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第481回 2017年度広島大学オープンキャンパス開催報告
(その1)

2017.10.16

8月17日(木),18日(金)の2日間,広島大学オープンキャンパス2017が開催されました.
http://hiroshima-u.jp/oc

生体システム論研究室のオープンラボは,1日目は筋電グループと感性ブレイングループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,研究室メンバーほぼ全員で見学対応にあたりました.2日間で130名以上の見学者があり,活気に満ちたオープンキャンパスになりました.各研究グループのデモはグループリーダーを中心によくオーガナイズされており,非常に良かったと思います.

以下は,D1の岸下優介君がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.アンケートには良いコメントが多数寄せられており,素晴らしいと思います.関係者のみなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

■オープンキャンパス第1日目

岸下です.オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.
本日は筋電グループと感性ブレイングループがデモを行いました.今年の来客者は62名と,昨年に比べて約2倍もの人数の方が来られました.全てのデモ,研究紹介に対してポジティブな感想を頂くことができたので,しっかりと本研究室の魅力を伝えられたのではないかと思います.デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.

以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:62名(内アンケート協力者57名)
得票率(得票数/見学者数)
筋電グループ:50/57 = 87.7%
感性ブレイングループ:43/57 = 75.4%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
-魚にも感性があることが知って驚いた.その感性を知り過ぎたら魚が食べられなくなりそう.
-スタッフの方の対応がとてもよかった.
-のびのび研究されていると感じられて,研究室自体の雰囲気が良かった.
-難しそうだけど,興味のある研究をしていて楽しそうだった.
-義手は腕を失くした人の助けになると思う.より良い物の開発を頑張って!
-生物の動きが工学の分野に繋がっており,とても面白いと思った
-こういう学部もあるのかと驚いた
-3Dプリンタを用いた義手を初めて見ることができた.修理などにとても便利そうだと思った.
-将来的にどのような企業に就職できるのかも聞けると良かった.
-筋電の使い方は簡単にマスターはできないようですが,トレーニングも考えての研究は素晴らしいと思った.
-匂いについては鼻の機能が低下している方に応用できると思いました.
-3Dプリンタの義手にすごく興味がわきました.
-どの分野も今後まだまだ研究課題があるため,やりがいがあると思った.
-生体システムの研究はあまり見たことなかったが,今回の見学で興味がわいた.
-とてもイメージがつかみやすかった.
-人間以外の生物でも人間と同じようなデータがとれることはすごいと思った.
-専門的な研究をしておられ,わかり易く説明をして頂けたのでよかった.
-他の大学では見られなかった研究を見ることができた
-実際に使用されている機器を用いながら紹介されていて,わかりやすかった.
-専門知識のない人が理解しやすいように説明して頂きわかりやすかった.
-生体信号についてわかりやすく伝えてくれた.
-工学と生体の関係について詳しく知ることができてよかった.
-自分も大学に入れたら取り組んでみたい研究内容だった.
-特に匂いの研究が具体的でわかりやすかった.
-未来感があってよかった.
-感性に注目した研究では,小さな生物から人間の感性などを学べることに驚きました.
-生体に興味があったので面白かった.
-研究の応用がどのようなものか気になった.
-義手の説明がわかりやすかったです.
-義手の研究がとてもモチベーションが高そうだった.
-社会に役立つ研究をされていてとても素晴らしいと思いました.
-元高専生の方が意外とたくさんいて驚いた.
-機械,匂い,その他にもすごい研究があってたのしかった.
-年老いた人に対するアシストを行う研究もあると良いと思った.
-この研究室に来たくなった.

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各グループ・係の議事録は以下の通りです.
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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:五指義手,3Dプリンタ製義手,筋電マウス,VR訓練システム
説明者  :島田
実演者  :橘高,水口,中垣,南木

質問内容:
Q1.電極を貼る位置はどこでもいいのですか.
A1. はい.電極の位置を変えても筋電パターンを学習することは可能です.
Q2. 生まれつき手が無い方でも義手を操作できるのですか.
A2. 肩などの筋電信号を計測し,手の動きと対応付けることによって義手を操作 することは可能です.
Q3. その他の部位でも筋電信号を発生させることはできるのですか.
A3. 筋電信号は筋が存在する部位において発生させることが可能です.例えば,脚や顔の筋などでも発生させることができます.
Q4. 義手や筋電マウス以外で何か筋電信号を利用したものはあるのですか.
A4. はい.例えば,首から下が麻痺した方でも顔の筋電を利用して車椅子の操作 を行なうことなどが挙げられます.

感想:
少し緊張して早口になってしまったり,デモの準備をしているときなどの繋ぎの会話をうまくできなくて先輩方にかなり助けていただいたので反省しています.また,途中から義手の動作がうまくいかないときもありました.それでも,頷きながら真剣に説明を聞いてくださる方々もいらっしゃったり,もともと義手に対して興味を持っていた方にもお越しいただき,研究の魅力を伝えられたのではないかと感じました.今後もさらに参加者に理解していただいたり,体験してもらえるようなデモを検 討していきたいと思います.

今後の課題:
トラブル対策をまとめる,デモ内容の検討

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グループ名:感性ブレイングループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:魚のリアルタイム恐怖情動評価 & 匂い提示時のリアルタイム血管 剛性計測
説明者 :山下,戸塚,市原
実演者 :山下,戸塚,市原

質問内容:
Q1.就職先はどこか.
A1.去年だとメーカーが多かったです.(SONY,富士通,NEC…)
研究室によって就職先が制限されるようなことはほとんどありません.
Q2.学校生活は楽しいか.
A2.楽しいです.
Q3.高専生が途中から入るのは大変か.
A3.単位認定もされるので,問題ないと思います.
Q4.魚は恐怖の情動しかないのか.
A4.現在,快の情動もあると考えており,研究を進めています.
Q5.匂いに関して個人差はないのか.
A5.あります.これから個人差も考慮して研究を進めていく予定です.
Q6.匂いは何を使っているのか.
A6.今回提示したのはアロマですが,実験では実験用の薬品を使用しています.

感想:
スライドについて説明不足の点もあったが,難しい専門用語をあまり使わないよ うに説明したり,噛み砕いて説明したことで,見学者には理解してもらえたと思う.しかしながら,質疑応答の時間がしっかり取れなかったことや,デモの見栄えが今一つだと感じた.次回は,そのような点にも気をつけていきたい.

今後の課題:
スライドの改良,デモの改良

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統括・案内係1日目

気付いた点と注意事項:
◇例年よりかなり来客数が多かった.
-来客者の人数に合わせて研究紹介を短めにするなど,臨機応変に回転率を変える必要がある.
◇スポーツドリンクの本数
-60名の来客で2Lのアクエリアスが3本無くなった.
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