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第567回 博士学位への道 (その5)

2020.01.24

これまでに生体システム論研究室で博士学位を取得した人は30名に上ります.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/publications/ja-doctoral-dissertations

将来の仕事として研究職を希望する人は,博士学位の取得を考えてみるといいと思います.もちろん,大学や高専,国公立の研究所等での教員や研究者を目指す場合は博士学位取得が必須条件です.また博士課程修了後に企業の研究所に就職するケースも増えてきています.この場合は希望する研究所で採用面接を受けることになるので,入社前に配属される研究所を自分で選択することができます.すでに企業に勤務されている人が博士号取得を目指すケースも増えており,現時点で生体システム論研究室に所属している博士課程後期学生16名のうち11名は社会人です.博士課程前期修了後に就職し,その後,博士課程後期に入学して博士学位取得を目指すというケースも増えています.社会人の場合は,社会人特別選抜というシステムが用意されています.

もちろん,博士号を取得できたからといって,それだけで将来が保障されるわけではありません.研究を通じて獲得した自分自身の能力,スキル,経験などをフルに活用して,自分自身で将来の道を切り開いていくことになります.また,条件の良い研究職につくためには,当然,博士学位取得基準(学術雑誌等への掲載論文2編(掲載決定を含む)+国際会議発表論文1編)を大きく超える研究業績が必要になります.どんな仕事でも同じかもしれませんが,いろんな意味で常に他人と比較され,限られた時間との戦いを継続していくことが要求され,ときには厳しい経験をすることもあるでしょう.ただ,自分が行った研究結果によって,トップジャーナルに論文が掲載されたり,世の中の役に立つような成果が挙がったりしたときの喜びややりがい,達成感は他に比較するものがないほど大きいのも事実です.

結局,自分自身の価値観(どのようなことにやりがいを感じ,どのような仕事が好きかということ)が重要だと思います.私自身もそうですが,与えられた仕事をこなすだけでなく,常に自分自身で新しい研究にチャレンジすることに大きな魅力を感じる人もいるでしょう.そういう人は研究者を目指して博士学位取得を考えてみるのがよいと思います.