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第290回 学会シーズンは続く

2011.12.06

11月26日(土)は先週お知らせした第44回日本人間工学会中国・四国支部大会(山口県下関市)だけでなく,第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会(岡山県岡山市)も開催されました.

毎年この時期は学会シーズンということもあり,同じ日に別の大会が開かれることも珍しくありません.
第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会を担当された岡山大学の先生方から依頼があり,本研究室からはM2の村上 隆治君が研究発表を行いました.
単独参加での学会発表でしたが問題なく発表を終え,しかも当日行われた審査の結果,計測自動制御学会中国支部奨励賞を受賞することになりました.
4年生のときに研究を始めてからこれまでに費やした膨大な時間とエネルギー,そしてさまざまな経験によって,どんな問題をも軽々と乗り越えてしまうだけの実力を身につけた証拠だと思います.
素晴らしいです!

以下に村上君がまとめてくれた発表記録を引用します.
なお,表彰式は平成24年1月19日(木)に広島工業大学にて行われる予定です.
おめでとう!

皆様
村上です.
お忙しいところ失礼致します.
岡山大学で開催されました第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会の議事録をお送り致します.

■開催地: 岡山大学工学部1号館
■開催期間:2011年11月26日(土),27日(日)
■発表形式:口頭発表

筋電義手操作のためのバーチャルトレーニングシステムの提案と仮想Box and Block Testの実現
村上隆治,芝軒太郎,島圭介,辻敏夫,大塚彰,陳隆明
第20回計測自動制御学会中国支部学術講演会講演論文集,pp.154-155,Nov. 26, 2011

【質疑応答】
■どれくらいの期間の訓練を想定されているのか.
−できるだけ短期間が望ましく,これまでの実験の結果からおよそ5日程度を想定しています.
今後,長期間の訓練を実施予定なのでどのくらいの期間で十分なのかを判断していきたいと思います.

■健常者と切断者のデータから言える両者間の違いは何か.
−今回の結果は両者間で実験条件が異なるため,純粋な比較は困難です.
以前に同一条件で行った結果から違いを述べると,切断者のほうが手先速度がかなり速かったです.
これは被験者が筋電義手のユーザーであったことが理由と考えられますが,まだ切断被験者が1名のため,この方の運動能力が高いだけなのかもしれません.
今後は切断被験者を増やしていき,切断者間の共通点,健常者との違いなどを探っていきたいと思います.

■EMGの計測位置を上手く決める必要があるのではないか.
−おっしゃるとおりです.
現在は被験者の腕に触りながら試行錯誤的にEMGが上手く計測できそうな位置に電極を貼り付けています.
本研究室では適切な電極位置を決める手法を提案しておりますので今後はその導入を行う予定です.

【感想・反省点】
少し発表時間をオーバーしましたが,特に大きな問題はなく落ち着いて発表できました.
EMG信号になじみのない方もおられたようなのでEMG信号の波形を実際にお見せした方が良かったのかもしれません.
また,質問に対してもう少し簡潔に回答できるようにしていきたいと思います.

以上です.
それでは,失礼致します.