Using Non-Contact ENG Signals
    (非接触筋電信号を用いた電動車椅子制御)
  • 石井 亨治
    Hardware Implementation of a Log-Linearized Gaussian Mixture Network with Terminal Learning
    (Terminal Learningを導入したLLGMNのハードウェア実装)

この2年間,苦労しながらさまざまな工夫を重ねてきた成果が十分にあらわれた,素晴らしい発表会でした.
みんな,最後までよくがんばったと思います.
あとは研究としての課題や問題点を整理し,後輩の人たちが研究を受け継ぎ,さらに発展させていけるようまとめと引継ぎをしっかりお願いします.
卒業後も語り継がれるような研究として後輩たちに引き継げるといいですね.

今後はそれぞれの道に進んでいくことになりますが,自分の力を信じ,自信を持って新しい世界にチャレンジしていってくれればと思います.
本当にお疲れさまでした!

第190回 卒論発表会,終了しました.

2009.02.19

平成20年度卒業論文発表会が2月19日(木)に行われました.
本研究室からは4年生11名が1年間の研究成果を発表しました.
発表者と研究題目は以下のとおりです.

  • 草野 洋一
    人間適応型Cybernetic Interface Platformの開発
  • 下池 裕樹
    加速度センサを用いた両腕動作識別法の提案とグローブボックス制御への応用
  • 稲澤 隆治
    グラフ・カーネル法によるマウス匂い地図予測モデルの提案
  • 高木 寛
    磁気センサと動画像を用いた指タップ運動機能評価システム
  • 田村 康裕
    磁気センサを利用した指タップ力推定法
  • 柿迫 英毅
    内圧依存性を考慮した対数線形化血管粘弾性インデックスの提案
  • 実政 亨
    仮想カーリング作業における環境特性を考慮した手先軌道生成モデル
  • 大中 潤
    下肢運動特性を考慮した自動車ペダル操作の力学的解析
  • 福島 俊介
    自動車乗員の体格差を考慮した頸部損傷低減シートの設計支援システム
  • 川本 敬之
    電磁誘導を用いた中距離エネルギー伝送
  • 丸山 大海
    容量結合方式による体内埋込医療機器用非接触エネルギー伝送

発表内容をすこしでも良くしようと最後まで続けた努力の成果がよく表れており,全員,非常に良い発表だったと思います.
研究内容のおもしろさ,発表スライドの工夫とも,圧倒的な魅力に溢れたものが多く,4年生の卒業論文のレベルをはるかに超えていました.
この1年間の成果がよくでていたと思います.
質疑応答では,答えに窮する場面や言いたいことがうまく伝えられない場面も見られましたが,それもまたいい経験になると思います.

各自,自分の研究,今日の発表を客観的に振り返り,うまくいかなかったこと,やり残したことなどをきちんと整理し,自分自身に対する評価をしておくとよいと思います.

全員,この1年間の成長は著しく,実力がついた様子が非常によく伝わってきまし
た.
今日の結果は,各自のがんばりはもちろんのこと,各グループの先輩たちが適切な指導をしてくれたおかげだと思います.
4年生のみなさんは先輩たちに感謝するとともに,いずれは後輩を適切に指導することができるよう,自分の力にさらに磨きをかけておくといいでしょう.

来週は卒業論文の締め切りです.
より良い論文を仕上げることができるよう,引き続 きがんばってください!
お疲れさまでした!

第189回 締めくくりへ向けてラストスパート

2009.02.16

2月12日の博士論文発表会(公聴会)も無事に終了し,卒論・修論締め切りまで残り2
週間を切りました.

卒業論文発表会は2月19日(木) 10:40 – 12:30
(103講義室),修士論文発表会は2月27日(金)15:00-17:15 (103講義室)で,本研究室からは11名のB4と9名のM2が発表を行なう予定です.
あわせて,論文提出,予稿提出の締め切りも設定されています.
しっかり準備を進めましょう.
3月23日(月)には広島大学卒業式・学位記授与式が予定されています.
楽しみですね!

一方,来年度に向けては,研究室説明会(平成21年度卒業研究テーマ説明会)が3月10日(火)(生体システム論研究室の説明は
14:20-14:40)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月11日(水)10:00-17:00に予定されています.
本研究室の活動に興味がある方は,ぜひご参加ください.
3月中旬には新4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
3月30日(月)には,研究室の新メンバーでの2009年度第1回全体ゼミを行なう予定です.

また,来年度の就職活動もすでに始まっています.
2月17日(火)と2月18日(水)に は広島工業会主催の企業説明会が開催されます.
就職活動を予定している人は参考になると思いますので,積極的に参加するといいでしょう.
経済情勢には厳しいものがありますが,自分ならではの特徴を明確にし,他の人とは違う形の魅力的なアピールができるといいと思います.
迅速かつ落ち着いて活動することが肝心だと思います.

これから約2ヶ月,重要なイベントが続きます.
自分がなすべきことをしっかり見据え,体調にも気をつけながら,一歩一歩,確実に前進していってください.
最高の締めくくりを願っています.

第188回 国際会議でデビュー!

2009.02.10

大分県立別府コンベンションセンターで開催されたThe
14th International Symposium on Artificial
Life and Robotics (AROB2009)において,D1の曽 智君,M1の寺脇
充君が研究発表を行いました.
曽君は3年連続のAROB発表,寺脇君は国際会議では初めての発表でした.

今年度の本研究室の活動で特筆すべき点は,学生,特に博士課程前期に在学中の学生諸君による国際会議発表件数の増加です.
これまでにも,島君や曽君がマスターコース在学中に国際会議で発表を行っていましたが,今年度は以下の4名が国際会議で発表を行いました.

大澤 裕子 (M2)
A Motion-based Evaluation System for Infant
Movements Using Real-time Video Analysis
The 13th International Conference on Biomedical
Engineering (ICBME2008), 2E-2-09, Singapore,
December 2008.

石井 政隆 (M1)
Development of a Training-Assist Robotic
System Adapting to Individual Motor Abilities
in Virtual Tennis Task
Proceedings of the 4th International Workshop
on Computational Intelligence and Applications
2008 (IWCIA 2008), pp. 179-184, Hiroshima,
Japan, December 2008.

芝軒 太郎 (M1)
A Novel Channel Selection Method Based on
Partial KL Information Measure for EMG-based
Motion Classification
The 13th International Conference on Biomedical
Engineering (ICBME2008), 2B-3-04, Singapore,
December 2008.

寺脇 充 (M1)
Unconstrained and Noninvasive Measurement
of Bioelectric Signals from Small Fish
The Fourteenth International Symposium on
Artificial Life and Robotics 2009 (AROB
14th ’09), OS15-4, Oita, Japan, Feb. 5-7,
2009.

ちなみに博士課程後期に在学中の5名は計9件の発表を行いました.
学生諸君が国際会議で年間13件もの発表を行っている研究室は,日本全国を探しても珍しいのではないでしょうか.
自発的にいろいろなことにチャレンジしていく姿勢こそが,自分自身の魅力を高めていくための最も効果的な方法と信じます.
本当に素晴らしいことだと思います!

第187回 博士学位論文公聴会

2009.02.03

卒論・修論発表に続いて,博士学位論文の論文審査会(公聴会)の日程が決定しました.
今年度は,本研究室から岡本君,坂本さん,島君の3名が発表を行います.

日時:2月12日(木) 9:30-12:30
場所:広島大学大学院工学研究科 C1-112(第二類会議室)

9:30−10:20
学位論文題目:Novel Hierarchical Pattern Classification
based on Probabilistic Neural Networks
(確率ニューラルネットを用いた新しい階層型パターン識別手法)
氏名:岡本 勝

10:30−11:20
学位論文題目:Design of End Effector for Visco-Elasto-Plastic
Object
(粘弾塑性物体を対象としたエンドエフェクタの設計)
氏名:坂本 直樹

11:30−12:20
学位論文題目:Measurement and Evaluation of Human
Finger Tapping Movements for Medical Applications
(医療応用を目的とした指タップ運動の計測と評価)
氏名:島 圭介

3人とも数年間の研究成果をまとめたもので,いずれも素晴らしい内容の学位論文です.
公聴会は一般公開されており,だれでも聴講可能です.
ぜひ聴講してみてください.参考になると思います.

第186回 卒論・修論発表会

2009.01.27

今年も卒論・修論の締め切りまであと約1ヶ月となり,発表会の日程も決定しました.

まず,卒論発表会は2月19日(木)で,生体システム論研究室からは11名の4年生が発表します.
一方,修論発表会は2月27日(金)で,9名のM2が発表します.
会場はいずれも工学部103講義室です.

これから約1ヶ月の間,卒論・修論の執筆に加えて,研究内容のブラッシュアップ,発表予稿の作成,発表準備・発表練習など多くの課題が残されています.
各自,体調には十分に注意し,最後までしっかりがんばってください!

この時期,いま一度,各自の研究の意義・目的,従来研究の特徴と問題点,自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性),何ができたのか・できなかったのか,
今後の課題などについてよく考察し,それぞれのポイントを整理しておくといいでしょう.
新規性・有効性が明確に示されているかという点には特に気をつけて精査してみてください.
それぞれのポイントを,簡潔かつ適切に説明できるレベルまでしっかりまとめておくといいと思います.

学生生活の総決算にふさわしい内容の論文と発表を期待しています!

第185回 学生ケータイあわ~ど2008表彰式

2009.01.20

本研究室では,学生の人たちがいろいろな賞を受賞しており,2008年には8件の賞を受賞しました.
そのうちのひとつ,4年生の福島君が受賞した「学生ケータイあわ〜ど2008」の表彰式が,先日,広島市で行われました.

学生ケータイあわ〜ど2008
受賞部門:アイデア部門 最優秀賞
テーマ:「非常口案内システム」
授与者:電子情報通信学会 中国支部学生会
受賞者:福島 俊介

中国新聞にはこの受賞に関する記事も掲載されました.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812140031.html

卒業研究として進めている研究とは別の内容で,自分自身の独自のアイデアにもとづく受賞です.
すばらしいと思います!

以下は表彰式に出席した福島君のレポートです.
本当によかったですね!おめでとう!

<学生ケータイあわ〜ど2008表彰式>
場所:NHK広島放送局 ハートプラザ4階 ハイビジョンシアター
日時:2008年12月13日(土)

学生ケータイあわ〜ど2008において,私の「非常口案内システム」がアイデア部門の最優秀賞に選ばれ,12月13日(土)に行われた表彰式に参加しました.
表彰式ではPPTを用いて,5分程度の発表を行いました.

非常口案内システムは,災害発生時に非常口までの避難を携帯電話がサポートするというアイデアです.

【感想】
初めての公の場での発表ということもあり緊張しましたが,練習の通りにスムーズに発表することができました.
しかし,その後の新聞社の取材で発表内で説明したことを質問され,自分の説明力の無さを痛感しました.
今後は全ての人に理解してもらえる発表を心がけたいと思います.

【補足1】学生ケータイあわ〜ど
学生ケータイあわ〜どは電子情報通信学会 中国支部学生会の学生が中心となって行うイベントです.
携帯電話を使って何かおもしろいことができないか,という発想から産まれました.
アイデア部門は携帯電話を使ってできるアイデア(実現できないことも可)を投稿する部門です.

【補足2】非常口案内システム
ホテルなどの建物に入ると携帯電話が施設内のマップを受信します.
そして,火災などの非常時に,非常口の位置を音声や画面上で案内します.
また,注意を喚起する電子音や有毒ガスの濃度を測定する機能も付きます.

第184回 2009年,今年もよろしくお願いします!

2009.01.13

年が明けて早くも2週間が過ぎ,今日から全体ゼミのスタートです.

昨年は特に後半に,地域イノベーション創出研究開発事業や科学研究費補助金(新学術領域研究)などの大きなプロジェクトが採択され,研究室の活動もますます活発化しています.
また,年末からは坂本さん,岡本君,島君の博士学位審査が始まり,例年通り,2月末には博士論文,修士論文,卒業論文を提出する予定です.
研究室メンバー全員で協力しながら,できるだけ早め早めのスケジュールで進めていければと思います.
学会の論文誌に掲載されるような高いレベルの論文を目指して,最後までがんばってください!

一方,1月10日には,客員研究員として本研究室に1年間滞在したアルハンさん(Dr.
Erhan Akdogan)がトルコ共和国に帰国されました.
滞在中,本研究室で提案しているサイバネティック・インタフェースの概念とロボット・リハビリテーションを融合したサイバネティック・リハビリテーション・エイド(CRA)の開発を進め,非常に魅力的な研究テーマを立ち上げてくれました.
帰国後も引き続き,CRAに関する国際共同研究を継続する予定です.

アルハンさんからの情報によると,トルコを含めた東ヨーロッパ地域ではロシアによる天然ガス供給停止に伴う混乱がかなり広がっているようです.
日本でも,昨年の金融破綻に続く実体経済の減速,雇用不安などが続いています.
最近はこのようなニュースが多く,今年,研究室から社会に出て行く予定の人や就職活動を行う予定の人の中には,現状に不安を感じる人もいるかもしれません.
しかし,このような時代だからこそ,自分自身を見失うことなく,自分の力を信じてなすべきことを一つ一つきちんと責任を持って進めていくことが大切です.

これまでと同様,生体システム論研究室は,2009年も何事も恐れず,侮らず,自分たちの活動をしっかりと行っていければと思います.
本年もどうぞよろしくお願いします!

第183回 2008年の全体ゼミも今日で終了です

2008.12.24

坂本さん,岡本君,島君が挑んだ今年度の博士学位論文予備審査会も12月18日に無事に終了し,2008年も残すところあと1週間となりました.

個人的には今年も体調が万全でなく長い1年となりましたが,研究室としては活発な活動を行うことができたのではと思います.
特に平成20年度地域イノベーション創出研究開発事業,新学術領域研究(研究領域提案型)の2件の採択は,これまでの本研究室の研究活動が高く評価されたひとつの証です.
また,10月に開催した第29回バイオメカニズム学術講演会では全国から多くの研究者の方々をお迎えし,この分野の学術研究の発展に微力ながら貢献することができました.
これも,柴先生,田中先生,輝平先生,清戸さん,免田さんの研究室スタッフ,院生・学部生36名の研究室メンバー,さらには多くの共同研究者,研究協力者の皆様はじめ本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
すべての皆様に深く感謝します.

  • 学術雑誌論文:11編(掲載決定を含む)
  • 国際会議論文:18編(Proceedings印刷中を含む)
  • 国内学会発表:27件
  • 新聞・雑誌等記事:15件
  • テレビ等放送:1件
  • 展示会等出展:3件
  • 特許出願:3件
  • 学会等招待講演:1件
  • 博士学位論文:2件

以下,2008年の本研究室研究業績です.

今年の後半は社会情勢がドラスティックに変化し,100年に一度と言われるような厳しい時代が近づいているのかもしれません.
たとえそのような時代が来ようとも,自分たちの力を信じて,いまできること,やるべきことをきちんと行っていけば何も恐れることはないと思います.
来年も引き続きレベルの高い活動が維持できるよう,みんなで力をあわせてがんばりましょう.

2009年もどうぞよろしくお願いします!

第182回 バイオセーフティ学会展示会に参加しました.

2008.12.16

2008年12月11日(木),12日(金)の2日間,大阪の千里ライフサイエンスセンターで開催された第8回日本バイオセーフティ学会総会・学術集会に参加し,生体信号で操作可能なマニピュレータを搭載した新しいグローブボックス技術に関する展示を行いました.

この研究は,本研究室で開発したサイバネティック・インタフェース技術をグローブボックスという機器に応用したものです.
サイバネティック・インタフェースは障害者,高齢者の日常生活を支援するために開発した技術ですが,人間が機械システムを操作するあらゆる場面に応用することが可能で,今回は共同研究者の美和製作所とともにグローブボックスでの実用化を目指して研究を行っています.
このような産業場面での実用化が実現できれば,そこで培った技術を新たな福祉機器の開発に活かせるでしょうし,量産化に伴うサイバネティック・インタフェースのコストダウンも期待できます.
このような試みが,最終的にはサイバネティックインタフェースを利用した福祉機器の実用化につながるのではと考えています.

今回の展示会では,本システムの開発を担当してくれているM2の山田
裕介君,B4の下池 裕樹君が学会に参加し,展示会の準備,当日のデモ,見学者への説明などを担当してくれました.
以下は,はじめて展示会に参加した下池君の感想です.
臨場感が伝わってきますね.ごくろうさまでした!

<第8回日本バイオセーフティ学会総会・学術集会>
 場所:大阪府豊中市 千里ライフサイエンスセンター
 日時:2008年12月11日(木)/12日(金)

展示会ではグローブボックス内に搭載するマニピュレータを加速度センサを利用して操作するデモを行い,マニピュレータを搭載した理由や加速度の利用方法,ボックス内においてどのような作業支援を受けることができるかなどについて説明しました.

最初のうちは緊張から,相手の方の反応をうかがうことができず,あらかじめ考えていた発表の流れ通りに説明を行っていました.
しかし,何度か回数を重ねるごとに少しずつ落ち着きを取り戻し,山田さんのフォローやアドバイスのおかげで相手の方の質問の意図や知りたいことを考え,そこに重点をおくように心がけて説明をすることができたのではないかと感じています.

反省点はマニピュレータやプログラムの動作チェックに対する意識が甘かったことです.
一部に関してチェックを行っただけで充分だと判断してしまい,デモを行う前に修正点に気がつきました.
今後はこのようなことがないように日頃から注意・点検を怠らないように努めていきたいです.

第181回 21世紀COEプログラム最終年度シンポジウム

2008.12.09

平成16年からスタートした21世紀COEプログラム「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」も,早いもので今年が最終年度です.
http://www.hfl.hiroshima-u.ac.jp/COE/
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10536
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10554
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10574

12月12日(金)にはこの5年間の研究成果を締めくくるべく,最終年度シンポジウムが開催されます.
当日は5件の講演と本COEに参加した若手研究者によるポスター発表が予定されています.
本COEの研究成果を今後,どのような形で継続的に発展させていくのか,その方向性を探る意味でも重要なシンポジウムになると思います.

皆様のご参加をお待ちしています.

広島大学21世紀COEプログラム
「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界 -21世紀産業革命に向けてー」
最終年度シンポジウム

日時 2008年12月12日(金)
場所 広島大学東広島キャンパス中央図書館ライブラリホール
プログラム
9:00- 受付開始
9:30- 開会挨拶
9:40- 岡島 正純:「ハイパーヒューマン技術の医療応用」
10:30- 石井 抱:「ハイパーヒューマンビジョンとその応用」
11:20- 休憩
11:30- 辻 敏夫:「ハイパーヒューマン技術にもとづく医工連携研究の展開」
12:20- 昼休憩
14:00- 特別講演Ⅰ高山 俊男:「腹腔内組立式器具の開発」
14:50- 休憩
15:00- 特別講演Ⅱ古谷 栄光:「制御技術の医療応用 ―患者の生理状態の自動制御」
15:50- 閉会挨拶

第180回 A-lifeグループ,科研費「新学術領域研究(研究領域提案型)」に参画!

2008.12.02

先日,平成20年度科学研究費補助金(新学術領域研究)の交付内定課題が公表されました.

「新学術領域研究」は,既存の研究分野の枠に収まらない新興・融合領域や異分野連携などの意欲的な研究を見い出し,新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的として今年度新設された新しい研究種目です.
特に「新学術領域研究(研究領域提案型)」は,従来の「特定領域研究」に相当します.

すべての審査領域合計で21件が採択されましたが,生物系委員会審査分6件のうちの1件,
「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学(領域代表者 飯野雄一)」 に本研究室のA-lifeグループが参加します.
生物領域では,新規応募研究領域78件のうち6件が採択されたそうです.

領域代表者は東京大学の飯野 雄一先生で,線虫研究の第一人者です.
A-lifeグループは,広島大学大学院先端物質科学研究科の滝口昇先生,日本原子力研究開発機構で卒業生の鈴木芳代さん,大阪大学大学院工学研究科の大竹久夫先生とともに研究チームの主要メンバーとして,
「生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティック・センサ・システムの提案(研究代表者 辻 敏夫)」
という研究課題のもと,工学応用を目的とした計画研究に取り組みます.
研究期間は平成24年度までの5年間です.

A-life関係の研究をはじめて約10年になりますが,今回のプロジェクトは工学と生物学の連携・融合を目指して活動してきたA-lifeグループの研究成果によるものです.
本プロジェクトを通じて,新領域の創出を目指せればと思います.
A-lifeグループのみなさん,がんばりましょう!

第179回 第41回日本人間工学会 中国・四国支部大会

2008.11.25

11月22日(土)に県立広島大学三原キャンパスで開催された第41回日本人間工学会 中国・四国支部大会に参加しました.

日本人間工学会中国・四国支部は,その設立当初から本研究室の前身でもある旧人間工学研究室が深く運営に関わってきた学会で,現在も本研究室が会の運営に協力をしています.
今年度は,三原開催ということもあり本研究室から5名の学部4年生が研究発表を行い,総勢30名を超える学生が学会に参加しました.

研究発表を行ったのは,柿迫
英毅君,川本 敬之君,草野 洋一君,下池 裕樹君,丸山 大海君の5名です.
全員,より良い研究発表を目指して最後まで準備を行った成果が表れており,研究内容,発表内容ともこの5月頃から研究をはじめた学部生とは思えないほど素晴らしいレベルに達していたと思います.
質疑応答も,緊張しながらも落ち着いてよく答えており,感心しました.
答えに詰まる場面も見られましたが,自分の研究の特徴や重要なポイントを考え直すよいきっかけになったものと思います.

今回の経験を活かし,さらに研究を進めていけるといですね.
みなさん,おつかれさまでした.

今年度の学会では,聴講に参加した本研究室の学生諸君が,他大学や企業の研究発表に対して積極的に質問を行っており,この点も非常によかったと思います.
学会で研究発表を聴いてその場で的確な質問やコメントをするというのは,意外に難しいものです.
本研究室では普段の全体ゼミのときに質問を義務付けていますが,これは,
(1) 聴講した発表のポイントを的確に把握し,
(2) 自分の意見をその場でまとめ,
(3) その内容を自分の言葉で説明する.
という能力を身につけることを狙ったものです.
今回の学会ではその成果を実感することができ,その点もたいへんうれしく思いました.

いずれまた学会で発表したり,聴講したりするチャンスが訪れると思います.
全員,自信をもってそのチャンスを活かしていけるよう,これからもがんばってください!

第178回 SOBIM2008 in Hiroshima(その3)

2008.11.18

1日目の特別講演終了後,広島大学学士会館レセプションホールに移動し,懇親会を開催しました.
懇親会はプログラム委員長の柴建次先生(広島大学)の司会で始まり,まず学会賞表彰式が行われました.
常任理事の菅野重樹先生(早稲田大学)の進行により,論文賞が加藤雄一郎氏(産業技術総合研究所)に,奨励賞が石渡利奈氏(国立障害者リハビリテーションセンター研究所),ニ瓶美里氏(東京大学)に,それぞれ西原主計学会長(神奈川工科大)から授与されました.
その後,西原学会長,辻実行委員長の挨拶の後,常任理事の山崎信寿先生 (慶應義塾大学)の音頭で乾杯を行い,歓談に入りました.
懇親会参加者は109名(一般48名,学生51名,招待者10名)で,さまざまな新しい出会いもあり,参加者間の活発な交流を促進することができました.
日本三大酒処のひとつにあげられる西条の地酒もたいへん好評でした.
懇親会の最後に次期開催地紹介があり,来年度開催予定のシンポジウムについては事務局長の山田洋先生(東海大学)から,学術講演会については実行委員長の野坂利也先生(北海道工業大学)から,それぞれスライド使用したアナウンスをしていただきました.

機器展示には12企業に出展していただきました.
機器展示室を講演室の近くに設定し,また機器展示室内に休憩スペースを設けたこともあり,休憩時間には多くの見学者が集まりました.
また,特別イベントとしてセグウェイ試乗会を開催し,多くの参加者が体重移動による操作を楽しみました.
2階休憩室で無線LANによるOpenLANサービスを実施したことも,たいへん好評でした.

今回の学術講演会運営上の最大の特徴は,電子投稿システムを導入した点にあります.
講演募集から講演申し込み,論文投稿,参加登録,プログラム公開はもちろん,著者,司会者への連絡,予稿集作成,さらには編集委員会との情報のやりとりに至るまで一貫して電子投稿システムを利用して行いました.
たとえば,このシステムを用いて事前登録された参加者数は,学術講演会が152名(全参加者の約70%),懇親会76名(有料参加者の約77%)で,事務作業の大幅な軽減につながっただけでなく,発表件数,参加者数の増加にも一役買ったのではと推察されます.
論文投稿に関しても,電子メールを利用した方法よりも安定性,安全性が向上しました.
今回,用紙で送られてきた原稿を事務局がPDF化し電子投稿した件数は4件,メールで送付されてきたPDFファイルを事務局が投稿したものは6件で,残りは著者自身による電子投稿です.
実行委員,プログラム委員からも,ユーザビリティの向上や用紙での論文投稿を希望する著者に対する配慮を行いつつ,会誌も含めた学会運営全体の電子システム化を積極的に推進すべきという意見が寄せられました.

今回の学術講演会をなんとか無事に終了することができたのは,たくさんの皆様のご協力のおかげです.
運営にご尽力いただいた柴プログラム委員長をはじめ実行委員・プログラム委員の先生方,週末の学会開催にもかかわらず快くセッションの進行を引き受けてくださった座長の先生方,慣れない学会運営に貴重な助言をいただいた学会事務局の荒井さん,献身的に作業を進めてくれた本学生体システム論研究室の学生諸君,さまざまな事務作業を一手に引き受けてくださった事務局の田中良幸先生,輝平盛重先生,そしてすべての参加者の皆様に深く感謝します.
参加者の皆様が有意義で楽しい時間を過ごされたことを願っています.

第177回 SOBIM2008 in Hiroshima(その2)

2008.11.11

一般講演には100件の申し込みがありましたが,3件が取り消しとなり,最終的には97件の発表が行われました.

講演室は4室で,プログラムは,

  • 身体運動の解析1・2
  • 身体運動の解析と計測1・2
  • 身体運動の計測1・2
  • 生体機能計測1・2
  • ロボティクス 義肢装具
  • リハビリテーション機器・日常生活用具1・2
  • 人工臓器
  • バイオミメティクス・生体材料
  • 体育・スポーツ・労働
  • 歩行分析

という計16セッションで構成しました.

発表時間13分,質疑応答時間5分,交代時間2分と設定したこともあり,各セッションとも大きな時間遅れを生じることはなく,活発な議論が交えながら,ほぼスケジュールどおりに進行することができました.
2時間を超えるセッションでは途中で5分の小休憩を設定した点に関しても,「講演室を移動しやすい」などの感想が寄せられ,おおむね好評でした.
2日目の午前のセッション中に非常ベルが作動するというハプニングもありましたが,大きなトラブルはなかったようです.
ちなみに,非常ベルの作動は講演室での暖房使用に伴う室内温度の急激な上昇によるものであろうとのことでした.

特別講演,および各セッションの聴講者数は以下のとおりです.

特別講演:107名

  • 一般セッション:
    [A室] 身体運動の解析1:26名,身体運動の解析2:44名, 身体運動の解析と計測1:23名,身体運動の解析と計測2:20名
    [B室] 身体運動の計測1:31名,身体運動の計測2:18名, 生体機能計測1:20名,生体機能計測2:18名
    [C室] ロボティクス:22名,義肢装具:28名, リハビリテーション機器・日常生活用具1:30名,リハビリテーション機器・日常生活用具2:13名
    [D室] 人工臓器:13名,バイオミメティクス・生体材料:20名, 体育・スポーツ・労働:19名,歩行分析:24名

一部のセッションでは聴講者の数が部屋の収容人数をオーバーしてしまい,セッション,講演室の割り振りについてはやや課題が残りました
.また,セッションの座長を1名としたことについても賛否両論が寄せられ,今後の学術講演会の運営においては再検討が必要と思います.

第176回 平成20年度修論中間発表会が終了しました.

2008.11.08

11月8日(土)に複雑システム工学専攻の修士論文中間発表会が開催され,本研究室からはM2の9名が研究発表を行いました.

全員,研究のポイントがよくまとめられており,わかりやすく,かつインパクトのある研究発表になっていました.
中間発表に向けて,いろいろ工夫しながら改善の努力を続けてきた成果がよく表れていたと思います.
また,質疑応答についてもそんなに混乱することもなく,何名かは非常に的確な回答ができていたと思います.

もちろん,研究内容,予稿,発表,質疑応答に関して,それぞれ課題が残ったと思いますので,よくまとめておくといいでしょう.
研究内容についてはオリジナルの特徴をできるだけ前面に出し,科学論文として新規性,客観性,有用性の3拍子がそろった形で論文・予稿をまとめること,また発表はわかりやすさとおもしろさを両立させ,質疑応答では結論をできるだけ早く論理的に説明するとともに,質問者の想定を上回るくらいの深い考察を伴った回答ができるといいですね.
最終発表時にはさらに高いレベルを目指してがんばってください.
学生生活を総括するような発表&質疑応答を期待しています.

時間の経つのは早いもので,2008年も残すところあと2ヶ月弱になりました.
この中間発表後が非常に大事だと思いますので,年内の論文完成を目指して,引き続き,がんばってください!

おつかれさまでした!

第175回 SOBIM2008 in Hiroshima(その1)

2008.11.04

第29回バイオメカニズム学術講演会は,2008年10月25日(土),26日(日)の2日間,広島県東広島市において開催されました.
今年度の学術講演会では「工学・医学・生物学・心理学を融合し進化するバイオメカニズム」をテーマとして,バイオメカニズムの基礎/応用研究に加えて,萌芽的な研究や他分野との新たな融合の試みなど,さまざまな新しいトピックスの講演を広く募集しました.
開催地となった東広島市西条町は人口約6万3千人の小都市で交通の便が悪く,また2日目には雨が降るという悪条件下での開催となりましたが,予想を上回る参加者数,発表件数で,活発な学術講演会になったと思います.
最終的な参加者数は217名で,内訳は会員(共催学会を含む)114名,非会員7名,学生96名でした.

特別講演には,東京工業大学大学院総合理工学研究科教授の伊藤宏司先生を講師にお迎えし,「移動知:適応的運動機能の発現とバイオメカニズム」と題してご講演いただきました.
「移動知」は動くことで生じる身体,脳,環境の動的な相互作用によって発現される適応的行動能力のことで,生物学と工学を融合する新しい研究分野として注目を集めています.
伊藤先生には,移動知の概念と科学研究費補助金特定領域研究で実施されている移動知研究の最先端,さらにパラメータ適応/状態適応/文脈適応からなる環境適応モデルについて,実験結果を交えながらわかりやすく紹介していただきました.
「移動知」は新しい概念ですが,バイオメカニズムの研究テーマとしてとらえることもでき,本講演会のテーマを象徴する特別講演であったと思います.

第174回 第29回バイオメカニズム学術講演会,終了しました.

2008.10.31

10月25日(土),26日(日)の2日間,広島大学 東広島キャンパスにて第29回バイオメカニズム学術講演会を開催しました.
交通の便が悪く,また2日目には雨が降るという悪条件での開催となりましたが,予想を上回る参加者数,発表件数となり,よい学術講演会になったと思います.

詳細については,また次の機会に詳しくレポートしようと思いますが,この学術講演会では本研究室からも11名の学生が研究発表を行ないました.
はじめて学会発表を行なった人も多く含まれており,緊張したり,あがってしまったり,それぞれたいへんだったと思いますが,全員,立派な発表だったと思います.

以下は発表論文リストと発表者の感想です.
学会発表の臨場感や緊張感,達成感が伝わってきますね.
今回の経験を生かして,さらに良い発表ができるようがんばってください!

運転状況による手先インピーダンス特性変化の解析
加芝 祐介,田中 良幸,山田 直樹,末冨 隆雅,辻 敏夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 43-46,2008.

【感想・反省点】
質疑応答において,質問の意味を取り違え納得していただける回答に至るまでに時間がかかってしまった.
しかし,自分でもある程度納得できる回答ができたことはよかった.
質疑応答の中で,発表では研究内容を明確に伝えることが重要であることを学んだ.

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生体運動インピーダンスに基づくステアリング制御系の操作性評価
脇田 裕之,田中 良幸,山田 直樹,末冨 隆雅,辻 敏夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 47-50,2008.

【感想・反省点】
・緊張のため,発表が早口になってしまっていた.
・質疑応答で自分の考えをうまくまとめることができず,質問と回答が噛み合っていなかった.
日ごろから,もっと自分の研究の意義・目的を明確にしながら研究を進めていかなければと思いました.
・先生方からご指摘いただいた内容を今後の研究に生かしていきたいと思います.

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人間の頸部関節トルク特性に基づく運転負荷の解析評価
楽松 武,田中 良幸,梅津 大輔,宮崎 透,西川 一男,辻 敏夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 51-54,2008.

【感想・反省点】
初めての学会だったので緊張してしまい発表がやや早すぎたかもしれません.
また,実験について簡単に説明したのであまり伝わっていないように感じました.
質問に関しては自分なりにうまく答えられたと思いますが,後にもう少し上手く伝えられたのではないかと思える部分もありました.
自分の研究に対する知識不足や認識不足だったところもよく分かったので今後の研究に生かしてがんばろうと思います.

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機械学習による線虫筋モデルのパラメータ設定法
服部 佑哉, 鈴木 芳代, 曽 智, 辻 敏夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 147-148,2008.

【感想・反省点】
従来研究の問題点と本研究での解決策が,しっかり伝えられなかったと思います.
また,発表時間がオーバーしてしまったので,質疑応答を十分に行えませんでした.
そして,質問の意味をその場で理解することができず,答えることができませんでした.
その結果,誤解を持たれたまま発表が終わってしまいました.
次回の発表では,発表練習をしっかり行い,単純明快な内容のスライド作りを心がけます.

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アテンションと学習機能を有するマウス嗅覚系モデルの提案
曽 智,辻 敏夫,滝口 昇,大竹 久夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 149-152,2008.

【感想・反省点】
・ストーリー側の工夫:
前提(順応の定義など)や,シミュレーション結果(順応は似た匂いの識別に役立つ)の見せ方をもっと工夫する必要がある.
生物の機能を工学的に実現していくことを強調する.
・モデル側の工夫:
無視と順応の違いを議論いただいたところを見ると,モデルがやりたいことは伝わっていると考える.
しかしながら,現在のモデルは,様々なご指摘をいただいたとおり,生物学的な正確性に欠ける部分が目立つ.
従来研究のデータを調べ,モデルを詰めていく必要がある.

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小型魚類呼吸波の非拘束/非侵襲計測法
寺脇 充,平野 旭,曽 智,辻 敏夫
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 153-156,2008.

【感想・反省点】
「計測した信号がなぜ筋電ではなく呼吸波だと言えるのか」という質問に対しては,最後まで質問者に納得していただくことができませんでした.
一般的に納得できる情報を提示できなかったためだと思います.
今回初めて学会で発表させていただき,初見の方々に理解していただくことの難しさを実感しました.
今後の研究,学会に生かしていきます.

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磁気センサと動画像を用いた指タップ運動機能解析システム
髙木 寛,島 圭介,大澤 裕子,辻 敏夫,神鳥 明彦,横江 勝,佐古田 三郎
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 165-166, 2008.

【感想・反省点】
今回の発表は初めての学会というのもあり,非常に緊張しました.
発表に関しては,練習を何度もしていたので私なりにも問題なくできたと思います.
しかし,質疑応答の際にうまく答えることが出来ず,代わりに答えていただくということになってしまい,非常に反省しました.
今回の学会では,研究や発表は自分だけで行っているのではなく,研究グループの代表として行っているということを改めて実感しました.
この学会への参加は私にとって非常に有意義であったと思います.

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磁気センサを利用した指タップ力推定法の提案
田村 康裕,島 圭介,辻 敏夫,神鳥 明彦,横江 勝,佐古田 三郎
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 167-170,2008.

【感想・反省点】
発表は落ち着いて練習通りにできたと思います.
質疑応答も大体は回答できていたと思います.
今回の力推定で粘性項の考慮をしていないので,そのことに関して納得されていない方が多くいた気がします.
今後はもっと誰もが納得していただけるようなものを作っていきたいと思います.

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確率ニューラルネットに基づく指タップ運動機能評価法
島 圭介,辻 敏夫,神鳥 明彦,横江 勝,佐古田 三郎
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 171-172,2008.

【感想・反省点】
スライドにミスが目立った.
もう少し発表準備をしっかり進める必要があった.

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機械刺激による痛みに対する血管粘弾性インデックスの評価
河野 曜暢,Abdugheni Kutluk,松本 剛,柴 建次,辻 敏夫,
中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,宮原 秀満,東 幸仁,吉栖 正生
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 221-222,2008.

【感想・反省点】
最初,スライドの表示に失敗し,発表時間も十数秒オーバーしてしまいましたが,発表全体はうまくできたと思います.
質疑応答に関して,質問者には最後まで納得していただくことができず,自分が深く考察できていないことを痛切に感じました.
逆に研究に足りない点を実感でき,学会発表は有意義なものになったと思います.

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EMG信号と触覚フィードバックを利用したダイレクト・リハビリテーション
片岡 仁之,Erhan Akdogan,島 圭介,辻 敏夫,長谷川 正哉,大塚 彰
第29回バイオメカニズム学術講演会予稿集,pp. 269-272,2008.

【感想・反省点】
緊張のために発表が早口になってしまうだけでなく同じことを何度も言ってしまいました.
時間的にも発表時間である13分をかなり超えてしまっていたので,もっと練習をすべきでした.
発表内容に関しては興味深いと感じてくれた方もいましたが,多くの方には本研究の目的・手法・利点を理解していただけませんでした.
より具体的な事例を挙げてわかりやすく問題と本研究の利点を説明するべきでした.
質疑応答においても質問者の意図を正しく理解できず,さらに私の研究に関する知識不足から上手く答えることが出来ませんでした.
今回の反省点を今後に活かしていきたいと思います.

第173回 論文投稿のすすめ(その3)

2008.10.21

国内誌も国際誌も,論文原稿を執筆する際に心がけることは同じです.
自分の論文の新規性+有用性を,できる限り明確かつ効果的に示すことが肝要です.
また,ある意味,学術論文でも小説やエッセイのようなおもしろさやドラマチックなストーリがあると魅力が増しますね.
圧倒的な結果,思いもよらない結果を示せると読者もひきつけられると思います.

論文を作成する力をつける最も効果的な方法は,他の人の論文を読むことです.
「他の人の論文」には2種類あります.
学術誌等に掲載された論文と執筆途中のドラフト段階の原稿です.
もちろん,前者は論文のお手本として役に立ちます.
論文構成や議論の展開の仕方,また式や図の書き方から言葉遣いに至るまで非常に参考になると思います.
特に英語で執筆しているときはで英語を母国語とするnativeによる言い回しをできるだけたくさん参考にするといいですね.
質の高い複数の論文を参考にしながら,あとは自分の判断で執筆していくといいでしょう.

ある程度の論文作成能力が身についた人(たとえば大学院生)は,他の人(たとえば後輩)の論文作成指導をするといいと思います.
自分で自分の論文を書いているとどうしても細部にこだわり過ぎてしまい,全体が見えなくなってしまったり,わかりにくい表現や流れに気がつかなかったり,ということがよくあります.
ところが,人の論文であれば客観的に全体を見渡すことができ,問題点やわかりにくさがクリアに見えてきます.
そういった問題をどのようにすれば改善できるかということをよく考えて指導することにより,自分の論文を客観的に推敲する力が徐々に身についてきま
す.
他の人の論文作成指導ができれば自分自身の論文指導もできますよね.

来年3月に向けて,研究の総仕上げと論文作成の時期に入ります.
早目に着手し,論文執筆を行ないながら不足点を補っていき,学術誌への投稿を目指すといいでしょう.
みなさん,がんばってください!

第172回 論文投稿のすすめ(その2)

2008.10.14

大学院生のみなさんは国内学術誌だけでなく,国際学術誌への論文投稿を検討してみてはいかがでしょうか.

現在,IEEE
Transactions on Systems, Man, and Cybernetics
(Part A: Systems and Humans),Computers in Biology
and Medicine, The Open Cybernetics and Systemics
Journal, Journal of Roboticsという4つの雑誌の編集に携わっているのですが,国際学術誌も国内誌も論文審査の手続きはほぼ同じです.

まず投稿後,担当するAssociate
Editorが決まり(雑誌によっては投稿時に自分が希望するEditorを指名することも可能),3〜4名のReviewerが決定されます.
査読の手順もほぼ同じですが,多くの場合,判定は「Accept」か「Reject」の2者択一です.
これによって著者は結論を早く知ることができ,「Reject」の場合には回答書を作成して再投稿するか,他の雑誌に投稿しなおすかなどの判断を迅速に行なうことができます.
国内誌の場合には,再査読のあと「不採録」と判定され投稿から長い時間がかかってしまったということがありますが,国際学術誌の場合にはそのようなことはなく,「Conditional
accept」というのは基本的には「Accept」を意味します.

EditorやReviewerの仕事は完全なボランティアですので,査読作業にかなりの遅れを生じることがあります.
このような場合には遠慮なく催促のメールを出してみるといいでしょう.

英語の論文が掲載されるのもうれしいものですし,Editorとのメールのやりとりも良い経験になると思います.
積極的にチャレンジしてみるといいでしょう.

第171回 論文投稿のすすめ(その1)

2008.10.07

この1ヶ月,多くの研究室メンバーが国際学会,国内学会での発表を目指し,学会発表用の予稿作成に取り組みました.
現在作成中のものもありますが,それぞれ良い内容の予稿に仕上がったと思います.
せっかくの原稿ですから,今回まとめた内容にさらなる磨きをかけ,学術誌への投稿を考えてみたらどうでしょうか.

学術誌には,学会が運営する学会誌や出版社が運営する商業誌があります.
いずれの場合も,投稿規定にしたがって原稿を投稿すると,担当する編集委員が決まり,編集委員によって査読者が決定されます.
査読者の数は通常2〜3名で,採否判定がわかれた場合には査読者が増える場合もあります.

投稿した原稿は査読者によって詳しく審査されます.
国内の学術誌の場合,査読者の判定は「採録」,「不採録」,「再査読(条件付採録)」のいずれかです.
複数の査読者の判定にしたがって最終判定が行なわれますが,1回目の投稿で「採録」になることはめずらしく,「再査読(条件付採録)」や「不採録」の場合には編集委員や査読者からの質問やコメントが返ってきます.
査読者は投稿した論文内容に関連した専門家であるだけでなく,(論文が出版されたときの)未来の読者の代表ですので,査読者からの質問やコメントには十分に敬意を払う必要があります.
特に,「再査読(条件付採録)」の場合には,質問やコメントに丁寧に回答せねばなりません.
ときには誤った指摘や誤解にもとづくコメントがなされる場合もありますが,論文の読者にそのような誤解を与えないためにも注意して原稿を修正する必要があります.
残念ながら「不採録」の場合でも回答書をつけて再投稿することができますし,他の学術誌に投稿しなおす際にも査読者の意見は役に立つはずです.

自分で投稿した論文が学術誌に掲載されることはたいへん名誉なことであり,また研究のひとつの到達点でもあります.
修論や卒論の内容をまとめ直し,学術誌にチャレンジしてみたらどうでしょうか.

第170回 Finalist for Best Student Paper Award in the 2008 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC2008)

2008.09.24

D2の島君がSMC2008のBest Student Paper AwardのFinalistに選ばれました!

IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)は,電気電子工学と情報計算工学分野において約38万人の会員数を誇る世界最大の学会で,専門分野ごとに約40のSocietyを擁し,それぞれが活発な活動を行なっています.
http://www.ieee.org/portal/site
Systems, Man, and Cybernetics Societyはシステム工学分野最大のSocietyで,学会誌,3冊の論文誌を発行し,年に1度Annual conferenceを世界各地で開催しています.
http://www.ieeesmc.org/
http://www.smc2008.org/
2008年のAnnual conferenceであるThe 2008 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC 2008)は,10月12日から4日間,シンガポール にて開催されますが,D2の島君が発表予定の論文がBest Student Paper AwardのFinalistに選出されました.

Best Student Paper Awardは,Annual conferenceに投稿された論文のうち,学生がfirst authorの全論文の中からただ1件に与えられる名誉ある賞です.
まず,全論文を3名のreviewerが審査し,各分野の最高得点者をFinalistsとして選出します(今年度は5名).
そして,Finalistsを集めた特別セッション”Best Student Paper Session”において,プレゼンテーションを審査し,最終的に1名を選出します.
http://www.smc2008.org/best-student-paper-award/
http://smc.elite.sg/2008/program/sessionSchedule.asp?SessionID=M.P2.302(B)

FinalistsはSMC2008のbanquetである”the awards banquet”に招待され,表彰されます.
そして,そのなかからwinnerが発表されます.
最高の栄誉であり,またドキドキする瞬間ですね.

Best Student Paper Sessionではレベルの高い戦いが予想されますが,勝機は十分にあると思います.
受賞を目指して,ぜひがんばってください!
健闘を祈る!!!

第169回 秋は学会の季節です

2008.09.24

毎年,10月初旬から12月中旬にかけて,多くの学会の学術講演会やシンポジウムが開催されます.
8月,9月にはそれらの学会の予稿の締切日が設定されており,本研究室でも,現在, 第29回バイオメカニズム学術講演会,第41回日本人間工学会中国・四国支部大会,
The 13th International Conference on Biomedical
Engineeringなどに向けて,多 の学生が予稿の作成に取り組んでいます.

いつも言っていることですが,学会予稿の作成はこれまでの研究成果を総括し,客観的に自分の研究の現状,レベルを見直すよい機会です.
予稿としてまとめるためには,研究背景,従来研究の問題点,自分の研究のオリジナリティ,成果,今後の課題などが明確にされておらねばならず,その内容が科学論文としての体裁を備えたきちんとした書き言葉で書かれていなければなりません.
初めて論文を作成する4年生にとっては,かなりたいへんな作業になると思いますが,同時に良い勉強になると思います.

それから,当然のことですが,設定された締め切りを守ることも大切です.
そのためには,早めの着手ときちんとしたスケジュール管理が必要です.
もちろん,締め切りに気をとられて妥協をしすぎてしまい,研究のレベルを下げてしまうことは絶対に避けたいですね.

現在,論文作成にあたり,多くの院生の人たちが後輩の研究指導を行い,論文作成の助けをしてくれています.
指導してもらった人たちは,自分自身の研究課題をこなしながら後輩の面倒を見てくれている先輩達に感謝するとともに,いずれ後輩の研究指導ができるようしっかり力をつけていってください.
他の人の論文作成指導にはかなりの実力が必要で,院生の人たちは非常によくやってくれていると思います.
グループ全体,研究室全体に貢献ができる人こそ,高く評価されるべきと思います.

では,引き続き,できるだけ良い研究発表が行なえるよう,がんばってください!
良い学会発表を期待しています.

第168回 平成20年度後期全体ゼミ,今日からスタートです.

2008.09.16

前期全体ゼミ最終回からあっという間に1ヵ月半が過ぎ,本日から全体ゼミを再開しました.
この間,オープンキャンパス,ゼミ旅行,各種学会参加・発表,研究会開催などいろいろな行事がありました.
また,8月21日には東京で計測自動制御学会学会賞贈呈式が行なわれ,3月に博士課程を修了した羽田君(現
豊田中央研究所)の論文が2008年度論文賞友田賞を授賞しました.
非常によかったです.

秋から冬にかけては,修論中間発表,各種学会発表,第29回バイオメカニズム学術講演会広島開催などの各種行事を予定しています.
すでに,現在,多くの研究室メンバーが学会発表用の予稿作成に取り組んでいます.
予稿の作成は,研究内容の整理や問題点の把握につながり,新たな工夫を取り入れ研究内容を強化する絶好の機会です.
締め切りに追われて安易な妥協に走ることなく(自戒の念もこめて...),研究のセールスポイントを明確にしながら,より高いレベルの研究内容を目指してがんばってください!
研究内容だけでなく,自分の力を大幅にアップする良い機会でもあると思います.

また忙しい時期にこそ,困っている他のメンバーへのサポートやグループ全体・研究室全体の運営にできるだけ積極的に取り組んでくれることを期待しています.
自分のことだけでなくみんなのことを考えて行動できる,そのような真の実力を備えた魅力的な人材を輩出できればと思っています.

では,後期もがんばりましょう!

第167回 平成20年度前期全体ゼミ,終了しました.

2008.08.01

今日から8月です.
3月31日に平成20年度の全体ゼミをスタートしてから,早いものでちょうど4ヶ月が経ちました.
今日で平成20年度前期の全体ゼミも終了です.
各種研究会,卒論中間発表会,修論中間発表会など多くの行事を行ないましたが,各グループともグループリーダを中心によくがんばってくれたと思います.

本日の全体ゼミ終了後には,ソフトコンピューティング研究会とバイオリモート研究会を行い,夜には恒例の研究室食事会を開催しました.
研究室メンバーに加えて,ソフトコンピューティング&バイオリモート研究会のメンバーの方々,教養ゼミの1年生,またトルコからのポスドク研究員アルハンさんと奥さんのアイシャさん,それからアルハンさんの友人のヌレディンさんがドイツから参加してくれ,総勢48名でひろしま国際プラザに出かけました.
今年も楽しい時間を過ごせてよかったです!!!

8月6日(水)の見学会,7日(木),8日(金)のオープンキャンパスなど,来週もいくつかの予定を残していますが,全体ゼミはこれでしばらくお休みです.
大学院入試受験者のみなさんは,くれぐれも夏の誘惑(?)に負けず,受験勉強,がんばってください!
また全員,それぞれ目的意識を持って,有意義な時間を過ごしてください.

次回全体ゼミは9月16日(火)の予定です.
ではみなさん,良い夏休みを!

第166回 平成20年度修論中間発表会,終了しました.

2008.07.28

7月25日(金),28日(月)と2日間,今年度の修論中間発表会を行いました.
今年も発表者11名,約6時間の長丁場となりましたが, 発表者および聴講者のみなさん,お疲れさまでした!
前期の研究成果が発表内容によく反映されており,レベルの高い良い発表会だったと思います.

卒論から一貫して同じテーマに取り組んでいる人もいれば,M2から新しいテーマにチャレンジしている人もいますので,研究の完成度は人それぞれですが,全員,もう一度,自分の研究内容をチェックし,

  1. 研究目的は明確か: 研究背景,ニーズ,修論のゴールを明確に.
  2. オリジナリティは明確か: 提案法の独自性と利点,従来法との差異を明確に.
  3. 研究結果の評価は十分か: 研究目的との整合性,従来法との理論的/実験的比較を十分に.

という点について自己採点してみるといいでしょう.
そして,より魅力的な研究内容を目指して,もう一度,修論のストーリをチェックしてみてください.
現時点で,すでにほとんどの人が研究成果を論文としてまとめるレベルに到達していると思いますので,早目に研究論文をまとめ,学会発表や学会誌への論文投稿にもチャレンジしてみるといいと思います.

秋から冬にかけて,専攻の修論中間発表会やさまざまな学会が予定されています.
予稿提出や発表のスケジュールをよく確認し,夏休み期間中にできるだけいろいろなことを進めておくといいでしょう.
より高いレベルの研究内容と魅力的な修士論文の完成を目指して,ぜひがんばってください!

みなさん,おつかれさまでした!

第165回 平成20年度地域イノベーション創出研究開発事業に採択されました.

2008.07.25

以前,研究開発事業のヒアリング審査のことをお知らせしましたが,5月13日(火)にヒアリング審査を受けた以下の研究課題の採択が決定しました.

平成20年度地域イノベーション創出研究開発事業(一般枠2年)
「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」
プロジェクトマネージャー: 鵜川 貞二氏(日本光電工業株式会社)
研究実施者: 広島大学,広島大学病院,県立広島大学,広島県立総合技術研究所,日本光電株式会社,有限会社MIZOUE PROJECT JAPAN,株式会社デルタツーリング,株式会社日本マイクロシステム(管理法人:財団法人ひろしま産業振興機構)

この研究課題は,本研究室と広島大学大学院医歯薬学研究科の先生方の間で2001年秋に開始した医工連携研究で,地域の研究機関や関連企業の方々にもご参画いただき,その規模を拡大しながら現在まで活動を継続してきました.
これまでにも,知的クラスター創成事業や広島県産業科学技術研究所産学官共同研究プロジェクト探索研究などの研究助成を受けながら進めてきましたが,今回は事業化を主に担当する日本光電の鵜川さんをプロジェクトマネージャーとして2年間の実用化研究を行ないます.

この研究プロジェクトには,MEグループのアブドゲニ・クトゥルク君,松本剛君,河野曜暢君,柿迫英毅君が参加しており,工学サイドの基礎研究を担当します.
臨床現場で活動されている医学部の先生方や医療機器・センサー等の製造企業の研究者の方々と協力しながら,実際の医療現場で役立つ新技術を開発していければと思います.

第164回 平成20年度卒論中間発表会,終了しました.

2008.07.14

7月7日(月),14日(月)の2日間,今年度の卒論中間発表会を開催しました.
発表者11名全員,卒論に取り組み始めてまだ2ヶ月程度にもかかわらず,非常に充実した内容の発表だったと思います.

4年生にとっては全体ゼミが始まって今回がまだ2回目の発表でしたが,研究内容,ストーリーの組み立て,スライドの作成,話し方,質問に対する回答,議事録のまとめ方のどれをとっても,高いレベルに到達していました.
毎週,先輩達の発表を聴講し,その研究内容はもちろんのこと,緊張感溢れるナマのプレゼンテーションに接し続けていたことが大きな力になったと思います.
各自,聴講した内容を見事に吸収し,自分の力に変えていってくれたことがよくわかりました.

「すべての創造は模倣から始まる」という言葉がありますが,的確な模倣(ミメーシス)はそんなに簡単なことではなく,本質を見抜く能力が要求されます.
もちろん,他人の発表を見て自分の発表に結び付けるには高度な類推(アナロギア)が必要です.
研究内容もプレゼンテーションも模倣からスタートするのは恥ずかしいことではありません.
まずは模倣からスタートし,ミメーシスとアナロギアを駆使しながら真の創造を目指して進めていくといいと思います.

このあと,8月上旬までもう少し予定が入っていると思いますが,基本的には夏休み,院試をはさんで9月以降に研究活動を再開することになります.
前期の総括と整理を行い, 自分の研究の理想のゴールについてよく考察しておくといいでしょう.
新たな創造に向けて,自分なりの新しいアイデアや工夫を盛り込んでいけるといいですね.

4年生のみなさん,そして研究指導を担当してくれた院生のみなさん,本当におつかれさまでした!
素晴らしい発表会だったと思います.

第163回 大学院推薦入試

2008.07.07

7月3日(木)に,平成21年度広島大学大学院工学研究科(博士課程前期)推薦入学試験が行なわれました.
(工学研究科入試情報:http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/GS-admissionB/index.html

平成21年度入学生から,昨年まで行なわれていた博士課程前期「一般選抜」の第二次募集(1月中旬頃)は廃止され,「推薦入学」と「一般選抜」の2つに再編されました.
(ただし,外国人特別選抜,学部3年次生対象特別選抜については従来どおり実施されます.)

推薦入学試験における推薦要件は,以下の5つです.

  1. 学業成績が優秀で,人物・健康ともに良好であること
  2. 指導教員,所属長等が責任をもって推薦できる者
  3. 合格した場合には入学することを確約できる者
  4. TOEICRスコア500点以上(TOEFLR-PBTスコア470点以上,TOEFLR-CBTスコア150点以上,TOEFLR-iBTスコア52点以上)
  5. 「工学系数学統一試験」を受験し,かつ各専攻が掲げる出願要件を満たす者(複雑システム工学専攻の場合には必要分野の総得点が満点の60%(240点)以上の者)

4., 5.の要件は早目に準備を始めれば,十分にクリアできるレベルだと思います.
平成22年度以降の博士課程前期入学希望者は,推薦入学の可能性を考えてみるといいでしょう.

8月27日(水),28日(木)には博士課程前期一般選抜試験が行なわれます.8月の受験勉強はいろいろな意味でたいへんだと思いますが,受験者のみなさんはぜひがんばってください!
本研究室で一緒に研究ができるといいですね!

第162回 第二類講座対抗駅伝2008

2008.06.30

毎年恒例の第二類講座対抗駅伝が6月7日(土)に行われました.
今年度は研究室からなんと3チームが出場しました.

──────駅伝大会結果──────
それいけ!! しもいけ :26位
丸山ら(2008~) : 4位
稲中 :24位
──────────────────

いずれもチーム名は?ですが,「丸山ら(2008〜)」は見事に第4位に入賞しました.
丸山君,結果のとりまとめも含め,ごくろうさまでした.
また,M2の山田君は見事に区間2位を獲得しました!

この4年間,本研究室のトップチームは,1位,1位,3位,4位と見事な成績を続けています.
来年もぜひがんばってください!!!
みなさん,おつかれさまでした!

第161回 第29回バイオメカニズム学術講演会:講演申し込み受付中!

2008.06.23

今年度のバイオメカニズム学術講演会は,10月25日(土),26日(日)の2日間,広島大学東広島キャンパスにて開催いたします.

現在,以下の学術講演会ホームページにて,講演申込みの受付を行なっています.

トップページ:http://home.hiroshima-u.ac.jp/~sobim08/
講演申し込み:http://home.hiroshima-u.ac.jp/~sobim08/call_paper.html

特別講演には,東京工業大学大学院総合理工学研究科の伊藤宏司先生をお招きし,
「移動知-適応的運動機能の発現とバイオメカニズム」 という演題でご講演いただく予定です.

一般講演申込締め切りは7月4日(金)です.
多くの研究者,学生の方々の講演申し込みをお待ちしています!

第29回バイオメカニズム学術講演会開催案内

URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/~sobim08/
主 催:バイオメカニズム学会
会 期:2008年10月25日(土)26日(日)
会 場:広島大学 東広島キャンパス(広島県東広島市鏡山一丁目1番1号)

● 特別講演
「移動知-適応的運動機能の発現とバイオメカニズム」
伊藤 宏司先生(東京工業大学大学院総合理工学研究科教授)

● 締切日等

  • 講演申込:2008年7月4日(金)
  • 予稿原稿投稿:2008年9月12日(金)
  • 講演申込資格:  講演者は学生も含めて本学会または協賛団体の会員であることを要します.
    講演初日に35歳以下の本学会員発表者(登壇者)は,バイオメカニズム学会奨励賞の対象となります.
  • 講演申込み方法:  講演会ホームページで講演申込欄に所定の事項を記入の上,  「オンライン申込」をしてください.
  • 予稿原稿投稿方法:  講演会ホームページで「オンライン投稿」をして下さい.
    なお,PDFファイルのみ(サイズ:5Mbyteまで)受け付けます.
    紙で提出される場合は,原稿送付時にコピーを2部添えて下さい.
  • 講演方法: 講演は質疑応答を含め20分の予定です.
    発表用機器としてPCプロジェクタを用意しますので,講演者はコンピュー タを持参してください.
    その他の機器は,原則として用意いたしません.

●講演会参加費
会員(協賛団体会員を含む):¥10,000(予稿集含む)
非会員:¥13,000(予稿集含む)
学生:¥5,000(予稿集含む) ¥2,000(予稿集なし)
予稿集:¥5,000

●懇親会費  一般:¥4,500  学生:¥1,000

●お問い合せ&予稿集原稿送付先:
〒739-8527 広島県東広島市鏡山1−4−1
広島大学大学院工学研究科生体システム論研究室
第29回バイオメカニズム学術講演会事務局

実行委員長 辻 敏夫
電話:082-424-7676,Fax:082-424-2387
E-mail:sobim08◆hiroshima-u.ac.jp
(◆を半角@に換えて送信下さい)

第160回 今年こそ(?)-早期論文作成のすすめ- (その2)

2008.06.16

研究を進めていく際には,

という部分と全体の問題を同時に考慮する必要があります.

日々の課題はどうしても後者に関する問題解決が主となり,部分を積み上げていくことのみに気をとられがちですが,部分を寄せ集めても全体にたどり着くわけではなく,研究の大前提である前者については意外に考察があいまいなままになっていることがあります.
論文の締め切り間際に慌てないためにも,頭の中やスライド,あるいは話し言葉のレベルで考えている研究全体の構成を,具体的,かつ詳細に検討し,早い時期に書き言葉の形で論文化してみてはいかがでしょうか.

  1. 余裕を持ったスケジュールで早目に着手.
    研究結果が揃う前でも論文執筆開始.
  2. 目次,流れ,ページ割を決定.
    論文全体のあらすじをおおよそ決定する.
  3. 従来研究として引用する文献の整理と見直し.
    必要に応じてサーベイを追加.
    参考文献のイントロをチェックし,従来研究の流れや自分の研究のオリジナリティを最終確認.
  4. 論文の狙いとそれに対応する結論を明確にし,最も主張したいことをまとめる.
    3~4文程度で,アブストラクト風に.
  5. 「はじめに」を作成する.
    研究の必要性,従来研究の動向,従来研究の問題点,それを解決するための核となるアイデア,本論文の内容,本論文の成果(従来研究でできなかったことが解決できるか)といったポイントを明確にし,オリジナリティが十分かどうか,きちんと筋が通っているかどうかをチェックする.
    必要に応じて3. から5. を繰り返す.
  6. 提案する方法や開発するシステムの明確化.
    研究のポイントを踏まえ,具体的な理論やアイデアを説明する.
  7. 6. の妥当性や特徴を客観的に説明するために必要な実験計画と予想される結果.実験結果からはっきり言えることをきちんと把握しておく必要あり.
  8. 6. の有用性を証明するための実験計画と予想される成果.
    できるだけ現実的な場面を想定し,従来法との比較や統計的検定などを用いて提案法の有用性を示す.

以上の内容を早い時期にまとめ,必要に応じて提案する方法や開発するシステムを改良したり,実験計画を変更したりすれば,自分の研究のポイントを明確にした状態で研究に取り組むことができると思います.

オリジナリティを強調する重要なポイントはひとつで十分です.
その代わり,そのポイントについては圧倒的な結果を示したいですね.
早目に論文作成に着手し,今年こそ(?)修士論文,卒業論文の早期完成を達成しましょう.
そして,その論文を学会誌や学術雑誌に掲載してもらえるよう,ぜひがんばってください!

第159回 今年こそ(?)-早期論文作成のすすめ- (その1)

2008.06.09

本研究室では,毎年,多くのメンバーが博士論文,修士論文,卒業論文の作成に取り組んでいます.
博士論文は言うまでもありませんが,修士論文,卒業論文についても,学会誌や学術雑誌に掲載されるレベルの内容を目指して,各自,研究を進めています.

学会誌や学術雑誌に掲載されるレベルの論文をまとめるためには,

  • 研究の狙いとオリジナリティが明確であること
  • 研究目的に対応した魅力的な研究成果が得られていること
  • 従来研究との比較や統計評価といった客観性が十分に示されていること,

などが重要です.
もちろん,十分な結果を得たり,その客観的評価を示すまでには,さまざまな工夫と長い時間が必要だと思いますが,研究の狙いとオリジナリティ,研究目的に対応した研究結果を得るために必要なプロセスについては,早め目のチェックが可能だと思います.

頭の中やスライドレベルだけで考えている研究内容,これからやろうと思っている実験計画などを,早目に論文形式でまとめてみてはいかがでしょうか.
今後の研究計画のポイントを明確にするためにも,また,今年こそ(?)修士論文,卒業論文の早期完成を達成するためにも,ぜひ早めの論文作成をおすすめします.
(以下,来週へ続く)

第158回 広島大学オープンキャンパスに参加します.

2008.06.02

8月7日(木),8日(金)に東広島キャンパスで開催される平成20年度広島大学オープンキャンパスに参加することが決定しました.

広島大学オープンキャンパスは,毎年,8月初旬に開催されており,高校生や研究室外の大学生に対して,キャンパス内の施設や各部局,研究室の様子などを紹介し,普段は接することができないナマの情報を提供しようというものです.

本研究室では,4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,本研究室で栗組んでいる研究内容をできるだけわかりやすく紹介できればと考えています.

最近,研究のアウトリーチ活動の重要性がよく指摘されています.
アウトリーチ活動という言葉は,研究成果を一般の人々に分かりやすく伝えるという意味で,近年,よく使われるようになりました.
もちろん,研究内容が充実していないのにアウトリーチ活動ばかりしていても意味がありませんが,自分達の研究内容や問題意識を専門家以外の人に伝えることは,広報活動としてだけでなく,自分達にとっても非常に重要なのではと思います.

他人に,特に専門知識を有していない人に自分の研究内容のおもしろさをうまく伝えることは,簡単なようでいて意外に難しいことです.
うまく説明を行なうためには,自分自身がその研究内容のポイントをきちんと理解しているかどうか,内容をわかりやすい言葉で表現するためのコミュニケーション能力を備えているかどうかが問われます.
普段から研究の意義やポイント,方向性などをよく考え,その内容を積極的に表現し,他人に伝えようとしている人は,きっと適切な説明ができるのだと思います.

非常によい機会だと思いますので,できるだけ積極的にデモンストレーションに参加し,自分の研究のおもしろさを自分の言葉で表現してみてください.

うまく説明ができれば,オープンキャンパスに参加してくれた人たちはきっと頷いてくださると思いますし,内容を理解してもらうことができれば,さまざまなコメントや新たな研究のヒントなどをいただけるかもしれません.
もちろん,オープンキャンパスに参加してくれた人たちが,将来,研究室に来てくれると非常にうれしいですしね.

8月7日(木),8日(金)は,両日とも13:30-16:00の間,研究室を公開します.
高校生だけでなく,本研究室の活動に興味を持ってくださっている方々の参加を歓迎します.
研究内容に関する質問やデモの感想など,いろいろなご意見がいただけれるとうれしいです.
どうぞよろしくお願いします.

第157回 第25回血管弾性研究会を開催しました.

2008.05.26

5月16日(金)に今年度第1回,通算では第25回となる血管弾性研究会を開催しました.

この研究会は,2001年に広島大学医学部の河本先生,佐伯先生,日本光電工業の鵜川さん,本研究室という3つのグループ間の医工連携/産学連携研究としてスタートしました.
血管の硬さの変化をリアルタイムで計測する技術を確立し,交感神経遮断術中の診断支援に応用しようという目的で,当初は半年に1回くらいのペースで研究会を行なっていました.
その後,研究が進むにつれて徐々に開催頻度が上がり,最近は年に4,5回のペースで研究会を開催しています.

この間,研究テーマもひろがり,現在は自律神経活動モニタリング法や血管内皮機能評価法,痛み計測法などの提案,非観血計測技術と診断支援システムの開発といった数多くの研究テーマに取り組んでいます.
また,広島大学医歯薬学総合研究科の吉栖先生,東先生,県立広島大学の福場先生,三浦先生,産業技術総合研究所の上野さん,福田さん,広島県立総合技術研究所の大賀さん,さらに民間企業から((㈱)デル タツーリング,(有)MIZOUE PROJECT JAPAN,(㈱)日本マイクロシステムの方々を新たにメンバーに迎え,平成16,17年度広島県産業科学技術研究所産学官共同研究プロジェクト探索研究や平成17年度知的クラスター創成事業等の研究助成を受けながら,研究活動を続けています.
医工間や大学間の学-学連携,業種を越えた産-産連携の取り組みも交えながら,従来の産学官連携の枠に留まらない取り組みを行なっています.

5月16日(金)には,D3のアブドゲニ・クトゥルク君,M2の松本 剛君,M1の河野 曜暢君,B4の柿迫 英毅君が研究発表を行いました.
4名とも医学部の先生方からさまざまなコメントやヒントをいただくことができ,極めて有意義なディスカッションを行なうことができました.
ごくろうさまでした!
産学官のさまざまな分野にわたる専門家の方々からコメントをいただける機会は貴重であり,他では得られないような知識,経験を養うことができます.
研究を進める意味でも,また新しい知識や経験を得るという意味でも,非常によかったと思います.

本研究会は,研究室外部から支えてくださる多くの共同研究者の方々のお陰で成立しています.
メンバーの方々に感謝しつつ,今後も活発に決動を続けていければと思います.

第156回 ヒアリング審査

2008.05.19

先日,ある研究開発事業のヒアリング審査に参加しました.

ここ数年,大学ではいろいろな場面で「評価」をされることが多くなりました.
教育活動や研究活動,社会的貢献などの実績が定期的に評価され,また研究提案を行なう際には提案内容に関する審査が行なわれます.
準備はなかなかたいへんですが,自分自身の活動を客観的に見直すという意味では良い機会です.
外部の方々に評価されることにより,いままで考えてもみなかったような意外な視点や新しい方向性に関するヒントが得られることもあります.

学生の就職活動も,ある意味,評価の一種であり,特に面接試験はヒアリング審査そのものでしょう.
自分自身の考えや普段の活動,能力,特長などを客観的に考えてみる良い機会だと思います.

一般に,ヒアリング審査を受ける際には,

  • ポイントを明確かつシンプルに説明すること.
  • 自分のオリジナリティを強調すること.
  • 具体的なエビデンスを示すこと.

の3つが大切です.
セールスポイントをわかりやすく,かつ客観的に示すことができれば,特長を効果的にアピールできます.
これは普段の研究発表や論文執筆の際にも言えることですね.

自分の研究テーマについて,そして自分自身の特長や能力について,説得力を伴う魅力的な説明ができるかどうか,ぜひ確認してみてください.
そして自分の説明を客観的に評価してみてください.
さて,どのような評価結果が得られるでしょうか?

第155回 平成20年度生体システム論研究室歓迎会を開催しました.

2008.05.12

新しく研究室に配属されたM1,B4のみなさんを迎え,研究室恒例の歓迎会を開催しました.
今年もすばらしいメンバーが研究室に集まってくれ,非常にうれしく思っています.

現時点の研究室メンバーは,学部4年生11名,大学院博士課程前期20名(M1:11名,M2:9名),博士課程後期5名の計36名で,客員研究員1名,スタッフ6名を合わせると,総勢43名となります.
昨年度からは3名増加し,歓迎会会場へもマイクロバス2台で移動という大所帯です. (幹事の河野君,楽松君,ごくろうさまでした!)

研究室内には4つの研究グループがあり,それぞれのグループで研究活動はもちろん,先輩から後輩への研究指導,スケジュール管理,研究資材の調達,研究室生活に必要な物品の購入,コンピュータシステムやLANの管理など,日常の研究室運営業務を行っています.
各グループのグループリーダを中心に,各メンバーがそれぞれの役割を担って活動し,全員で協力しながら研究室を支えてくれています.

また研究活動に関しては,自分達の専門分野のoriginalityをさらに深く追求するだけでなく,同時に軽々と領域の境界を乗り越えていくような自由でnomadicな活動をしたいと考えています.
研究室や大学の内部の世界に留まることなく,研究会や学会活動などいろいろな機会を通じて,できるだけ多くの人と関わり,いろんなことを学び,吸収していくよう心がけるといいでしょう.
積極的にいろいろなことに挑戦し,新しい知識,能力を貪欲に吸収していってください.
自分の世界を広げる絶好のチャンスだと思います.

では,みなさん,今年度もどうぞよろしくお願いします!

第154回 研究室見学会

2008.04.28

4月17日,18日と2日続けて来客があり,研究室の見学をしていただきました.

他大学の研究者や民間企業の方々が研究室に来られたときなどに,研究室の見学を希望されることがあります.
そのときには研究室の内部を見学していただき,いくつかの研究テーマについてはデモンストレーションを行い,研究内容の説明を行ないます.
このような機会は,研究活動を行なっていく上で非常に重要だと考えています.

一般的に,見学会で研究紹介を行なうためには,以下の点を満足している必要があるでしょう.

  1. 見学していただくだけの価値がある研究内容と成果
  2. 研究の特徴を効果的に説明するわかりやすいデモンストレーション内容
  3. 確実にデモンストレーションを行なうことができるだけの信頼性
  4. 説明者の説明能力

見学者に説明を行なうことにより,自分達の研究の課題や不足点が見えてくることはよくあることですし,見学者から有益なコメントや研究のヒントがいただける場合もあります.
もちろん,自分の言いたいことを相手に伝えるためのよい訓練の場でもあり,説明能力を向上するための絶好のチャンスでもあります.
また,デモ準備のために行なう実験装置の整備や研究室内の掃除・片付けは研究室内の雰囲気だけでなく,研究の質を向上させるという効果もあると思います.
乱雑な環境より,整理整頓された環境で行なわれた実験結果の方が信頼できますよね.

来学された方々に見学していただき,十分に満足していただけるような研究内容と研究成果を目指したいと思います.

第153回 研究発表評価アンケート実施中

2008.04.21

本年度も全体ゼミにおいて,研究発表の評価アンケートを実施しています.

評価アンケートの目的は,主に3つあります.
第一は時間的制約によって受け付けることができなかった質問や発表終了後に思いついた質問を発表者に伝える機会を与えること,第二は研究発表を聴いた人たちの素直な評価・感想を発表者にフィードバックすることです.
これにより,発表者は自分の言いたかったことがきちんと聴衆に伝わったかどうか,どのような点が良かった/足らなかったのかを知ることができます.

また,第三は研究発表を聴いている人に緊張感を与え,他のメンバーの研究発表に対して,より積極的な聴講を促すことです.
他者の発表を評価するためには自分が下す評価に責任を持つ必要があり,それには真摯で積極的な聴講態度が必要です.
そして最終的には,自分自身の研究発表に対する責任と客観的な自己評価能力につながります.

今年度,用意している質問項目は以下のとおりです.

  1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
  2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
  3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
  4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
  5. 研究内容は興味深いものでしたか
  6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
  7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
  8. コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては0,1,2,3,4の5段階評価とし,各評価点の合計点を総合評価(28点満点)としています.
ゼミ終了後,総合評価の平均点と得点率の平均値,および全発表者のなかから高得点者名を公表します.
また,アンケートは記名式ですが,記入者の名前を削除した後,アンケート用紙を発表者にフィードバックします.

今年はM1, B4の新メンバーの人たちも多くのコメントを記入してくれており,なかには非常に鋭い意見も見られます.
慣れるまでは大変だと思いますが,発表をよく聴き,疑問に感じたこと,気づいたことなどを積極的に記入するよう心がけるといいでしょう.
また,自分の発表の準備をするときには,事前に自分自身の発表内容を客観的に評価してみるといいと思います.

発表者と聴講者が互いに刺激しながら高めあうことができれば素晴らしいですね.

第152回 学際連携/産学連携研究会,開催中

2008.04.14

生体システム論研究室では,他大学や企業を含む外部の共同研究者の方々とともに,学際連携を目指した研究会を開催しています.
現在開催中の研究会には以下のようなものがあります.

[生体運動解析分野]
自動車研究会,ネックインジャリ研究会,脳機能解析研究会

[生体信号解析分野]
筋電義手研究会,バイオミュージック(BM)研究会,バイオリモート(BR)研究会,グローブボックス研究会,サイバネティック・リハビリテーション・エイド(CRA)研究会

[ソフトコンピューティング分野]
ソフトコンピューティング研究会,インタフェース研究会

[人工生命体分野]
A-Life研究会

[メディカル応用分野]
メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会,新生児運動解析(IMA)研究会,血管弾性研究会

開催頻度,参加メンバー,研究会形式などはそれぞれ異なりますが,いずれも各分野の専門家とディスカッションをしながら進めています.
研究室内の固定メンバーだけで閉じるのではなく,外部の方々からのさまざまな情報や刺激を取り込むことによって,自分達の専門分野の殻に閉じこもらず,自由で闊達な研究活動を目指しています.

今年度もいくつかの研究会はすでにスタートしています.
発表予定者は十分な準備を行い,わかりやすくて説得力のある発表を心がけるといいでしょう.
他大学や企業の研究者の方々と対等に渡り合えるようになるといいですね!

第151回 遮二無二

2008.04.07

3月17日に放送されたRCCテレビの「SHANI-MUに!」という番組で,本研究室における学生の研究活動が紹介されました.

これまでにも研究内容の取材はいろいろと受けてきたのですが,学生の研究活動の様子を紹介することを目的とした番組ははじめてでした.
研究成果の説明をしているシーンやインタビューに答えているシーン,また研究室の普段の様子などが紹介されており,短い番組でしたがよくまとめられており,非常によかったと思います.
取材に来ていただいたRCCフロンティアの方からも,「深夜の番組でしたので,取材のお願いにも心苦しいものがありましたが,(自分で言うのも何ですが)たいへん上質な番組になったと自負しています.
学生さんたちの,純粋でまじめな姿がそのまま出せたからだと思います.良い人たちに会ったという実感があります.刺激になりました.もっと良い時間帯で多くの人に見てもらいたかったです.」
というメールをいただきました.

また,取材の際に,これまでに放送された他大学の学生の取り組みを紹介した番組を見せていただいたのですが,フォーミュラカーを製作したり,鳥人間コンテストに参加したりと,その内容には目を見張るものがあり,感心しました.

普段の地道な活動が,結果的に人にインパクトを与えるようなものに結びつけば素晴らしいと思います.
一歩づつ確実に進みながら,次のステップを目指してさらに活動を続けてくれればと願っています.

第150回 2008年度,新たなるスタート

2008.03.31

3月23日に広島大学の卒業式・学位記授与式が行われ,本研究室からは博士課程後期2名,前期11名,学部10名の計23名が修了/卒業しました.
博士課程後期修了生のうち,社会人ドクターの羽田 昌敏君は引き続き豊田中央研究所にて,平野 旭君は民間企業に移り,研究活動を続けます.博士課程前修了生の曽 智君は本学大学院博士課程後期に進学し,COEのリサーチアシスタント(RA)として研究室に残ります.
梅田 剛義君,太田 浩司君,重藤 元暢君,兼行 秀和君,閑 絵里子さん,高田 大輔君,廣田 和浩君,藤村 直樹君,三成 貴浩君,森政 瑛君は就職のため研究室を離れます.
学部卒業生10名については,石井 政隆君,加芝 祐介君,片岡 仁之君,河野 曜暢君,寺脇 充君,檜垣 直哉君,平野 陽豊君,向谷 直久君,楽松 武君の9名が本学大学院博士課程前期に進学し,朴 宗仁さんは大阪大学大学院医学研究科に進学します.

全員,それぞれの道で活躍されることを祈っています!!

そして,研究室を離れる13名と入れ替わるようにして,新メンバー13名が研究室に配属されました.
研究室外からの新M1として,芝軒 太郎君,服部 佑哉君の2名,また新4年生としては,稲沢 隆治君,大中 潤君,柿迫 英毅君,川本 敬之君,草野 洋一君,実政 亨君,下池 裕樹君,髙木 寛君,田村 康裕君,福島 俊介君,丸山 大海君の11名です.
今年度もすばらしいメンバーが集まってくれました.
慣れないうちは不安なこともあると思いますが,自分の力を信じてがんばってください!
院生,共同研究者のみなさん,サポート,よろしくお願いします.

以上の新メンバーを迎え,今日から2008年度の全体ゼミを開始しました.
今年度も,自分達の専門の枠にとらわれず,領域の境界線を軽々と乗り越えていくような活動ができればとと思います.

今年度もどうぞよろしくお願いします!

第149回 平成19年度全体ゼミ,今日で終了

2008.03.03

卒論発表会に続き,2月22日(金)に行なわれた博士学位論文発表会(公聴会),2月29日(金)の修士論文発表会も無事終了し,今日で平成19年度の全体ゼミも終了です.

博士学位論文発表会では平野君,羽田君が発表を行ない,数年間にわたる研究成果をまとめた博士論文の内容を披露しました.
二人とも,研究内容,発表態度とも博士論文にふさわしい内容で,素晴らしかったです.
研究題目は以下のとおりです.

  • 平野 旭
    A Study on a Computer Model of Paramecium
    (ゾウリムシのコンピュータモデルに関する研究)
  • 羽田 昌敏
    A Study on Equivalent Impedance Characteristics of Human-Machine Systems under Constrained Environments
    (拘束環境下における人間-機械系の等価インピーダンス特性に関する研究)

また,修士論文発表会では,以下の11名が発表を行ないました.

  • 藤村 直樹
    Rate Dependency of Force-Related Activations in Compensatory Tracking Movements: An fMRI Study
    (補償型力軌道追従運動における脳活動の速度依存性:fMRI研究)
  • 廣田 和浩
    Kicking Force Estimation for a Soccer Ball Using a High-Speed Camera
    (高速カメラを用いたサッカーキック力推定手法の提案)
  • 兼行 秀和
    Analysis of Human Sensory-Motor Characteristics during Pedal Operations by a Lower Extremity
    (ペダル操作における下肢感覚・運動特性の解析)
  • 太田 浩司
    End-Point Acceleration Characteristics in Fast Motion of Human Upper Arm
    (高速上肢運動における人間の手先加速度特性)
  • 梅田 剛義
    LMI-Based Neurocontroller for Guaranteed Cost Control of Uncertain System
    (不確定要素を含むシステムの2次コスト保証制御のためのLMI型ニューロコントローラ)
  • 森政 瑛
    Design of an Energy Transmission Transformer for a Wireless Capsule Endoscope
    (カプセル型内視鏡用非接触エネルギー伝送システムの設計)
  • 三成 貴浩
    Evaluation of Reactive Hyperemia Using Arterial Viscoelastic Indices
    (血管粘弾性インデックスを利用した反応性充血評価)
  • 閑 絵里子
    A Motor Function Evaluation System for Finger Tapping Movements Using Magnetic Sensors
    (磁気センサを利用した指タップ運動機能評価システム)
  • 重藤 元暢
    An Interactive Training System for EMG-Manipulated Prosthetic Arms
    (筋電義手制御のための相互学習型トレーニングシステム)
  • 高田 大輔
    A Time Series EEG Discrimination Method Using a Reduced-Dimensional Probabilistic Neural Network
    (次元圧縮型確率ニューラルネットを用いた時系列脳波パターン識別法)
  • 曽 智
    A Neural Network Model of the Olfactory System of Mice: Simulation of Attention Behavior
    (マウス嗅覚系のニューラルネットモデル:アテンション行動のシミュレーション)

全員,博士課程前期2年間の成長を実感させてくれる素晴らしい発表だったと思います!
お疲れ様でした.

2つの発表会にはDr.やM1,B4の学生も参加しました.
先輩たちの姿を手本とし,それぞれの研究を受け継いでいってくれればと思います.
卒業する人たちは,それぞれの研究課題や問題点を整理し,後輩の人たちがスムーズに研究をつなげるよう,最後のまとめと引継ぎをお願いします.

それから,研究指導を担当してくれたDr.のみなさん,M2,B4をサポートしてくれたM1のみなさん,本当にごくろうさまでした!
これからも,グループ内,グループ間の結束をさらに進め,みんなで助け合いながら一歩一歩進んでいければと思います.

3月には新M1,新4年生を研究室に迎えます.
どんな人たちが来てくれるか,楽しみです.
では,来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第148回 卒論発表会,終了しました.

2008.02.21

平成19年度卒業論文発表会が2月21日(木)に行われ,本研究室からは4年生10名が1年間の研究成果を発表してくれました.
発表者と研究題目は以下のとおりです.

  • 加芝 祐介
    運転状況による手先インピーダンス特性変化の解析
  • 楽松 武
    人間の頚部関節トルク特性に基づく運転負荷の解析評価
  • 石井 政隆
    仮想スポーツ訓練におけるヒト上肢運動特性の解析評価
  • 朴 宗仁
    磁気センサを利用した指タップ運動トレーニング支援システム
  • 向谷 直久
    把持力増大機構を有する5指駆動型筋電義手の開発
  • 片岡 仁之
    サイバネティック・インタフェース・プラットフォームの開発
  • 寺脇 充
    バイオアッセイシステムの実現を目的としたメダカの生体信号計測
  • 河野 曜暢
    血管壁インピーダンスを用いた機械刺激に対する自律神経活動の評価
  • 桧垣 直哉
    人工心臓用経皮エネルギー伝送時に発生する電磁界が生体組織へ及ぼす影響の評価
  • 平野 陽豊
    カプセル型内視鏡のための非接触エネルギー伝送システム

全員,研究内容,発表とも,卒論発表としては最高レベルだったと思います.
質疑応答では,完璧に答えることができた人,意図した回答内容をうまく伝えられなかった人など,人それぞれだったと思いますが,緊張しながらもなんとか答えようとしている姿勢はよく伝わってきました.

毎年,言っていることですが,昨年3月に研究室に配属された当時と比べれば,全員,比較できないくらいの成長を遂げてくれたと思います.
各自,自分のこの1年間の活動,今日の発表会での様子を振り返り,よかった点,足らなかった点などを整理し,自己評価しておくといいでしょう.

日々の指導をしてくれた先輩たちに感謝しつつ,先輩たちのように研究室内,グループ内の活動を支えていってくれると非常にうれしいです.
これからもがんばってください!!

卒論発表会,おつかれさまでした!

第147回 国境を超えるエンジニア(ECBO)

2008.02.19

広島大学では,海外で活躍できるグローバルな技術者として成長する機会を提供する産学連携教育プログラム「国境を超えるエンジニア(ECBO)」を実施しています.

ECBOはEngineers to Cross Bordersの略で,大学院博士課程前期1年生を対象に,夏期休暇中の約4週間,学生を海外(特にアジア)に進出した日系企業の工場や事務所,または現地企業に派遣し,国境を超えて海外で活躍できるグローバルな技術者として成長する機会を提供しようという試みです.
本研究室からもこれまでに卒業生の山下君,神田君,M2の太田君の3名が参加しています.

[関連記事]
2004/10/26のColumn (山下君)
「国境を超えるエンジニア(ECBO)」シンポジウム (神田君)

現在,平成20年度派遣学生の公募が行なわれています.
興味のある人は4月8日(火)に,工学研究科大会議室において平成20年度事業説明会・19年度派遣生最終報告会が実施されますので,参加してみるといいでしょう.

国境を「越える」のではなく,「超える」ことができれば本当に素晴らしいと思います.

第146回 生体システム論研究室って?(その2)

2008.02.18

本研究室には,学部4年生から大学院博士課程後期3年生までの学生が在籍しています.
学生たちはそれぞれの研究テーマに応じて,生体グループ,筋電グループ,A-lifeグループ,MEグループという4つのグループのいずれかに所属し,各グループごとの居室(実験室)に席(机,椅子,パソコンなどが装備)が与えられます.
各グループにはさまざまな学年の学生が所属していますので,先輩が後輩を指導したり,後輩が先輩を手伝ったりという活動の中で,研究者として,あるいは社会人として必要な知識や資質を習得することができます.
学生数は通常の研究室に比べてかなり多いので(平成19年度35名,平成18年度40名),研究室の運営にはさまざまな工夫(試行錯誤?)を行なっています.

<特色>
・教育面に関しては,研究室に所属する学生をそれぞれの研究テーマに対応した4つの研究グループに分け,基本的には各グループごとに日常的な教育・研究活動を行なっている.
各グループにはできるだけ大学院博士課程後期から学部4年生までの各学年の学生を配し,大学院生と学部生の連携を促進するとともに,各グループにグループリーダ,副リーダを設置することにより学生自身によるグループの運営・管理,学生による学生の教育指導を行なわせている.
これにより研究活動の自主性を高めるだけでなく,将来,自身のグループを統括できる人材を育成することを意図している.

・具体的な教育・指導は,研究室メンバー全員が参加する全体ゼミ(週1回開催),各グループで行なうグループゼミ(週1回開催),卒業論文・修士論文発表会(それぞれ年2回開催)のほか,研究課題ごとに研究会を設置し,研究室内の他の研究グループの学生や他学部・他大学・公的研究機関・企業などに所属する研究者を交えて定期的な研究発表会を行っている.
平成19年度現在,研究会数は12で,それぞれ基本的には月1回程度開催している.

・研究室の管理運営を行なうためのスタッフミーティング(隔週開催)に学生を参加させ,組織運営や管理業務に関する知識・経験の習得を行なわせている.
さらには,学生相互間の研究評価(アンケート形式),メールマガジンの発行(週1回),研究室ホームページの運営,国内外の学会における発表発表の奨励,各種展示会への積極的な参加,研究室外部からの訪問者に対する研究室見学会の開催などを行い,研究室の活性化を常に心がけている.
また,修士論文は英語による作成を義務付けており,論文作成や国際会議での研究発表などを通じて国際化教育にも取り組んでいる.

2001年以降の7年間における本研究室の研究成果は,学術研究論文74編,著書(分担執筆)6編,総説14編,特許出願19件,招待講演27件,国際会議発表論文65編にまとめ,国内外に向けて発信しています.
研究活動の中でも最も誇るべき成果は学生の受賞で,この7年間で38件もの賞を学会や大学からいただいています.

これからもいろいろな工夫を試みながら,研究室メンバー全員の力で活動を続けていければと思います.

第145回 生体システム論研究室って?(その1)

2008.02.15

最近,この数年間の研究活動をまとめる作業を進めています.
研究業績に関するデータ整理が中心ですが,研究室のスタンスを再確認するいいチャンスでもあります.
生体システム論研究室の説明もかねて,その内容を少し紹介します.

<理念>
進化のプロセスを通じて自然界に育まれた生体には,現在の工学技術では実現できないような極めて巧みで高度な生体機能が備わっており,そのメカニズムを解析することは生体機能の解明のみならず,さまざまな新しい工学システムの開発につながる可能性がある.
本研究室では,生体機能のうち特に運動制御機能に注目し,その特徴を理論,実験の両面から工学的に解析し,生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指している.
そして,生体システム論に関する研究活動を通じて,電気・電子・システム・情報工学を基礎とした生体システム論に関する深い知識を有し,新しい原理の追及や新分野への展開を可能にする創造性を備えた人材の育成を目的としている.

毎年,大学院生を中心に10名以上の学生たちが本研究室から社会に巣立っていきます.
生体システム論研究室で研究に取り組んだ経験がベースとなり,それぞれの分野で活躍してくれることを願っています.

第144回 おわりとはじまり

2008.02.05

今日から全体ゼミも2月に入り,毎年のことですが,この時期は今年度の締めくくりと来年度の準備関連のスケジュールが目白押しです.

まずは修了・卒業関連です.
今年度の博士学位論文発表会(公聴会)は2月22日(金),修士論文発表会は2月29日(金),卒業論文発表会は2月21日(木)に開催されます.
本研究室からはD2名,M11名,B10名の計23名が論文発表を行なう予定です.
それぞれ,論文提出,発表用原稿提出の締め切りもありますので,遅れないよう準備を進めましょう.
いずれも教授会等での審査を経て,3月23日(日)に卒業式・学位記授与式が予定されています.

一方,来年度の準備も進んでいます.
まず入試関係は,学部が2月25日(月)に前期日程入試,3月12日(水)後期日程入試,大学院は3月28日(木)大学院博士課程後期一般入試(ドクターコース;社会人選抜はすでに終了しました)が予定されています.
研究室関連では,主に学部3年生を対象とした研究室説明会(平成20年度卒業研究テーマ説明会)が3月10日(月)に(生体システム論研究室の説明は14:00-14:20),研究室見学会が3月11日(火)に予定されており,3月18日(火)には新年度の4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
3月31日(月)には研究室の新メンバーでの第1回全体ゼミを行なう予定です.

また,来年度の就職活動もすでに活発化しています.2月13日(水)-15日(金)には広島大学学士会館レセプションホールにおいて広島工業会主催の企業説明会が開催され,学校推薦枠に関しては就職ガイダンス等を経て3月中にはおおよその方向性が決定するものと思います.
この時期,研究室の卒業生が来学する機会も増えると思いますので,先輩たちからいろいろな情報を得るといいでしょう.

これから約2ヶ月,重要なイベントが続きます.
何事もひとつひとつきちんと,そしてベストのクオリティを目指して進めていくことが大切だと思います.
最高の終わりと始まりになるよう,研究室メンバー全員で力をあわせていきましょう.

第143回 スーパーサイエンスハイスクール

2008.01.29

広島国際会議場で開催された広島国泰寺高等学校スーパーサイエンスハイスクール事業報告会に出席しました.
スーパーサイエンスハイスクールは文部科学省によって指定された科学技術・理科,数学教育を重点的に行う高等学校で,平成14年度から大学や研究機関等と連携し,研究・教育活動,国際性を育てるために必要な語学力の強化(英語での理数授業,講義,プレゼンテーション,演習等)などに取り組んでいます.
(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/04/05040501.htm)

広島国泰寺高校は平成14年度に3年間の指定を受け,平成17年度には新たに5年間の指定を受けました.
これまでに数々の賞を受賞するなど,素晴らしい成果を挙げています.

事業報告会では,高校生がプロジェクタを使って研究成果の発表をしてくれました.
いずれの研究内容も素晴らしいものでした.
たとえば,遺伝子解析という先端技術を駆使して学会発表レベルの研究成果を挙げるだけでなく,解明したオオサンショウウオのゲノムの塩基配列を音符に変換しメロディを作成したり,日本古来の和算を研究対象として取り上げ,厳島神社に奉納された算額に記載された問題の解法を研究し新たな問題を漢文で記述したり,身近に生息する食虫植物であるタヌキモを対象としてその生態を研究したりと,本当に驚くべき研究内容でした.
また大ホールでの発表にもかかわらず,研究発表の態度も堂々としており,自分たちで工夫して発表を組み立てている様子が伝わってきました.

特に感心させられたのは,理数系分野の研究に留まらず,音楽や歴史,漢文,環境など他の分野との学際領域にまで踏み込んでいる点,海外での研究発表や国際共同研究の実施,英語論文の作成など国際化に積極的に取り組んでいる点,主体的に自分たちで研究テーマを探したり,研究を進めようとしている点などです.
また,研究活動だけでなく,英文で発行された新聞や事業報告会の司会進行をしていた生徒たち,そしてもちろん生徒たちを指導しておられる先生方にも感銘を受けました.
魅力的で素晴らしい事業報告会だったと思います.
広島国泰寺高校のみなさん,これからもがんばってください!

現在,本研究室ではB4,M2のみなさんが卒論,修論発表会に向けて論文作成や発表準備を進めています.
広島国泰寺高校の生徒たちのように聴衆に感動を与える研究発表を目指し,最後までがんばってください!

第142回 ラストスパート!

2008.01.22

今年度の卒論発表会,修論発表会の日程が決定しました.
卒論発表会は2月21日(木),修論発表会は2月29日(金)です.
このスケジュールに合わせて,卒論発表練習は2月15日(金) 12:50から,修論発表練習は2月18日(月),
19日(火) 9:30から行ないます.

発表会まであと約1ヶ月となりましたが,その間,発表会の準備だけでなく,予稿や論文の作成など,さまざまな作業を行なわなければなりません.
1ページや2ページの発表用の予稿を作成するだけでも,かなりの時間と労力を必要としますから,論文全体を仕上げるとなるとたいへんです.
早め,早めのスケジュールで余裕を持って進めましょう.

毎年,同じことを言い続けているのですが,論文や発表をまとめる際には,研究の目的と問題設定,従来研究の問題点と本研究の位置づけ,本研究のオリジナリティ,設定した問題を解決するための方法,研究目的に対応する結果,結果の考察,明らかになったこと&ならなかったこと,今後の課題などをもう一度,よく確認し,研究のストーリを明確にする必要があります.
もし,明確になっていない部分があると感じたら,あるいは他の人に簡潔に説明することが難しいと感じたら,もう一度よく考察し,場合によっては研究のストーリを見直し,必要な実験や計算を行なうことも必要かもしれません.

この1ヶ月は,これまでの学生生活の総決算であり,自分の力を試すいい機会だと思います.
全員,できるだけ高いレベルの完成度を目指してがんばってください!

第141回 Dr. Erhan Akdoganを迎えて

2008.01.16

Dr. Erhan Akdoganが6ヶ月間,客員研究員として本研究室に滞在されることになりました.

Dr.
Akdogan はトルコ共和国のマルマラ大学のResearch Assistantで,電子通信工学,コンピュータ科学,制御工学,ロボット工学を専門とされています.
本研究室では,生体信号を利用した制御系や福祉応用の研究を行う予定です.

現在,研究室には日本語,英語はもちろん,トルコ語(エルハンさん)ウィグル語(ゲニ君),中国語(ゲニ君,曽君),韓国語(朴さん)とさまざまな言語に精通したメンバーがそろっています.
日常的な交流を通じて,自然に世界の文化に触れることができ,国際的な視野が身につくようになると思います.
研究に関することはもちろん,文化,政治,経済などいろんな話をしてみるといいでしょう.

第140回 2008年のスタート!

2008.01.09

年末恒例の大掃除,バイオリモート研究会,研究室忘年会も無事終了し,つい先日,新しい年を迎えたと思ったら,今日は1月8日.

今日から全体ゼミも2008年のスタートです.

すでに昨年末からD3の羽田君,平野君の博士学位審査が始まっており,2月末には博士論文に加えて,修士論文,卒業論文の提出,3月には卒業式,学位記授与式とともに,新4年生を迎え,新年度に向けて新たなスタートを切ります.
この間,M1は就職活動もあり,この時期が研究室としては1年を通じて最も忙しい時期です.
各グループ,各メンバー間で協力し,より高いレベルの研究活動ができるよう,今年もがんばりましょう!

年明けから原油価格の高騰,株式市場や為替相場の混乱が続き,世界経済の先行きに不安が広がっているようですが,大切なことは自分たちがなすべきことをきちんと進めていくことだと思います.
「プロフェッショナル・サービス・ファーム」という概念がありますが,本研究室も全体としてひとつの「プロフェッショナル・リサーチ・ファーム」として機能できるよう,今年も取り組んでいきたいと思います.

2008年もよろしくお願いします!

第139回 2007年の全体ゼミも今日で終了です.

2007.12.25

先週,広島で開催された第8回計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会も無事に終了し,2007年も残すところわずか1週間となりました.

個人的には11月中旬から体調を崩し,みなさんにいろいろと迷惑をかけてしまった1年となりましたが,研究室としては例年同様,レベルの高い活動を維持することができたと思います.
これも,柴先生,田中先生,輝平先生,清戸さんの研究室スタッフ,院生・学部生35名の研究室メンバー,さらには多くの共同研究者,研究協力者の皆様はじめ研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
ただただ感謝です!

以下,2007年の本研究室研究業績です.

  • 学術雑誌論文:13編(掲載決定を含む)
  • 国際会議論文:15編
  • 国内学会発表:26件
  • 解説記事:2編
  • 新聞・雑誌等記事:15件
  • テレビ等放送:1件
  • 展示会等出展:3件
  • 特許出願:3件
  • 学会等招待講演:11件

大きな成果をあげることができた人もいれば,壁にぶつかり行き詰っている人もいるかもしれませんが,どんな人でも良いときもあれば悪いときもあります.
この1年を振り返り,きちんと今年の総決算と自己評価を行い,また来年,心機一転,がんばりましょう!
来年も引き続き,みんなで力をあわせていければと思います.

来年もどうぞよろしくお願いします!

第138回 第29回バイオメカニズム学術講演会

2007.12.19

来年度のバイオメカニズム学術講演会を,2008年10月25日(土),26日(日)の2日間にわたり,広島大学東広島キャンパスにおいて開催することが決定しました.
大会の運営は,本研究室が中心となって担当します.
http://www.sugano.mech.waseda.ac.jp/biomech/

バイオメカニズム学術講演会はバイオメカニズム学会の年次大会で,毎年1回秋に開催されます.
この学会は,1966年に発足した「人工の手研究会」がその前身で,日本の筋電義手研究,ヒューマノイド研究はこの会の関係者によって始められたと言っても過言ではありません.

バイオメカニズムの研究は,「生物の形態・運動・情報・機能を工学や医学,生物学,心理学などの立場から多面的総合的に解析し,その応用を行う」というもので,まさに本研究室が目指す方向と一致しています.
来年度の学術講演会に参加される人たちが十分,満足していただけるような学会運営ができるよう,研究室メンバー全員で協力し準備を進めていければと思います.

よろしくお願いします.

第137回 辻教授が体調を崩しておられるので、代理で柴がコメントします。

2007.12.04

先週、香川大学で日本人間工学会中国四国支部大会があり、研究室から8件の発表を行いました。
全38演題の中の8演題が我々の研究室の発表ということで、本研究室の発表件数は他施設に比べ非常に多く(かつ研究分野も広く)、大変目立っていたと思います。

発表は、初めての人がほとんどでしたが、皆、堂々と発表しており、院生と勘違いされていた4年生もいたと思います。
質疑応答では、頭の中が真っ白になってしまった人もいましたが、共同演者の助けもあって、総合的には高いレベルの発表になっていたと思います。
 

ただ、発表者は感じたと思いますが、ほとんどの質問は、予想していた専門的な質問ではなく、研究に至るまでのことを訪ねる質問や、関連研究の質問が多かったと思います。
ここからもわかるように、発表前には、自分の研究のことだけでなく、自分の研究の周辺のことや従来研究を良く調べて見直しておく必要があることがわかります。
次回発表するときには、これを改善すると良いでしょう。

 いずれにしても、学会発表は、いろいろなことを考えるきっかけを作ってくれる非常に良い機会ですので、これをうまく生かせるよう頑張りましょう。

   *来年度の第41回大会は、2008年11月22日、県立広島大学(三原)に決まりました。

第136回 秋の学会ラッシュは続く

2007.11.27

今年の秋は研究会や学会のスケジュールが続いています.

11月10日に修士論文中間発表会が行われたことは前回の議事録でお知らせしましたが,同時期(11月10日〜11日)に岐阜大学で開催された第28回バイオメカニズム学術講演会にM2の藤村君が参加し,研究発表を行いました.
(藤村君は修論発表会と掛け持ちでした.)
また11月16日には東京で開催された第2回新しい運動機能解析研究会にD1の島君,M2の閑さん,B4の朴さんが参加し,デモ展示を行いました.
17日には上海に移動し,18日〜21日まで開催されたThe 1st International
Conference on Cognitive Neurodynamics – 2007 (ICCN’07)に参加し,島君が研究発表を行いました.
非常に好評で,よい発表だったと思います.
さらに21日〜23日には宇都宮で開催された第37回日本臨床神経生理学会・学術大会に 参加し,筋電制御システムの紹介を行いました.
そして最後に,すっかり体調を崩してしまいました...

12月1日には高松で第40回日本人間工学会中国・四国支部大会が,7日には三原で第2回義手を語る会が予定されています.
みなさん,体調に気をつけてがんばってください!

第135回 平成19年度修論中間発表会が終了しました.

2007.11.13

11月10日(土)に複雑システム工学専攻の修士論文中間発表会が開催され,本研究室からはM2の11名が研究発表を行いました.

各自,よりよい発表を目指して発表直前まで準備を続けた成果がよくあらわれており,非常によかったと思います.
研究内容,発表内容,発表態度,質疑応答内容,いずれもよく工夫しており,力がついてきている様子が伝わってきました.

本研究室の研究内容は広範囲に及びますが,どのテーマもオリジナリティと魅力に溢れ,学術的にも実用的にも価値がある研究を目指しています.
基礎と応用のバランスをとりながら,生体と工学をインテグレートした新しい研究分野を開拓し,生体システム論研究を確立できればと思っています.
その意味でも,今回の11名の研究発表は,十分,高いレベルに達していたと思います.

中間発表を行った11名は発表の準備を通じて,自分の研究内容を客観的に整理する必要があったと思います.
普段は細かい作業に追われ,全体の流れやポイントを見失いがちですが,研究発表の準備を行うときには,聴く人の立場に立ってストーリを考え,強調して説明すべき点(研究のオリジナリティ,従来研究との差別化,研究の魅力など)と必ずしも詳細を説明する必要がない点(利用した従来技術や理論など)を整理し,時間配分を考えてスライドの準備をしたはずです.
発表が終わったこの時点で,いま一度,自分の研究のオリジナリティ,魅力を精査し,必ず押さえなければならないポイントがどこにあるのか,再確認しておくといいでしょう.
そして,そのポイントにさらなる磨きをかけ,より高いレベルの修論完成を目指してください.
全員,非常に魅力的なおもしろい研究をしていると思います.
その魅力やおもしろさをできるだけ強調できるといいですね.

修了まで,あと100日余りとなりました.
今年度こそ(?),修論「早期」完成を目指して,引き続きがんばってください!

おつかれさまでした!

第134回 研究の魅力を伝えること

2007.11.06

11月5日,6日と2日間,修論中間発表の練習を行いました.
全員,よく工夫しており,研究としての完成度の高さが感じられる発表になっていたと思います.
また予稿の作成も早目に進んでおり,11月10日の中間発表会に向けて,準備が整いつつある様子がよくわかりました.

中間発表では,発表の流れやディテールにも十分,注意しなければいけませんが,もっとも大切なことは自分の研究の魅力やおもしろさを聴衆にアピールすることだと思います.
そして,そのためには自分の研究に自信を持つこと,自分の研究が好きであることが大切です.
全員,魅力的な研究を行っており,素晴らしい成果があがっていると思います.
またその研究成果をあげるために,非常に多くの時間と労力を費やしたものと思います.
誇大広告になってはいけませんが,これまでの研究生活の総決算として,自分の研究の魅力を余すところなく,かつわかりやすくアピールしたいですね!

中間発表,楽しみにしています.がんばってください!

第133回 医工連携シンポジウム in 熊本

2007.11.05

10月30日に熊本市で開催された医工連携シンポジウムに参加しました.
このシンポジウムは,文部科学省都市エリア産学官連携促進事業(熊本エリア)の活動の一環として行われたもので,医工分野からの招待講演と熊本エリアの取り組みが紹介されました.

このシンポジウムにおいて工学領域からのトピックス提供として,生体信号解析の医療応用を目指した本研究室の3つの取り組みを紹介しました.
バイタル信号解析に基づく血管インピーダンスモニタリング技術,運動信号解析に基づく指タップ運動評価技術,そして生体電気信号解析に基づくロボット制御技術です.
核心をついたコメントや質問をたくさんいただき,有意義なディスカッションを行うことができました.

一方,医学領域からは,脳磁気計測に利用した脳外科手術や脳波解析に基づく小児てんかんの外科的治療に関する最先端の動向が紹介され,電磁気学解析や時間スペクトル解析といった工学手法と臨床医学が結びついた非常に興味深いお話を伺うことができました.

熊本エリアの研究成果展示には熊本大学の学生が多数参加しており,医工連携,産学連携の取り組みが進んでいる様子が伝わってきました.
本学でも21世紀COEプログラムを軸に医工連携の取り組みが活発化しています.
工学的な研究性と臨床での実用性の両立を心がけながら,さらに進めていければと思います.

第132回 続・学会発表に向けて

2007.10.23

学会発表予稿の提出が終わり,論文の完成度や研究の進展に大きな達成感を感じている人も多いと思います.
論文提出後の開放感は大きな仕事を終えたような満足感があり,本当に気持ちがいいものです.
達成感は研究者の醍醐味でもあります.

論文の作成時には,研究背景,目的,ストーリー,オリジナリティ,結果の客観性や説得力などなど,多くのポイントを十分に考え,科学的(当然ですが),かつ分かりやすい文章と図表を使って表現していくことが大切です.
このような論文作成時の取り組みが研究を進める上で非常に重要であることは言うまでもありませんが,原稿を提出し終わって一息ついたときも非常に大切だと考えています.

あわただしく作成した論文を提出した後,混乱した実験データやファイル,実験装置等を整理整頓(これも大切ですね)し,もう一度,提出した原稿を落ち着いてじっくり読み返してみてください.
そのとき,以下のポイントをチェックしてみるといいと思います.

1. 原稿再チェック:
論文中に誤字脱字などの誤りはないか,文法的におかしい箇所はないか,目的と結果が対応しているか,数式は間違っていないか,図表に誤りはないか,結果に説得力はあるか,無理に結論を導いていないか,最初から最後までストーリはつながっているか,論理の飛躍はないかなど.

2. 研究内容チェック:
オリジナリティは十分か,行った解析やアルゴリズムは適切か,もっといい方法は考えられないか,よりよいシナリオはないか,意義のある研究か,本当に魅力的な研究かなど.

3. 自分自身チェック:
自分が最初に作成した原稿を読み直し,提出した最終原稿と比較してみてください.
また先生や先輩たちにどのような修正の指摘を受けたか,再確認してください.
そして,提出した原稿をいまなら自分ひとりで作成できるか,すべての計算,実験を先輩たちのサポートなしに自分ひとりで再現できるか,内容のすべてを他の人に話し言葉で(論文なしに)説明できるか,自分の研究の意義や魅力,おもしろさを友人に伝えることができるか,サポートしてくれた先輩たちと同じように他の学生の研究指導やサポートが自分にできるかなど.

そして,必要に応じて原稿を修正したり,新しい方法を試したり,必要な知識を補充したりして,次の機会に備えるとよいでしょう.
これらの積み重ねこそが大きな力になると信じます.

今後も修論中間発表会予稿,国際会議発表論文などなど,研究発表論文の作成が続きます.
急に寒くなりましたが,風邪など引かぬよう体調に気をつけながら,引き続きがんばってください!

第131回 学会発表に向けて

2007.10.16

9月末から10月中旬にかけて,15件以上の学会発表用の予稿を提出しました.
M2の人たちにとっては修論作成の準備段階としての必要なステップであり,また,今年度から本研究室に加入した人たちにとっては4月以降の研究成果をまとめるはじめての機会です.
どの研究も魅力的な内容であり,いずれも,十分,高いレベルの研究論文として成立していたと思います.

予稿締め切り前(後も??)には,みなさん,たいへんだったと思いますが,そのような厳しい状況下でこそ真の実力が試されます.
そして,その状況を乗り切ったとき,大きな自信が生まれます.
このような経験を何度か積めば,どんな状況に置かれようとも冷静かつ的確に対処する力が身につくと思います.
本研究室の多くのメンバーには,すでにその力が十分,備わっていると思います.

研究を進める上で,また原稿をまとめるうえで,お世話になった共同研究者のみなさん,研究協力者のみなさん,そして各グループや研究室のメンバーに感謝しつつ,学会当日にすこしでも高いレベルの研究発表ができるよう,引き続き,がんばってください!
期待しています!

第130回 秋の研究室グループ・パーティのお知らせ

2007.10.09

今年も研究室恒例の秋のグループパーティを 10月12日,19日,26日と3週間にわたって開催します.
いまのところ,12日はMEグループ,19日はA-lifeグループと生体グループ,26日は筋電グループの予定です.
開始時刻は18:30です.
関係者のみなさんの参加も大歓迎ですので,可能な方はぜひご参加ください.

毎年のことですが,秋から冬にかけて学会の予定が目白押しです.
多くの学会では,毎年,この時期に学術講演会やシンポジウムを予定しており,本研究室でも多くの研究発表を申し込んでいます.
また,本研究室が所属する複雑システム工学専攻の平成19年度修士論文中間発表会は,11月10日(土)9:00からに決定しました.
いずれも当日の発表だけでなく,予稿作成,発表練習等,多くのイベントが続きます.
各グループとも,できるだけクオリティの高い研究発表を目指し,メンバー全員で助け合いながら,早め早めに準備を進めてください.

グループパーティでは,しっかり食べて飲んで秋の学会シーズンに備えてください.
(メニューはマンネリ化しつつありますが...)
秋の夜長を楽しみましょう!

第129回 「障害者支援ボランティア概論」の講義を担当しました.

2007.10.02

今年度も「障害者支援ボランティア概論」で,「障害とテクノロジー:最新の支援技術」という講義を担当しました
この講義は,広島大学「障害学生支援のためのボランティア活動室」が中心となって取り組んでいる「教育のユニバーサルデザイン化」活動のひとつで,毎年,集中講義形式で開催されます.

今年度も各学部から100名以上が受講していました.
講義では,本研究室で取り組んでいるバイオリモートやCHRIS等の研究成果,そして研究に協力してくださっている患者さんたちと本研究室との関係を紹介しました.
講義終了後には,受講生に簡単なレポート課題,および感想や要望を書いてもらうのですが,この内容にはいつも驚かされます.

受講生は理系よりも文系の学生が多いからかもしれませんが,工学部的な視点とは違った角度から考察をしてくれる人が多く,いままで思いもしなかったようなことを書いてくれる場合もあります.
また,受講生は1年生が多いのですが,非常に完成度の高い文章を書く人が多く,感心させられます.
物事を自分なりの視点で考察できることは非常に重要だと思います.

どの研究テーマも,いろいろな人たちの意見に耳を傾けながら進めていきたいですね.

第128回 発表アンケートを変更しました.

2007.09.25

本研究室では毎週の全体ゼミにおいて,学生による研究発表評価を実施しています
今日の全体ゼミから,そのアンケートに新たな項目をひとつ追加しました.

新項目は研究の進捗状況に関するもので, 「前回の発表からの進展に満足しましたか」というものです.
他の項目と同様,0から4の5段階で評価します.

この変更は,前期終了時に工学研究科によって実施された全体ゼミ(複雑システム工学セミナー)評価アンケートの結果を踏まえて行うものです.
アンケート結果には,さまざまな感想が書かれていてたいへん参考になりました.
みんなが真剣に,また全力で取り組んでくれている様子もよくわかりました.
その中に,発表評価アンケートで研究の進捗状況も評価して欲しいという意見がありました.
今回の修正はこの要望に応えて行うものです.

研究テーマは一人一人,異なりますし,現時点で取り組んでいる課題の難しさも異なりますので,一概に進捗状況を比較することはできません.
たとえ結果がうまくいかなくても,問題の原因をさまざまな面から考察し,仮説に基づいて改良を試みたがうまくいかなかったということもよくあります.
いろいろと条件を変えて実験してみたが,結果としてうまくいかなかったということもめずらしいことではないでしょう.

今回の新項目は単に研究の成果だけを評価するものではなく,そのプロセスも含めてトータルに評価しようというものです.
研究結果だけでなく,そこに至ったプロセスや考え方をわかりやすく発表することも大切と思います.

アンケートの項目は全部で7つあります.
自己採点が高くなるような発表準備を心がけるといいでしょう.

第127回 今日から2007年度後期全体ゼミの再開です.

2007.09.18

今日から後期の全体ゼミを再開しました.
本研究室では前期と後期の最初の全体ゼミで,全員がレジュメを使って簡単なスピーチをすることになっています.
内容は,直前の休暇期間中の活動報告,今期の目標と研究課題,今後の計画とスケジュールなどです.
また各期の最後の全体ゼミでは,同様に,各期の目標到達状況と自己評価,今後の課題の整理などをそれぞれのメンバーが発表します.

いずれも,わずか3, 4分という短い発表ですが,全員の前でのスピーチです.意外に緊張すると思います.
その中で,できるだけ話し方や態度にも気を配り,みんなに強い印象を与えるよう心がけるといいと思います.
単に自分の考えを伝えるだけでなく,自分がどのように見えるか,他の人が自分にどのような印象を抱くかという点も意識して発表すれば,いろんな意味でよい訓練になるでしょう.
もちろん,レジュメの書き方もできるだけ毎回,工夫しましょう.
年4回の数少ないチャンスです. 有効に活用できるといいですね.

この秋は,修論中間発表や各種学会発表,研究会など多くの行事を予定しています.
もちろん,その後,卒論・修論の作成・発表,またM1の皆さんは就職活動が始まります.
みなさん,忙しくなると思いますが,身体に気をつけながらがんばってください!

後期もよろしくお願いします!

第126回 平成19年度前期全体ゼミ,終了しました.

2007.08.03

4月2日に今年度の全体ゼミをスタートしてから,今日で第18回,これで前期の全体ゼミも終了です.

今週は月曜の卒論中間発表会に加えて,8月1日(水)の自動車研究会と懇親会(計17名参加),8月2日(木)の大掃除,8月3日(金)の全体ゼミとバイオリモート研究会,そして恒例の研究室食事会と忙しい1週間でした.
研究室食事会には,研究室メンバーに加えて,バイオリモート&バイオミュージック研究会のメンバーの方々,教養ゼミの1年生が参加してくれ,総勢51名でひろしま国際プラザに出かけました.
今年も楽しい時間を過ごせてよかったです!!!

8月6日(月)には血管弾性研究会,8月9日(木)には筋電アーム関係の研究打ち合わせを予定していますが,今日で全体ゼミはしばらくお休みです.
院生のみなさんは,それぞれ目的意識を持って,有意義な時間を過ごしてください.
大学院進学希望の4年生は,夏の誘惑(?)に負けず,受験勉強,しっかりがんばってください!!
また学会発表を計画している人はそれぞれのスケジュールにしたがって,発表申し込み,予稿作成などを進めましょう.

次回全体ゼミは9月18日(火)の予定です.
後期も引き続き,よろしくお願いします.
ではみなさん,良い夏休みを!

第125回 卒論中間発表,終了しました.

2007.07.30

7月20日(金),23日(月)の修論中間発表会に続いて,27日(金),30日(月)に卒論中間発表会を開催しました.
発表者10名全員,それぞれよく研究を進めている様子がわかり,非常によかったです.
なかには驚くべき内容の発表もあり,高いレベルの研究発表会だったと思います.

4年生の卒論テーマを決めた時点では,ほとんどの人が研究テーマに関する十分な知識を持たず,ゼロに近い状態からのスタートだったと思います.
卒論に取り組み始めてまだ3ヶ月程度にもかかわらず,これだけの研究発表ができたのですから,自信を持って大丈夫です.
もちろん,4年生同士,互いの発表を聞いて,自分の足らない点,良かった点などいろいろ感じたこともあるでしょう.
また,研究指導はもちろん,いろいろな面でサポートをしてくれた院生の先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表ができたでしょうか?

研究内容に関する技能はもちろん,ストーリーのまとめ方,話し方,スライドの使い方,質問に対する回答の仕方,議事録の書き方など,客観的に自分の能力をチェックし,より高いレベルを目指して,少しずつ前進を続けていくといいでしょう.

あと,約1週間で前期の予定は終了します.
この後,夏休み,院試をはさんで,9月から研究活動を再開することになります.
各自,前期の総括,資料整理をしっかり行い, 自分の研究の理想のゴールについてもう一度,よく考察しておくといいでしょう.

発表してくれた4年生のみなさん,研究指導を担当してくれた院生のみなさん,本当におつかれさまでした!

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