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第254回 学会シーズンは続く

2010.12.07

秋は学会のシーズンです.

11月最後の週末には第19回計測自動制御学会中国支部学術講演会が島根大学において行われ,M2の川本 敬之君が研究発表を行いました.
川本君は,今年の4月から現在の研究テーマに取り組み始めてまだ約半年ですが,短期間のうちに研究成果を挙げ,よく学会発表できるレベルにまでまとめあげたと思います.

今年度は川本君と同様,大学院で新しい研究テーマに取り組んでいる人が何人かいますが,全員,非常によくがんばっていると感心しています.
本人の努力とグループメンバーのサポートに敬意を表します.

以下は川本君がまとめてくれた学会発表の議事録です.
研究の魅力を十分にアピールできており,非常に良い発表だったと思います.

川本です.お忙しいところ失礼いたします.
第19回計測自動制御学会中国支部の議事録を送付致します.
<島根大学 2010年11月27日〜28日>
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【発表内容】
加速度信号を用いたバイオミュージックシステム
川本 敬之, 芝軒 太郎, 島 圭介, 辻 敏夫, 福田 修
第19回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集, pp. 152-153, 2010.

【質疑応答】
Q1.筋音成分,運動成分は同時に計測されるので操作が難しくなるのではないか.
A1.2つの成分は同時に計測されるが,いづれの成分が閾値を越えているかいないかを判断することで,別々の制御が可能となっているので操作に大きく影響することはない.
Q2.筋音制御モードと運動制御モードはどうやって切り分けるのか.
A2.あらかじめ操作者がどちらの演奏方法を使うかを選んでおくことで各モードを使い分ける.
Q3.R-LLGMNのように高度なNNを使わず,他のNNを使った場合はどうなのか.
A3.使ったことがないため分かりません.
Q4.識別対象の分解能を増やす必要があるのではないか.
A4.今回の実験では,筋音制御モードにおいて4方向の動作しか学習していないが,各動作の確率分布をベクトルとして考えることで360度あらゆる角度を表現できている.また,識別問題が難しくなるということも考えられるため,今回の実験では必要ないと考えられる.
※Q4については,いろいろな意見も踏まえて質問され,質問の意図がよく理解できず上手く答える事が出来ませんでした.

【感想・反省点】
質疑応答時間一杯まで質問を頂けたことから,発表内容はよく伝わったのではないかと思います.
しかし,質疑応答の中で十分答えられる内容の質問だったにもかかわらず,いろいろな意見を加えて質問されるうちに質問の意図がわからなくなり,上手く答えられない場面がありました.
発表の場では想定しないことが数々あるため,これからも訓練していかなければならないと痛感しました.