ニュース

コラム

第350回 2013年度後期全体ゼミを開始しました

2013.10.01

7月30日の第16回全体ゼミ(前期最終回)から早くも約2カ月が経過し,今日から後期全体ゼミを開始しました.

この間,8月7,8日に行われた広島大学オープンキャンパス,8月21,22日の大学院入試,8月26,27日のゼミ旅行などいろいろな行事がありました.

今年度のゼミ旅行の行き先は島根県の玉造温泉,出雲大社で,残念ながら辻は体調不良のため参加できませんでしたが,出雲そば食べ放題もあり島根県を堪能することができたのではと思います.
幹事を務めてくれた芝軒君,伊藤(雅)君,宮本君,佐藤君,右田君,ごくろうさまでした!
(オープンキャンパスの詳細については,来週以降に改めて報告します.)

また10月1日付で,曽 智君が本研究室の助教に任用されました.
今後,A-lifeグループはもちろんのこと,研究室全体の運営と研究指導に取り組んでいきます.

みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
広島大学生体システム論研究室ならではというようなオリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,後期も各グループで協力しながら充実した研究活動を継続していきましょう.

後期もよろしくお願いします.

第349回 2013年度前期全体ゼミ,終了しました

2013.07.30

7月23日(火),30日(火)の2日間,修論中間発表会を行い,2013年度の前期全体ゼミは終了しました.

修論中間発表会は,前期の研究活動の成果がよく伝わってきた発表会だったと思います.
もちろん進捗状況は人によって違いますが,研究が進んでいる人は夏休み期間中に修士論文の執筆を進め,学会誌への論文投稿を検討したり,より難易度の高い新しい研究課題にチャレンジするなど,研究のまとめ方を意識しながら進めていくとよいでしょう.
また,修論のストーリが完成していない人は,夏休み期間中に新規性や有用性といった研究のポイントをもう一度よく精査し,より魅力的な結論が導けるよう検討してみてください.
修士論文の目次を作成して,研究全体の流れを確認するのもよいですね.

今年度のシステムサイバネティクス専攻主催の修士論文中間発表会は11月8日(金)に予定されています.
毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきますので,各自中間発表に向けて,もう一度,よく内容を精査しておくとよいでしょう.
M2のみなさん,発表,おつかれさまでした!

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか
2.研究の必要性はクリアか
3.研究目的は明確で説得力があるか
4.従来研究のサーベイは十分か
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか
7.研究内容の再現性,一般性,普遍性は十分か
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか
10.結論は明確か

今日の修論中間発表会をもって2013年度前期全体ゼミは終了しました.

昨年に続いて今年の前半も投稿していた学術論文が数多くアクセプトされ,2013年の学術雑誌論文は7月末時点で10編と充実した研究活動を行うことができたと思います.
このあと,8月7日(水),8日(木)のオープンキャンパスなどいくつかの予定を残していますが,全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中は,各自の状況に合わせてそれぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.
大学院受験予定のみなさんは,夏の誘惑に負けることなく8月21日(水),22日(木)の入試に向けてがんばってください!
全員,合格することを祈ってます.

ではみなさん,良い夏休みを!

第348回 広島大学オープンキャンパス2013

2013.07.23

2013年度の広島大学オープンキャンパスは,8月7日(水),8日(木)に開催されます.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/17108

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の一部をできるだけわかりやすく紹介します.

8月7日(水) A1棟5階西ウィング:筋電グループ,A-lifeグループ
8月8日(木) A1棟5階西ウィング:生体グループ,MEグループ
両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30, 15:30にデモンストレーションを行う予定です.

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生はもちろん,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している方,工学部第二類の1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付ける予定です.

以下のページには,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/12376
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/12375
今年度も活気のあるオープンキャンパスにできればと思います.
多くの方々のご参加をお待ちしています.

第347回 卒論中間発表会2013

2013.07.16

7月9日(火),16日(火)の2日間,恒例の卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.
この中間発表会は研究室配属後の前期の達成目標として設定しており,8月の大学院入試受験予定者にとっては院試準備に向けてのひとつの区切りとなります.

発表してくれた石川 敬明君,大鶴 佳秀君,渡橋史典君,近藤 雅也君,中島 翔太君,西川 愼也君,松原 裕樹君,松本 遼君の8名全員,全力で研究に取り組んでいる様子がよくわかる素晴らしい発表でした.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月からだと思いますので7月前半での中間発表会は時期的にはかなり早い設定ですが,短い準備期間でも十分に魅力的な研究発表が可能であることを証明してくれたと思います.
全力で取り組んだ成果が,発表態度や話し方にも目に見える形で表れており,非常に感心しました.

各自,自分に研究発表に対して満足できた点,心残りの点などいろいろあるかと思いますが,今回の自分の発表内容を精査し,今後の課題や目標をよく整理しておくとよいでしょう.
もちろん,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.
指導をしてくれた先輩たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別の時期だと思います.
研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスでもあります.
より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,おつかれさまでした!

第346回 IEEE EMBC2013

2013.07.09

2013年7月3日~7日に大阪国際会議場において,The 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC2013)が開催されました.
http://embc2013.embs.org/

IEEE(アイトリプルイー,The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)は電気電子工学分野における世界最大の学会で,専門分野ごとにSocietyという分科会(日本の学会に相当する)を持ち,それぞれに独立した論文誌を発行しています.
Engineering in Medicine and Biology Society (EMBS)は生体工学,医工学分野における世界最大の学会で,その2013年の年次大会がEMBC2013です.

発表形式は口頭発表とポスター発表で,英語での研究発表は準備に時間がかかりますが貴重な経験になります.
今年度は生体システム論研究室から4件の研究発表を行いました.

以下は,研究発表を行った4名の感想です.
英語による研究発表は難しいですが,やりがいがありますね.
発表,おつかれさまでした!

■平野 陽豊

【論文情報】
A Log-Linearized Arterial Viscoelastic Model for Evaluation of the Carotid Artery
Harutoyo Hirano, Tetsuya Horiuchi, Abdugheni Kutluk, Yuichi Kurita, Teiji Ukawa, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Yukihito Higashi, Masashi Kawamoto, Masao Yoshizumi, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 2591-2594, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
久々の英語による口頭発表だったため,質疑応答が上手くできるかがやや不安でしたが,今回に関しては質問の意図は非常に理解し易いものでした.
ただし,私の回答が言語的な意味で理解しにくいものだったのか,答え終わった後に理解していただけたのかそうでないのかよくわからない顔をされてしまったのが非常に残念でした.
次回までにオーラルのスキルをもっと向上させたいと思います.
今回の学会では循環器疾患系に関する研究をされている方々が数多くの発表をされていたため,情報交換ができ有意義であったと感じました.
今後の研究で転用可能な部分は取り入れていきたいと思います.

■平野 博大

【論文情報】
Monitoring of Peripheral Vascular Condition Using a Log-Linearized Arterial Viscoelastic index During Endoscopic Thoracic Sympathectomy
Hiroki Hirano, Tetsuya Horiuchi, Harutoyo Hirano, Yuichi Kurita, Teiji Ukawa, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Masao Yoshizumi, Masashi Kawamoto, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 2587-2590, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
初めての国際会議,口頭発表であり,かなり緊張していたと思います.質疑応答に関してもうまくできず,反省することが多い発表となりました.
ただし,私の発表は初日だったため,他の方の発表のやり方を気負うことなく勉強できたこと,またポスターセッションで海外の方々と話をしたことは非常に良い経験となりました.
次回以降,同じ失敗(発表や意図した質疑応答がうまくできないこと)をしないためにもコミュニケーションスキルを向上させたいと思います.

■末田 大和

【論文情報】
Improvement of tactile sensitivity by stochastic resonance effect – Applications to surgical grasping forceps –
Yamato Sueda, Minoru Hattori, Hiroyuki Sawada, Hiroyuki Egi, Hideki Ohdan, Jun Ueda, Toshio Tsuji, and Yuichi Kurita
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp.4601-4604, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
国際学会のポスター発表は初めてであり緊張しました.
また,質問に対して英語を理解することができない部分もありましたので英語学習の必要性を感じました.
しかし,海外の方と研究に関するコミュニケーションをとれたことは非常に良い経験となりました.

■早志 英朗

【論文情報】
Bioelectric Signal Classification Using a Recurrent Probabilistic Neural Network with Time-series Discriminant Component Analysis
Hideaki Hayashi, Keisuke Shima, Taro Shibanoki, Yuichi Kurita, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 5394-5397, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
朝一番の口頭セッションということもあり,人がやや少なくゆったりとした雰囲気で行われたので,あまり緊張することなく発表できました.
質疑応答もわかりやすい質問だったため,特に問題なく受け答えできたと思います.
ポスターセッションではさまざまな方とお話ができましたが,意図したことが言えなかったり,よく聞き取れなった点があったりすることが多かったので,次回はさらにコミュニケーションスキルを向上させてもっと有意義な会議にしたいと思います.

第345回 研究会2013

2013.07.02

生体システム論研究室では,共同研究者の方々とともに各研究テーマごとの研究会を開催しています.
共同研究者は他学部・他大学の先生方や企業,公的研究機関等の専門家で,その専門分野も工学にとどまらず,医学や保健福祉,生物学など多岐にわたっています.

今年度,定期開催を行っている研究会は以下のとおりです.

■筋電義手・バイオリモート研究会
■血管弾性研究会
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■自動車研究会
■A-Life研究会

筋電義手・バイオリモート研究会は発足当時のバイオリモート研究会時代から数えて通算58回(筋電義手研究会は28回),血管弾性研究会は48回,MDM研究会は47回,開催しています.
自動車研究会とA-life研究会は通算回数は不明ですが,年数回の開催をすでに10年くらい続けています.
いずれも各分野の専門家の先生方と交流ができ,研究会を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることもできる貴重な機会です.

研究会で発表する際には,研究室外の方にもわかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,研究発表の良い訓練になると思います.
4年生のみなさんは最初は緊張すると思いますが,慣れれば落ち着いて発表できるようになるでしょう.
各分野の専門家の方々と堂々とディスカッションできるようになれば,それだけ力がついた証拠です.

各研究会とも学問領域の境界を超えた学際的な研究に取り組んでおり,産学連携/学学連携活動を通じて有意義な研究成果を世の中に発信できればと考えています.

第344回 受賞ニュース2013

2013.06.25

2013年度に入って3件の学会賞を受賞しました.

1件目は日本人間工学会中国・四国支部優秀論文賞で,昨年の12月に倉敷市で開催された日本人間工学会第45回中国・四国支部大会において M1の松岡玄樹君 (当時B4)が発表した以下の論文が,全74件の研究発表の中で第1位に選ばれました.

日本人間工学会中国・四国支部優秀論文賞 (2013)
受賞者:松岡 玄樹,伊藤 雅史,平野 博大,平野 陽豊,栗田 雄一,小島 重行,小倉 由美,藤田 悦則,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生,辻 敏夫
対象論文:エアパック型体表脈波センサを利用した脈波変動解析
第45回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 106-107,2012.
受賞日:2013年3月31日

2件目は日本機械学会若手優秀講演フェロー賞で,M2の末田大和君(当時M1)による2012年度日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会での研究発表が優秀と認められました.

日本機械学会若手優秀講演フェロー賞(2013)
受賞者:末田 大和
対象論文:確率共鳴現象を利用した指先知覚感度の向上
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2012講演論文集,1P1- C02(1)-(4),2012.
受賞日:2013年5月23日

3件目は日本医療機器学会平成24年度論文賞で,「医療機器学」のVol. 82,No. 3に掲載された以下の論文が日本医療機器学会論文部門において最優秀と認められました.

日本医療機器学会平成24年度論文賞 (2013)
受賞者:辻 敏夫,鵜川 貞二,久保 諒祐,平野 陽豊,栗田 雄一,高柳 恒夫, 森本 陽香,出井 尚美,東 幸仁,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生
対象論文:積分カフ脈波拡張率に基づく血管内皮機能の非観血評価
医療機器学,Vol. 82,No. 3, pp. 259-266, 2012.
受賞日:2013年6月7日

これらの賞は,それぞれの研究を支えてくれているグループメンバーや研究協力者の先生方,そして研究室メンバー全員の協力があってはじめて受賞することができたのだと思います.
賞を授与されたことに感謝しつつ,今後も受賞に値するような高いレベルの研究を目指していければと思います.

第343回 全体ゼミで研究発表

2013.06.11

6月4日,11日に開催した全体ゼミで,4年生の石川 敬明君,大鶴 佳秀君,渡橋史典君,近藤 雅也君,中島 翔太君,西川 愼也君,松原 裕樹君,松本 遼君がはじめての研究発表を行いました.

全員,全体ゼミではじめての研究発表ということをまったく感じさせないくらい良い内容でした.
全力で発表準備に取り組んだ成果がよく表れていたと思います.

全体ゼミで発表を行う目的は以下のような点にあります.

◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆プレゼンテーションでの話し方を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで研究テーマの理解度を深めること
◆発表できるレベルまで研究を進めること
◆大勢の前で評価されながら研究発表を行うという経験を積むこと
◆予想していないような質問にも対応できる力を養うこと

各自,それぞれの項目に対する達成度を自己評価しておくとよいでしょう.

発表の際に聴講者に好印象を残す秘訣は,研究に対する熱意を陽に示すことと自分の能力の高さをアピールすることだと思います.
大きな声で聴衆に語りかけるような発表態度や充実した実験結果,準備に手間をかけたきれいで分かりやすいスライドには発表者の熱意を感じますし,発表や質疑応答の中に能力の高さが表れているような人には大きな魅力を感じます.
常により高いレベルを目指して全体ゼミ発表に取り組めば,1年後には必ず大きな力が身につくと確信しています.
あせる必要はありませんので,少しずつより良い発表を目指してがんばっていくとよいでしょう.
次回の発表も期待しています!

第342回 兵庫県立リハビリテーション中央病院

2013.06.04

兵庫県立総合リハビリテーションセンター内にある兵庫県立リハビリテーション中央病院と共同研究契約を締結しました.
http://www.hwc.or.jp/hospital/

兵庫県立リハビリテーション中央病院にはロボットリハビリテーションセンターが設置されています.
http://www.hwc.or.jp/hospital/robot/

このセンターは,「ロボットテクノロジーをリハビリテーション手段として活用し,効果的なリハビリテーション手法を開発・提供すること」を目的として設立され,センター長は本研究室の共同研究者でもある陳 隆明先生です.
陳先生は兵庫県立リハビリテーション中央病院のリハビリテーション科部長・整形外科部長も併任されており,日本の電動義手処方分野における第一人者です.
また,今年度からM2の中村 豪君が社会福祉法人 兵庫県立社会福祉事業団 福祉のまちづくり研究所の特別研究員に採用され,同じ特別研究員の本田雄一郎さんとともにロボットリハビリテーションセンターで研究活動を行っています.

生体システム論研究室と兵庫県立リハビリテーション中央病院は,「生活支援ロボットの制御及び臨床的訓練導入に関する研究」に関する共同研究契約を締結しました.
この共同研究の目的は「福祉・介護等の生活分野において使用環境にもとづいたロボット支援技術の実用化を図ること」で,これまで本研究室で開発してきたさまざまな生活支援技術を臨床の場で実用化することを目指します.
研究期間は平成25年4月1日から平成30年3月31日までの5年間です.

今回の共同研究契約は,リハビリテーション医療に並々ならぬ情熱をお持ちの陳先生のご尽力のおかげで実現しました.
生体システム論研究室で開発してきた筋電制御技術や学習技術が真の意味で臨床利用されるよう,筋電グループを中心に取り組んでいきたいと思います.

第341回 新学術領域 「構成論的発達科学」

2013.05.28

科学研究費補助金(新学術領域研究)「構成論的発達科学−胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解−」の2013年度第1回全体会議が,平成25年5月17日,18日にキャンパスプラザ京都において開催されました.

科学研究費は,文部科学省,日本学術振興会の「競争的研究資金」で,基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的としています.
「新学術領域研究」は,既存の研究分野の枠に収まらない新興・融合領域や異分野連携などの意欲的な研究を見い出し,新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的として設定された研究種目です.

本研究室では,東京大学の國吉康夫先生を領域代表者とする「構成論的発達科学−胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解 −」に参加し,「新生児運動非接触計測法とGeneral Movements診断支援システムの開発」(研究代表者:辻 敏夫)というテーマで研究に取り組んでいます.
実際に研究に取り組んでいるメンバーは,筋電グループの芝軒 太郎君,右田 涼君,中島 翔太君,岡山大学の中塚 幹也先生,県立広島大学の島谷 康司先生,横浜国立大学の島 圭介先生です.また,イタリアのGaslini病院,ジェノバ大学とも連携して研究を進める予定です.

本研究班の目的は,新生児に生じる自発運動であるGeneral Movements(以下,GMs と略記)を非接触計測し,運動発達と発達障害の関連性を明らかにするとともに,発達障害児もしくはその危険児を早期にスクリーニングする手法を開発することです.具体的には,

 (1)  動画像から新生児のGMsを非接触計測する方法を確立する
 (2)  GMsと自律神経活動の関係性を明らかにし,発達の解明に役立てる
 (3)  GMsを確率的に評価可能な新しい評価インデックスを提案し,発達障
      害児を診断支援するシステムを開発する

という3点に取り組みたいと考えています.

本研究は,GMsと自律神経活動に基づいて運動評価とスクリーニングを行う世界初の試みであり,最終的には構成論的発達科学という新たな学問領域の発展に少しでも寄与できればと思っています.

第340回 科学研究費

2013.05.21

本研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく,学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.
中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

今年度も,4つの研究グループの研究テーマに関連して,以下の科研費の交付を受けました.

■文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)(H25〜H26年度)
新生児運動非接触計測法とGeneral Movements診断支援システムの開発
研究代表者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)(H21〜H25)
磁気で力を測る:指タップ力計測法の提案とパーキンソン病診断支援システムの開発
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:吉栖 正生(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)

■日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)(H25〜H28)
人側/装置側の両者の力触覚機能向上による新しい医用力覚呈示システム
研究代表者:栗田 雄一,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費補助金挑戦萌芽(H25〜H27年度)
マウス脳で人間のニオイ感覚を予測する:生物模倣型自動官能検査法の提案
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:栗田 雄一

■日本学術振興会科学研究費補助金挑戦萌芽 (H23〜25年度)
昼食後の短時間仮眠がその後の運動パフォーマンスに与える効果に関する研究
研究代表者:福場 良之(県立広島大学),研究分担者:辻 敏夫

また,博士研究員の曽 智君,平野 陽豊君,共同研究者の島谷 康司先生,島 圭介先生らも共同研究のテーマに関連して科研費の交付を受けています.

厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのは非常にありがたいことです.
私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう,気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,これらの研究費に見合った研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考 えています.

第339回 広島県未来チャレンジ資金

2013.05.14

広島県は県内産業の競争力強化の原動力となる高度で多彩な産業人材の育成を目的として,大学院等で高度な知識を身につけたい人を対象とした「広島県未来チャレンジ資金」の募集を行っています.
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/challenge-koubo.html

対象者は大学院博士課程後期の学生のうち広島県内企業等に就業しようとする者で,すでに就業している社会人学生やすでに在学している学生も応募対象に含まれます.
貸付限度額は月額10万円で,支給対象は入学金,授業料,通学のため転居した場合の賃借料です.博士課程修了後,9年間の内8年間以上を広島県内企業に就業した場合は全額返済免除になります.
40才未満という年齢制限がありますが,社会人選抜で博士課程後期に入学を希望する方にとっては非常に魅力的な事業と思います.

この事業の他にも,広島大学では以下のような経済支援を用意しています.
https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/life/financial.html

また,博士課程後期学生を対象としたリサーチアシスタント制度があり,研究室内の研究活動のアシスタントを務めることにより年間の授業料に相当する程度の手当が支給されます.
博士課程後期への入学を希望する人は,これらの経済支援策をうまく活用するとよいでしょう.

第338回 生体システム論研究室歓迎会2013

2013.05.07

4月26日(金)に新しく研究室に配属されたB4のみなさんを迎え,恒例の生体システム論研究室歓迎会を開催しました.
当日は,参加者全員で楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれたM1の櫻田君,ごくろうさまでした!

2013年度の研究室メンバーは,学部4年生8名,大学院博士課程前期15名(M1: 6名,M2: 9名),博士課程後期5名,博士研究員2名,秘書1名,教員3名で,計34名となりました.

今年度から旧生体グループをヒューマンモデリンググループに名称変更し,研究室内の研究グループは筋電グループ,ME(メディカルエンジニアリング)グループ,A-life(人工生命)グループ,ヒューマンモデリンググループの4つになりました.
各研究グループではグループリーダ,副リーダを中心として各メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究室を支えてくれています.

生体システム論研究室では,極めて巧みで高度な生体機能に注目し,その特徴を電気電子・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指していますが,4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の構成要素であり,研究室メンバー全員で一つの研究テーマに取り組んでいると言えます.

今年度も研究室メンバー全員でよく協力し,高いレベルの研究成果を目指して活動を継続していければと思います.

第337回 2013年度全体ゼミ発表評価アンケート

2013.04.30

生体システム論研究室では,毎週開催されるの全体ゼミで3〜6名の学生が自分の研究成果に関する発表を行っています.
発表者はプロジェクターを用いて,研究目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてプレゼンテーションを行い,一方,聴講者はそのプレゼンテーションを評価します.
評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.

1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
5. 研究内容は興味深いものでしたか
6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
8. コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては4点,3点,2点,1点,0点の5段階評価としていますので,合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアン ケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点)以上が,優れた発表の目安です.
発表者には総合得点および得点率とともに,記入者名を削除したアンケート結果をフィードバックします.
また発表内容をまとめた全体ゼミの議事録の中で,高得点を獲得した優秀発表者を各学年ごとに表彰しています.

聴講者による発表評価アンケートを行う目的は以下の2点です.

(1) 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
(2) 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

全体ゼミでの発表と聴講は自分の力を高めるための絶好の機会であり,はじめは戸惑うと思いますが1年後には必ずその成果が表れます.
発表者は得点率80%以上の上位入賞を目指して,また聴講者は鋭く有意義なコメントができるよう,互いに敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく真剣に取り組むとよいでしょう.

第336回 新しい研究室に引っ越しました

2013.04.23

現在,広島大学大学院工学研究院の建物リニューアルが進められており,数年前に工事が終了したA2棟に続き,平成25年3月にA1棟西ウィングが完成しました.
平成25年度中にはA1棟東ウィングとA3棟がリニューアルオープンする予定です.

3月のA1棟西ウィング完成に伴い,生体システム論研究室はこれまでのA1棟東ウィングから西ウィングの新研究室に引っ越しました.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/access

新研究室では,これまで各研究グループごとに分かれていた学生研究室を1つにまとめ,またロッカールームや資材室を新設するなど,人間工学的な設計を試みています.
現在は,研究室の一部(ゼミ室等)がまだ完成しておらず少し手狭ですが,8月に完成予定のA1棟東ウィング,近いうちに実施予定のD1棟リニューアルが終了すれば,かなり使いやすくなると思います.

卒業生,修了生のみなさんも機会があればぜひ一度,新研究室にお越しください.
今年度からまた新たな気持ちで教育・研究活動に取り組んでいければと思っています.

第335回 生体システム論研究室ホームページ2013

2013.04.16

研究室ホームページを2013年度バージョンに更新しました.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/

生体システム論研究室ではホームページを用いて研究室に関する情報をできるだけ多く発信したいと考えており,トップページの左端に以下の7つのメニューを用意して定期的に掲載内容を更新をしています.

■What’s new: 最新のニュースやお知らせ
■Research topics: 研究紹介,グループ紹介,共同研究
■プロジェクト: 過去・現在の研究プロジェクト
■メンバー: 教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生
■研究業績: 学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許
■学会活動: 学会や社会での活動
■Column: 全体ゼミ議事録に掲載したコラム

研究室ホームページの作成・管理・運営は,この4月からD1の平野博大君が担当してくれています.
全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報は平野君がホームページにアップしてくれ,ホームページ自体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.

特に,研究業績のページではこれまでに発表した研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文),解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,生体システム論研究室の過去の研究成果の全貌をオンラインで参照することができます.
大部分の研究論文はPDFをダウンロードすることも可能ですので,研究室に新加入したメンバーにとっては自分の研究テーマに関連する過去の論文を調べる際にたいへん便利です.
また研究室外の方も自由に閲覧可能ですので,生体システム論に関連した研究に取り組んでおられる方々の参考になれば幸いです.

本ホームページに関してお気づきの点,修正点等の情報があれば,平野博大君までお知らせください.
今年度もさまざまな研究室情報をお伝えできればと思っています.

第334回 平成25年度(2013年度)のスタート!

2013.04.09

去る3月23日に平成24年度(2012年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程後期2名,前期10名,学部 7名の計19名が修了/卒業しました.

博士課程後期修了生の服部 佑哉君は独立行政法人日本原子力研究開発機構の博士研究員として,平野 陽豊君は独立行政法人日本学術振興会特別研究員(PD)として,4月1日から新たな研究生活をスタートしました.

博士課程前期修了生のうち,向谷 直久君,平野 博大君は博士課程後期に進学し,博士学位を目指して研究活動を続けます.
大塚 紘之君,菊池 亮太君,杉江 研勇君,成末 充宏君,正岡 和弥君,丸元 崇弘君,山口 裕希君は,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.
また,木原 大輔君にも修士(工学)の学位が授与され,ご家族に学位記をお渡しすることができました.

学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,今儀 潤一君,氣比田 晃士君,櫻田 浩平君, 佐藤 純平君,松岡 玄樹君,右田 涼君の6名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.
森本 将斗君は就職のため研究室を離れました.

また田中 良幸先生は長崎大学大学院工学研究科に准教授として赴任されました.

全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります.

研究室を離れる9名とちょうど入れ替わるようにして,新しいメンバー9名が本研究室に加入しました.

まず博士課程後期にマツダ株式会社技術研究所部長の西川 一男さんが入学されました.
西川さんは共同研究者として長い間,一緒に研究を進めてきましたが,今回,これまでの研究の総決算として博士学位の取得を目指すことになりました.

また,8名の4年生が研究室に配属されました.石川 敬明君,大鶴 佳秀君,渡橋史典君,近藤 雅也君,中島 翔太君,西川 愼也君,松原 裕樹君,松本 遼君です.

今年度も将来有望な素晴らしいメンバーが集まってくれました.
最初はいろいろと戸惑うこともあるかと思いますが,何事にも積極的に取り組んでいくとよいでしょう.
新しい経験が力となって蓄積されていくことを実感できると思います.
院生,共同研究者のみなさん,サポート,よろしくお願いします.

一方,3月まで独立行政法人日本学術振興会特別研究員の博士研究員を務めていた芝軒 太郎君が4月1日付で広島大学大学院工学研究科特任助教として採用されました.
目標にしていた大学教員としての新たな教育研究活動のスタートです.
がんばってください.

これで2013年度の研究室メンバー構成は,教員3名,秘書1名,博士研究員2名,博士課程後期学生5名,博士課程前期学生15名,学部生8名の計34名です.
今年度もメンバー全員が互いに助け合うことによってオリジナリティに溢れた魅力的な研究活動を展開し,少しでも世の中のためになるような研究成果を発信していければと思います.

平成25年度(2013年度)もどうぞよろしくお願いします.

第333回 平成24年度全体ゼミは今日で終了しました

2013.03.01

2月27日(水)の博士学位論文発表会,2月28日(木)の修士論文発表会,2月26日(火)の卒業論文発表会も無事終了し,今日で平成24年度の全体ゼミも終了です.

まず,2月27日(水)に行われた博士学位論文発表会では,服部 佑哉君,平野陽豊君が数年間にわたる研究成果をまとめた博士学位論文の最終発表を行いました.
博士学位論文にふさわしい内容で,素晴らしい発表会だったと思います.
研究題目は以下の通りです.

服部 佑哉
Modeling and Simulation of Oscillatory Circuits for Generating Rhythmic Movements in Caenorhabditis elegans
(線虫のリズム運動を生成する振動回路のモデリングとシミュレーション)

平野 陽豊
Noninvasive Measurement of Pulse Pressure Waves for Evaluation of Arterial Mechanical Properties
(血管力学特性評価を目的とした血圧脈波非侵襲計測法)

次に,2月28日(木)の修士論文発表会では以下の10名が論文を提出しました.
全員,オリジナリティにあふれた魅力的な研究で,修士最後の発表会にふさわしい内容でした.

向谷 直久
Movement Analysis of Larval Zebrafish (Danio rerio) Using Body Dynamics Model
(身体動力学モデルを用いたゼブラフィッシュ稚魚(Danio rerio)の運動解析)

正岡 和弥
An Estimation Method for Environmental Friction Based on Body Dynamic Model of Caenorhabditis elegans
(線虫(C. elegans)の身体動力学モデルに基づく摩擦力推定法の提案)

山口 裕希
Motor Function Evaluation and Classification in Finger Tapping Movements for Parkinson’s Disease Using Factor Analysis
(因子分析によるパーキンソン病患者の指タップ運動機能評価と分類)

丸元 崇弘
CPG Synergy Hypothesis: A CPG Synergy Model for Generating Nonstationary Rhythmic Signals and Representation of Finger Tapping Movements
(CPGシナジー仮説:非定常リズム信号を生成可能なCPGシナジーモデルの提案と指タップ運動の表現)

杉江 研勇
Virtual Light Touch Contact Using Non-contact Impedance for Mitigation of Body Sway
(立位姿勢制御のための非接触インピーダンスを利用したVirtual Light Touch Contact の提案)

菊池 亮太
A Markerless Infant Motion Analysis System for Evaluation of General Movements
(General Movements評価のためのマーカーレス新生児運動解析システム)

平野 博大
A Log-linearized Peripheral Arterial Viscoelastic Indices for Evaluating Autonomic Nerve Activity
(自律神経活動評価のための対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案)

大塚 紘之
Haptic rendering by augmentating virtual force on the force response of a base object
(補助物体の反力に力覚デバイスの仮想力を重畳する力覚拡張呈示に関する研究)

成末 充宏
A Study on Biomechanical and Psychophysical Analyses of Operating Loads during Automobile Driving
(自動車操縦負担感の生体力学的および精神物理学的な解析に関する研究)

木原君の修士論文も審査を受け,受理されました.

木原 大輔
Estimation of Arterial Viscoelastic Properties during the Flow-Mediated Dilation Test
(血流依存性血管拡張反応検査中の動脈壁粘弾性特性の推定)

卒業論文発表会は2月26日(火)に行われ,本研究室からは4年生7名が1年間の研究成果を発表しました.
この1年間の研究成果がよくあらわれた研究発表で,内容,プレゼンテーション,質疑応答とも最高レベルの卒論発表会だったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

佐藤 純平
筋骨格モデルを利用した筋力推定に基づく感性評価の試み

櫻田 浩平
筋の信号強度依存ノイズを考慮した運動評価

氣比田 晃士
滑り知覚モデルを利用した指先印加力の推定

森本 将斗
音声信号を利用した環境制御装置Bio-Remoteの操作方式

今儀 潤一
未学習クラス推定ニューラルネットによる筋電義手制御

右田 涼
動画像解析に基づく乳幼児行動マーカーレスモニタリングシステム

松岡 玄樹
エアパック型体表脈波センサを利用した自律神経活動モニタリングシステム

D論,修論,卒論とも,各自,自分自身の研究内容をもう一度,よく精査し,今後の課題を明確にしておくとよいでしょう.
すべての研究テーマが,今後,さらに発展することを願っています.

今日で2012年度の全体ゼミは終了しますが,2013年度卒業研究テーマ説明会が3月5日(火)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月7日(木)に予定されています.
また,3月15日(金)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
4月9日(水)には,2013年度第1回全体ゼミを行なう予定です.

振り返るとあっという間の一年でしたが,研究室としては非常に充実した研究活動ができました.
これも,研究室メンバーや研究協力者の皆様方のおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.
現在,広島大学大学院工学研究院の建物リニューアルが進められており,3月下旬にはA1棟5階西ウィングの新研究室に引っ越しを予定しています.
新年度は新たな気持ちで研究活動の再スタートを切れればと思っています.

来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第332回 故 木原大輔君を偲んで

2013.02.21

極めて残念なことですが,生体システム論研究室の博士課程前期2年 木原大輔君が去る2月10日に亡くなりました.
あまりにも突然の悲報に接し,研究室メンバー一同,言葉を失っています.

木原君は中学生のころにI型糖尿病という難病を患い,治療を続けながら勉学に励んできました.
ところが,2月上旬に体調を崩したため血糖値のコントロールが困難となってしまい,アパートの自室で倒れそのまま帰らぬ人となりました.

木原君は平成22年に生体システム論研究室に配属された頃から,非常に真面目かつ何事にも研究熱心で,人の何倍もの努力を続ける強い意志を持っていました.
当初は人前で話すことが苦手でしたが,持ち前の努力でこれを克服し,最近は研究室の発表評価アンケートで最高点を獲得するなど素晴らしい能力を発揮していました.
また,優しく思いやりのある性格で,後輩の世話や研究指導を積極的に行ってくれていました.

研究面ではMEグループに所属し,血管内皮機能の新たな計測・評価法の開発というテーマに取り組んでいました.
修士論文は2月上旬の時点でほぼ完成しており,その研究内容を計測自動制御学会論文集に投稿したばかりでした.
あとは最終の修論発表を残すのみで,4月からはキャノン株式会社という大企業に就職が内定しているというこの時期の訃報となってしまい,本当に残念でなりません.

2月14日には通夜が,15日には告別式が平安祭典東広島会館で執り行われ,親族の皆様をはじめ多くの関係者や学生が参列し,木原君を見送りました.
共同研究でお世話になっている広島大学医学部長 吉栖正生先生をはじめ,多くの卒業生も遠方から駆けつけてくださりました.
また,血管弾性研究会で共同研究を行っていただいている医学部の先生方や企業メンバーの方々から多くの供花や弔電が寄せられました.
ここに改めて御礼申し上げます.

謹んで木原大輔君のご冥福をお祈りします.

                            広島大学大学院工学研究院
                            生体システム論研究室 教授
                                         辻 敏夫

第331回 医学研究実習インプレッシブ賞

2013.02.06

広島大学医学部では,2012年度から4年生を対象とした「医学研究実習」(必修)を実施しています.
期間は10月から翌年1月までの4ヶ月間で,国内外における研修・研究・実習等を行うプログラムです.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho_press/press/h2401-12/p_517gc9.html

学生には,実習機関終了までに,
・発表用ポスター
・発表用PPT
・報告書
の作成が義務付けられており,かなり厳しい内容の実習となっています.
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=66021

この医学研究実習を利用して,医学部医学科4年生の藤川皓基君が本研究室に滞在し,MEグループの一員として研究活動を行いました.
研究テーマは「方向依存性対数線形化血管粘弾性モデルの提案と血管内超音波検査装置への応用」で,MEグループが取り組んでいる血管内超音波検査装置IVUSを利用した血管インピーダンス評価の研究です.

1月30日(水),31日(木)には医学研究実習発表会が,また2月1日(金)には表彰式が広島大学霞キャンパス内の広仁会館で開催され,学生107名の中から医学研究実習優秀賞,医学研究実習インプレッシブ賞が表彰されました.
藤川君は見事に医学研究実習インプレッシブ賞を受賞しました!

本研究室ではこれまで医学部の先生方との研究会を定期的に開催していますが,学生間の交流は今回の実習が初めてでした.
互いに良い刺激になったのではと思います.
今後も研究会や医学研究実習を通じて,医工連携活動を推進していければと思います.

第330回 2012年度卒業論文・修士論文発表会

2013.01.30

2012年度の卒業論文・修士論文発表会の日程が決定しました.

<卒論発表会>
日時:平成25年2月26日(火) 時間未定
場所:工学部103講義室

<修論発表会>
日時:平成25年2月28日(木) 14:00〜16:30
場所:工学部103講義室

卒論発表会では7名のB4が,修論発表会では10名のM2が研究発表を行う予定です.

発表会まであと1か月を切り,いよいよラストスパートの時期になりました.
来週からは全体ゼミで発表練習が始まります.
論文作成と発表準備を行う前に(あるいは行いながら),
・研究の意義・目的,
・従来研究の流れと問題点,
・自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性),
・何ができたのか・できなかったのか,
・今後の課題
についてよく整理し,簡潔に説明できるようまとめておくとよいと思います.
また発表スライドを作成する際には,発表のストーリに説得力があり,かつ魅力的かどうか,よく確認しておくとよいでしょう.

学生生活の総決算にふさわしい内容の論文&発表を期待しています.
ゴールまでもう一息,がんばってください!!!

第329回 「Dの世界をのぞいてみよう!!」

2013.01.22

昨年12月に広島大学における若手人材養成の取り組みについて紹介しましたが,若手研究人材養成センターのホームページにD3の平野陽豊君のインタビューが掲載されました.

■2012年12月4日のコラム:
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10783
■若手研究人材養成センターホームページ:
http://www.hiroshima-u.ac.jp/wakateyousei/
■インタビュー記事:
http://133.41.4.55/wakateyousei/interview/p_d5piuv.html

現在,生体システム論研究室には4名の博士課程後期学生が在籍しており,博士学位(博士号)取得を目指して研究に取り組んでいます.
また,平成25年度には新たに3名が博士課程後期に入学or進学する予定です.

博士課程において新たな研究テーマを開拓し,さらにそれを発展させて博士学位を取得することができれば,研究者として独り立ちしてゆくためのスキルを身につけることができます.
研究者を志す人は,その最初のステップとして博士学位の取得を目指すとよいでしょう.

みなさんの今後の活躍を期待しています!

第328回 広島大学学術情報リポジトリ

2013.01.15

生体システム論研究室ではこれまでに発表した学術論文のほとんどを研究室ホームページ上で公開していますが,そのうちの一部は広島大学学術情報リポジトリにも登録しています.

広島大学学術情報リポジトリとは,広島大学の教員・職員・学生が作成した学術成果物を保存し,無償で広く公開する広島大学の機関リポジトリで,学術コミュニティを支えている多くの方々と学内で生産された学術成果,学術情報,知的生産物を共有することを目的としています.
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/portal/index.html

広島大学学術情報リポジトリではダウンロード数通知サービス(論文タイトルごとにダウンロードされた回数を定期的にメールで知らせるサービス)が提供されています.
以下,本研究室の学術論文のみを対象とした2012年4月1日〜2013年1月1日までの文献ダウンロード数ランキングです.

1. 論文番号35:仮想アームを用いた冗長マニピュレータの逆運動学解法とまきつき制御への応用 [ダウンロード73回]
2. 論文番号101:Scale-Dependent Grasp [ダウンロード26回]
3. 論文番号 58:人工ポテンシャル場の変形を用いた移動ロボットの軌道生成法[ダウンロード20回]
4. 論文番号 64:Parallel and Distributed Trajectory Generation of Redundant Manipulators through Cooperation and Competition among Subsystems [ダウンロード18回]
5. 論文番号 74:Adaptive Control and Identification Using One Neural Network for a Class of Plants with Uncertainties [ダウンロード16回]
6. 論文番号 81:A Log-Linearized Gaussian Mixture Network and Its Application to EEG Pattern Classification [ダウンロード16回]
7. 論文番号 120:Bio-Mimetic Trajectory Generation Based on Human Arm Movements With a Nonholonomic Constraint [ダウンロード16回]
8. 論文番号 67:Distributed Trajectory Generation for Multi-Arm Robots via Virtual Force Interactions [ダウンロード15回]
9. 論文番号 124:Bio-Mimetic Trajectory Generation of Robots via Artificial Potential Field With Time Base Generator [ダウンロード15回]
10. 論文番号 87:Hierarchical Control of End-Point Impedance and Joint Impedance for Redundant Manipulators [ダウンロード14回]

http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/international-journal-papers

[注意点]
次のものはダウンロード回数から除外しています。
・検索ロボットによるダウンロード
・同一ユーザーによる短時間の二重ダウンロード
・サーバ自身が行う、リンクチェック等の確認用ダウンロード

もちろんすべての論文がリポジトリに登録されているわけではなく,また他のサイトからもダウンロード可能のものが多いのでなんとも言えませんが,意外に古い論文がダウンロードされており驚きました.

本研究室の研究成果がなにかの役に立っていると思うと,なんとなくうれしいですね.
今後も学術情報リポジトリに協力していきたいと思います.

第327回 2013年,今年もよろしくお願いします!

2013.01.08

年末年始の休暇も終了し,今日から2013年の全体ゼミを開始しました.

今年も年明けから2月末にかけて,修士論文,卒業論文の作成と論文発表会(卒業論文発表会は2月26日,修士論文発表会は2月28日)が予定されており,3月23日には卒業式,学位記授与式が行われます.
各自,体調には十分に気をつけながら,早め早めのスケジュールで進めていくとよいでしょう.
学会の論文誌に掲載されるような完成度の高い研究論文の完成を目指して,最後までがんばってください!

一方,すでに昨年12月からD3の服部 佑哉君,平野 陽豊君の博士学位論文の審査が始まっています.
二人とも12月の書類審査,予備審査に無事,合格し,順調にいけば2月27日に博士学位論文審査会(公聴会)が開催されます.
昨年末には,服部君は独立行政法人 日本原子力研究開発機構博士研究員に,平野君は独立行政法人 日本学術振興会特別研究員(DC2:博士学位取得後,PDに変更)に内定するという朗報が届きました!
http://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/internship30.html
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_boshu_f.html

今年は春から縁起がいいですね!
良い年になることを祈ります.

本年も高いレベルの研究を目指して活動していければと思います.
2013年もよろしくお願いします.

第326回 Happy X’mas!

2012.12.25

本日12月25日,2012年の全体ゼミは無事に終了しました.

今年は,12月に入って工学研究科A1棟リニューアルに伴う工事が始まり,慌ただしい年末を迎えています.
そんな中,第45回日本人間工学会中国・四国支部大会,第13回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI 2012)が開催され,本研究室からD3の小島さん,M2の大塚君,成末君,M1の末田君,高間君,B4の今儀君,櫻田君,松岡君,右田君,森本君が研究発表を行いました.

はじめて学会発表をする人にとっては発表準備がたいへんだったと思いますし,また,発表当日は非常に緊張したのではないでしょうか.
しかし,人は難しいことに挑戦するという経験を通じて,大きく成長することができます.
これからもいろいろなことに積極的に挑戦していくとよいと思います.
ごくろうさまでした!

以下,2012年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

学術雑誌論文: 19編(掲載決定を含む)
国際会議論文: 14編
国内学会発表:26件
解説・記事: 9編
博士学位論文: 2件
招待講演: 5件
受賞: 5件
特許: 登録 5件,出願 1件

今年は最近の研究成果をまとめて投稿した論文が数多く学術雑誌に掲載され,研究室史上最高の研究業績を達成することができました.
研究室全体としても,また研究室メンバー一人一人にとっても,充実した一年になったのではと思います.
これも,研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげと思います.
ここに改めて御礼申し上げます.

来年も研究室メンバーにとって,また本研究室に関わってくださっているすべてのみなさんにとって良い年になりますように.
2013年もどうぞよろしくお願いします.

Very Merry X’mas and a Happy New Year!

第325回 研究会ウィーク

2012.12.11

11月末から12月初旬にかけて,以下の5つの研究会を開催しました.

11月28日 第46回血管弾性研究会
11月29日 第43回MDM研究会
11月30日 第56回Bio-Remote&第26回筋電義手研究会
12月 4日 平成24年度第5回A-life研究会
12月10日 平成24年度第3回自動車操縦系研究会

研究会は生体システム論研究室内の各研究グループによって運営されており,血管弾性研究会はMEグループ,MDM研究会とBio-Remote&筋電義手研究会は筋電グループ,A-life研究会はA-lifeグループ,自動車操縦系研究会は生体グループが担当しています.

各グループメンバーは研究発表だけでなく,会の案内から会場の準備,配布資料や湯茶の用意,後片付け,議事録作成に至るまで,多くの作業を分担してくれています.
また,それぞれの研究会には研究室外部から共同研究者の先生方が参加してくださっており,電気電子工学の枠を超えた異分野交流や医工連携,産学連携を実現しています.

今回の5つの研究会はいずれもたいへん有意義な会になりました.
研究会で得た貴重なコメントやヒントを手掛かりとして,今後も新しい研究を展開していければと思います.
引き続きよろしくお願いします.

第324回 「挑戦する若手人材」

2012.12.04

広島大学では平成21年度から若手研究人材養成センターを設置し,若手人材の養成に組織的に取り組んでいます.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/wakateyousei/

平成21~25年度には文部科学省の科学技術人材育成費補助金:
ポストドクター・キャリア開発事業(イノベーション創出若手研究人材養成)
『地方協奏による挑戦する若手人材の養成計画』が採択され,5年間の事業を実施しています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/wakateyousei/p_9hz497.html

今年度,本研究室の平野陽豊君が「広島大学におけるイノベーション人材養成プログラム」に採用され,4月から1年間,このプログラムに参加しています.
平野君が選択したコースプログラムは企業等との連携により幅広い研究展開能力を身につけることを目的とした「イノベーション研究コース」で,8月20日から11月30日までの約3か月間,共同研究者の鵜川貞二さんが所属する日本光電工業に滞在し,インターンシップ制度を利用した研究開発業務に挑戦しました.

本研究室に所属している博士課程後期学生や博士研究員のみなさんはこの事業のほかにも,日本学術振興会特別研究員制度や広島大学リサーチアシスタント制度,また若手研究者海外派遣プログラムやテニュアトラック制度などを利用し,若手研究者としてのキャリアパス形成に取り組んでいます.

積極的にさまざまな事業に挑戦し,自分自身の知識や経験をより高度なレベルに高めていくことが非常に大切と思います.
これからもがんばってください!

第323回 Hiroshima University Quarterly Technology Newsletter Vol. 8

2012.11.27

広島大学では,大学発技術の海外マーケティングのためのツールとして,平成22年12月13日に『Hiroshima University Quarterly Technology Newsletter』(広大季刊技報)を創刊しました.
このニュースレターでは,主に海外の企業,投資家,政府関係機関,大学などを対象として,広島大学の先端的研究シーズや技術をわかりやすく紹介しています.

Hiroshima University Quarterly Technology Newsletter Vol. 8(2012年秋号)に,本研究室のMEグループと大学院医歯薬保健学研究院の河本 昌志先生(麻酔蘇生学),吉栖 正生先生(心臓血管生理医学)の研究グループが協力して取り組んでいる医工連携研究が特集されています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/en/sangaku/HUQTN/p_646hf3.html

New Technologies: 3 research results from the biomedical engineering field
1. Estimation of Arterial Wall Impedance Using Ultra-sonographic Images and its Application to the Diagnosis of Arteriosclerosis
2. Measurement of Peripheral Artery Mechanical Characteristics and Evaluation of Autonomic Nerve Activity
3. Non-constrained and Non-invasive Measurement of Pulse Pressure Waves from Patients in a Supine Position and Development of a Health Monitoring System for Bedridden Individuals

今年度の後期には,医学部医学科4年の藤川 皓基君が「医学研究実習」として本研究室に滞在し,上記1の研究テーマに取り組んでいます.

今後も,医学部/工学部間の連携を強め,本学の医工研究を発展させていければと思います.

第322回 学術雑誌のフロントページ

2012.11.20

学術雑誌のフロントページで本研究室の論文が紹介されました.

今年は投稿していた学術論文が(例年になく?)順調にアクセプトされており,掲載または掲載決定となった学術雑誌論文は11月20日現在で18編となりました.
そのうち英文ジャーナル(国際誌)に掲載された以下の2編が,掲載号のフロントページで紹介されました.

1編目は,A-lifeグループの服部 佑哉君(D3)が中心となって進めている研究で,Neural Computationという雑誌の表紙に論文中の図が引用されました.
Neural Computationは神経ネットワーク分野ではメジャーな雑誌で,以下のページにImpact Factorは1.884 (2011)と記載されています.

雑誌:http://www.mitpressjournals.org/toc/neco/24/3
表紙:http://www.mitpressjournals.org/action/showLargeCover?issue=40062407
論文:
Theoretical and Evolutionary Parameter Tuning of Neural Oscillators with a Double-Chain Structure for Generating Rhythmic Signals
Yuya Hattori, Michiyo Suzuki, Zu Soh, Yasuhiko Kobayashi and Toshio Tsuji
Neural Computation, Vol. 24, No. 3, pp. 635-675, 2012.

2編目は,筋電グループで新しいリハビリテーションシステムの研究を行っていたアルハン・アクドガンさん(Yildiz Technical University)を中心として行った研究で,IEEE Transactions on Neural Systems & Rehabilitation Engineeringという雑誌の表紙に論文が紹介されました.
IEEE Transactions on Neural Systems & Rehabilitation EngineeringはBiomedical Engineering journalsの中で最も高いImpact Factorを獲得しており,IEEE Xploreには3.436と記載されています.

雑誌:http://ieeexplore.ieee.org/xpl/RecentIssue.jsp?punumber=7333
表紙:http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=6294493
論文:
The Cybernetic Rehabilitation Aid: Preliminary Results for Wrist and Elbow Motions in Healthy Subjects
Erhan Akdogan, Keisuke Shima, Hitoshi Kataoka, Masaki Hasegawa, Akira Otsuka, and Toshio Tsuji
IEEE Transactions on Neural Systems & Rehabilitation Engineering, Vol.20, No. 5, pp. 697-707, 2012.

世界レベルの学術雑誌の表紙で紹介されるのは名誉なことですね.
今後も,世界から注目されるような魅力的な研究成果を発表していければと思います.

第321回 平成24年度修士論文中間発表会が終了しました

2012.11.13

11月5日(月)にシステムサイバネティクス専攻の修士論文中間発表会が行われ,本研究室からは10名のM2が研究発表を行いました.

今年度は,全員,魅力的な研究発表で非常に良かったと思います.質疑応答に関してもほとんどの人がほぼ的確な回答を行っており,この点もよかったです.
さすがはM2ですね.

研究の進捗状況はそれぞれで異なると思いますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて自分の研究の完成形をはっきりイメージすることができたのではないでしょうか.

今後は,修士研究の完成を目指して,
(1) 残された課題を箇条書きにし,具体的に解決策を検討する
(2) 論文の構成を考え,必要に応じて従来研究のサーベイを追加する
(3) 新規性や独創性を明確にし,必要に応じて従来研究との差異を強調するような工夫を強化する
(4) 実験やシミュレーションを追加して研究の有用性をさらに明確にし,必要に応じて従来研究との比較実験を行う
などを行い,早めに論文の執筆を開始するとよいと思います.
今年度は比較的,研究が進んでいる人が多いので,早期の論文完成も夢ではないでしょう.

時間が経つのは早いもので,2012年も年末まであと約50日となりました.
風邪など引かぬよう,体調には十分に気をつけながらラストスパート,がんばってください.

修論中間発表,おつかれさまでした!

第320回 ITが導く医の進化論

2012.10.25

2012年9月6日の日経産業新聞に,筋電グループが中心となって開発しているバーチャル義手トレーニングシステムとバイオリモートが紹介されました.

以下に日経産業新聞の記事の内容を紹介します.
必要とされている方々にバーチャル義手トレーニングシステムやバイオリモートをご利用いただけるよう,実用化研究に取り組んでいければと思います.

生体電気信号を活用して動かす電動義手や義足は1960年代に実用化された。技術革新によって機能は年々、高度化している。現在はドイツのオットーボック、英タッチ・バイオニクスなどの製品が世界で先行する。日本ではナブテスコが空圧や油圧、電子制御などを組み合わせた次世代型義足ハイブリッドニーを販売している。
 ハイブリッドニーの場合、健康保険などの適用となるため、自己負担は数十万円。依然、患者の負担は大きいが、ビジネスの観点から見ると国内だけでは需要が限られ、事業が成り立ちにくい。年内にも筋電義手に参入する電気通信大学発ベンチャー、メルティンMMIは日本にとどまらず、海外展開も進める。
 アジア、アフリカなど紛争地域では義手・義足を必要としている人が比較的多い。ただし、途上国が多く、国の援助があったとしても購買力に制限がある。先端技術を盛り込みつつ、価格を引き下げることが電動で動く義肢では課題だった。
 メルティンの筋電義手は電通大の横井浩史教授の基本コンセプトを基に、司機工エンジニアリング(札幌市、清野栄司社長)とクラフトワークス(東京・大田、伊藤寿美夫社長)が実機を設計・製作した。市販品を買うと1個10万円ほどと高価な筋電センサーは自主開発する一方、モーターやワイヤは無線操縦用の安価な汎用品を活用するなど工夫をしている。
 サイバーダインの山海嘉之社長は、2014年に発売を目指す電動の義足、サイバ二ックレッグの主要な市場は米国になると考えている。戦地で地雷を踏むなどして脚を失った若者が少なくないからだ。日本と米国でほぼ同時の発売を目指す。従来品より大幅に安い価格で売り出す。
 広島大学の辻敏夫教授は、80年代から国内でいち早く筋電義手の研究に乗り出した研究者の一人だ。筋電義手を使用する人が操作を練習するためのソフトウエア開発などを手掛けている。
 練習する人は筋電センサーのみを腕に装着。ロボットハンドは装着しないので、義手を購入する前でも練習ができる。生体信号をコンピューターに送るとコンピューター内の仮想の筋電義手が動く。仮想義手をうまく動かして、カゴの中のボールを別のカゴヘと素早く正確に移す。この操作をゲーム感覚で何度も繰り返すことで、ロボットハンドをつけたときに早く操作に慣れるという。
 腕からの生体電気信号を活用すれば、マウスを動かしてコンピューターを操作したり、さまざまな家電のリモコン操作をすることもできる。辻教授は、そのための専用装置「バイオリモート」の開発にも取り組んできた。「バイオリモートを家電に取り付けるための支援制度の充実が普及のカギ。体に障害を持つ在宅療養患者や高齢者の自立支援にも役立つ」と辻教授は期待している。
(2012年9月6日 日経産業新聞)

第319回 2012年度オープンキャンパス開催報告(その2)

2012.10.16

先週に続いてオープンキャンパス2012の総括(2日目)です.

いつも言っていることですが,研究のデモンストレーションを行うためには,研究内容が優れているだけでなく,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること,
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること,
・見学者に合わせたレベルで,分かりやすい言葉で研究内容を説明する能力を有していること,
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること,
というような条件を満足する必要があります.

そう簡単なことではありませんが,魅力的なデモンストレーションが行う能力を身につけることができればさまざまな意味で大きな武器になると思います.
各自,自分の研究を来年度のオープンキャンパスでデモンストレーションするためにはどのような工夫が必要か考えてみるとよいでしょう.
今後もより魅力的な研究デモンストレーションを目指していきましょう.

<2日目>

平野(陽)です.昨日に引き続き,本日はオープンキャンパスの2日目が開催されました.
本日はME・生体・A-Lifeグループがデモを行いました.高校生だけでなく保護者の方もおられ,結果的には50名弱の方が研究室を訪れました.

以下,本日のアンケート結果を記します.

■グループ名:MEグループ(部屋番号:544)
デモ内容1:電磁誘導センサ&超音波装置による血管径計測
実演者:伊藤(雅)
説明者:高間&平野(博)

デモ内容2:エアパックセンサによる脈派計測
実演者  :高間
説明者  :伊藤(雅)&平野(博)

質問内容:
Q1.第2類では別の企業と共同研究を行っているか.
A1.本研究室では日立製作所,デルタツーリング,日本光電,マツダ等の企業と共同研究を行っております.
Q2.エアパックセンサは市販されているか.
A2.市販されております.なお,価格は3万円になります.
Q3.医学部に行って研究を行っているのか.
A3.医学部には実際に何度か伺って研究の発表等を行っております.
Q4.体重計に搭載されている血圧計測機能はデモで使用したセンサと同じ機器か.
A4.それは体組織計といわれるもので,体脂肪や基礎代謝量などから血圧を推定可能な機器だと思われます.しかし,実際に血圧を計測しているわけではないので,市販の説明したセンサとは異なります.

感想:
前日,デモで使用する予定であった超音波装置が故障し,UNEXを代用した.
デモに対する反応は良く,特にエアパックセンサのデモ中には,聴講者の感嘆の声を記憶している.
今年度の聴講者には保護者の方や中学生なども多く見受けられたので,今後は高校生に対象を絞らない発表ができるよう改善する必要がある.

■グループ名:生体グループ (部屋番号:A1-532)
デモ内容①:ドライビングシミュレータ
説明者  :末田
実演者  :末田

質問内容:
Q1.研究室配属はいつ行われるのか.
A1.私たちの学校は大学4年生で研究室に配属されます.
Q2.大学院はどうやって入るんですか.
A2.大学4年生の8月に試験を受けます.
Q3.夏休みはあるんですか.
A3.8~9月の間が夏休みです.

感想:
体験してもらうデモなので楽しんで頂けたと思います.
グループによって反応が良かったり,悪かったりしました.
そのため,今後は反応が悪いグループにも興味を持ってもらうことができるようなデモを心掛けたいと感じました.

■グループ名:生体グループ(部屋番号:A1-532)
デモ内容②:医療用シミュレータ(Falcon,LapSim)
説明者  :大塚
実演者  :大塚

質問内容:
Q1.Falconはどういう原理で動いているのですか.
A1.モータとワイヤーを使ってワイヤーを引っ張る強さで人に力を提示しています.
Q2.力覚を出す装置を使った手術ロボットはあるのですか.
A2.手術ロボットはありますが,力覚を提示できる物はまだありません.
Q3.どうやって力覚を提示しているのですか.
A3.装置の中にあるセンサやモータをプログラムにより制御して提示しています.

感想:
現場で実際に使われている物や実験装置に触ってもらいながら説明できたのである程度興味を持ってもらえたようでした.
しかし,去年と同じく説明が長くなりがちであったので説明内容を整理する必要があると感じました.

今後の課題:
説明の整理

■グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容①:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の電気信号計測
説明者 :宮本
実演者 :宮本

質問内容:
Q1.ゼブラフィッシュのロボットはあるんですか.
A1.ゼブラフィッシュのロボットは無いのですが,ゼブラフィッシュのモデルを作成し,コンピューター上でゼブラフィッシュの動きを再現するという研究を行っています.
それが完成したら,その技術をロボットに活かしていきたいと考えています.
Q2.波形が小さくなる時があるのはなぜですか.
A2.魚が電極と電極の間にいると波形が小さくなることがあります.
今後は,電極を増やしたりすることで問題点を解決しようと考えています.

感想:
デモは特にミスもなく発表できたと思います.
しかし少し説明が足りない部分があったということと,インパクトに欠けるという印象を個人的に感じたので,来年のデモでは今回の反省を活かしてより良いデモ発表を目指していきたいと思います.

■グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容②:超小型生物(線虫)の人工生命体
説明者 :正岡
実演者 :正岡

質問内容:
Q1.ロボットは1から作るのか.
A1.ロボット自体は作っていません.生物の仕組みをロボットへ応用することを目的としているため,制御などがメインとなります.
Q2.マウスの研究ではどんなことを行っているのか.
A2.マウスの嗅覚を応用したニオイの評価システムの構築等を行っています.

感想:
昨年と比べると説明の時間は短くなったと思います.
モデルをマウスで動かしてもらう時に無線のマウスがあれば便利だと思いました.

■案内係
担当:木原,成末,菊池,福地

感想:
・待ち時間中に見学者を立った状態で待たしてしまったため,疲労が蓄積したのではないかと感じました.
・今後は待合室などの設置をしたら良いのではないかと感じました.
・見学者が質問がない場合に質問を促す対応をよりできれば良かったと思います.

■見学者数:48名
■アンケート集計結果:
ME得票数:32票
生体得票数:39票
A-Life得票数:26票
※48名全員が全グループのデモを見ているとは限らない

■自由コメント欄に頂いたご意見・感想:
・椅子などで血圧が測れるのは面白かった.
・興味深い内容で面白かったです.
・すごくおもしろそうだった.
・大学生の方がとても分かりやすい説明をしてくださったので研究に興味がわきました.
・医療との関連性がとても面白かったです.
・どれもおもしろそうでした.
・説明が分かりやすかった.
・実際に触っている感覚などがとても楽しかった.
・二類の中でも選択肢が多くて驚きました.
・とても楽しかった.興味がわきました.
・工学部に興味がわきました.このような形で医療に関わる事もできるのだなと思いました.
・おもしろかったです.飽きない!
・生体に興味があったのでどれも面白かったです.人の役に立つ研究ですね,頑張ってください!
・丁寧で分かりやすい説明でした.ありがとうございます.
・説明とかは難しいと思う部分が少しあった.
・この学部に入りたくなった.
・早く歯医者で患者の痛みがわかるものができるといいなと思った.
・触った時にシミュレーションでも手に感じられて面白かったです.
・医療シミュレータは奥行きがなくて難しいかったの3D化したら分かりやすいと思いました.
・実際に器具を触らせていただき,丁寧に説明していただきありがとうございます.
・多方に興味がわきました.
・電気電子工学の幅の広さが分かった.
・わかりやすくて面白かった.
・様々な分野で様々な知識が役立っていたのでもっと日頃から勉強したいと感じました.
・工学のイメージが少し変わった.
・楽しく分かりやすかった.

第318回 2012年度オープンキャンパス開催報告(その1)

2012.10.09

8月7日(火),8日(水)の2日間,広島大学オープンキャンパス2012が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/13178

生体システム論研究室のデモは,1日目は筋電グループ(A1棟2階),2日目は生体グループ・MEグループ・A-lifeグループ(A1棟5階)が担当し,大学院受験生を除く研究室メンバー全員で見学対応にあたりました.
当日の様子を写真で紹介した広島大学のHPに,生体グループのドライビングシミュレータのデモが紹介されています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_events/2012nendo/p_bfh31b.html

デモのあとにアンケート調査を実施しましたが,2日間で約100名の見学者から回答を得ました.
各グループとも全体的に良い反響が得られたようで,昨年度の結果を踏まえて改善した部分が効果をあげていたように思います.
今年度も芝軒君,平野(陽)君を中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになったと思います!

以下は,伊藤(達)君(1日目),平野(陽)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,うれしくなりますね!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

<1日目>

伊藤です.お忙しいところ,失礼いたします.
本日,オープンキャンパス1日目が開催され,本研究室では筋電組がデモを行いました.
今年は約50人の方が訪れ,高校生だけでなく大学生や保護者の方もおられました.
反応も良好で,楽しんでいただけたようでした.
以下,本日のデモの議事録です.

■グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-241)
デモ内容①:三指義手,五指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者 :右田
実演者 :右田,中村,早志

質問内容:
Q1.識別はどのように行っているのか.
A1.研究室で開発した独自のニューラルネットを使っています.
Q2.ニューラルネット以外の手法は使っているか.
A2.閾値判別やPCA,LDAなどと組み合わせることも行っています.
Q3.識別についてははどのような勉強をすればよいのか.
A3.パターン識別やニューラルネット,情報幾何学の教科書が参考になると思います.
Q4.プログラミング言語は何を使っているか.
A4.CやC++,Matlabを主に使っています.
Q5.バイトはしているか.
A5.バイトと勉強を両立している人や全くしていない人などそれぞれです.
Q6.大学の勉強は難しいのか.
A6.一見難しそうですが,高校での知識をきちんと積み重ねていれば大丈夫です.
Q7.大学入試はいつごろから勉強したか.
A7.人によりますが部活を引退した高校三年の夏ごろからです.
Q8.就職活動はいつごろから行うのか.
A8.B3またはM1の冬頃から始めます.
Q9.義手からのフィードバックはあるか.
A9.振動子などで感覚をフィードバックする試みを行っています.
Q10.センサをつけずに義手の遠隔操作はできるのか.
A10.筋電を計測する必要があるのでセンサを使わないのは難しいです.
室内程度の距離であれば電波で遠隔操作を行うことができます.
Q11.義手の動きが手の動きより少し遅れているが違和感はないのか.
A11.実際に義手を処方された患者の中で違和感があるとおっしゃる方もいます.
そのため,少しでも内部の処理を早くする試みがさまざまなされています.
Q12.義足は作らないのですか.
A12.義足では体をどう支えるかなどが問題になりますが,義手の制御では工学部第二類で学んだ電気の知識を生かすことができます.

感想:
昨年と比べて研究内容に関する質問が多かった印象があります.
内容そのものに興味を持ってもらえたのは良かったと思います.
しかし,241部屋の説明のみで抜ける生徒が数名いたのでデモ時間が少し長かったのではないかと感じました.

今後の課題:
5指義手のメンテナンス

■グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-231)
デモ内容②:CHRIS,Bio-Remote
説明者 :伊藤
実演者 :伊藤

質問内容:
Q1.筋電信号の識別率はどれくらいですか.
A1.ほぼ100%です.訓練をすることで識別精度は向上します.
Q2.Bio-Remotoで格闘ゲームはできますか.
A2.できます.しかし操作がかなり難しいと思います.
Q3.少ない動作でどうやって機器操作をするのですか.
A3.動作を「カーソル移動」と「決定」に割り当てるメニュー方式を用いることで,少ない動作でも機器操作を行うことができます.
Q4.CHRISの値段はいくらですか.
A4.システムとあわせて約500万円です.
Q5.大学入試はどれぐらい点を取ればいいですか.
A5.センターと2次試験あわせて6,7割とれば大丈夫だと思います.

感想:
見学者の反応もよく興味をもってもらえたのでよかったと思います.
しかし,Bio-Remoteのトラブルが発生しデモを実演できない時間帯があったので,このトラブルの原因を調査する必要があります.
今後も,今回の経験を活かしてより良いデモになるように練習を行います.

今後の課題:
トラブルの原因調査

■見学者数:約50名
■アンケート集計結果:
得票数:42/46(241部屋),24/28(231部屋)

■自由コメント欄に頂いたご意見・感想:
・音楽を演奏するのはテレビでも見たことなくて面白かった.
・義手のこと知らなかったのでおどろいた.スポーツなどができるようになればいいと思います.
・体の不自由な方の希望がわくような研究をしていて興味をもちました.
・人間の動きを機械で再現することをすごいと思いました.
・実物をみてこんな研究をしたいと思いました.
・すばらしい研究をしているので感動しました.社会への要望に密着した研究で就職率もいいと思います.説明のしかたもすばらしかったです.
・筋電信号でいろんなことができることに驚きました.
・こんな風な発想があってすごいと思った.もっといろいろなものを開発してほしいです.
・筋電信号を使って動かすのは難しそうだったけど面白かったです.
・とてもよかったです.皆さん楽しそうなので印象よくて楽しかったです.
・人の役に立つものを作っていることをはじめて知った.すごく興味深かった.
・実際に協力者から意見を得て参考にしているところがすばらしいと思いました.
・興味深い話がたくさん聞けて大変勉強になりました.

第317回 平成24年度広島大学秋季学位記授与式・授与伝達式が行われました

2012.10.02

8月23日に行われた博士学位論文審査会(公聴会)も無事に終了し,9月25日には平成24年度広島大学秋季学位記授与式・授与伝達式が行われました.

広島大学秋季学位記授与式:http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/15005
工学研究科での秋季学位記授与伝達式:http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/15006

本研究室からは,鵜川 貞二さん,芝軒 太郎君の2名に博士(工学)の学位が授与されました.

血管内皮機能評価法ezFMDの提案と臨床応用
鵜川 貞二
2012

A Channel/Motion Selection Method Based on Partial Kullback-Leibler Information for EMG Prosthetic Hand Control
(筋電義手操作のための偏カルバック・ライブラー情報量に基づく電極・動作選定法)
芝軒 太郎
2012

いずれもオリジナリティに溢れた素晴らしい内容の学位論文で,鵜川さんの研究はMedical and Biological Engineering and Computing誌に,芝軒君の研究はIEEE Transactions on Biomedical Engineering誌に掲載されることが決定しています.

鵜川さんとはMEグループを中心とした血管弾性研究会の共同研究で,引き続きお世話になる予定です.
また,芝軒君は日本学術振興会特別研究員のDC(博士課程在学者)からPD(博士学位取得者)に変更となり,本研究室で筋電関係の研究を続けます.

高いレベルの学術研究を成し遂げられた鵜川さん,芝軒君が,今後も研究・開発の場でますます活躍されることを祈っています.

第316回 平成24年度後期全体ゼミを開始しました

2012.09.26

時間が経つのは早いもので,7月31日(火)の第17回全体ゼミ(前期最終回)から約2カ月が経過し,今日から後期全体ゼミを開始しました.

この間,8月7,8日に行われた広島大学オープンキャンパス,8月22,23日の大学院入試,8月27,28日のゼミ旅行,9月25日の学位 記(博士)授与式・授与伝達式などいろいろな行事がありました.
4年生の大学院進学希望のみなさんは受験勉強でたいへんだったと思いますが,全員,見事に合格することができ,よかったです.
4年生のみなさん,おめでとうございます!

今年度のゼミ旅行の行先は 山口県美祢市にある秋吉台で,バーベキューや名物の瓦そばを堪能することができました.
台風が接近するあいにくの天候でしたが, 大きなトラブルもなく楽しい時間を過ごすことができました.

幹事を務めてくれた芝軒君,平野(博)君,木原君,伊藤(雅)君,宮本君,ごくろうさまでした!
(オープンキャンパスと学位記(博士)授与式・授与伝達式の詳細については,来週以降に改めて報告します.)

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
広島大学生体システム論研究室ならではというような,オリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,後期も各グループで協力しながら充実した研究活動を継続していきましょう.
後期もよろしくお願いします.

第315回 平成24年度前期全体ゼミ,終了しました

2012.07.31

卒論・修論中間発表会も無事に終了し,平成24年度前期全体ゼミは本日,終了しました.

今年度の前半は,研究成果をまとめて投稿していた学術論文が順調にアクセプトになり,2012年の学術雑誌論文は7月末時点で12編と,例年と比較して多くの論文を発表することができました.
前期を通じて充実した研究活動を行うことができたと思います.

また,7月には博士課程後期3年の鵜川 貞二さん,芝軒 太郎君の博士学位審査が始まり,順調に進めば8月23日(木)に公聴会(博士学位論文発表会)が開催される予定となっています.
芝軒君は半年間の早期修了で,2名とも9月末の博士学位取得を目指しています.

このあと,8月7日(火),8日(水)のオープンキャンパスをはじめ,いくつかの予定を残していますが,全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中は,各自の状況に合わせて,それぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.
大学院入試受験予定のみなさんは夏の誘惑に負けることなく,8月22日(水),23日(木)の入試に向けて受験勉強,しっかりがんばってください!

ではみなさん,良い夏休みを!

第314回 修論中間発表会2012

2012.07.19

卒論中間発表会に続いて,7月17日(火),18日(水)の2日間,2112年度の修論中間発表会を行いました.

もちろん進捗状況には個人差はありますが,それぞれの日頃の研究活動の様子がよく伝わってくる良い発表会だったと思います.
研究が進んでいる人は,より難易度の高い新しい研究課題にチャレンジしたり,学会誌への論文投稿を検討するなど,今後のスケジュールを明確にして積極的に進めていくとよいでしょう.
修論のストーリが完成していない人は,新規性や有用性といった研究のポイントを明確にし,魅力的な結論が導けるよう検討してみてください.

今年度もシステムサイバネティクス専攻主催の修士論文中間発表会は11月5日(月)に予定されています.
毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきますので,各自,11月5日の中間発表に向けて,もう一度,よく内容を精査しておくとよいでしょう.

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか
2.研究の必要性はクリアか
3.研究目的は明確で説得力があるか
4.従来研究のサーベイは十分か
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか
7.研究内容の再現性,一般性,普遍性は十分か
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか
10.結論は明確か

M2のみなさん,発表,おつかれさまでした!

第313回 卒論中間発表会2012

2012.07.10

7月3日(火),10日(火)に平成24年度の卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年,7月に卒論中間発表会を行っています.
4年生にとってはかなり早い時期での中間発表ですが,研究室配属後の達成目標として設定しており,8月の大学院入試受験予定者にとっては院試に向けてのひとつの区切りとなります.

今回,発表してくれた4年生全員,素晴らしい内容で,全力で研究に取り組んでいる様子がよく伝わってきました.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的には5月中旬からの研究開始だったと思いますが,非常にレベルの高い研究発表となっており感心しました.

今回の経験を今後の研究に活かせるよう,良かった点,反省点,今後の課題などを,各自,整理しておくとよいと思います.
また,中間発表のサポートをしてくれた院生の先輩たちに深く感謝しておくとよいでしょう.

この後,大部分の人は,夏休み,院試をはさんで,9月以降に研究活動を再開することになりますが,時間があるときには自分の卒業研究の理想の完成形についていろいろと想像してみるとおもしろいと思います.

4年生のみなさん,おつかれさまでした!

第312回 博士課程教育リーディングプログラム

2012.07.03

日本学術振興会「博士課程教育リーディングプログラム」は,優秀な学生をグローバルに活躍するリーダーへと導くことを目的として国内外の第一級の教員・学生を結集した博士課程前期・後期一貫の学位プログラムのことで,平成23年度からスタートした新しい大学院形成推進事業です.

年間の予算規模は1件当たり1億円から3億円程度で,採択されると最大7年間継続されます.
入学する学生には入学料・授業料免除,就学奨励金の支給等,さまざまな経済的支援が用意されています).
http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/index.html

広島大学では平成23年度に複合領域型(横断的テーマ)「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」が採択され,すでに運用が開始されています.
今年度は以下の2件を応募しました.
http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/shinseijyoukyou.html

複合領域型(物質):
フェニックスマテリアル科学グローバルリーダー育成プログラム
(ライフ/グリーンイノベーションをリードするグローバル人材の育成)

複合領域型(横断的テーマ):
脳とこころのレジリエンスを育むグローバルリーダー養成プログラム
(グローバル社会の持続的発展を支える人材育成のための医工教連携プロジェクト)

生体システム論研究室では後者のプログラムに参加しており,もし採択されると入学を希望する学生は工学研究科に入学してこのプログラムを選択することになります.
もし採択された場合には平成25年度入学生から運用が開始される見込みです.

全国の主要大学から非常に多くの応募がありかなり厳しい状況ですが,採択されるといいですね.

第311回 広島大学オープンキャンパス2012

2012.06.26

2012年度の広島大学オープンキャンパスは,8月7日(火),8日(水)の2日間に決定しました.

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の内容をできるだけわかりやすく紹介したいと考えています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/

8月7日(火) 工学部・工学研究科A1棟2階 筋電グループ
8月8日(水) 工学部・工学研究科A1棟5階 生体グループ,MEグループ,A-lifeグ ループ
#両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30, 15:30, 16:30にデモンストレーションを行う予定です.

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生だけでなく,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している学生,生体システム工学に興味を持っている工学部第二類の1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付ける予定です.

以下に,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
昨年度は約150名の見学者がありました.

2011年度オープンキャンパス開催報告:
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/12382
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第310回 研究会2012

2012.06.19

2012年度の研究会活動を開始しました.

本研究室では関連する外部の共同研究者の方々とともに,各研究テーマごとに研究会を開催しています.
共同研究者は他学部・他大学の先生方や企業,公的研究機関等の専門家で,その専門分野も工学にとどまらず,医学や保健福祉,生物学など多岐にわたっています.

今年度,定期的に開催する予定の研究会は以下のとおりです.

■筋電義手・バイオリモート研究会
■血管弾性研究会
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■自動車研究会
■A-Life研究会

開催頻度,参加メンバー,研究会形式などは異なりますが,いずれも各分野の専門家の先生方とディスカッションをしながら進めています.
研究室外の先生方と直接,交流ができ,研究会を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることもできる貴重な機会です.

研究会で発表する際には,研究室外の方にもわかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,研究発表の良い訓練になると思います.
4年生も最初は緊張すると思いますが,1年も経たないうちに落ち着いて発表できるようになるでしょう.
各分野の専門家の方々と堂々とディスカッションできるようになれば,それだけ力がついた証拠ですね.

今年度もこの研究会活動を通じて有意義な研究成果を創出できればと思います.

第309回 全体ゼミで研究発表

2012.06.12

6月5日,12日に開催した全体ゼミで,4年生7名がはじめての研究発表を行いました.

全員,素晴らしい内容で,はじめての研究発表ということを感じさせないくらい良い発表会だったと思います.
発表の組み立て,研究の進捗状況,話し方,発表態度,質問への対応など,どれをとっても予想を上回る内容で,全力で発表準備に取り組んだ成果がよく表れていました.

全体ゼミで発表を行う目的は以下のような点にあります.

◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆プレゼンテーションでの話し方を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで研究テーマの理解度を深めること
◆発表できるレベルまで研究を進めること
◆大勢の前で評価されながら研究発表を行うという経験を積むこと
◆予想していないような質問にも対応できる力を養うこと

各自,それぞれの項目に対する達成度を自己評価しておくとよいでしょう.

発表の際に聴講者に強い好印象を残す秘訣は,発表に対する熱意を陽に示すことと自分の能力の高さをアピールすることに尽きると思います.

大きな声で聴衆に語りかけるような発表態度や豊富な実験結果,準備に手間をかけたきれいで分かりやすいスライドには発表者の熱意を感じます.
また,発表や質疑応答の中に能力の高さが表れているような人には大きな魅力を感じます.
「謙譲の美徳」という言葉もありますが,研究発表のような場面では「能ある鷹は爪を隠さず」に,自らの力を積極的にアピールすべきだと思います.

毎回,より高いレベルの発表を目指して全体ゼミ発表に取り組めば,1年後には必ず大きな力が身につくと信じます.
(4年生だけでなく)みなさんの次回の発表に期待しています!

第308回 ROBOMEC2012

2012.06.05

5月27日〜29日にアクトシティ浜松で日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012(ROBOMEC2012)が開催されました.

本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年20〜30件の研究発表を行っています.

学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
また,学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.

ROBOMECは日本のロボット研究分野において最大規模を誇る学術講演会で,今年度は「グリーン&ライフイノベーションで未来を拓くロボティクス・メカトロニクス」のテーマのもと,1300件を超える講演が行われました.

講演はポスター発表形式で,90分という長い討論時間が設定されているため聴講者と十分な議論を行うことができます.
今年度は以下の7件の研究発表を行いました(発表順).

線虫(C.elegans)の神経−身体動力学モデルを用いた走化性シミュレーション
曽 智,辻 敏夫,山田 泰隆,鈴木 芳代,服部 佑哉,大竹 久夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1A1-S10, 2012.

確率共鳴現象を利用した指先知覚感度の向上
末田 大和,栗田 雄一,服部 稔,徳永 真和,惠木 浩之,竹村 裕,上田 淳,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-C02(1)-(4),2012.

緊急回避支援機能を組み入れた上肢運動インピーダンス特性に基づくステアリング制御系
田中 良幸,中原 裕貴,栗田 雄一,辻 敏夫,山田 直樹,西川 一男,農沢 隆秀
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-D06,2012.

頚椎損傷患者用睡眠時バイタルサインモニタリングシステム―体表脈波センサを用いたAI値計測―
平野 陽豊,小松 雄亮,Abdugheni Kutluk,栗田 雄一,小島 重行,小倉 由美,藤田 悦則,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生 ,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-M02(1)-(4),2012.

電磁誘導を利用した頸動脈波センサの開発
福地 智宏,平野 陽豊,栗田 雄一,神鳥 明彦,佐野 佑子,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-N03(1)-(4),2012.

確率ニューラルネットによる未学習クラス推定法の提案とEMG識別への応用
島 圭介,辻 敏夫,吉栖 正生
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-O09,2012.

筋骨格モデルを用いた筋力推定に基づくドア開閉の効率性評価
栗田 雄一,佐々木 桂一,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,2A2-D02,2012.

以下は,研究発表を行った学生3名の感想です.盛り上がった様子が伝わってきますね.
発表,おつかれさまでした!

■頚椎損傷患者用睡眠時バイタルサインモニタリングシステム―体表脈波センサを用いたAI値計測―
【発表者】平野 陽豊
本年度は,ポスターが非常に注目されやすい場所に掲示されたためか,昨年度以上に聴衆が多かった気がしました(おそらくセッション時間90分のうち80分程度は誰かと話していたと思います).
発表中にマットレスに触って体感してもらうデモを行ったため,その結果,マットレスに興味をもってくれる方が多数いらっしゃいました(特に看護系と競合企業とおもわれる方が興味を示してくれました).
概ね本研究に対して好感を持ってもらえたかなと感じております.
聴衆からはさまざまな感想,および今後の研究を進める上で重要なポイントになりうるコメントを頂きました.

■電磁誘導を利用した頸動脈波センサの開発
【発表者】福地 智宏
初めての学会ということで最初は緊張しましたが,質疑応答を繰り返すなかで段々と落ち着いて分かりやすい説明をできるようになったと思います.
普段から自分の研究について説明できるように訓練しておくことが重要だと感じました.
予想以上に聴衆の方が多くびっくりしましたが活発な議論ができたと感じています.

■確率共鳴現象を利用した指先知覚感度の向上
【発表者】末田 大和
今回,ポスター発表が初めてだったためどのように発表すれば良いのか不安でしたが,聞きに来て頂いた方が多く,発表するうちにうまく説明できるようになったと感じました.
また,聴衆と近い距離での発表のため,より詳しく研究内容を理解して頂けたと思います.
普段,ポスター発表のように近い距離で研究を発表することがなかったため,とても新鮮で良い経験になりました.

第307回 新学術領域「システム分子行動学」数理シンポジウム

2012.05.22

2012年5月11~12日,東京大学において「システム分子行動学」数理シンポジウムが開催されました.
http://www.molecular-ethology.jp/images/2012/03/20120511suri-scheduleabstract.pdf

このシンポジウムは本研究室のA-lifeグループが参加している科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」の活動の一環として行われたもので,数理モデルやコンピュータシミュレーションを駆使して生物行動の基本原理を理解しようという新しい学問領域の活性化を目的として開催されました.

私たちの研究班からは,曽君と原子力研究開発機構の鈴木さんが講演を行いました.

■曽 智(広島大)
線虫身体の動力学を考慮したシミュレータプラットフォームの提案と走化性シミュレーション

■鈴木 芳代(原子力研究開発機構)
線虫の実構造に基づくモデルによる神経・筋応答シミュレーション

早いもので平成20年度に始まったこの新学術領域も今年度が最終年度となります.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10655

本研究室では,線虫、マウス、ゼブラフィッシュを主な対象として,「生体システムに学ぶ」&「生体システムを利用する」という立場から,機械システムの設計や制御に有用な生物ベースの革新的技術の創出を目指し,生物の情報処理メカニズムの理解とその利用に関する以下の5項目を達成目標としています.

1. 化学物質に対する生物行動のモデル化とシミュレーション
(1) 線虫の神経-筋モデルによる刺激応答の神経情報処理メカニズムの探索
(2) マウスの嗅神経系モデルと行動実験とによる匂い識別における選択的注意メカニズムの探索

2. 生物の情報処理メカニズムに基づくバイオミメティックセンサシステムの開発
(1) 線虫の刺激応答メカニズムを応用した移動ロボットの環境適応制御
(2) マウスの匂い識別アルゴリズムを実装した匂いセンサシステムの開発
(3) ゼブラフィッシュを「生きたセンサ」として用いたバイオアッセイシステムの開発

現時点で上記課題をおおよそクリアしつつありますが,引き続き新たな研究成果と新領域の創出を目指していければと思います.
A-lifeグループのみなさん,ラストスパートでがんばりましょう!

第306回 学振特別研究員

2012.05.15

日本学術振興会では平成25年度採用分の特別研究員を募集しています.
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_boshu_f.html

特別研究員は学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を育成するために設けられた制度です.
学振の特別研究員に採用されると研究奨励金(給料に相当)と科学研究費補助金(研究費に相当)が交付され,若手研究者にとっては非常に魅力的なキャリアパスの一つです.

特別研究員の採用区分は大きく分けて以下の4つです.

■DC1(大学院博士課程在学者): 博士課程後期1年次(D1)から採用.博士課程後期入学の前年(通常はM2のとき)に応募します.
■DC2(大学院博士課程在学者): 博士課程後期2年次(D2)から採用.博士課程後期1年次(D1)に応募します.
■PD(大学院博士課程修了者等): 博士学位取得後の博士研究員.DCの最終年度に応募します.
■SPD(大学院博士課程修了者): PD合格者のうち特に優れた者と認められた場合です.

平成25年度の採用予定は,人文・社会科学及び自然科学の全分野でDC1:約700名,DC2:約1,000名,PD:約350名,SPD:約16名です.
本研究室ではこれまでに多くの学生が特別研究員として採用されており,現在も島圭介君と曽智君がPD,芝軒太郎君がDC2に採用されています.

特別研究員の採用は書類審査および面接審査により決定されます.
採否を左右する重要なポイントは,
(1) 申請までの研究実績(学術雑誌論文,国際会議論文,受賞歴など)が魅力的(できれば圧倒的)であること,
(2) 独創的で革新的な研究計画をわかりやすく,かつ説得力のある形で文章化すること,
の2点です.

現在,6月4日〜6日の申請期間に向けて,3名の研究室メンバーが応募書類の作成に取り組んでいます.
申請書を作成中の人は申請までもう一息,がんばってください!

また,博士課程後期進学を考えている人は申請書の様式を確認してみるとよいでしょう.
自分の今後の研究展開やスケジュールをじっくり考えてみる良い機会になると思います.

第305回 生体システム論研究室歓迎会2012

2012.05.08

5月1日(火)に新しく研究室に配属されたM1,B4のみなさんを迎え,恒例の生体システム論研究室歓迎会を開催しました.

当日は,電磁誘導技術を利用した新しい医療機器を共同研究中の株式会社日立製作所中央研究所の神鳥 明彦さん,新生児運動機能解析などの共同研究を行っていただいている県立広島大学保健福祉学部の島谷 康司先生も参加してくださり,楽しい時間を過ごすことができました.

幹事を務めてくれたM1の中村君,早志君,ごくろうさまでした!

2012年度の研究室メンバーは,学部4年生7名,大学院博士課程前期19名(M1: 9名,M2: 10名),博士課程後期6名,博士研究員2名,秘書1名,教員3名で,総38名です.

研究室内には筋電グループ,生体グループ,ME(メディカルエンジニアリング)グループ,A-life(人工生命)グループという4つの研究グループがあり,グループリーダ,副リーダを中心として各メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究室を支えてくれています.

生体システム論研究室では,極めて巧みで高度な生体機能に注目し,その特徴を電子電気・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに,生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指しています.

その意味で,4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の構成要素であり,研究室メンバー全員で一つの研究に取り組んでいることになります.

今年度も研究室メンバー全員でよく協力し,高いレベルの研究成果を目指して活動を継続していければと思います.

第304回 研究室見学2012

2012.05.01

生体システム論研究室では来訪者からの依頼,大学院入学を希望する学生への対応,オープンキャンパス・オープンラボ等の大学行事などに応じて,研究室見学会を開催しています.

見学会では実験装置や学生居室等の施設見学だけでなく,研究内容の概要説明やデモンストレーションを行っています.

見学会は研究PRが主な目的ですが,見学者への説明を通じて自分達の研究の課題や不足点が見えてくることもありますし,見学者から有益なコメントや研究のヒントが得られることもあります.

また,説明者にとっては,説明能力を向上するためのよい訓練の場であり,その場の雰囲気や流れをコントロールする力を養う絶好のチャンスでもあります.

2012年度に入って最初の見学会を4月13日(金)に開催しました.
当日は,兵庫県立総合リハビリテーションセンター,大和ハウス工業など約10名の研究者が来学され,本研究室で開発しているバイオリモートを中心とした研究成果を見学していただきました.

今回は筋電グループとMEグループのメンバーが対応してくれましたが,事前準備からデモ説明まで素晴らしい出来で,見学者の方々にはたいへん喜んでいただくことができました.

以下に,その見学会の様子をまとめてくれた記録の一部を引用しておきます.
関係者のみなさん,ごくろうさまでした!
今年度も見学会を通じて研究内容を社会に発信できればと思います.

デモ内容①:3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-music
実演者:中村,早志,丸元
説明者:中村
場 所:A1-241

【感想】
説明,操作ともに大きな問題は無く,スムーズにデモを行えたと思います.
義手だけでなく筋電マウスやBio-musicにも興味を持って頂けたので良かったです.
質問に対してはもう少し具体的な返答ができるよう心がけていきたいです.

デモ内容②:CHRIS,Bio-Remote(EMG,シェイプセンサ)
実演者:伊藤(達),杉江
説明者:伊藤(達),杉江
場 所:A1-231

【感想】
CHRISの操作を少し失敗してしまいましたが,大きな問題も無くデモを行うことができたと思います.
また,シェイプセンサを用いたBio-Remote操作の反応も良好だったと思います.
今後も,見学者を満足させれるようなデモを心がけていきたいです.

デモ内容③:生体情報モニタリングシステム(エアパックセンサ)
実演者:伊藤(雅)
説明者:伊藤(雅)
場 所:A1-231

【感想】
少し緊張してしまい発表が思い通りにはできませんでしたが,特に大きな問題も無くデモを行うことができたと思います.
マットレスに想像以上の興味を示して頂いたのは非常に良かったのではないかと思います.
今後は緊張せず大きな声で発表できるよう心がけていきたいです.

第303回 生体システム論研究室ホームページ2012

2012.04.24

研究室ホームページを2012年度バージョンに更新しました.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/

本研究室ではホームページからさまざまな情報を発信しており,トップページの左端に以下の7つのメニューを用意しています.

・What’s new: 最新のニュースやお知らせ
・Research topics: 研究紹介,グループ紹介,共同研究
・プロジェクト: 過去・現在の研究プロジェクト
・メンバー: 教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生
・研究業績: 学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許
・学会活動: 学会や社会での活動
・Column: 全体ゼミ議事録に掲載したコラム(今回が第303回)

「メンバー」ページでは,研究室メンバーの簡単な自己紹介文を読むことができます.

全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報はこのホームページにアップされ,ホームページ自体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.
特に,研究業績のページではこれまでに発表した多くの研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文),解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,生体システム論研究室の過去の研究成果の全貌をオンライン参照することができます.

研究室に新加入したメンバーにとっては,自分の研究テーマに関連する過去の論文を調べる際にたいへん役立つと思います.
なお,このアーカイブは研究室外の方も自由に閲覧可能です.
本研究室の研究成果が生体システム論に関連した研究に取り組んでおられる多くの方々の参考になればと願っています.

今年度もホームページの作成・管理・運営は,D3の服部 佑哉君が作業を一手に引き受けてくれています.
服部君は日本原子力研究開発機構の特別研究生として,群馬県にある高崎量子応用研究所において線虫を対象とした研究に取り組んでいます.
本ホームページに関してお気づきの点,修正,追加等の情報があれば,服部君までお知らせください.

毎年,多くの卒業生,修了生から,「いまでもときどき研究室のホームページを見てます」という話を聞き,うれしく思っています.
今年度もできるだけ多くの研究室情報をお伝えできればと思っています.

第302回 2012年度全体ゼミ発表評価アンケート

2012.04.17

生体システム論研究室では,週1回のペースで行っている全体ゼミにおいて,学生の研究発表に対する発表評価アンケートを実施しています.

研究室の全体ゼミでは,毎週数名の学生が自分の研究成果に関する発表を行っています.
発表者はプロジェクターを用いて,研究目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてプレゼンテーションを行い,一方,聴講者はそのプレゼンテーションを評価します.

評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.

1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
5. 研究内容は興味深いものでしたか
6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
8. コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては4点,3点,2点,1点,0点の5段階評価としていますので,合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアンケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点)以上が,優れた発表の目安になります.

発表者には総合得点および得点率とともに,記入者情報を削除したアンケート結果の詳細をフィードバックします.
また発表内容をまとめた全体ゼミの議事録の中で,高い得点を獲得した優秀発表者を表彰しています.

聴講者による発表評価アンケートを行う目的は,以下の2点です.

(1) 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
(2) 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

全体ゼミでの発表と聴講は,自分の力を高めるための絶好の機会であり,1年後には必ずその成果が表れると思います.
発表者は得点率80%以上を目指して,また聴講者は発表者に対する敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく,全力かつ真剣に取り組むとよいでしょう.

第301回 受賞ニュース

2012.04.10

平成23年度の最後を飾るかのように,3月に終わりに2件の受賞ニュースが届きました.

1件目は平成23年度工学研究科学生表彰で,修了生の村上 隆治君が受賞し3月22日に授賞式が行われました.
工学研究科学生表彰は本研究科の優秀な学生を表彰するもので,今年度,新設された表彰制度です.
村上君はシステムサイバネティクス専攻博士課程前期生の中から,ただ1名表彰されました.

2件目は日本人間工学会中国・四国支部優秀論文賞で,昨年,下関市で開催された日本人間工学会第44回中国・四国支部大会においてM1の中村 豪君(発表当時B4)が発表した以下の論文が受賞しました.
この大会で発表された69件の研究論文の中で第1位という高い評価を獲得しました.

日本人間工学会中国・四国支部優秀論文賞(2012)
対象論文:Otto Bock筋電義手操作を目的としたバーチャルトレーニングシステム
中村 豪, 村上 隆治, 芝軒 太郎, 島 圭介, 栗田 雄一, 辻 敏夫, 大塚 彰, 陳 隆明
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集, pp. 84-85, 2011.
受賞日:2012年3月31日

これらの賞は,本人の努力に加えて,研究を支えてくれたグループメンバー,さらには研究室メンバー全員の協力があってはじめて受賞することができたのだと思います.

春から縁起の良いニュースが届きました.
この調子で今年度も引き続き,高いレベルの研究を目指していければと思います.

第300回 平成24年度(2012年度)のスタート!

2012.04.03

去る3月23日に平成23年度(2011年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程前期11名,学部8名の計19名が修了/卒業しました.

博士課程前期修了生の井上 晴仁君,植野 岳君,来山 茂央君,久保 諒祐君,小松 雄亮君,齋藤 牧紀君,中原 裕貴君,平松 侑樹君,堀内 徹也君,村上 隆治君,山田 泰隆君は修士(工学)の学位を得て,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.

学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,伊藤 達也君,伊藤 雅史君,末田 大和君,中村 豪君,早志 英朗君,福地 智宏君,宮本 健太郎君の7名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.

また,佐々木 桂一君は就職のため研究室を離れました.

全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります!

研究室を離れる12名と入れ替わるようにして,新しいメンバー9名が本研究室に加入しました.
M1の清岡 雅弘君,高間 蓮成君,4年生の今儀 潤一君, 氣比田 晃士君,櫻田 浩平君,佐藤 純平君,松岡 玄樹君,右田 涼君,森本 将斗君です.

今年も若くて元気のよい素晴らしいメンバーが集まってくれました.
最初はいろいろと戸惑うこともあるかと思いますが,新しい経験が力となって蓄積されていくと信じます.
何事にも積極的に取り組んでいくとよいでしょう.
院生,共同研究者のみなさん,サポート,よろしくお願いします.

2012度の研究室メンバー構成は,教員3名,秘書1名,博士研究員2名,博士課程後期学生6名,博士課程前期学生19名,学部生7名の計38名です.
今年度もメンバー全員が互いに助け合うことによってオリジナリティに溢れた魅力的な研究活動を展開し,少しでも世の中のためになるような研究成果を発信していければと思います.
今年度もどうぞよろしくお願いします!

第299回 2011年度全体ゼミは今日で終了しました

2012.03.02

2月29日(水)に行なわれた修士論文発表会も無事終了し,今日で2011年度の全体ゼミも終了です.
修士論文発表会では以下の11名が発表を行ないました(発表順).

  • 山田 泰隆
    Virtual C.elegans: A Dynamic Neuro-Body Model for Chemotaxis simulation
    バーチャル線虫: 神経-身体動力学モデルを用いた走化性シミュレーション
  • 来山 茂央
    Unconstrained and Noninvasive Measurement of Swimming Behavior of Small Fish Based on Ventilatory Signals for a Bioassay System
    呼吸波計測に基づく小型魚類遊泳行動の非接触・非拘束計測法の提案とバイオアッセイシステムへの応用
  • 齋藤 牧紀
    A Comparison Between Human Sense of Smell and the Neural Activity of the Olfactory Bulb in Rats
    ラット嗅球の神経活動パターンとヒトのニオイ感覚の比較
  • 平松 侑樹
    A Novel Recurrent Probability Neural Network for Dual-arm Motion Discrimination and Its Application to Human-Machine Interfaces
    双腕動作識別のためのリカレント確率ニューラルネットの提案とジェスチャを用いたヒューマン・マシンインタフェース
  • 村上 隆治
    A Skill Training System for EMG-based Prosthetic Hand Using VR Technology
    VRを利用した筋電義手操作トレーニングシステム
  • 植野 岳
    Cybernetic Rehabilitation Aid: A Rehabilitation System for Joint Movements Using EMG Signals and Tactile Stimulation
    サイバネティックリハビリテーションエイド: EMG信号と触覚提示を用いた関節運動リハビリテーションシステム
  • 堀内 徹也
    Omnidirectional Log-Linearized Arterial Viscoelastic Index and Its Application to Intravascular Ultrasound Examination
    方向依存性対数線形化血管粘弾性モデルの提案と血管内超音波画像計測への応用
  • 久保 諒祐
    Noninvasive Evaluation of Endothelial Function Based on Dilation Rate of Integrated Air-cuff Plethysmogram
    積分カフ脈波拡張率に基づく血管内皮機能の非観血評価
  • 小松 雄亮
    Development of Vital Sign Monitoring System with Air-pack Sensor
    エアパックセンサを利用したバイタルサインモニタリングシステムの開発
  • 井上 晴仁
    Analysis of Viscosity Perception Property in Circle Tracing Task with Bimanual Arm Movements
    両腕での円軌道追従タスクにおける粘性知覚特性の解析
  • 中原 裕貴
    Steering Control System Based on Human Arm Impedance Properties for Emergency Avoidance Assistance
    緊急回避支援のための上肢運動インピーダンス特性を考慮したステアリング制御系

全員,オリジナリティにあふれた魅力的な研究内容で,学生生活の最後にふさわしい発表会になりました.
最後の最後まで発表内容を改善しようという姿勢も素晴らしかったと思います.
あとはそれぞれの研究課題や問題点を整理し,後輩たちがスムーズに研究をつなげるよう,最後のまとめと引継ぎをしっかりお願いします.

修論発表会,おつかれさまでした!

今日で2011年度の全体ゼミは終了しますが,2012年度卒業研究テーマ説明会が3月5日(月)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月6日(火)10:00-17:00に予定されています.
また,3月14日(水)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
4月3日(水)には,研究室の新メンバーでの2012年度第1回全体ゼミを行なう予定です.

振り返るとあっという間の一年でしたが,研究室としては非常に充実した良い一年でした.
みなさん,1年間,本当にごくろうさまでした!
研究室のメンバーは変わりますが,新年度も,グループ内,グループ間の結束をさらに進め,みんなで協力&競争しながら良い活動を続けていければと思います.

来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第298回 2011年度卒論発表会,終了しました

2012.02.24

2011年度の卒業論文発表会が2月22日(水)に行われ,本研究室からは4年生8名が1年間の研究成果を発表しました.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

  • 宮本 健太郎
    小型魚類を利用した水質監視用バイオアッセイシステムの開発
  • 伊藤 達也
    次元圧縮型リカレント確率ニューラルネットを用いたブレイン・マシン・インタフェース
  • 早志 英朗
    判別成分分析に基づく新しい次元圧縮型リカレント確率ニューラルネット
  • 中村 豪
    MYOBOCK操作を目的としたバーチャルトレーニングシステム
  • 佐々木 桂一
    上肢筋骨格モデルを利用した運動効率性評価
  • 末田 大和
    確率共鳴現象による知覚感度向上に関する考察
  • 伊藤 雅史
    指タップ運動中の自律神経活動評価
  • 福地 智宏
    電磁誘導を利用した頸動脈波センサの開発

全員,この1年間の研究成果がよくあらわれた発表で,研究内容,プレゼンテーション,質疑応答とも最高レベルの卒論発表会だったと思います.
もちろん,いろいろな課題が残った人もいると思いますので,各自,自分自身の発表や質疑応答をもう一度,精査し,プレゼンテーションや研究内容に関する今後の課題を明確にしておくとよいでしょう.
次の研究発表の機会にはさらによい発表ができると信じます.

これまで日々指導をしてくれた各グループの先輩たちに感謝しつつ,自分の研究に自信と誇りを持ち,より高いレベルの卒業論文完成を目指して引き続きがんばってください.

卒論発表会,おつかれさまでした!

第297回 2011年度卒業論文・修士論文発表会

2012.02.09

2011年度の卒業論文・修士論文発表会の日程が決定しました.

<卒論発表会>
日時:平成24年2月22日(水) 9:00〜10:20(予定)
場所:工学部103講義室

<修論発表会>
日時:平成24年2月29日(水) 9:30〜12:15
場所:工学部103講義室

卒論発表会ではB4の8名が,修論発表会ではM2の11名が研究発表を行う予定です.

発表会まであと2〜3週間となったこの時期,発表に向けていま一度,それぞれの
・研究の意義・目的,
・従来研究の流れと問題点,
・自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性),
・何ができたのか・できなかったのか,
・今後の課題
などについてよく考察し,発表のストーリがわかりやすく,かつ魅力的かどうか,確認しておくとよいでしょう.

1年間かけて行った研究内容を割り当てられた短い時間で発表することは至難の業ですが,できるだけわかりやすい発表にしたいですね.
研究内容については,全員,十分に魅力的だと思いますので,自信を持ってその魅力をアピールするとよいでしょう.

学生生活の総決算にふさわしい内容の発表を期待しています.
ゴールまでもう一息,がんばってください!!!

第296回 ロボットリハビリテーションセンター

2012.02.02

兵庫県立総合リハビリテーションセンター内にある兵庫県立リハビリテーション中央病院には,今年度からロボットリハビリテーションセンターが設置されています.
http://www.hwc.or.jp/hospital/robot/

このロボットリハビリテーションセンターは,「ロボットテクノロジーをリハビリテーション手段として活用し,効果的なリハビリテーション手法を開発・提供すること」を目的として設立されたもので,センター長は本研究室の共同研究者でもある陳 隆明先生です.
陳先生は兵庫県立リハビリテーション中央病院のリハビリテーション科部長・整形外科部長も併任されており,日本の電動義手処方分野における第一人者です.
生体システム論研究室では筋電グループを中心として筋電義手・バイオリモート研究会を開催しており,数年前から陳先生に参加していただいています.

平成24年1月21日(土)から約1週間,筋電グループの村上 隆治君,中村 豪君がロボットリハビリテーションセンターに滞在し,本研究グループで開発中の筋電義手操作トレーニングシステムの臨床実験を行いました.
実験には,総合リハビリテーションセンターの患者さんや作業療法士,義肢製作所の方々がご協力くださり,ほぼ計画通りにトレーニング効果の検証実験を行うことができました.

研究室で開発した基礎的な技術を,実際の医療現場で役立つレベルにまで高めていくことは容易なことではありません.
けれども,私たち生体システム論研究室で開発した技術シーズを核として,医師や療法士の方々との医工連携,協力企業の方々との産学連携を組み合わせれば,世界標準技術の確立も夢ではないでしょう.
本研究室独自の工学技術を駆使し,治療を受けておられる患者さんや医療に携わっておられるメディカルスタッフの方々を効果的に支援できるよう,今後も取り組んでいければと思います.

第295回 学会シーズンの終わりに

2012.01.24

そろそろ1月も終わりに近づいていますが,この1週間の間に学会関係のイベントが2件ありました.

1件目は国際会議で,A-lifeグループD2の服部 佑哉君が The Seventeenth International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 17th ’12)に参加し,線虫(C.elegans)の咽頭筋モデルに関する研究発表を行いました.
AROBはA-life関係の国際会議で,これまでにもA-lifeグループのメンバーが何度も研究発表を行っています.

2件目は計測自動制御学会中国支部支部賞表彰式で,筋電グループM2の村上 隆治君が第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会奨励賞を受賞しました.
よかったですね!
おめでとうございます!

以下は服部君の発表議事録,村上君の授賞式レポートです.
今年度も残り2か月余りとなりましたが,良い状態で終わりを迎えられそうです.
B4,M2のみなさんもラストスパート,がんばってください!

国際会議発表議事録

■学会情報
17th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB2012)
開催日:2012年1月19〜21日
場所:大分県別府市別府国際コンベンションセンター http://isarob.org/

■発表論文
An electrophysiological model of the pharyngeal muscle in Caenorhabditis elegans
Yuya Hattori, Michiyo Suzuki, Zu Soh, Yasuhiko Kobayashi and Toshio Tsuji
The Seventeenth International Symposium on Artificial Life and Robotics 2012, GS5-2, Oita, Japan, Jan. 19-21, 2012.

■質疑応答
Q1.数理モデルで生物の機能を解明する従来研究はあるのか.
A1.線虫では,化学走性に関するモデルや温度走性に関するモデルがあります.
その他の生物では,バッタの歩行リズムを生成する神経回路やヤツメウナギの神経回路をモデル化した研究があります.

Q2.細胞モデルの膜電位がきれいな形で出ているが,簡単にこのような形を出すことができるのか.
A2.膜電位の形は,細胞モデルに含まれているパラメータの値で決まります.
もちろん,膜電位が変な形となるパラメータの値もあります.
手作業でこのパラメータの値を決めるのは非常に難しいですが,モデルと共に提案したパラメータ調整法を使えば,ある程度簡単にパラメータを決めることができます.

■感想
セッションの議長の先生がなかなか来なかったり(迷子になっていたそうです),前の発表が終わった直後にPCがフリーズしたり,セッションの参加者が非常に少なかったりといろいろとハプニングがありました.
発表は特に緊張しなかったのですが,生物系の専門用語の発音が難しかったため,正しく伝わったかどうか不安な点がいくつかありました.
発表後に,生物系の先生に「面白い研究.生物系の人はモデルを扱うことが難しいから,このモデルを生物の機能解明に使ってほしい」と言っていただけたので,安心しました.

授賞式レポート

対象論文:
筋電義手操作のためのバーチャルトレーニングシステムの提案と仮想Box and Block Testの提案
村上 隆治, 芝軒 太郎, 島 圭介, 辻 敏夫, 大塚 彰, 陳 隆明
第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集, pp.154-155, Nov.26-27, 2010.

<計測自動制御学会中国支部 平成24年支部会議>
場所:広島工業大学 三宅の森 Nexus21 703室
日時:2012年1月19日(木) 14:00〜14:15
受賞名:第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会 奨励賞
授与者:計測自動制御学会中国支部支部長 玉野 和保
受賞者:村上 隆治

感想:
日頃の研究の成果が評価されてうれしく思います.
研究室内での1回1回の発表を大切にしてきたことや,就職活動をとおしてはじめて研究発表を聞く人にも分かりやすく説明することを心がけた結果だと思います.
修論発表・提出締切が近づいているので,魅力ある発表・論文となるように引き続き頑張りたいと思います.

第294回 学会シーズンはまだ続く

2012.01.19

2011年の年末から2012年の年始にかけて,IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII2011),第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2011),日本機械学会第24回バイオエンジニアリング講演会という3つの学会に参加し,計7件の研究発表を行いました.

以前は12月中旬から1月中旬にかけての約1か月間に学会が開催されることなどほとんどなかったのですが,最近は年末年始も関係なくなってきています.
時代はますます加速度的にその変化のスピードを増していますね.
この変化に取り残されないようにするためには,研究のスピードとクオリティをできるだけ高く保つことが重要です.
今回の7件の発表はこの条件を十分にクリアしていたのではと思います.

以下は研究発表を行った研究室内の学生たちがまとめてくれた発表記録です.
2012年も質と量を両立した研究活動を続けていければと思います.

【2011 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII2011)】
■開催地:Clock Tower Centennial Hall, Yoshida Campus, Kyoto University
■開催期間:December 20-22, 2011
■発表形式:口頭発表
■学会URL:http://www.si-sice.org/SII2011/

平松 侑樹

【論文情報】
A Novel Dual-arm Motion Discrimination Method Using Reccurent Probability Neural Networks for Automatic Gesture Recognition
Yuki Hiramatsu, Taro Shibanoki, Keisuke Shima and Toshio Tsuji
Proceedings of the 2011 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII 2011), pp. 1346-1351, Kyoto, Japan, December 20-22, 2011.

【質疑応答】
■Q1. 時間軸方向の正規化はどのようにしているのか.
−A1. 切り出した動作ごとにデータ数が30サンプルになるように間引きしています.

■Q2. 誰でも使えるシステムなのか.
−A2. はい.使用者ごとに動作の特徴をニューラルネットに学習することで,使用者に合わせたシステムを自動的に構築できます.

■Q3. 学習時間が大幅に減少できた一番の要因はなにか.
−A3. 各腕ごとの動作学習のみで双腕動作を識別できるためです.
これにより例えば各腕3動作の学習のみで15動作の識別が可能となるため,学習時間が低減できます.

■Q4. 弱い動作は切り出しできないのではないか.
−A4. 動作切り出しの閾値を適切に決定することで,加速度の小さな弱い動作も切り出し可能です.

【感想】
非常に落ち着いて発表できました.発表に合わせて頷いてくださる方々もおり,魅力的な発表ができたのではないかと思います.
しかし質疑応答の際に上手く答えることができず,島さんに補足して頂いた場面もありました.
反省点など多々ありますが,予稿作成から発表を通して非常に貴重な経験をさせて頂けたと思います.
今回学んだことを充分活かして修士論文に取り組んでいきたいと思います.

【第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2011)】
■開催地:京都大学 吉田キャンパス
■開催期間:2011年12月23〜25日
■学会URL:http://www.si-sice.org/si2011/

早志 英朗

【論文情報】
判別成分分析に基づく新しい次元圧縮型リカレント確率ニューラルネット
早志 英朗, 平松 侑樹, 芝軒 太郎, 島 圭介, 卜 楠, 栗田 雄一, 辻 敏夫
第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集, pp. 559-562, 2011.

【質疑応答】
■Q1. 被験者の運動イメージを識別しているとのことですが,どうやってそのイメージをしてもらっているのでしょうか.
−A1. まずはじめに左右の人差し指を実際に動かしてもらい,次に先程の動作のイメージをしてもらうよう指示し計測しています.

■Q2. 被験者に正しいイメージをしてもらうためには,どのような方法をとるべきでしょうか.
−A2. 被験者の脳波の特徴の変化をバンドパスフィルタ等を用いてフィードバックする必要があると考えています.

■Q3. ネットワークへの入力信号は何チャネルでどれくらいの時間なのでしょうか.
−A3. 3chの脳波を計測し,それぞれを40Hzまでの10帯域にウェーブレットパケット展開を用いて分解し,計30帯域を20秒間入力しております.

【感想】
会場の雰囲気にのまれやや緊張してしまいましたが,発表,質疑応答ともおおむね問題なくできたと思います.
聞いていた方々の関心が脳波識別にあり,ネットワークの説明にあまり関心を持って頂けなかったようなので,もっとわかりやすい説明をする必要があると感じました.
他の研究室の発表も聞くことができ,初めての学会でしたが良い経験になりました.

佐々木 桂一

【論文情報】
筋骨格モデルを利用した上肢到達運動の効率性評価
佐々木 桂一, 栗田 雄一, 辻 敏夫
第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集, pp. 1646-1649, 2011.

【質疑応答】
■Q1. 筋張力のグラフで不連続なのはなぜですか.
−A1. 筋力最適化計算で筋力が最小になる点を求めているために,不連続になる場合があります.

■Q2. 筋レベルでの運動効率評価は妥当なものか.
−A2. 現在はシミュレーション結果の妥当性は検証できていません.
今後,運動時の上肢の筋電位を計測することで,シミュレーションの妥当性を検証する必要があります.

【感想】
発表に関しては時間がかかってしまい,質疑応答の時間が短くなってしまったことは反省点です.
また質疑応答では,落ち着いて答えることができましたが,返答が不十分なものがあり,より研究内容を知る必要があると感じました.
今回の学会発表はとても良い経験となったので,今後の研究に生かしていきたいと思います.

丸元 崇弘

【論文情報】
非定常リズム信号を生成可能なCPGシナジーモデルの提案と指タップ運動機能評価への応用
丸元 崇弘, 植野 岳, 芝軒 太郎, 島 圭介, 栗田 雄一, 辻 敏夫, 神鳥 明彦, 佐古田 三郎
第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集, pp. 1673-1676, 2011.

【質疑応答】
■Q1. 基本パターンはどのように導出しているのですか.
−A1. Bizziらが提案している筋シナジーの抽出方法を応用して導出しています.
この方法を用いることで基本パターン,重み係数,時間シフトの3つのパラメータを求めることができます.
基本パターンは乗法更新アルゴリズムという方法で行列を用いて求めます.

■Q2. 交差検定でCPG数を決定する具体的な方法を教えて下さい.
−A2. まず,計測されたリズム運動のデータをK分割します.1つをテストデータ,残りを学習データとして学習データからCPGを求めます.
そして,求めたCPGでテストデータをどのぐらい近似できるか近似精度として決定係数で算出します.
CPGの数を増やしていき,近似精度の変化が閾値より小さくなった場合,そのときのCPG数として決定します.

■Q3. システムを同定することの意義は何ですか.パラメータを求めて何がわかるのですか.
−A3. 提案するモデルを用いてシステム同定することで,どのパラメータが運動異常に影響を与えているかなど,運動異常の特性の違いを議論できればと考えています.
また,現在はシステム同定のみですが,同定したパラメータをモデル化して,さらなる議論を行っていきたいと考えています.

【感想】
発表は落ち着いてすることができました.
質問に対してはある程度納得してもらえるような答え方をすることができたと思います.
しかし,従来の定量評価システムとの違いをうまく伝えることができず,今後の目的をもう少し詳しく説明することができたと思いました.
また,準備と片づけを落ち着いてできなかったことが反省点です.
他の発表に関しては分野が違う内容でとても刺激になりました.
今後もこの経験を活かして研究を行っていきたいと思います.

宮本 健太郎

【論文情報】
小型魚類の水質汚染監視用バイオアッセイシステムの開発
宮本 健太郎, 来山 茂央, 曽 智, 平野 旭, 栗田 雄一, 辻 敏夫, 滝口 昇,大竹 久夫
第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集, pp. 2389-2392, 2011.

【質疑応答】
■Q1. 一つの水槽に2匹の試験魚を入れて汚染判別を行わないんですか.
−A1. 行動解析の方は可能だと思いますが,信号計測が難しいと考え今回は1匹で汚染判別を行いました.
しかし,個体差の問題もあるので,今後そのようなシステムの構築を検討していきたいと思います.

■Q2. エタノールを投入せずに長時間計測した場合,warningやcautionと判別されないんですか.
−A2. 水質正常時が短時間では時々cautionと判別されますが,長時間の計測での汚染判別はまだ行っていないので今後行う予定です.

■Q3. このシステムでは化学物質の濃度の変化などは確認できるのですか.
−A3. 今回は試験魚の状態の変化から,水質が異常かどうかを判別するシステムなので濃度の変化は確認できません.

【感想】
発表に関してはある程度練習どおりできたと思います.
また,質疑応答から今後に向けての色々な課題が見えてきてとても有意義な学会でした.
今回の学会発表はとてもいい経験になったので,今後の発表に生かしていきたいと思います.

【日本機械学会第24回バイオエンジニアリング講演会】
■開催地:大阪大学豊中キャンパス 基礎工学部棟
■開催期間:2012年1月7日(土),8日(日)
■発表形式:口頭発表
■学会URL:http://www.jsme.or.jp/conference/bioconf12/index.html

大塚 紘之

【論文情報】
力覚重畳技術を利用した生体臓器の硬さ呈示
大塚 絋之, 栗田 雄一, 永田 和之, 服部 稔, 徳永 真和, 惠木 浩之, 辻 敏夫
日本機械学会[No.11-47] 第24回バイオエンジニアリング講演会講演論文集,7D13,2012.

【質疑応答】
■Q1.グラフに示している値は測定値か.
−A1.測定値を用いています.呈示目標は物体の力覚特性を,VR,ARでは装置の出力を測定しています.

■Q2.押し込み量などの位置情報はどうやって検出しているのか.
−A2.装置のみの呈示ではポテンショメータを使用し,鉗子を用いた呈示ではハプティックデバイスが検出した位置情報を使用しています.

■Q3.装置の出力は呈示している反力の何割なのか.
−A3.デバイスがあまり大きい出力ができないため,だいたい5割から6割ほどになります.

【感想・反省点】
発表はほぼ練習通り行うことができ,内容にも興味を持って頂けたようでした.
しかし,質疑応答で返答が不十分な場面があったため今一度自分の研究を整理し,適切な返答を行えるようにする必要がありました.
今回の経験を研究や発表に生かそうと思います.

第293回 2012年,今年もよろしくお願いします!

2012.01.10

昨年12月最後の全体ゼミ以降,SII2011&SI2011での研究発表,大掃除,研究室忘年会,新年早々の第24回バイオエンジニアリング講演会での研究発表と慌ただしく年末年始が過ぎ,今日から2012年の全体ゼミを開始しました.

忘年会には共同研究者である広島国際大学の寺内 睦博先生,県立広島大学の島谷 康司先生が参加してくださり,楽しい時間を過ごすことができました.

今年も年明けから3月にかけて修士論文,卒業論文の作成と論文発表会が予定されており,3月23日には卒業式・学位記授与式を迎えます.
各自,体調には十分に気をつけながら,できるだけ高いレベルの研究論文の完成を目指して新たな気持ちでがんばってください!

昨年末の12月21日には,博士研究員のアブドゲニ・クトゥルク君が母国ウィグルに帰国し,新疆医科大学に講師として赴任しました.新疆医科大学は新疆ウイグル自治区ウルムチに本部を置く公立大学で,15の学院,1万数千人の学生を有する総合大学です.
また,6つの付属病院を備えており,年間外来患者数は200万人以上にのぼります.

アブドゲニ君は医工連携に関連した学科に所属し,教育,研究に従事することになります.
ウィグルと日本を結ぶ新たな医工連携研究を目指して,しっかりがんばってください.
健闘を祈ります!

今年も欧州経済危機をはじめ20世紀の常識が通用しないような出来事がいろいろと起こりそうな気配がしますが,研究室としては自分たちができることをしっかり行い,高いレベルの研究活動を通じて研究室メンバー全員のスキルアップ,キャリアアップを図っていければと思っています.

2012年もどうぞよろしくお願いします!

第292回 行く年,来る年

2011.12.20

2011年の全体ゼミも今日で終了しました.
今年は東日本大震災や福島原発事故といった大きな出来事が重なり,ものごとの価値観が大きく変化するほどのたいへんな一年になりました.
生体システム論研究室にとっても,4月に栗田雄一先生が赴任されるなど,いろんな意味で再スタートの年となりました.

新しい研究への取り組みや就職活動などいろいろと忙しい一年だったと思いますが,研究室全体としても,また研究室メンバー一人一人にとっても,充実した一年になったのではと思います.
これも,研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.

以下,2011年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

  • 学術雑誌論文:9編(掲載決定を含む)
  • 国際会議論文: 9編(Proceedings印刷中を含む)
  • 国内学会発表:28件
  • 解説・記事: 2編
  • 著書(分担執筆): 1編
  • 博士学位論文: 1件
  • 招待講演: 1件
  • 受賞: 2件
  • 展示会: 1件
  • 特許: 登録 2件,出願 1件

2010年代に入り,大規模な気候変動や地殻変動,世界規模での政治不信,未曽有の経済危機など,時代はますます混迷の度を深めているように思えます.
こんな時代だからこそ,私たちは自分たちのやるべきこと,自分たちができることをきちんと行い,自分たちの能力にさらなる磨きをかけるとともに,研究室メンバー全員で協力しながら魅力的な研究活動を続けていければと思っています.

来年も研究室メンバーにとって,また本研究室に関わってくださっているすべてのみなさんにとって良い年になるようがんばりましょう!
2012年もどうぞよろしくお願いします.

第291回 研究室見学

2011.12.13

本研究室では,来訪者からの依頼,大学院入学を希望する学生への対応,オープンキャンパス・オープンラボ等の大学行事など,年間を通じてかなりの人数の見学者を受け入れています.
研究室見学では,実験室や学生居室等各部屋の見学,研究内容の概要説明を行い,いくつかの研究テーマについてはデモンストレーションを行います.
このような機会は,研究活動を進めていく上でも,また説明者の説明能力の向上を図る上でも,非常に重要と考えています.

一般的に,見学会で研究紹介を行なうためには,少なくとも以下の点を満足する必要があるでしょう.
・見学していただく価値がある研究内容と研究成果
・見学者の目の前で確実にデモを行なうだけの高い再現性と信頼性
・研究の特徴を効果的に説明するわかりやすいデモンストレーション
・説明者の高い説明能力

見学者への説明を通じて自分達の研究の課題や不足点が見えてくることもありますし,見学者から有益なコメントや研究のヒントが得られることもあります.
説明者にとっては,説明能力を向上するためのよい訓練の場であり,その場の雰囲気や流れをコントロールする力を養う絶好のチャンスでもあります.
良いデモや説明ができる人は非常に魅力的ですね.
研究室メンバー全員,いつでも研究説明やデモができるよう,普段から心がけておくとよいでしょう.

12月3日(土)には,工学部第二類の見学を希望する高校生とその父兄を対象として研究室見学を行いました.
今回の見学は筋電グループが対応してくれました.
以下に,その見学の様子をまとめてくれた記録を引用します.
当日は,対応も説明も理想的で,見学者の方々もたいへん感激されていました.
短い時間でも相手に最大限の良い印象を与える能力,これが大切ですね.
ごくろうさまでした!

デモ内容:CHRIS,Bio-Remote,5指義手
実演者 :芝軒,菊池
説明者 :芝軒,菊池
場 所 :A1-231,A1-241

【質疑応答】
Q1.電極位置はどのように決めているのか.
A1.各動作の筋の反応を確認しながら電極位置を決めております.
例えば,指を動かすと腕の筋の一部が動くので,そこに電極を取り付けるようにしています.

【辻先生コメント】
C1.腕に複数の電極を取り付けて,その個人に合った電極をPCが選定している.

C2.3指義手は3本の指しか動かせないが,5指義手は5本の指をそれぞれを動かすことができ,より人間の手に近い構造である.
そのため複雑な動きが可能である.

C3.5指義手を実際に売り出すためには故障・アフターサービスなどを考慮する必要がある.
そのため現状は困難だと考えられる.

C4.Bio-Remoteはリモコンが沢山入っており,家電の操作が可能である.
また家電だけではなくゲームを行うこともできる.

C5.Bio-Remoteを用いることで寝たきりの方でも隣の部屋から家電操作や他の人との会話ができる.

C6.最終的には誰でも使えるようなユニバーサルデザインを実現していきたい.

【感想】
実演に対しての反応はとてもよかったと思います.
相手の反応を見ながら説明することができ,相手の方も納得しながら聞いて頂けたように思います.
今後はより専門的な知識の説明を取り入れていけるように心がけていきたいです.

第290回 学会シーズンは続く

2011.12.06

11月26日(土)は先週お知らせした第44回日本人間工学会中国・四国支部大会(山口県下関市)だけでなく,第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会(岡山県岡山市)も開催されました.

毎年この時期は学会シーズンということもあり,同じ日に別の大会が開かれることも珍しくありません.
第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会を担当された岡山大学の先生方から依頼があり,本研究室からはM2の村上 隆治君が研究発表を行いました.
単独参加での学会発表でしたが問題なく発表を終え,しかも当日行われた審査の結果,計測自動制御学会中国支部奨励賞を受賞することになりました.
4年生のときに研究を始めてからこれまでに費やした膨大な時間とエネルギー,そしてさまざまな経験によって,どんな問題をも軽々と乗り越えてしまうだけの実力を身につけた証拠だと思います.
素晴らしいです!

以下に村上君がまとめてくれた発表記録を引用します.
なお,表彰式は平成24年1月19日(木)に広島工業大学にて行われる予定です.
おめでとう!

皆様
村上です.
お忙しいところ失礼致します.
岡山大学で開催されました第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会の議事録をお送り致します.

■開催地: 岡山大学工学部1号館
■開催期間:2011年11月26日(土),27日(日)
■発表形式:口頭発表

筋電義手操作のためのバーチャルトレーニングシステムの提案と仮想Box and Block Testの実現
村上隆治,芝軒太郎,島圭介,辻敏夫,大塚彰,陳隆明
第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会講演論文集,pp.154-155,Nov. 26, 2011

【質疑応答】
■どれくらいの期間の訓練を想定されているのか.
−できるだけ短期間が望ましく,これまでの実験の結果からおよそ5日程度を想定しています.
今後,長期間の訓練を実施予定なのでどのくらいの期間で十分なのかを判断していきたいと思います.

■健常者と切断者のデータから言える両者間の違いは何か.
−今回の結果は両者間で実験条件が異なるため,純粋な比較は困難です.
以前に同一条件で行った結果から違いを述べると,切断者のほうが手先速度がかなり速かったです.
これは被験者が筋電義手のユーザーであったことが理由と考えられますが,まだ切断被験者が1名のため,この方の運動能力が高いだけなのかもしれません.
今後は切断被験者を増やしていき,切断者間の共通点,健常者との違いなどを探っていきたいと思います.

■EMGの計測位置を上手く決める必要があるのではないか.
−おっしゃるとおりです.
現在は被験者の腕に触りながら試行錯誤的にEMGが上手く計測できそうな位置に電極を貼り付けています.
本研究室では適切な電極位置を決める手法を提案しておりますので今後はその導入を行う予定です.

【感想・反省点】
少し発表時間をオーバーしましたが,特に大きな問題はなく落ち着いて発表できました.
EMG信号になじみのない方もおられたようなのでEMG信号の波形を実際にお見せした方が良かったのかもしれません.
また,質問に対してもう少し簡潔に回答できるようにしていきたいと思います.

以上です.
それでは,失礼致します.

第289回 第44回日本人間工学会中国・四国支部大会に参加しました

2011.11.29

11月26日(土)に下関市生涯学習プラザで開催された第44回日本人間工学会中国・四国支部大会に参加しました.

日本人間工学会中国・四国支部は,本研究室の前身でもある旧人間工学研究室がその設立と運営に関わってきた学会で,現在も本研究室が会の運営に協力しています.
今年度は山口県下関市開催ということもあり,第32回日本人間工学会九州・沖縄支部大会との合同開催という形となりました.
http://www.ergonomics.jp/local-branch/chugoku-shikoku/conference/2011/index.html

本研究室からは以下の7件の研究発表を行いました.

体表脈波を用いた自律神経系指標による飲酒検知法
小島重行,内川竜一,小倉由美,藤田悦則,辻敏夫,金子成彦
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 134-135, 2011.

両腕による円軌道追従タスクにおける協調運動特性の解析
井上晴仁,田中良幸,辻敏夫
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 142-143, 2011.

遺伝的アルゴリズムを用いた頸部損傷軽減シート設計支援システムの開発
成末充宏,田中良幸,辻敏夫,山下雅也
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 72-73, 2011.

次元圧縮型確率ニューラルネットを用いたブレイン・マシン・インタフェース
伊藤達也,植野岳,芝軒太郎,島圭介,栗田雄一,辻敏夫,卜楠
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 82-83, 2011.

血管粘弾性インデックスによる指タップ運動中の自律神経活動評価
伊藤雅史,平野博大,小松雄亮,堀内徹也,平野陽豊,栗田雄一,鵜川貞二,神鳥明彦,島圭介,中村隆治,佐伯昇,河本昌志,吉栖正生,佐古田 三郎,辻敏夫
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 28-29, 2011.

確率共鳴現象による指先触知覚機能向上性の評価
末田大和,栗田雄一,服部稔,徳永真和,惠木浩之,竹村裕,辻敏夫
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 112-113, 2011.

Otto Bock筋電義手操作を目的としたバーチャルトレーニングシステム
中村豪,村上隆治,芝軒太郎,島圭介,栗田雄一,辻敏夫,大塚彰,陳隆明
日本人間工学会中国・四国支部九州・沖縄支部合同開催支部大会講演論文集,pp. 84-85, 2011.

4年生の伊藤達也君,伊藤雅史君,末田大和君,中村豪君にとっては初めての学会発表でしたが,全員,非常に良い発表だったと思います.
また聴講に参加した院生のみなさんが積極的に発言をしていた点もよかったと思います.

学会で研究発表を行うためには研究内容を充実させることはもちろん,論文や発表用スライドなどを期日に合わせて準備し,聴衆の前に出て制限時間内にわかりやく魅力的な発表を行い,さらには質問にもその場で的確に答えなければなりません.
今回の学会発表に向けて費やされた膨大な時間とエネルギーは,発表者の力として蓄積され,すでに目に見える形で発表に表れていたと思います.
学会発表を無事に終えた後の達成感と開放感,そして少しの悔恨感を忘れることなく次の発表の機会に活かしていくとよいでしょう.

第45回大会は岡山県倉敷市で行われる予定です.
来年度も多くの研究発表ができるよう,高いレベルの研究成果を目指してがんばりましょう!

第288回 講演後の反響

2011.11.22

2011年10月24〜26日の3日間,パリで 3rd Intenational Joint Conference on Computational Intelligence (IJCCI 2011)が開催されました.
IJCCIは,ECTA (International Conference on Evolutionary Computation Theory and Applications), FCTA (International Conference on Fuzzy Computation Theory and Applications), NCTA (International Conference on Neural Computation Theory and Applications)という3つの国際会議を合同開催したjoint conferenceで,A-lifeグループの曽 智君が参加し研究発表を行いました.

学会での講演の良し悪しを測ることは容易ではありませんが,講演後の反響の大きさは一つの手がかりとなります.
講演後に話しかけられたり質問を受けたりするということは,講演内容がオーディエンスにとって(少なくとも一部のオーディエンスにとって)興味深いものであったということを意味します.
年末から年始にかけて学会が続きますが,口頭発表を終えた後に多くの人に話しかけてもらえるような研究成果&発表を目指したいですね.

以下は曽君が作成してくれた発表記録です.
特別講演に関する情報も興味深く,今後の研究のヒントとなるかもしれませんね.
学会発表,おつかれさまでした!

■開催地: フランス・パリ
■開催期間:2011年10月24〜26日
■発表形式:口頭発表
■予稿情報:
On-Center/Off-Surround Neural Network Model For Olfactory Attention
Zu Soh, Toshio Tsuji, Noboru Takiguchi, and Hisao Ohtake
3rd Intenational Joint Conference on Computational Intelligence (IJCCI 2011) Proceedings, pp.183-189, Paris, France, 24-26 Oct. 2011.

【質疑応答】
Q1.マウスのニオイ識別実験は1個体だけで行ったのか?
A1.いいえ,8個体で実験しております.識別率の棒グラフのSDは8匹のSDを表しております.

Q2.どのようにして糸球体の神経活動パターンを計測しているのか?
A2.インターネットのデータベースからダウンロードして使っておりますが,そのサイトでは,2DG法という方法を使って計測しております.
45分間ラットにニオイを嗅がせてから,冷凍して嗅球を取り出してスライスして...(質問者から分かったと合図されたので)URLをチェックすれば詳しい情報が見られます.

Q3.マウスのニオイ識別率をうまく予測していたが,完璧なモデルができたとしてどのようなことに応用できると考えているのか?
A3.マウスのニオイ識別率はニオイの類似度を表すPerceptual characteristicsと考えることができる.
これをヒトに応用すれば,ニオイを直接嗅がずともどんなニオイかコンピュータが判断できるようになるので,官能検査を行う機械を作ることができると考えている.

【感想】
質問時間での反応は微妙だったものの,発表が終わってから質問に来られた方が数人おりました.
そのときの質問内容はいずれも応用に関するものでした.
つたない英語であったものの発表・質疑応答ともに最低限の内容は伝わった印象でした.
反応が微妙だったのは,モデルの必要性や妥当性が評価しずらかったからだと考えられます.
学会全体的には,情報の次元を圧縮するときは相互情報量を使うべきと主張した特別講演など面白い発表がいくつもあり充実しておりました.

第287回 電動車いすカップル誕生!

2011.11.15

ババイオリモート&CHRISの研究開発にご協力いただいてる小林 勝さんが毎日新聞で紹介されました.

小林さんは1972年に事故で頸髄を損傷され,約25年間,自宅で療養生活を送られてきましたが,10年ほど前から我々の研究チームの一員としてバイオリモート&CHRISの開発にご協力いただいています.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/pub/img/article/shinano070626.jpg

現在も,M1の杉江 研勇君を中心とする筋電グループのメンバーが(有)追坂電子機器と協力しながらバイオリモートのリニューアルに取り組んでおり,近いうちに2台目のバイオリモートを小林さんの自宅に設置する予定です.
また,MEグループではM2の小松 雄亮君を中心として,(株)デルタツーリングの協力のもと非拘束・非接触ヘルスモニタリングシステムを開発中で,プロトタイプを小林さん宅に設置し睡眠時のバイタルサイン計測実験を行っています.
将来的にはバイオリモートとヘルスモニタリングシステムを統合し,使用者の生活支援と健康支援を同時に実現できればと考えています.

小林さんの最近の様子が毎日新聞で紹介されました.

何事にも非常に積極的で,いろいろなアイデアを次々と実行されており,本当にいつも頭が下がる思いでいっぱいです.
末永くお幸せに!

今後も,バイオリモートのさらなる充実(操作可能機器および使用可能センサの拡充,操作予測やヘルスモニタリングなど新機能の開発,医療・福祉とテクノロジーを融合した支援体制の確立)を図るとともに,小林さんの生活がすこしでも便利に,そして自由になるよう活動を続けていければと思います.

東日本大震災:半年 広島から私たちにできること⑤
人とのつながり大切 尾道・遠距離、年齢差越え、電動車いすカップル誕生
毎日新聞 2011年9月27日
http://www.f-welfare.net/fukushi/news/2011/10/36436/

第286回 平成23年度修論中間発表会が終了しました

2011.11.08

11月5日(土)にシステムサイバネティクス専攻初の修士論文中間発表会が開催され,本研究室からは11名のM2が研究発表を行いました.

今年度も早くから万全の準備ができていた人,直前に大きく進展した人の2つのタイプに分かれましたが,紆余曲折(?)の後,最終的には全員,非常にレベルの高い研究内容・予稿・発表となり,感心しました.
質問にも概ね適切に答えることができており,この点もよかったと思います.
懸命に取り組んだ成果がよく表れていた中間発表でした.
適切な指導してくれた各グループのみなさんも素晴らしいチームワークだったと思います.
ごくろうさまでした!

最も重要な点は,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて,修士論文の内容がほぼ固まり,完成形(ゴール)がはっきりしたことでしょう.
中間発表や学会発表といった厳密な締切が設定される機会を利用して一気に形を作り上げるということも,物事を進めるうえで時に大きな効力を発揮します.
もちろん,理想的には自分自身でスケジュールを組み,自分のペースできちんと物事を進めていくことが大切ですが,これには強靭な意志力と高いレベルの問題解決能力が必要です.
ときには,「外圧」をうまく利用することも有効な手段ですね.

今後は,見えてきた修士論文の完成形をより明確にするための研究課題を整理し,早めに論文をまとめていくとよいと思います.
そして,そのプロセスの中で,自分の研究のオリジナリティや特徴,利点を強調するような実験や解析をできる限り追加していくとよいでしょう.

早いもので2011年も残り約6週間となりました.
秋から冬にかけて,体調に十分に気をつけながら研究を進めていきましょう.
修論中間発表,おつかれさまでした!

第285回 学会シーズン到来

2011.10.27

秋から冬にかけて,多くの学術講演会や研究発表会が開催されます.
現在,本研究室では,
・第44回日本人間工学会中国・四国支部大会,
・第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会,
・第12回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会,
・第24回日本機械学会バイオエンジニアリング部門講演会,
・2011 IEEE/SICE International Symposium on System Integration,
・17th International Symposium on Artificial Life and Robotics
などに向けて,多くの学生が論文の作成に取り組んでいます.

また11月5日には本学システムサイバネティクス専攻設置後,初の修士論文中間発表会が予定されており,M2の学生はその予稿を作成中です.

これまで進めてきた研究成果を論文としてまとめるためには,少なくとも,
・研究目的,
・従来研究の問題点,
・自分の研究の新規性・独自性,
・研究成果,
・今後の課題
が明確にされておらねばならず,その内容が科学論文としての体裁を備えたきちんとした書き言葉で理路整然とまとめられていなければなりません.

初めて科学論文を執筆する人にとっては非常にたいへんな作業だと思いますが,同時に非常によい経験になると思います.
「客観的かつ論理的に自分がしていることをまとめ,その内容を平易かつ魅力的に説明できる能力」を身につけることができれば,今後,さまざまな場面で役立つでしょう.

現在,論文作成にあたり,各グループごとに多くの院生の人たちが後輩の研究指導を行い,論文作成の助けをしてくれています.
指導してもらった人たちは先輩達に感謝するとともに,いずれ後輩の研究指導ができるようしっかり力をつけていってください.
また設定された締切に遅れることのないよう,スケジュール管理を徹底しましょう.
以下のページに論文作成時に注意してほしい2つのポイントをまとめていますので,ぜひ参考にしてください.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10696

できるだけ高いレベルの論文を目指し,引き続き,がんばってください!
良い論文の完成を楽しみにしています.

第284回 2011年度新学術領域班会議

2011.10.18

文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学(領域代表者:飯野雄一)」の2011年度班会議・ワークショップが,8月20日〜22日にチサンホテル新大阪,および神戸国際会議場において行われました.
http://www.molecular-ethology.jp/schedule/schedule_index.html

本研究室では,A-lifeグループのメンバーを中心として「生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティックセンサシステムの提案」というテーマで研究に取り組んでいます.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10655

研究メンバーは,A-lifeグループの曽 智君,服部 佑哉君,来山 茂央君,齋藤 牧紀君,山田 泰隆君,正 岡 和弥君,宮本 健太郎君,金沢大学の滝口 昇先生,日本原子力研究開発機構の鈴木 芳代さん,それに大阪大学の大竹 久夫先生で,みんなで分担しながら,線虫,マウス(ラット),ゼブラフィッシュの研究に取り組んでいます.

先日,開催された2011年度班会議では,以下の2件の研究発表を行いました.

環境条件に依存した線虫の運動パターンの変化の解析
鈴木芳代,服部佑哉,曽智,坂下哲哉,小林泰彦,辻敏夫
新学術領域研究,神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学, 2011年度班会議,ポスター発表プログラム, P34, 2011.

生体信号を用いたゼブラフィッシュのカメラレス行動計測法とOn-Center/Off-Surroundニューラルネットを用いた嗅覚アテンションメカニズムのシミュレーション
曽智,来山茂央,辻敏夫,滝口昇,大竹久夫
新学術領域研究・神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学, 2011年度班会議ポスター発表プログラム, P33, 2011.

今年度の班会議では,他大学の研究者の方から線虫,ゼブラフィッシュに関する共同研究の申し出を受けるなど,生物分野の先生方に興味を持っていただくことができました.
また,その後に参加した包括型脳科学研究推進支援ネットワーク2011年ワークショップ,味と匂学会第45回大会においてもマウス(ラット)嗅覚系に関する研究成果を曽 智君,齋藤 牧紀君が発表し,大学や企業の研究者の方々と交流することができました.

この新学術領域研究も来年度が最終年度となります.「生物に学ぶ」,「生物を利用する」という立場から,魅力的で役に立つ研究成果を目指し,生物学と工学を融合した新しい学際研究を確立していければと思っています.

第283回 オープンキャンパス開催報告(その2)

2011.10.11

先週に続いてオープンキャンパス2日目の総括です.
アンケートに記入された見学者のコメントから分かるように,多くの方に楽しんでいただけたようです.

オープンキャンパスでデモを行うためには,研究内容が優れているだけでなく,
・研究の魅力をわかりやすく説明できること,
・ライブで実演できるだけの再現性と確実性を備えていること
という条件を満足する必要があります.

そう簡単なことではありませんが,工夫をすれば本研究室のどの研究テーマも上記条件をクリアできると思います.
各自,自分の研究を来年度のオープンキャンパスでデモンストレーションするためにはどのような工夫が必要か考えてみるとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを目指してがんばりましょう!

===<2日目>======================================
平野(陽)です.
本日,オープンキャンパスの2日目が開催さました.
本研究室では昨日に引き続き,ME・生体・A-Lifeグループがデモを行いました.

本日は50名強の方が研究室を訪れました。.
高校生だけでなく保護者の方もおられました.
以下,本日のアンケート結果と各デモの議事録です.

アンケート結果

テーマ名         得票数/見学数(割合(%))
超音波・エアパック脈波:34/55(61%)
医療用シミュレータ   :36/55(65%)
ドライビングシミュレータ:45/55(81%)
小型魚類         :33/55(60%)
線虫            :35/55(64%)
※得票数は,面白いと感じたテーマにチェックされた数

アンケートに書かれていた感想

・全部興味深い内容で,とてもおもしろかったです.
・かなり実用的で,将来に役立つ物作りだと感じました.
・身近なところ全てに工学部の力があることを知り,感動しました.
・とても丁寧な説明で分かりやすかったです.
・どの研究も奥深く,また親切に接してくださったので,良かったです.
・大変勉強になりました.
・面白い実験をたくさん見せて頂き,とても興味を持ちました.
・どれも面白い研究内容でした.

各デモ議事録

グループ名:MEグループ(部屋番号:544)
デモ内容:超音波測定,エアパックセンサ
説明者 :平野
実演者 :木原,堀内

質問内容:
Q1.エアパックセンサは実用化されるのですか.
A1.今冬に発売予定となっております.

Q2.ME組の研究は工学的知識だけでもできますか.
A2.医学的知識も必要ですが,研究室に入ってからの勉強で十分です.
工学的知識も必要ですので,工学部の授業をしっかり勉強しておくことが重要です.

Q3.大学卒業後も医学部とのつながりはありますか.
A3.就職先によります.
医療機関や医療メーカーに就職すればつながりがあるかもしれません.

Q4.シートからは脈波だけ計測されるのですか.
A4.脈波以外にも体動や呼吸波が計測されます.
これらはフィルタ処理をすることで分離することができます.

Q5.シート脈波の結果は太った人と痩せた人で違った補正のかけかたしているのか.
A5.筋肉の特性とシートの特性を合わせることで補正をかけることなく太った人も痩せた人も同様の結果を得ることができます.

Q6.エアパックはパスカル単位で計測しているのですか.
A6.圧力の変化をボルト単位に変化して計測しています.

感想:
説明やデモをしている時は相槌を打つなど反応があったが,質疑応答になると反応がなかった.
研究内容だけではなく,大学生活のことや受験のことについての質問を誘ってみたが反応は薄く,待ち時間をこちらが一方的に話す形となってしまった.
もう少し,相手に質問しやすい雰囲気を作った方がよかったのかなと思いました.
来年度は質問をしてこないことを前提に対策をとる必要があると感じました.

グループ名:生体グループ(部屋番号:A1-532)
デモ内容①:ドライビングシミュレータ
説明者  :成末
実演者  :中原

質問内容:
Q1.大学はどんな感じなのか.
A1.大学では自分で授業を決めることができたり,いろいろな部活やサークルに所属することもできるので,高校までとはまた違った楽しみ方ができると思います.

Q2.どうやってステアリングの固さを変えているのか.
A2.ステアリングの固さは機械インピーダンスの運動方程式を用いて表わされており,剛性K,粘性B,慣性Mの3つのパラメータを変更することにより固さを変えるができるようになっています.

Q3.実車のステアリングの固さを再現することはできるのか.
A3.実車のステアリングに関するデータがあれば,それを基に再現することは可能です.

Q4.制御PCの画面に表示されているものは自作しているのか.
A4.私たちの研究室で自作したものとなっています.
ただし,1人で作成したのではなく,過去の先輩から引継いでそれを応用していくことで現在の形となっています.

感想:
特に大きな問題はなく,説明を行えたと思います.
ただ,全体的の反応が薄く,質問もあまり出なかったので,もう少しわかりやすく説明する必要があったのではないかと思います.

グループ名:生体グループ(部屋番号:A1-532)
デモ内容②:医療用シミュレータ(ハプティックデバイス)
説明者  :佐々木
実演者  :大塚

質問内容:
Q1.ハプティックデバイスは医療の現場で使われているのですか.
A1.まだ研究中なので実際には使われていません.

Q2.プログラムはすぐできるようになりますか.
A2.頑張り次第ですが,複雑なプログラムができるにはかなり時間がかかります.

Q3.ハプティックデバイスを九大でも見たのですが・・・
A3.この装置は市販品なので同じ装置を用いて研究している所もあります.

Q4.補助物体は何でできているのですか.
A4.人肌ゲルといって人間の肌に近い感触を持つものでできています.

Q5.硬くなるのはどの様な制御をしているのですか.
A5.つつく時に装置からつつく方向とは反対方向に力を出して,硬く感じるように調整しています.

感想:
説明はトラブル無く行うことが出来ましたが,見学に来ていた人の反応から内容をうまく伝えきれていないと考えられる場面がありました.
もっと説明を簡潔にして聞いた人がイメージしやすくする必要があると考えます.
デモでは良い反応が多かったので,楽しんでもらえたと思います.
今後もより良いデモを目指して検討していきたいと思います.

今後の課題:
・説明の仕方の検討

グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容①:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の生体電気信号計測
説明者  :来山
実演者  :来山

質問内容:
Q1.この装置をどのように使うのか.
A1.計測している信号は呼吸に同期していて,呼吸は周囲の環境の変化に応じて調整されるため,魚にとっての周囲の環境である水の変化を調べることができます.
そのため,浄水場などで水質検査装置に使うことができます.

Q2.波形の高さは何を表しているのか.
A2.信号の大きさを表しています.上であるほど電位が大きく,下であるほど電位が小さいことを表しています.

Q3.電極は電気の流れを測っているのか振動を測っているのか.
A3.鰓を動かす時に発生する電気の流れを測っています.

感想:
全体的に消極的だったのですが,こちらから話しかけると少し話が盛り上がったので,もっと気をつけた方がいいと思いました.
デモは5分いっぱいまで使ってしまっていたので,終わりが急な展開になり,良い印象を与えられなかった可能性があります.

グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容②:超小型生物(線虫)の人工生命体
説明者  :正岡
実演者  :正岡

質問内容:
Q1.線虫はどこに住んでいるのか.
A1.土壌のあるところならどこにでも生息しています.

Q2.τは何を示しているのか.
A2.トルクを示しており,線虫が出している筋の力を表しています.

感想:
説明の時間が長くなり,質問の時間をうまくとることができませんでしたが,去年よりは,砕けた感じで話しかけることができたと思います.
次回は,もっと人を惹きつけられるような説明を目指して頑張りたいと思います.

受付・案内係
今後の課題点
・まばらに来訪者が来た際の効率良い案内の方法を検討した方がよい.
(時間調整用の一時待機室があれば良いかも)
・案内係は各デモ部屋に入る前にノックをした方がよい.
(前グループデモ終了後に次グループを受け入れる準備を行えているか確認するため)

第282回 2011年度オープンキャンパス開催報告(その1)

2011.10.04

8月8日(月),9日(火)の2日間,広島大学オープンキャンパス2011に参加しました.
本学全体では約2万9千名の参加者があり,工学部にも多くの見学者が訪れました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/

生体システム論研究室のデモは,1日目は筋電グループ(A1棟2階),2日目は生体グループ・MEグループ・A-lifeグループ(A1棟5階)が担当し,大学院受験生を除く研究室メンバー全員で見学対応にあたりました.
デモ見学のあとにアンケート調査を実施しましたが,2日間で120枚のアンケート用紙を回収できましたので来訪者の総数は150名近くに達したと思われます.
各グループとも昨年度よりも良い反響が得られたようで,オープンキャンパスに向けて取り組んだ準備の成果と思います.

研究室全体としても,各研究グループとしても,そして一人一人の研究メンバーとしても,今回のオープンキャンパスの経験を今後の活動に活かしていければいいですね.

以下は,杉江君(1日目),平野(陽)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
みなさん,オープンキャンパス,おつかれさまでした!
(2日目分は来週に掲載します.)

===<1日目>======================================
杉江です.
お忙しいところ,失礼致します.

本日,オープンキャンパス1日目が開催され,本研究室では筋電組がデモを行いました.
今年は去年の倍近くの約70人の方が訪れ,高校生だけでなく保護者の方もおられました.
反応も良好で,楽しんでいただけたようでした.

以下,本日のデモの議事録です.

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-241)
デモ内容①:三指義手,五指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者  :菊池
実演者  :村上,丸元,早志

質問内容:
Q1.研究室は何年生から入れますか.
A1.4年生から入れます.しかし,希望の研究室に入れるかは成績次第です.

Q2.五指義手は豆腐などの柔らかいものでも持てますか.
A2.持てます.
ただし,潰さないで持てるようになるにはトレーニングが必要です.

Q3.先天的に腕がない人でも義手は使うことができますか.
A3.はい,できます.ただし,筋電信号を分離させるトレーニングが必要です.

Q4.義足の研究はされていないのですか.
A4.現在,義足の研究はしていません.

Q5.五指義手でジャンケンはできますか.
A5.はい,できます.

Q6.大学のサークルはどういうものがありますか.
A6.いろいろあります.
体育系や文科系で大きく分かれています.

Q7.マウスで右クリックはできますか.
A7.はい,できます.

Q8.腕にセンサを張る場所は決まっているのですか.
A8.決まっていません.そのため,頬や胸,足など筋電が計測できるところであれば使うことができます.

Q9.五指義手ではどういう指の形状を制御するのが難しいですか.
A9.すべて指の制御が難しいです.
指の筋は前腕部のほとんど同じ筋で構成されているので筋電分離がうまくできていれば上手く操作することができます.

Q10.五指義手の反応速度はもう少し速くできないのですか.
A10.PC内の計算処理速度を今よりも速くすることができれば可能です.

感想:
高校生がとても多く,3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-musicのすべてに大変興味を示して頂きました.
反応が良かったため,デモを楽しんで説明することができたと思います.
ただし,前半の5指義手の実演ではあまり上手く実演ができていなっかたため,今後とも引き続き良いデモが行えるように事前準備,メンテナンス等をしっかり行っていきます.

今後の課題:
・5指義手の実演について

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-231)
デモ内容②:CHRIS,Bio-Remote
説明者  :杉江
実演者  :杉江

質問内容:
Q1.大学のテストは中間テストと期末テストだけですか.
A1.講義によって異なります.テストがない講義もあります.

Q2.企業と協同研究をしていますか.
A2.はい,しています.例えば日立やマツダといった会社としています.

Q3.AO入試ってどんなのですか.
A3.筆記試験の変わりに与えられたテーマに対して小論文を書く入試です.

Q4.誤動作はおきないんですか.
A4.おきるときもあります.
しかし,できるだけおきないような処理をしています.

Q5.アクションゲームをする時に筋電信号だと難しくないですか.
A5.難しいかもしれません.
しかし,Bio-Remoteでは腕を動かすだけで計測できる信号(加速度信号)でも操作できるため,それを使えば簡単にできると思います.

Q6.大学にはどんなサークルがあるんですか.
A6.文化系,運動系などいろいろあります.

感想:
午前中はBio-Remoteのトラブルが発生し,1回目のデモを実演することができませんでした.
このトラブルの原因を調査する必要があります.
しかし,午後はトラブルもなくデモができました.
見学に来られた方々が楽しんで頂けたようで良かったです.
特に,Bio-Remoteに興味を持った方々が多かったと思います.
今後は,今回の経験を活かしてより良いデモしてきたいと思います.

今後の課題:
・トラブル対策手順表の作成
・トラブルの原因調査
・CHRISを廊下に展示

アンケート集計結果
得票数:58/65(241部屋),56/65(231部屋)

コメント:
・説明が分かりやすく,楽しんで研究している様子が分かりました.
・障害を持たれる方に使用できれば便利だと思いました.
・実用化できるように頑張ってください,期待しています.
・いろいろセンサーがあり大変そうだと思いました.
・夢が広がりました,将来この研究室に入り研究したいと思いました.
・テレビで見たような技術が体験できて良かったと思います.
・質問にも丁寧に答えてくださり,とても分かりやすかったです.
・人間の身体に流れる電気を利用して,義手や家具を動かせるのに驚きました.
・他の研究室よりも話が上手で分かりやすかったです.
・義手の指を自由に動かすことができているのかすごいと思いました.
・この研究室では特に人の役に立つようなことをしていると感じるので,広島大学に入学できたらこの研究室に所属できるように頑張りたいと思いました.
・筋電信号で音楽が演奏できているのに感動しました.
・筋電信号を利用してリモコンを動かすのが面白かった.変換さえできれば体1つで操作できるといのは夢があふれていると思った.
・障害を持った方の行動範囲が広がり,社会へ進出される機会が増える可能性を感じました.頑張ってください.

第281回 平成23年度後期全体ゼミを開始しました

2011.09.27

8月2日(火)の前期全体ゼミ最終回からはやくも2カ月近くが経過し,今日から後期全体ゼミを開始しました.

この間,オープンキャンパス,科学研究費新学術研究班会議,大学院入試,ゼミ旅行などいろいろな行事がありました.
特に4年生の大学院進学希望のみなさんは受験勉強でたいへんだったと思いますが,全員,見事に合格でき本当によかったです.
みなさん,おめでとうございます!

8月26〜27日には大学院入試の打ち上げも兼ねて,香川県にある小豆島ふるさと村にゼミ旅行に出かけました.
当日は天候にも恵まれ,美しい海に囲まれた環境の中で楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれた平野(陽)君,村上君,平野 (博)君,木原君,佐々木君,ごくろうさまでした!
(オープンキャンパスと科学研究費新学術研究班会議の詳細については,来週以降に報告します.)

また10月1日付で,マツダ(株)技術研究所の竹村和紘さんが大学院博士課程後期に入学されることになりました.
生体グループに所属し,生体特性を考慮した自動車操作性に関する研究テーマで博士学位の取得を目指します.
みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
高いレベルの研究成果を目指して,後期も各グループで協力しながら研究活動を継続していきましょう.
後期もよろしくお願いします.

第280回 平成23年度前期全体ゼミ,終了しました

2011.08.02

卒論・修論中間発表会も無事に終わり,平成23年度全体ゼミは本日終了しました.

今年度は4月に栗田雄一先生が着任され,研究室も大いに活性化されました.
また,震災の影響で就職活動はかなり混乱しましたが,本研究室では比較的,早期に全員の内々定が決まり,就職活動を無事に乗り切ることができました.
7月には博士課程後期2年(社会人選抜)の小島 重行さんが広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップ平成23年度成績優秀学生に選ばれるという嬉しいニュースもあり,前期を通じて充実した研究活動を行うことができたと思います.

このあと,8月8日(月),9日(火)のオープンキャンパス,8月20日(土),21日(日)の科研費新学術領域班会議をはじめ,いくつかの予定を残していますが,全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中は,各自の状況に合わせて,それぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.
大学院入試受験予定のみなさんは夏の誘惑に負けることなく,8月24日(水),25日(木)の入試に向けて受験勉強,しっかりがんばってください!
全員そろって合格してくれることを祈ります.

第279回 修論中間発表会2011

2011.07.26

卒論中間発表会に続いて,7月19日(火),26日(火)の2日間,2011年度の修士論文中間発表会を行いました.

この時期に研究室内で修論中間発表会を行う目的は,修士論文のまとめ方を早い段階で検討し,今後の課題やスケジュールを確認することにあります.
もちろん個人差はありますが,今年度は全体的に順調に進捗しており,それぞれの日頃の研究活動の成果がよく伝わってくる発表会だったと思います.
研究が進んでいる人は,より難易度の高い新しい研究課題にチャレンジしたり,学会発表や論文投稿を検討するなど,積極的に進めていくとよいでしょう.
また,修論のストーリが完成していない人は,新規性や有用性といった研究のポイントを明確にし,魅力的な結論が導けるよう検討してみてください.

毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきます.
各自,今回の中間発表について,もう一度,よく内容をチェックしてみるとよいでしょう.

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか,
2.研究の必要性はクリアか,
3.研究目的は明確で説得力があるか,
4.従来研究のサーベイは十分か,
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか,
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか,
7.研究内容の再現性,一般性,普遍性は十分か,
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か,
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか,
10.結論は明確か,

今年度のシステムサイバネティクス専攻主催の修士論文中間発表会は11月5日(土)に予定されています.
夏休み期間中の時間を有効に活用し,9月末までには修士論文の内容がおおよそ固まるよう,進めていくとよいでしょう.
M2のみなさん,発表,おつかれさまでした!

第278回 インパクトファクターと被引用回数

2011.07.19

現在,本研究室が所属する大学院工学研究科では,研究活動の活性化を目的として研究業績の評価を行っています.
研究の業績をどのようにして評価するか,これはなかなか難しい問題ですが,以下の2つのインデックスが一般によく用いられます.

1.インパクトファクター(Impact Factor, IF)
インパクトファクターとは学術雑誌の影響度を評価する際に用いられる指標で,ある1年間においてその雑誌に掲載された論文が平均して何回,引用されたかを示す尺度です.
ただし,対象とする学術雑誌や引用回数は学術データベースWeb of Scienceに掲載されているものに限られます(つまり,国内の和文の学術雑誌は対象外となります.)
分野が異なる学術雑誌を一概に比較することはできませんが,同じ分野であればインパクトファクターの高い雑誌ほど影響度が高いということになります.

2.被引用回数(Times Cited, TC)
被引用回数はその論文が他の論文から引用された回数で,Web of Scienceを対象としてカウントした値が用いられます(日本語論文はもちろん対象外).
上述のインパクトファクターでは雑誌の影響度しか評価できませんが,被引用回数であれば論文そのものの影響度,重要性を評価することができます.
また,ある研究者のすべての論文の被引用回数を総和した被引用総数を計算することも可能です.

最近では,この2つの他にも論文の質(被引用件数)と数の両方を考慮したh-indexという指標も使われているようです.
http://ja.wikipedia.org/wiki/H%E6%8C%87%E6%95%B0

そこで,研究室ホームページに掲載している学術雑誌論文のインパクトファクターと被引用回数を調べてみました.
以下に,それぞれのベスト5を示します.
なお,論文の先頭についている番号は,研究室ホームページ(http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/international-journal-papers)に記載している論文番号です.

インパクトファクター

第1位 (IF=4.869): NeuroImage
139. Brain Activation during Manipulation of the Myoelectric Prosthetic Hand: A Functional Magnetic Resonance Imaging Study
Masaharu Maruishi, Yoshiyuki Takana, Hiroyuki Muranaka, Toshio Tsuji, Yoshiaki Ozawa, Satoshi Imaizumi, Makoto Miyatani, and Junichiro Kawahara
NeuroImage, Vol.21, No.4, pp. 1604-1611, 2004.

第2位 (IF=3.709): European Journal of Neuroscience
166. Motor strategies and excitability changes of human hand motor area are dependent on different voluntary drives
Zhen Ni, Nan Liang, Makoto Takahashi, Takamasa Yamashita, Susumu Yahagi, Yoshiyuki Tanaka, Toshio Tsuji, and Tatsuya Kasai
European Journal of Neuroscience, Vol. 23, pp. 3399-3406, 2006.

第3位 (IF=2.932): International Journal of Innovative Computing, Information & Control
194. EMG Pattern Classification using Hierarchical Network based on Boosting Approach
Masaru OKAMOTO, Yukihiro MATSUBARA, Keisuke SHIMA and Toshio TSUJI
International Journal of Innovative Computing, Information & Control, Special Issue on Soft Computing and Applications, Vol. 5, No. 12(B), pp.4935-4943, 2009.

第4位 (IF=2.496): IEEE Transactions on Biomedical Engineering
183. Analysis of Current Density and Specific Absorption Rate in Biological Tissue Surrounding Transcutaneous Transformer for an Artificial Heart
Kenji Shiba, Masayuki Nukaya, Toshio Tsuji, and Kohji Koshiji
IEEE Transactions on Biomedical Engineering, Vol. 55, No. 1, pp. 205-213, Jan. 2008.

185. Energy Transmission Transformer for a Wireless Capsule Endoscope: Analysis of Specific Absorption Rate and Current Density in Biological Tissue
Kenji Shiba, Tomohiro Nagato, Toshio Tsuji, and Kohji Koshiji
IEEE Transactions on Biomedical Engineering, Vol. 55, No. 7, pp. 1864-1871, 2008.

第5位 (IF=2.327): Chemical Senses
214. An artificial neural network approach for glomerular activity pattern prediction using the graph kernel method and the Gaussian mixture functions
Zu Soh, Toshio Tsuji, Noboru Takiguchi, and Hisao Ohtake
Chemical Senses, Vol. 36, No. 5, pp. 413-424, 2011.

被引用回数

第1位 (TC=112)
53. Human Hand Impedance Characteristics during Maintained Posture in Multi-Joint Arm Movements
T.Tsuji, P.Morasso, K.Goto and K.Ito
Biological Cybernetics, Vol.72, pp.475-485, 1995.

第2位 (TC=103)
127. A Human-Assisting Manipulator Teleoperated by EMG Signals and Arm Motions
Osamu Fukuda, Toshio Tsuji, Makoto Kaneko and Akira Otsuka
IEEE Transactions on Robotics and Automation, Vol.19, No.2, pp.210-222, April 2003.

第3位 (TC=53)
71. Active Antenna for Contact Sensing
M.Kaneko, N.Kanayama and T.Tsuji
IEEE Transactions on Robotics and Automation, Vol.14, No.2, pp.278-291, 1998.

第4位 (TC=37)
81. A Log-Linearized Gaussian Mixture Network and Its Application to EEG Pattern Classification
T.Tsuji, O.Fukuda, H.Ichinobe and M.Kaneko
IEEE Transactions on Systems, Man, and Cybernetics-Part C: Applications and Reviews, Vol. 29, No. 1, pp.60-72, February, 1999.

第5位 (TC=25)
110. Further insight into the task-dependent excitability of motor evoked potentials in first dorsal interosseous muscle in humans
Y. Hasegawa, T. Kasai, T. Tsuji and S. Yanagi
Experimental Brain Research, Vol.140, pp. 387-396, August 2001.

ここに挙げたIFやTCが良いのか,悪いのか,よくわからない結果となりましたが,今後はこのような研究業績評価が普通に行われることになりそうです.
もちろん,これで研究成果のすべてが決まるわけではありませんが,これらの基準で評価されることがわかっているのであれば,普段から少しずつインパクトファクターや被引用回数を上げる努力をしておくことも大切でしょう.

ときどき自分自身の業績評価を行ってみるとおもいしろいと思います.
「もっと論文を投稿しよう」という気になると思いますので.
(ちなみに学内であれば,以下のページに検索の仕方が説明されています.http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp/database/wos3.html

第277回 卒論中間発表会2011

2011.07.12

今年度も7月5日(火),12日(火)の2日間,恒例の卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年,7月に卒論中間発表会を行っています.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月頃で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月頃からだったと思いますので,7月初旬の中間発表会は時期的にはかなり早い設定です.
しかし,研究テーマ決定後の具体的な目標として,また大学院進学希望者にとっては院試勉強に向けてのひとつの区切りとして,非常によい経験になったのではと思います.

発表してくれた伊藤 達也君,伊藤 雅史君,佐々木 桂一君,末田 大和君,中村 豪君,早志 英朗君,福地 智宏君,宮本 健太郎君の8名全員,全力で研究に取り組んでいる様子がよくわかる素晴らしい発表だったと思います.
短い準備期間にもかかわらず十分に魅力的な研究発表のレベルに達している人も多くおり,非常に感心しました.
全力で取り組んだ成果が,発表態度や話し方にも目に見える形で表れていたと思います.

各自,自分に研究発表に対して満足できた点,心残りの点などいろいろあるかと思いますが,今回の自分の発表内容をもう一度,見直し,今後の課題や目標をよく整理しておくとよいでしょう.
今回の結果に自信を持ち,より高いレベルを目指してすこしずつ進めていくことが大切です.
もちろん,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.
指導をしてくれた先輩たちに深く感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別の時期だと思います.
この時期にどれくらいの力をつけるかによって,その後の人生が大きく変わってくると言っても過言ではありません.
特に,研究を始めたばかりの4年生にとってこの1年は,多くの新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスです.
より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,おつかれさまでした!

第276回 コラム

2011.07.05

研究室ホームページでは,研究室関係のニュースやトピックスを “Column” としてまとめています.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news_list/column

本研究室では授業期間中,全体ゼミを毎週行っており,その内容を全体ゼミ議事録としてまとめています.
議事録の内容は,研究室のニュースやお知らせ,各研究グループの今後の予定,研究発表者の内容まとめと質疑応答メモ,発表評価アンケート結果などですが,議事録冒頭に記載した研究室ニュースやトピックスなどに関する話題を2004年6月23日分から研究室ホームページにも掲載しています.

ホームページに掲載したコラムもすでに270回を超えました.
この中から,問い合わせが多いトピックスに関連した記事を以下にピックアップしておきます.

■生体システム論研究室に興味をお持ちのみなさんへ

「生体システム論研究室って?」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10624
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10625

「サイバネティクスを超えて」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10740
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10741

■博士学位取得に関心があるみなさんへ

「博士課程後期への進学 -博士号取得への道-」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10501

「博士学位取得への道」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10542
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10543
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10544
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10545

「論文投稿のすすめ」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10647
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10648
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10649

■来年,就職活動を予定しているみなさんへ

「魅力的な発表のためのチェックリスト」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10725

■今年度論文執筆を予定しているみなさんへ

「今年こそ(?)-早期論文作成のすすめ-」
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10636
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10637

特にM2のみなさんは最後の記事を確認しておきましょう.

今後も “Column” を通じて,さまざまな研究室情報を発信していければと思います.
すこしでも,みなさんの参考になれば幸いです.

第275回 サイバネティクスを超えて (2)

2011.06.28

<前回から続く>

■未知の環境を探索するバクテリア模倣型移動ロボット[2]

はじめて経験する環境で特定の刺激を手掛かりとしてその信号源を探索するロボットには、多くの困難がつきまといます。
環境には手掛かりである刺激を乱す多くのノイズが存在しますし、環境から働く予測不可能な力によって正確な現在位置さえ計測することは困難です。
そこで、私たちは体長わずか2〜4μmいう小さな身体でこの難題を解決しているバクテリアに注目しました。
まず、大腸菌E. coliの走化性トランスデューサー型蛋白質と細胞内蛋白質によるシグナル伝達経路を化学反応式で表現し、刺激入力から鞭毛モータ出力までの一連の過程をモデル化しました。
次に、このモデルをコンピュータに組み込み、人工センサでキャッチした刺激信号を入力として移動ロボットの前進と方向転換を切り換えるバクテリア模倣型制御アルゴリズムを構築しました。
大腸菌の走化性アルゴリズムを搭載したバクテリア型移動ロボットは、そのサイズの違いから当初はうまく動作できなかったものの、アルゴリズムに含まれる反応速度パラメータなどを進化的に調節することにより、生物とほぼ同様の探索行動を再現することができました(図2)。
私たちの研究班では、他にもゾウリムシ型や線虫型の移動ロボットの開発を進めており、それらの行動アルゴリズムの違いに興味を持っています。

■ロボット技術は生物研究に役立つか?

生物の走化性アルゴリズムをロボットに搭載することにより、生物モデルが人工物を制御する能力を秘めていることを証明することができました。
私たちの研究班では、研究の次のステップとして、「ロボット技術を利用して生物の運動に伴う内部状態の変化をキャッチできるか」という取り組みに着手しています[3]。
対象としている生物は線虫です。
私たちは線虫の身体をロボットとみたて、線虫の運動を記録したビデオ画像から、その運動を実現するために必要とされる筋や運動ニューロンの活動を計算できないかと考え、現在、研究に取り組んでいます。
光学計測による生物実験とロボット技術を駆使したモデル解析のコラボレーションによって、生物学と工学を結び付ける新たな新学術研究が展開できればと考えています。

図2 バクテリア模倣型移動ロボット
(a) 開発した移動ロボット。底部に設置したフォトセンサにより床面の明るさを計測し、上部に搭載したCPUで左右両輪を独立に制御します。
(b) 実験に用いた仮想環境。床に描いた濃淡模様を化学物質の濃度勾配にみたてることにより、誘引物質への集積行動と忌避物質からの逃避行動を仮想的に再現しました。

[2] Toshio Tsuji, Michiyo Suzuki, Noboru Takiguchi, Hisao Ohtake: Biomimetic Control Based on a Model of Chemotaxis in Escherichia coli, Artificial Life, Vol. 16, No. 2, pp.155-177, Spring 2010.
[3] 曽 智, 山田 泰隆, 正岡 和弥, 服部 佑哉,鈴木 芳代,辻 敏夫,大竹 久 夫: 線虫 C. elegans の動力学モデリングとシミュレーション, 第55回システム制御情報学会研究発表講演会論文集, T0411, 2011.

第274回 サイバネティクスを超えて (1)

2011.06.21

本研究室は,文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」に参加し,生物学と工学を融合した研究に取り組んでいます.
先日,「領域ニュース」のvol.2に本研究室における取り組みの一部を紹介しました.
以下,2回に分けてその内容を紹介したいと思います.

サイバネティクスを超えて
〜生物のしくみに学ぶロボティクス〜

■はじめに

「生物が外界からの情報を感覚器を通じて獲得し、中枢で処理し、筋肉系の行動として再び外界に働きかける過程は、機械のシステムと同じ次元で議論できる。」
これはノーバート・ウィーナーが提唱したサイバネティクスの考え方です。
実際、ヒューマノイドに代表される生物型ロボットには、生物と見紛うような動きをするものが多く見られますし、工場で使われるような決まった作業を繰り返し行うためのロボットは、その作業精度と耐久性において生物の能力をはるかに凌駕しています。
しかしながら、その一方で、生物が経験や学習、進化のプロセスを通じて獲得してきた巧みなスキルや臨機応変な判断力など、ロボットで再現することが困難な能力も非常に多く存在しています。
このような能力をロボットに与えるためには、制御や通信といった工学技術の枠に生物をあてはめるというサイバネティクス的アプローチだけではなく、生物の有する機能やメカニズムに正面から向き合い、生物のアルゴリズムそのものを工学的に吸収するというアプローチが必要ではないでしょうか。
そこで私たちの研究班では、生物が有する情報処理メカニズムを「生物のしくみに学ぶ」という立場で理解し、機械システムの設計や制御に応用したいと考えています。
具体的には、人間の生体信号(筋電位や血圧脈波等)を計測・理解し、その結果を利用して電動義手や食事支援ロボットなどの機器を操作する技術[1]や、単細胞生物の環境適応アルゴリズムに基づく移動ロボットの知能化制御技術[2]などを開発してきました。
以下、これらの研究の概要を紹介します。

■運動機能を代行するバイオミメティック人間支援ロボット[1]

人間の身体には脳波や筋電位、眼電位など、さまざまな生体電気信号が存在しています。
私たちはこれらの電気信号を人間とロボットの間のインタフェースの手段として利用することを考え、体内の電気信号を伝搬する神経とインタフェースする人間支援ロボットの開発を目指しています。
例えば、図1は人間の作業を助ける義手型ロボットです。操作者の腕には筋電位を計測するための電極が取り付けられており、筋に強く力を入れるとロボットも大きな力を発揮し、逆に操作者が力を抜いてリラックスするとロボットの腕もやわらかく動作します。
ロボットの制御アルゴリズムには人間の神経‐筋系モデルを組み込んでおり、これにより人間のようなやわらかな動きを再現することができます。
他にも電動車椅子型や食事支援型、音楽演奏型などのタイプがあり、身体障害者の方々の生活支援を目的として開発しています。

図1 義手型人間支援ロボット
計測した筋電位から操作者が意図する筋力、動作、関節の粘弾性を瞬時に読み取り、操作者の運動を再現します。
手首関節を含むハンド部分を取り外して前腕切断者の身体に装着することができ、切断者の意図した運動を代行することが可能です。

[1] 辻 敏夫, 島 圭介: 生体信号でロボットを自在に操る, 電子情報通信学会誌,Vol. 90, No. 10, pp. 854-858, 2007.

<以下,次回に続く>

第273回 科学研究費

2011.06.14

本研究室では,毎年,学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.
中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.

今年度は,4つの研究グループの研究テーマに関連して,研究代表者,研究分担者として以下の8件の科研費の交付を受けました.

■「生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティック・センサ・システムの提案」
       (新学術領域研究(研究領域提案型),研究代表者:辻 敏夫)

■「磁気で力を測る:指タップ力計測法の提案とパーキンソン病診断支援システムの開発」
       (基盤研究(B).研究代表者:辻 敏夫)

■「滑り知覚規範による人の力制御戦略のモデル化とその工学的応用」
       (若手研究(B),研究代表者:栗田 雄一)

■「双腕拘束作業における人間の力感覚・運動相互作用の解明とデバイス反力設計への応用」
       (基盤研究(C),研究代表者:田中 良幸)

■「ニューラルネットワーク制御による多指機構を有する5指駆動型筋電義手の開発」
       (基盤研究(C),研究代表者:陳 隆明)

■「分子生物学と医工学を用いた大動脈瘤病態への新規アプローチ」
       (基盤研究(C),研究代表者:吉栖 正生)

■「動脈硬化評価のための血管機能総合診断システムの構築」
       (基盤研究(C),研究代表者:東 幸仁)

■「昼食後の短時間仮眠がその後の運動パフォーマンスに与える効果に関する研究」
       (挑戦的萌芽研究,研究代表者:福場 良之)

また,日本学術振興会特別研究員の島 圭介君,曽 智君,芝軒 太郎君にも,科学研究費補助金(特別研究員奨励費)が支給されています.

厳しい経済情勢の中,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのはたいへんありがたいことです.
私たちは,この恵まれた状況に感謝しつつ,研究費を決して無駄にすることがないよう,気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,研究成果を実社会に還元できるよう,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していければと考えています.

第272回 第二類講座対抗駅伝2011

2011.06.07

工学部第二類恒例の講座対抗駅伝が6月4日(土)に開催されました.

生体システム論研究室からは,「チーム生体」,「STRIKIN’ BACK」という2チームが出場しました.
卒業生のみなさんの中にも,駅伝の結果を楽しみにしている人がいる(?)ようですが,今年度も2位,21位と素晴らしい好成績を収めました!

個人賞(区間賞)も,M2の植野 岳君,M1の大塚 紘之君,B4の伊藤 達也君,中村 豪君の4名が見事に獲得しました.
特に植野君は3年連続の入賞です!
以下は,駅伝幹事の福地 智宏君がとりまとめてくれた今年度の結果です.

◇チーム順位
2位 チーム生体
21位 STRIKIN’ BACK

◇個人賞(区間賞)
第4区の3位: 中村 豪 君
第5区の2位: 植野 岳 君
第6区の3位: 大塚 紘之 君
第7区の2位: 伊藤 達也 君

研究や就活で忙しい中,みんな,よくがんばったと思います.
来年の駅伝も楽しみですね.
みなさん,おつかれさまでした!!!

第271回 2011年度に入って最初の学会発表を行いました.

2011.05.31

本研究室では国内,国外の学会での研究発表に積極的に取り組んでおり,毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家や他大学の若い研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.

特に学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.
また,論文提出締め切り日や発表日といったスケジュールが設定されるので,卒論や修論を進める上でも非常に良いドライビングフォースとなるでしょう.

今年度も5月後半に2つの学会に参加しました.
まず,5月17〜19日に大阪大学で開催された第55回システム制御情報学会研究発表講演会(SCI’11)において,PDの曽 智君が「生体・生命システムの計測と数理」というオーガナイズドセッションで講演を行いました.

線虫 C. elegans の動力学モデリングとシミュレーション
曽 智, 山田 泰隆, 正岡 和弥, 服部 佑哉,鈴木 芳代,辻 敏夫,大竹 久夫
第55回システム制御情報学会研究発表講演会論文集, T0411, 2011

また,5月27〜28日に岡山コンベンションセンターで開催されたROBOMEC2011では,D1の平野陽豊君,M1の平野博大君がそれぞれ研究発表を行いました.
この学会はすべての発表がポスター発表で,二人とも多くの聴講者とディスカッションすることができました.

箔状圧電センサを利用した血圧脈波の計測
―足背動脈波計測と血管粘弾性インデックスの推定―
平野陽豊, 丸山大海, Kutluk Abdugheni, 辻敏夫, 福田修, 上野直広, 鵜川貞二, 中村隆治, 佐伯昇, 河本昌志, 吉栖正生
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2011講演論文集,2P2-O09(1)-(4),2011.

光電容積脈波を利用した対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案
平野博大, 堀内徹也, 丸山大海, 平野陽豊, Kutluk Abdugheni, 辻敏夫, 鵜川貞二, 中村隆治, 佐伯昇, 吉栖正生, 河本昌志
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2011講演論文集,2P1-B06(1)-(4),2011.

毎年,秋から冬にかけて多くの学会が開催されます.
学生諸君はぜひ積極的にチャレンジしていくとよいと思います.

第270回 広島大学オープンキャンパス2011

2011.05.30

今年度の広島大学オープンキャンパスは,8月8日(月),9日(火)の2日間,広島大学東広島キャンパスで実施されます.
生体システム論研究室でも4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の内容をできるだけわかりやすく紹介したいと考え ています.

8月8日(月) 工学部・工学研究科A1棟2階 筋電グループ
8月9日(月) 工学部・工学研究科A1棟5階 生体グループ,MEグループ,A-lifeグ ループ
#両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30, 15:30, 16:30にデモを行う予定です.

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学への進学を考えている高校生だけでなく,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している他大学の学生,生体システ ム工学や人間工学に興味を持っている工学部第二類の1~3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付ける予定です.
以下に,各グループがまとめてくれた昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介します.
研究者相手の発表とは違って,一般の人々に自分たちの研究の魅力をうまく伝えることは意外に難しいですね.
できるだけわかりやすく研究の本質 を説明するためには,説明者自身が研究内容の重要なポイントをきちんと把握していることはもちろん,その専門的な内容をわかりやすい言葉で表現するだけのコミュニケーション能力を備えている必要があります.
非常に良い機会だと思いますので,各グループごとに昨年度の結果を見直し,よりわかりやすく,かつ魅力的な説明ができるよう,デモンストレーション内容や説明の仕方を工夫するとよいでしょう.
昨年度は100名を超える見学者で大盛況でした.今年度も多くの方々のご参加をお待ちしています.

-<2010年度オープンキャンパス開催録>———————-
■2010年オープンキャンパス 1日目:
●グループ名:筋電グループ(部屋番号:241)
デモ内容①:3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者 :菊池
実演者 :山口,平松
◆質問内容:
Q1. 義手以外には何を行っているのか.
A1. 生体信号を計測して車椅子や家電機器を操作しています.また,生物の仕組みのモデル化や人間の身体の特性を考慮した車の設計など様々な研究を行っています.
Q2. 義手を操作するには電極を貼り付けなければならないのか.
A2. 筋電信号を計測するために貼り付ける必要があります.実際に処方されている筋電義手には電極が内蔵されているため,義手を腕に装着すると操作することが可能です.
Q3. 先天的に腕を失くしている方でも義手を操作できるのか.
A3. 訓練することによって操作できるようになる可能性があります.本研究室では仮想空間に義手のモデルを生成して,その操作訓練を行う訓練システムを開発しています.
Q4. 肩から切断していた場合でも操作できるのか.
A4. 筋電信号の計測ができれば操作可能です.しかしながら,実際には筋電信号の計測やコントロールが難しく,上腕切断の方が義手を自在に操作できるように研究を進めていく必要があります.
Q5. 電極を貼る位置はどのように決めているのか.
A5. 現在は経験的に上手く信号を計測できる部分に貼っています.実際に義手を患者に処方する場合でも経験的に決めているため,本研究室では適切な電極位置を選ぶ研究も行っています.
Q6. 義手の重さはどのくらいか.
A6. 3指義手は800g程度です.最近では500g未満の軽い義手も開発されています.
Q7. 5指義手の握る強さは調整できるのか.
A7. 操作者の力の入れ具合に合わせて調整可能です.
Q8. どの部分まで腕が残っていれば義手を操作できるのか.
A8. 筋電信号の計測ができれば操作可能ですので,肩に近い部分まで切断していても操作できる可能性はあります.しかし,実際には肘より上が切断している場合は筋電義手の操作が難しく,義手を処方されないケースが多いです.
Q9. 工学部に女の子は少ないのか.
A9. 少ないです.しかし,サークルやバイトなどをすることで出会うはことはできます.
Q10. 就職はどの程度できるのか.
A10. 本研究室のM2は今年全員就職が決まっています.工学部には学校推薦という制度があるため,就職活動が有利に進められると思います.
Q11. 筋電信号に個人差はないのか.
A11. あります.そのため,本研究室ではニューラルネットを用いて個人個人の信号を学習することで,誰でも操作可能なシステムを開発しています.
Q12. 5指義手はワイヤーを引っ張ることで曲げているのか.
A12. そのとおりです.指ひとつひとつにモータがついており,ワイヤーで引っ張っています.
Q13. 5指義手はこの研究室で作っているのか.
A13. 本研究室で作製しております.設計図を書いて部品を発注し,組み立てています.
Q14. 電極を貼りかえるたびに学習する必要があるのか.
A14. 基本的には学習する必要があります.学習することによって筋電信号の個人差や電極の位置の違いなどに対応することができ,誰でも同じように操作することが可能になります.
Q15. 義手制御システムはどのくらい大きいのか.
A15. 現在は様々な計測機器や変換機器などを個別に用意して接続しているため大きくなっていますが,システムを1チップ化して小さくする研究も行っています.
Q16. 研究のやりがいはありますか.
A16. あります.開発したシステムを実際に一般の方に使用していただいたり,研究会などで外部の方に評価していただけので,やりがいをもって研究活動を行うことができます.
◆感想:
特に大きな問題はなく,各種システムの操作・説明が上手く行えていました.アンケートの評価もとても良く,楽しく聞いていただけたと思います.質疑応答に関して,知識がまだ十分でなく答えに詰まることがありましたが,M1,M2でサポートできていました.
今後もより良いデモができるよう事前準備,メンテナンス等しっかり行っていきます.
—–

●グループ名:筋電グループ(部屋番号:231)
デモ内容②:車椅子,家電,ゲーム
実演者 :植野
説明者 :杉江
◆質問内容:
Q1. 車椅子の値段はいくらなのか.
A1. まだ,市販はされていないのですが,EMG信号の計測,学習,制御のシステム全体で500万円ほどになります.
Q2. 販売されているのか.
A2. 販売はされていません.学生だけでは,システムのアフターケアなどを行うことが難しいので,サポートをしていただける企業があれば,すぐにでも売り出したいと考えています.
Q3. 車椅子が大きく,使える場所が限られると思うが,どこで使うのか.
A3. この車椅子を使用しなければいけないということはないので,より小さな車椅子を用いればどこでも使えます.また,家電機器の操作などは車椅子を用いなくても,パソコンと赤外線を送信する小型の装置だけで使用可能です.
Q4. 人によって筋の付き方も違うと思うが,誰でも使用可能なのか.
A4. 誰でも使用可能です.確かに人によって筋の付き方が違い,EMG信号の大きさも異なるのですが,このシステムでは使う人に合わせてパソコンに動作を学習させることができます.
Q5. 動作と制御内容の対応を間違えてしまう事はないのか.
A5. 上手く対応をさせていれば,ほとんど間違えることはありません.例えば,「手首を上に曲げると椅子が上に動く」など,直感的にわかりやすいように割り当てておけば,動作と制御の対応を間違えにくくなります.
Q6. 義手で用いていた電極と家電操作で用いた電極は何が違うのか.
A6. 義手の操作に用いた電極は医療用で,ペーストを塗る必要がある代わりに精度よく計測できます.家電操作で用いた電極は精度が少し落ちる代わりに簡単に皮膚に接触させるだけで使えるものです.
Q7. 新しいテレビなど,製品を買った場合にはどうするのか.
A7. 新しく買ったテレビのリモコンの赤外線を装置に当て,パソコンに覚えさせることで,新しい製品でも,この家電操作のシステムを用いて使うことが出来ます.
◆感想:
終始ほとんど途切れることなく見学の方が来られて,中には反応の大きな人や鋭い質問をされる方もあり,非常に充実したオープンキャンパスであったと思います.今回の経験を活かして,これからのデモもより良いものにしていきます.
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◆見学者からのコメント:
・とても進んでいて驚きました.専門外でも分かりやすく説明していただき,よかったと思います.
・広大に合格したら,この研究室に入りたいと思いました.
・筋電位信号で障害のある人も自由に動けるようになることはすばらしいと思った.
・見てきた中で一番面白かった.
・はじめて大学の研究室をみて感動しました.
・電動義手が特に興味がわいた.
・脳波(思考)で動かせるように研究してください.
・学問が具体的に社会に役立つために応用されていてすばらしい.
・説明が丁寧で分かりやすかった.
・大変面白かったです.研究室の方の仲もよさそうで良いかんじでした.障害者の方たちのためになる点もすばらしいし,健常者の方にもいろいろ活用できると思いました.
・筋肉からでる電気でいろいろなものを動かせることに驚いた.
・電動車椅子のことを今回初めて知りましたが,とてもすごいと思いました.500万円でも安いと思ったぐらいです.
・保護者として参加しました.ここの研究室の学生さんはとても感じが良く,説明が丁寧でした.ありがとうございました.
・説明も分かりやすく,理解しやすかったです.いずれの研究も実用化され社会に役立つよう期待しています.
・テレビでしか見れなった技術を間近で見る事ができたのでうれしかった.
・どちらも実用化できればとても便利だと思います.自分も動かしてみたかったです.
・ブレインコントロールを考えてみると,もっと重度障害の方でも使えると思います.
・知らない世界を見せていただき,とても感動しました.皆様が研究されていることが色々な方の助けになっていることがすばらしいと思います.

■2010年オープンキャンパス 2日目:
●グループ名:MEグループ(部屋番号:544)
デモ内容:超音波測定,エアパックセンサ,薄状圧電センサ
説明者 :平野(博)
実演者 :木原,堀内
◆質問内容:
Q1. ドライビングシートを用いて飲酒運転をどのように評価しているのか.
A1. 脈の感覚や呼吸はを調べることで飲酒しているか評価します.
Q2. ドライビングシートの実用の目処はどの程度たっているのか.
A2. 飲酒,居眠り,いらいらなど情報がわかるようになっており,数年のうちに実用化できるくらい出来上がっています.
◆感想:
午前中,B4の説明が堅苦しいものとなっており,高校生の反応があまり良くなかったように思えた.午後からは,発表側も慣れてデモをしたときや,逆質問をしたときの高校生の反応が良くなったように思えた.時間配分がうまくいかず,他のグループの方や高校生に迷惑をかけた点などがあったので,今後は注意していきたいと思います.
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●グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容①:メダカの生体電気信号計測
説明者 :来山
実演者 :来山
◆質問内容:
Q1. 実際に工場廃水の監視はメダカを使っているのか.
A1. 実際にメダカ等の小型魚類を工場などで使用しています.しかしながら,今ある装置は魚が死んだかどうかしか判断できないので,汚染の発見が遅れる可能性があります.今研究しているシステムでは汚染が始まると即座に発見できるため,有用だと思います.
◆感想:
質問が少なかったことと,あまり興味をもってもらえなかったことが残念でした.もっと興味をもってもらえるような説明やPPTを作るべきだったと後悔してます.ただ,中にはよく話を聞いてくれていた人もいたので少しは充実感がありました.この反省を次に生かせるように精進していきたいです.
—–

●グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:533)
デモ内容②:線虫バーチャルモデルの開発
説明者 :正岡
実演者 :正岡
◆質問内容:
Q1. ロボットは水中でどう動いているのか.
A1. ロボットはくねり運動をしているだけで,その時にかかる水の抵抗を利用して水中を泳いでいます.
◆感想:
本日のデモでは少し固い発表になってしまったので,高校生が食いつけるような発表ができたらよかったです.実物のロボットがあればもっとインパクトが出ると思うので,今度はもっとおもしろいデモにしたいです.
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●グループ名:生体グループ (部屋番号:532)
デモ内容:ドライビングシミュレータ,モーションキャプチャ
説明者 :松原,成末
実演者 :中原,井上
◆質問内容:
Q1. 高速,低速時を考慮してステアリングを設計しているのか.
A1. 今回は行っておりません.しかし,実際に考慮する必要はあると考えます.
Q2. 実車にデモ内容のような電子制御を導入し,異常が生じるとどうなるのか.
A2. 壊れた場合は制御できなくなります.なんらかの安全対策が必要になります.
Q3. この制御は実車に使われているのか.
A3. 近年では,多くの自動車で電子制御を用いたステアリング制御が行われています.しかしながら,私たちが考案したプログラムは現段階では使用されておりません.
Q4. 赤い服を着ていても計測できるのか.
A4. 色を抽出して計測を行っているので,マーカと同じ色の服を着ている場合は計測できません.
Q5. 手についている赤いものは何ですか.
A5. マーカといって,その動きを計測することで運転中の人間の動きなどを記録することができます.
Q6. 大学の勉強は忙しいか.
A6. 大学では自分の興味がある分野の勉強ができるので,勉強したい分野が多ければそれだけ忙しくはなります.
Q7. 今のステアリングの位置は最適な位置か.
A7. 今は実車に基づいて位置を設定しております.
Q8. この装置(仮想ペダル装置)は何をするか.
A8. 操作しやすいペダルを実現するために研究を行っている装置です.
◆感想:
特に大きな問題はなく,説明を行えたと思います.ただ,午前中は説明が硬くあまり良い反応をいただけなかったので,もう少し分かりやすく説明を行う必要があったと感じました.午後からは,積極的に質問や体験をしていただいたので良かったと思います.
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◆見学者からのコメント:
・ドライビングシミュレータが面白かったです.
・実際に体験できておもしろかったです.
・親切で丁寧な説明でわかりやすかった.
・普段できない体験ができて楽しかったです
・工学系のことだけでなく他の学部に応用させることに興味を持ちました.
・普段の生活に利用できたりするので、すごいと思った.
・水中で線虫が動くことに興味を持ちました.
・「生体システム論」は、どういったものか理解することができました.
・工学はロボットだけを作っているイメージがありましたが、医学分野で役立つことも研究しているとわかり勉強になりました.ありがとうございました.
・線虫モデルは,将来的に役立つと思いました.
・工学部にはいろいろな内容の研究があり,みなさんが楽しそうに研究している印象を受けました.
・研究している内容に複雑さを感じ,興味がわきました.
・実際に体験することができ,よかったです.
・さまざまな応用例をあげて頂き,わかりやすかったです.

第269回 広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター

2011.05.17

広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターの第3期の活動を開始しました.

「広島大学プロジェクト研究センター」は,
1) 本学の特徴ある研究を広く学内外に発信すること
2) 自立的で自由な発想の下で展開される学部や研究科の枠を超えたプロジェクト型の研究活動を推進すること
を目的として,2003年4月1日に設置されました.
ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターもこのとき同時に設置され,21世紀COEプログラム応募に向けての基盤作りのため第1期(2003-2007年度)の活動を開始しました.
その後,広島大学21世紀 COEプログラム「「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」(2004-2008年度)が採択され,第2期(2008-2010年度)の活動を経て,今年度から第3期(2011-2013年度)が始まりました.

平成23〜25年度 広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター
 センター長: 辻 敏夫 (広島大学大学院工学研究院)
 研究実施部局: 広島大学大学院工学研究院
            広島大学大学院医歯薬学総合研究科
            広島大学病院

第3期では,生体の機能解析及びハイパーヒューマンテクノロジー基盤技術の確立を目指して,
(1) 人間の生体機能解析およびそのモデル化技法の開発
(2) サイバネティックインタフェース技術の開発
(3) 生体生理信号マイニング技術の開発
(4) 生物模倣型ハイパーヒューマン技術の開発
という4つの課題に取り組みます.
この4つの課題は本研究室の各グループの研究課題でもあり,本研究室のメンバー全員が広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターの活動に大きくかかわっていることになります.

本センターでは,人間の高度で巧みな認知・行動能力に学びつつ,最終的には人間の能力をはるかに超えた新しい技術の創出を目指して,これまでのエンジニアリングの枠組みを超えた横断的研究を展開していきたいと思っています.
どうぞよろしくお願いします.

第268回 2011年度生体システム論研究室歓迎会を開催しました

2011.05.10

今年度から赴任された栗田 雄一先生と新しく研究室に配属されたM1,B4のみなさんを迎え,恒例の歓迎会を開催しました.
当日は,筋電義手開発やリハビリ,新生児運動機能解析などの研究を一緒に行っていただいている県立広島大学保健福祉学部の大塚 彰先生,島谷 康司先生も参加してくださり,楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれたM1の菊池君,成末君,ごくろうさまでした!

2011年度の研究室メンバーは,学部4年生8名,大学院博士課程前期21名(M1: 12名,M2: 9名),博士課程後期5名,博士研究員3名,秘書1名,教員3名で,総勢41名となります.
研究室内には筋電グループ,生体グループ,ME(メディカルエンジニア リング)グループ,A-life(人工生命)グループという4つの研究グループがあり,それぞれのグループにおいて研究指導,スケジュール管理や研究資材の調達,研究室生活に必要な物品の購入,コンピュータや実験装置の管理など,研究室運営に必要な業務を分担して行っています.
どのグループもグループリーダ,副リーダを中心として全メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究室を支えてくれています.

本研究室では,極めて巧みで高度な生体機能に注目し,その特徴を電子電気・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに,生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指しています.
その意味で,4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の構成要素であり,研究室メンバー全員で一つの研究に取り組んでいることになります.

今年度もグループ内,グループ間でよく協力し,互いのレベルを高めあえるような活動を継続していければと思います.

第267回 研究発表と評価アンケート

2011.04.26

生体システム論研究室では,研究発表に対する評価アンケートを実施しています.

週1回開催される研究室の全体ゼミでは,毎週数名の学生が自身の研究成果に関する発表を行っています.
発表者は自分の発表日に合わせて研究を進め,研究の目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてPCとプロジェクターを使ったプレゼンテーションを行います.
一方,聴講者はプレゼンテーションを聴き,その内容を評価します.

聴講者による発表評価アンケートを行う目的は,大きく分けて以下の2点です.
(1) 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
(2) 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.

1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
5. 研究内容は興味深いものでしたか
6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
8. コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては4点, 3点, 2点, 1点, 0点の5段階評価としていますので,合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアンケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点以上)以上が,優れた発表の目安になると思います.
発表者には総合得点および得点率とともに,記入者情報を削除したアンケート結果の詳細をフィードバックしています.

今月からこの発表評価アンケートにはじめて取り組んでいるM1や4年生も,すでにいろいろなコメントを記入してくれています.
中には単なる感想にとどまらず,発表に関する改善点,今後の研究課題の指摘などを行っている人もおり,感心しています.

全体ゼミでの発表と聴講は,自分の力を高めるための絶好の機会であり,1年後には必ずその成果が表れると思います.
相手に対する敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく,全力かつ真剣に取り組むとよいでしょう.

第266回 生体システム論研究室ホームページ2011

2011.04.19

研究室ホームページを2011年度バージョンに更新しました.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/

本研究室ではホームページからさまざまな情報を発信しています.
トップページの左端には以下の7つのメニューを用意しています.

・What’s new: 最新のニュースやお知らせ
・Research topics: 研究紹介,グループ紹介,共同研究
・プロジェクト: 過去・現在の研究プロジェクト
・メンバー: 教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生
・研究業績: 学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許
・学会活動: 学会や社会での活動
・Column: 全体ゼミ議事録に掲載したコラム(今回が第264回目)

「メンバー」ページでは,研究室メンバーの簡単な自己紹介文を読むことができます.

全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報はこのホームページにアップされ,ホームページ自体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.
特に,研究業績のページではこれまでに発表したほぼすべての研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文),解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,過去の研究成果の全貌をオンラインで参照することができます.
研究室に新加入したメンバーにとっては,自分の研究テーマに関連する過去の論文や研究室のこれまでの研究内容を調べる際にたいへん役立つと思います.
なお,このアーカイブは研究室外の方も自由に閲覧可能です.新しい生体システム論研究の発展に少しでも役立てばと願っています.

今年もホームページの作成・管理・運営は,D2の服部 佑哉君が作業を一手に引き受けてくれています.
本ホームページに関してお気づきの点,修正点,追加の情報等があれば,服部君までお知らせください.

毎年,多くの卒業生,修了生から,「いまでもときどき研究室のホームページを見てます」という話を聞き,うれしく思っています.
今年度もできるだけ多くの研究室情報をお伝えできればと思います.

第265回 2011年度の研究活動を開始しました

2011.04.12

今年度から加入したメンバーの研究テーマと所属する研究グループも決まり,いよいよ2011年度の研究活動を本格的に開始しました

生体システム論研究室では研究室内に4つの研究グループを設け,関連する外部の共同研究者の方々とともに研究テーマごとの研究会を開催しています.
4つのグループとそれぞれが開催している研究会は以下の通りです.

■筋電グループ
 ・筋電義手/バイオリモート研究会
 ・メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■MEグループ
 ・血管弾性研究会
■A-lifeグループ
 ・A-life研究会
■生体グループ
 ・自動車研究会

各グループは週1回のグループゼミを通じて研究を進め,全体ゼミや上記研究会においてそれぞれの研究成果を発表します.

全体ゼミや研究会で発表する際には,わかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,プレゼンテーションの良い訓練になります.
4年生も最初は緊張するでしょうが,1年も経てば落ち着いて堂々とした発表ができるようになると思います.
研究会に参加してくださる共同研究者の方々は,他学部・他大学の先生方,企業・公的研究機関の専門家などで,その専門分野も工学にとどまらず,医学や理学療法/作業療法,生物学など多岐にわたっています.
各分野の専門家と同じレベルでディスカッションできるよう,すこしずつ経験を積んでいくとよいでしょう.

今年度も各グループ間の協力と競争を通じて,できるだけ多くの有益な研究成果を世の中に発信できればと思います.

第264回 平成23年度(2011年度),新たなるスタート

2011.04.05

去る3月23日に平成22年度(2010年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程後期1名,前期8名,学部8名の計17名が修了/卒業しました.

博士課程後期修了生のアブドゲニ・クトゥルク君には博士(工学)の学位が授与され,今年度は広島大学大学院工学研究院客員研究員(博士研究員)として本研究室で研究活動に従事します.
博士課程前期修了生の大中 潤君,川本 敬之君,草野 洋一君,実政 亨君,髙木 寛君,田村 康裕君,福島 俊介君,丸山 大海君は修士(工学)の学位を得て,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.

学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,菊池 亮太君,木原 大輔君,杉江 研勇君,成末 充宏君,平野 博大君,正岡 和弥君,山口 裕希君の7名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.
松原 弘明君は,就職のため研究室を離れました.
全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります!

研究室を離れる9名と入れ替わるようにして,新しいメンバー10名が本研究室に加入しました.
新M1の大塚 紘之君,丸元 崇弘君,新4年生の伊藤 達也君,伊藤 雅史君,佐々木 桂一君,末田 大和君,中村 豪君,早志 英朗君,福地 智宏君,宮本 健太郎君です.
今年も素晴らしいメンバーが集まってくれました.

最初はいろいろと不安なこともあるかと思いますが,何事にも積極的に取り組んでいくことが大切です.
新しい経験が力となって蓄積されていくと信じます.
院生,共同研究者のみなさん,サポート,よろしくお願いします.

また3月31日付で長い間,研究室の技術職員を務めていただいた輝平 盛重先生が退職され,4月1日には栗田 雄一先生が准教授として着任されました.
栗田先生は奈良先端科学技術大学院大学からの異動ですが,以前,広島大学21世紀COEプログラムにおいて特任助教として活躍されていました.
今後は,本研究室において,生体力学的アプローチによる運動評価と医療をはじめとするさまざまな分野への応用研究に取り組んでいかれる予定です.
どうぞよろしくお願いします.

2011度の研究室メンバーは教員3名,秘書1名,博士研究員3名,博士課程後期学生5名,博士課程前期学生21名,学部生8名の計41名で,これは広島大学においても最大級の規模を誇ります.

21世紀も10年代に突入し,時代はますます混迷の度を深めているように思います.
こういうときこそ自分がなすべきことをきちんと考え,そのことに全力で取り組んでいくことが大切です.
今年度もメンバー全員が互いに助け合うことによって,オリジナリティに溢れた魅力的な研究を展開していければと思います.

今年度もどうぞよろしくお願いします!

第263回 平成22年度全体ゼミは今日で終了しました

2011.03.01

2月21日(月)の博士学位論文発表会,2月28日(月)の修士論文発表会も無事終了し,今日で平成22年度の全体ゼミも終了です.

まず先週になりますが,2月21日(月)に行われた博士学位論文発表会では,アブドゲニ・クトゥルク君が数年間にわたる研究成果をまとめた博士学位論文の発表を行いました.
研究内容,発表内容とも博士学位論文にふさわしい内容で,非常に良い研究発表だったと思います.
研究題目は以下の通りです.

  • アブドゲニ・クトゥルク
    Measurement and Evaluation of Vascular Impedance Characteristics for Medical Applications
    (医療応用を目的とした血管インピーダンス特性の計測と評価)

また,修士論文発表会では以下の8名が発表を行ないました(発表順).

  • 草野 洋一
    Operation Assistance for Layer-Based Selections Using Bayesian Network with Gaussian Mixture Structure
    (混合正規分布モデルに基づくベイジアンネットを用いた階層型メニュー操作支援法)
  • 川本 敬之
    A Neural Net-based Biomusic System Using Mechanomyograms and Motion Acceleration Signals
    (ニューラルネットに基づくバイオミュージックシステム:筋音・加速度信号を用いた新しい音楽演奏法)
  • 丸山 大海
    Noninvasive Monitoring of Arterial Viscoelstic Indices Using a Foil-type Pressure Sensor
    (箔状圧電センサを利用した血管粘弾性インデックスの非観血モニタリング)
  • 高木 寛
    A Motor Function Evaluation System for Finger Tapping Movements Using Magnetic Sensors and Video Camera
    (磁気センサとビデオカメラを用いた指タップ運動機能評価システム)
  • 田村 康裕
    A CPG Synergy Model for Evaluation of Human Finger Tapping Movements
    (CPGシナジーに基づく指タップ運動機能解析)
  • 実政 亨
    A Rehabilitation-Aid System for Arm Movement Disorders Using Human Trajectory Generation Model in Virtual Curling Task
    (仮想カーリング作業における手先軌道生成モデルを用いた上肢運動訓練支援システム)
  • 大中 潤
    A Design Method of Pedal Reaction Force Considering Human Force Sensation and Sole Deformation
    (人間の力覚と靴底変形を考慮したペダル反力設計手法)
  • 福島 俊介
    A mechanical impedance based human-seat model for development of a driving seat to reduce neck injury from rear-end impacts
    (機械インピーダンスモデルに基づく頸部損傷軽減シート設計支援システム)

全員,博士課程前期2年間の成果を実感させてくれる堂々とした素晴らしい発表で,魅力的な研究内容がよくあらわれていたと思います.
修論発表会,本当におつかれさまでした!

今日で平成22年度の全体ゼミは終了しますが,研究室説明会(平成23年度卒業研究テーマ説明会)が3月9日(水)に,研究室公開(オープ ン・ラボ)が3月10日(木)10:00-17:00に予定されています.
3月16日(水)13:00には新しい4 年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
また大学院博士課程前期には研究室内の7名に加え外部から2名が入学予定です.

研究室を離れる人たちは,それぞれの研究課題や問題点を整理し,後輩たちがスムーズに研究をつなげるよう,最後のまとめと 引継ぎをよろしくお願いします.
また,来年度の就職活動を予定している人は普段からできるだけ積極的な行動を心掛けていくといいでしょう.

平成22年度も生体システム論研究室として非常に良い活動ができたと思います.
感謝します!新年度も,研究室内の結束をさらに進め,みんなで助け合いながら活動していければと思います.
来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第262回 2010年度の卒論発表会が終了しました

2011.02.22

平成22年度卒業論文発表会が2月17日(木)に行われ,本研究室からは4年生8名が1年間の研究成果を発表してくれました.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

  • 杉江 研勇
    箔状圧電センサを利用した頚椎損傷患者のための家電機器制御インタフェース
  • 菊池 亮太
    ビデオ画像を用いた新生児運動解析システムとGeneral Movements評価
  • 山口 裕希
    再現性評価に基づく指タップ運動機能評価
  • 木原 大輔
    血流依存性血管拡張反応検査中の動脈壁粘弾性特性の推定
  • 平野 博大
    自律神経活動評価を目的とした対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案
  • 正岡 和弥
    線虫(C.elegans)の動力学モデリングと摩擦力推定法の提案
  • 成末 充宏
    遺伝的アルゴリズムを用いた頸部損傷軽減シート設計支援システムの開発
  • 松原 弘明
    下肢の反力知覚特性に基づく自動車ペダル特性の解析・設計

全員,この1年間の成果がよくあらわれたプレゼンテーションで,研究内容,発表態度とも素晴らしかったです.
昨年3月に研究室に配属されてからわずか1年間足らずで,全員,驚くべき成長を遂げてくれたと感心しています.

もちろん,発表や質疑に関して,「こうすればよかった」と思うこともたくさんあると思います.
自分の研究内容や発表スライド,話し方,質疑応答などを自分なりに客観的に見直し,次の機会に活かしていくとよいと思います.

これまで日々指導をしてくれた研究室の先輩たちや他の4年生に感謝しつつ,自分の研究に自信と誇りを持ち,より高いレベルの卒業論文完成を目指して引き続きがんばってください.
卒論発表会,おつかれさまでした!

第261回 2010年度論文発表会

2011.02.10

2010年度の卒業論文・修士論文・博士学位論文発表会の日程が決定しました.

<卒論発表会>
日時:平成23年2月17日(木) 15:00〜16:20
場所:工学部103講義室

<修論発表会>
日時:平成23年2月28日(月) 13:00〜15:00
場所:工学部103講義室

<博士学位論文発表会(公聴会)>
日時:平成23年2月21日(月) 15:00-16:00
場所:広島大学大学院工学研究科 A1-142(セミナー室)

卒論発表会ではB4の8名が,修論発表会ではM2の8名が 発表を行います.
また,博士学位論文発表会ではアブドゲニ・クトゥルク君が博士学位の審査を受けます.

発表まで,残りわずかとなりました.
いま一度,各自の研究のアピール点を明確にし,どうすればその魅力を効果的に聴衆に伝えることができるかよく考えてみるとよいでしょう.
いろいろ考えて工夫すること,これが大切ですね.

学生生活の総決算にふさわしい内容の発表を期待しています.
がんばってください!

第260回 学振特別研究員(速報)

2011.02.02

学振特別研究員に曽 智君,芝軒 太郎君が内定しました!

以前,お知らせした学振特別研究員の募集ですが,平成23年度採用枠に曽君,芝軒君が内定しました.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10706

曽君は,今年度,学振特別研究員のPDですが,これは博士学位の早期取得に伴ってDC2の最終年度がPDに振り替えられたもので,今回の内定により平成23年度から3年間,PDが延長されることになります.
また,芝 軒君はDC2での採用ですので,採用期間は2年間です.

学振の特別研究員としての経歴は,若手研究者のキャリアパスの構築という観点からも非常に魅力的です.
また,給料に相当する研究奨励金が支給されるだけでなく,科学研究費補助金(特別研究員奨励費)が交付され,研究に必要な物品の購入や旅費に使用できます.
このような恵まれた条件で研究活動に専念できる期間中に,次なる飛躍につなげるための研究業績を残すことが重要ですね.

学振特別研究員に採用されるためには,魅力的な研究計画と十分な研究業績の両方を明確に示すことが必要です.
この2つは博士学位取得のためにも必要なことですから,早い時期にこれらを明確に意識することは早期の学位取得にもつながります.
博士課程後期に進学する人は,この学振特別研究員への応募を目標に研究計画を組み立てていくのがよいと思います.

平成24年度採用の募集は今年の5月頃に行われる予定です.

第259回 指タッピング装置

2011.01.25

日立製作所と共同研究中の指タッピング装置が製品化されました.

本研究室では,佐古田 三郎先生(国立病院機構 刀根山病院院長院長),日立製作所基礎研究所の神鳥 明彦さんとともにパーキンソン病の診断支援システムの開発に取り組んできました.

現在の研究メンバーは,筋電グループの島 圭介君,髙木 寛君,田村 康裕君,山口 裕希君の4名で,パーキンソン病診断支援システムだけでなく,指タッピング運動の解析やモデル化にも取り組んでいます.
今回,指タッピング装置が日立コンピュータ機器株式会社から発売されました.
http://www.hitachi-cp.co.jp/products/medical/tapping/index.html

現在は非医療機器ですが,今後も医療認可を目指して研究を継続していく予定す.

学術性の高い研究を行い,しかもその成果を実用化すること,これこそが工学研究の理想の形と考えています.
今後も新たな機器の開発を目指して研究を進めていければと思います.

第258回 筋電義手&バイオリモート研究会近況報告

2011.01.18

筋電義手&バイオリモート研究会は,PDの島 圭介君,D1の芝軒 太郎君を中心とした筋電グループが運営しています.

研究会メンバーは,陳 隆明先生(兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院整形外科部長・リハビリテーション科部長),大塚 彰先生(県立広島大学理学療法学科教授),福田 修先生(産業総合技術研究所,広島大学客員教授), 髙木 健先生(広島大学ロボティクス研究室),戸田靖行さん(ボランティア団体「みはらタコ工房」),追坂電子機器(追坂則弘社長,吉野 智昭さん),近畿義肢製作所(増田さん)などで,取り上げている研究テーマは
・筋電義手関連技術の開発
・バイオリモート関連技術の開発
・サイバネティック・インタフェース技術の新展開
の3つに大別されます.

昨年の12月3日に開催した研究会は,バイオリモート研究会としては52回目,筋電義手研究会としては22回目の開催となりました.
研究会では, 芝軒君とM1の村上 隆治君がそれぞれの研究成果に関する研究発表を行うとともに,5指駆動型筋電義手と筋電義手用バーチャルトレーニングシステムのデモンストレーションを行いました.
当日の研究会の様子は,大阪テレビが製作中のドキュメンタリー番組の中で紹介される予定です.
また2月7日には,陳先生のご協力のもと,村上君が開発中のシステムを用いたトレーニング実験を実施する予定です.

本研究会では,大学,病院,独立行政法人,企業,ボランティア団体がチームを組み,私たちが提唱しているサイバネティック・インタフェース技術を核とした産学官連携研究,医工連携研究に取り組んでいます.
今後も,学術性と実用性を兼ね備えた新しい研究に取り組んでいければと思います.

第257回 2011年,今年もよろしくお願いします!

2011.01.11

年末恒例の大掃除,MDM研究会,研究室忘年会も無事終了し,今日から2011年の全体ゼミを開始しました.
忘年会には共同研究者である県立広島大学の島谷 康司先生,日立製作所の神鳥明彦さんが参加してくださり,楽しい時間を過ごすことができました.

今年も年明けから2月末にかけては博士論文,修士論文,卒業論文の作成と論文発表会が予定されており,3月には卒業式,学位記授与式を迎えます.
すでに昨年12月からアブドゲニ・クトゥルク君の博士学位審査が始まっています.
各自,体調には十分に気をつけながら,できるだけ早目のスケジュールで進めましょう.
学会の論文誌に掲載されるような完成度の高い研究論文の完成を目指して,最後までがんばってください!

年明けから,博士研究員の曽 智君とD1の芝軒 太郎君の日本学術振興会特別研究員内定という朗報が届きました.
今年は良い年になりそうですね!
引き続き,高いレベルの研究を目指して2011年も活動していければと思います.

どうぞよろしくお願いします.

第256回 2010年の全体ゼミも今日で終了です

2010.12.21

月日が経つのは早いもので,今日で2010年の全体ゼミを終了しました.

今年は広島大学大学院工学研究科の改組があり,生体システム論研究室にとってもいろんな意味で再スタートの年となりました.
新しい研究への取り組みや就職活動などで忙しい一年だったと思いますが,各自,努力に見合った達成感は得られたのではと思います.

また,生体システム論研究室全体としても昨年同様,レベルの高い活動を継続することができました.

これも,研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.

以下,2010年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

* 学術雑誌論文:10編(掲載決定を含む)
* 国際会議論文: 8編(Proceedings印刷中を含む)
* 国内学会発表:20件
* 解説: 3編
* 著書(分担執筆): 2編
* 博士学位論文: 1件
* 招待講演: 2件
* 受賞: 2件
* 展示会: 1件
* 特許出願: 3件

21世紀も2010年代に入り,政治的にも経済的にも時代はますます不確定性を増しているようです.
これからの時代を生き抜くためには,自身の能力にさらなる磨きをかけるとともに,より広い世界に自分のネットワークを広げていくことが大切だと思います.
来年も研究室メンバー全員で協力しながら,一人一人の人間力を高めるような活動が維持できればと思っています.

2011年もどうぞよろしくお願いします!

第255回 魅力的な発表のためのチェックリスト

2010.12.14

早いもので2010年の全体ゼミも残すところあと2回となりました.
年明けからは就職活動も徐々に本格化し,面接試験を受ける機会も増えることと思います.

全体ゼミやグループゼミでの発表も聴講者から評価されることを考えれば,面接試験と共通する点は多いですね.
発表の際に,改めて以下のようなポイントを確認してみてはいかがでしょうか.

1.明るく積極的な表情をしているか
2.自信に溢れた堂々とした態度で臨んでいるか
3.聞き取りやすい大きな声で,はきはきとした話し方をしているか
4.熱意を持って発表に取り組んでいるか,またその熱意を伝えるような話し方ができているか
5.論理的で説得力のある説明ができているか
6.専門の異なる人にとってもわかりやすい説明ができているか
7.相手の話をよく聞き,適切で説得力に富んだ受け答えができているか
8.魅力的な人間性を持っているか,そしてそれを積極的に表現しているか

与えられた短い時間で,いかにして自分の研究や自分自身の魅力を相手に伝えるか,また伝えようとしているかが重要です.
そのためには論理的な思考力と活気に満ちた熱意の両方を具体的に表現する必要があると思います.

今一度,自分の発表時の姿が上記のチェックリストをどの程度,満たしているかを客観的にチェックしてみるといいでしょう.
上記チェックリストを使って研究室の他のメンバーを評価してみるのもいいと思います.
また,自分が発表している姿をビデオに撮影してみるのも,客観的な自分観察に役立つでしょう.

研究室では当たり前になっている研究発表ですが,自分自身に磨きをかける絶好の機会だと思います.
次回の発表のときに意識して取り組んでみるといいでしょう.

第254回 学会シーズンは続く

2010.12.07

秋は学会のシーズンです.

11月最後の週末には第19回計測自動制御学会中国支部学術講演会が島根大学において行われ,M2の川本 敬之君が研究発表を行いました.
川本君は,今年の4月から現在の研究テーマに取り組み始めてまだ約半年ですが,短期間のうちに研究成果を挙げ,よく学会発表できるレベルにまでまとめあげたと思います.

今年度は川本君と同様,大学院で新しい研究テーマに取り組んでいる人が何人かいますが,全員,非常によくがんばっていると感心しています.
本人の努力とグループメンバーのサポートに敬意を表します.

以下は川本君がまとめてくれた学会発表の議事録です.
研究の魅力を十分にアピールできており,非常に良い発表だったと思います.

川本です.お忙しいところ失礼いたします.
第19回計測自動制御学会中国支部の議事録を送付致します.
<島根大学 2010年11月27日〜28日>
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【発表内容】
加速度信号を用いたバイオミュージックシステム
川本 敬之, 芝軒 太郎, 島 圭介, 辻 敏夫, 福田 修
第19回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集, pp. 152-153, 2010.

【質疑応答】
Q1.筋音成分,運動成分は同時に計測されるので操作が難しくなるのではないか.
A1.2つの成分は同時に計測されるが,いづれの成分が閾値を越えているかいないかを判断することで,別々の制御が可能となっているので操作に大きく影響することはない.
Q2.筋音制御モードと運動制御モードはどうやって切り分けるのか.
A2.あらかじめ操作者がどちらの演奏方法を使うかを選んでおくことで各モードを使い分ける.
Q3.R-LLGMNのように高度なNNを使わず,他のNNを使った場合はどうなのか.
A3.使ったことがないため分かりません.
Q4.識別対象の分解能を増やす必要があるのではないか.
A4.今回の実験では,筋音制御モードにおいて4方向の動作しか学習していないが,各動作の確率分布をベクトルとして考えることで360度あらゆる角度を表現できている.また,識別問題が難しくなるということも考えられるため,今回の実験では必要ないと考えられる.
※Q4については,いろいろな意見も踏まえて質問され,質問の意図がよく理解できず上手く答える事が出来ませんでした.

【感想・反省点】
質疑応答時間一杯まで質問を頂けたことから,発表内容はよく伝わったのではないかと思います.
しかし,質疑応答の中で十分答えられる内容の質問だったにもかかわらず,いろいろな意見を加えて質問されるうちに質問の意図がわからなくなり,上手く答えられない場面がありました.
発表の場では想定しないことが数々あるため,これからも訓練していかなければならないと痛感しました.

第253回 2010年度新学術領域班会議

2010.11.30

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学(領域代表者:飯野雄一)」の2010年度班会議・ワークショップが,平成22 年11月8日〜11月10日にホテルアジュール竹芝,および東京大学小柴ホールにおいて行われました.

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究は,既存の研究分野の枠に収まらない新興・融合領域や異分野連携などの意欲的な研究を見い出し,新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的として2008年度に設置されたの研究種目で,飯野雄一先生(東京大学)を領域代表者とする「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」は2008年度に採択されました.
2010年は中間評価の年度にあたり,今回の評価結果がよければ2012年度まで継続する予定です.

本研究室は,計画研究班の一つとして「生物行動のシステム工学的解釈とバイオミメティックセンサシステムの提案」というテーマで研究に取り組んでいます.
研究メンバーは,本研究室からA-lifeグループの曽 智君,服部 佑哉君,来山茂央君,山田 泰隆君,齋藤 牧紀君,正岡 和弥君,金沢大学の滝口 昇先生,日本原子力研究開発機構の鈴木 芳代さん,それに大阪大学の大竹 久夫先生です.

先日,開催された2010年度班会議では以下の2件の研究発表を行いました.

線虫の身体運動モデルと動画像情報を利用した線虫の筋活動推定法の提案
(A study on prediction of muscular activities using C. elegans models and video image)
山田 泰隆, 鈴木 芳代, 曽 智, 服部 佑哉, 辻 敏夫
新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」
2010年度班会議・ワークショップポスター発表プログラム,P-17,2010.

拡張グラフカーネル法を用いたラット嗅球の匂い地図推定法の提案
(Glomerular activity pattern prediction using the marginalized graph kernel)
曽 智,辻 敏夫,滝口 昇,大竹 久夫
新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」
2010年度班会議・ワークショップポスター発表プログラム,P-18,2010.

曽君を中心としたA-lifeグループのメンバーが協力して研究発表の準備に取り組んでくれ,多くの生物分野の先生方に興味を持っていただくことができました.
A-lifeグループでは生物学と工学を融合した新しい学際領域の研究を目指しており,線虫,マウス,小型魚類とも工学の立場から,「生物に学ぶ」,「生物を利用する」という観点で研究を進めています.
まだまだ多くの課題が残されていますが,生物分野と工学分野の懸け橋となるような学術研究成果をあげていければと思います.

第252回 第43回日本人間工学会 中国・四国支部大会に参加しました

2010.11.25

10月30日(土)に広島大学医学部広仁会館で開催された第43回日本人間工学会中国・四国支部大会に参加しました.

日本人間工学会中国・四国支部は,本研究室の前身でもある旧人間工学研究室がその設立と運営に関わってきた学会で,現在も本研究室が会の運営に協力しています.
今年度は広島開催ということもあり,本研究室から以下の9件の研究発表を行うとともに,約30名の学生が学会に参加しました.

疲労度モニタリングシステムを有する自動車用シートの開発
小島 重行,内川 竜一,小倉 由美,藤田 悦則,辻 敏夫,金子 成彦
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 36-37,2010.

血流依存性血管拡張反応検査中の血管粘弾性インデックスの推定
木原 大輔,堀内 徹也,クトゥルク アブドゲニ,辻 敏夫,鵜川 貞二,高柳 恒夫,森本 陽香,中村 隆治,佐伯 昇,東 幸仁,河本 昌志,吉栖 正生
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 50-51,2010.

シート組み込み型エアパックセンサを用いた人間の自律神経活動評価
小松 雄亮,丸山 大海,クトゥルク アブドゲニ,辻 敏夫,小島 重行,小倉 由美,藤田 悦則,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 110-111,2010.

ビデオ画像を用いた新生児運動解析システムとGeneral Movements評価
菊池 亮太,高木 寛,島 圭介,辻 敏夫,島谷 康司,大塚 彰
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 58-59,2010.

頚椎損傷患者のための箔状圧電センサを利用したマスク型インタフェース
杉江 研勇,草野 洋一,芝軒 太郎,島 圭介,辻 敏夫,上野 直広
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 84-85,2010.

再現性評価に基づく指タップ運動の特徴抽出
山口 裕希,田村 康裕,島 圭介,辻 敏夫,佐野 佑子,神鳥 明彦,佐古田 三郎
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 88-89,2010.

ペダル操作時の踏み込み角度と反力知覚特性の相互関係
松原 弘明,田中 良幸,辻 敏夫 大坪 智範,西川 一男,農沢 隆秀
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 80-81,2010.

ステアリング操作時の覚醒レベルに伴う人間の手先インピーダンスの変化
中原 裕貴,田中 良幸,辻 敏夫,山田 直樹,西川 一男,農沢 隆秀
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp.24-25, 2010.

仮想テニスにおける作業スキルの個人差を考慮した上肢運動訓練支援手法
井上 晴仁,石井 政隆,田中 良幸,辻 敏夫
日本人間工学会第43回中国・四国支部大会予稿集,pp. 100-101, 2010.

社会人Drの小島さんを除いてほとんどの人がはじめての学会発表でしたが,落ち着いて発表を行っており,質疑応答にもよく答えていたと思います.
各自,研究内容に関する課題やうまく説明できなかった点などを整理し,今後の研究発表に活かしていくとよいでしょう.
また聴講に参加した学生が,他大学や企業の研究発表に対して積極的に質問を行っていた点も非常によかったと思います.

研究発表を聴いてその場で的確な質問やコメントをするためには,
 (1) 聴講した発表のポイントを的確に把握し,
 (2) 自分の意見やアイデアをその場でまとめ,
 (3) その内容を自分の言葉でわかりやすく説明する.
という能力が必要です.
今後もぜひ積極的に発言していくとよいと思います.

第44回大会は山口県下関市で行われる予定です.
来年度も多くの研究発表ができるよう,高いレベルの研究成果を目指してがんばりましょう!

第251回 平成22年度修論中間発表会が終了しました

2010.11.16

11月5日(木)に複雑システム工学専攻の修士論文中間発表会が開催され,本研究室から8名のM2が研究発表を行いました.

今年度は非常に早くから準備ができていた人,直前に大きく進展した人の2つのタイプに分かれたようでしたが,結果的には全員が分かりやすく,かつ魅力的な研究発表を行っており感心しました.
質疑応答に関しても,ほとんどの人が的確に回答しており,この点もよかったと思います.

各自,発表準備は非常にたいへんだったと思いますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて研究内容が固まり,修士論文の完成形(ゴール)がはっきりしたのではないでしょうか.
今後は,その完成形をより強固なものにするための研究課題を明確にし,早めに論文をまとめていくとよいと思います.
そして,そのプロセスの中で,自分の研究のオリジナリティや特徴,利点を強調するような実験や解析をできる限り追加していくとよいでしょう.

早いもので2010年も残り約6週間となりました.急に寒くなりましたが,体調には十分に気をつけながら研究を進めていきましょう.
修論中間発表,おつかれさまでした!