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地域イノベーション創出研究開発事業,終了しました

平成20年度から2年間にわたって取り組んできた地域イノベーション創出研究開発事業「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」が無事,終了しました.

「粘弾性インデックスに基づく血管ストレスモニタリングシステム」
■プロジェクトマネージャー:鵜川 貞二(日本光電工業株式会社)
■研究実施機関
 広島大学    広島大学病院
 県立広島大学  広島県立総合技術研究所
 日本光電工業株式会社   有限会社MIZOUE PROJECT JAPAN
 株式会社デルタツーリング 株式会社日本マイクロシステム
■管理法人:財団法人ひろしま産業振興機構
■研究費:平成20〜21年度総額 約8300万円


本プロジェクトでは,広島大学医歯薬学総合研究科・広島大学病院の先生方や各機関の研究者の方々と協力しながら,(1)手術用血管ストレス評価システム,(2)非観血計測プラットフォーム(自律神経活動評価,血管内皮機能評価,血管粘弾性評価),(3)血管内皮機能評価付自動血圧計という3つのテーマに取り組み,研究面での学術的貢献はもちろんのこと,医療現場・日常生活において実際に役立つ技術の確立を目指して研究を進めてきました.
現在は,手術用血管ストレス評価システム,自動車シート型血管ストレスセンサ,血管内皮機能評価付自動血圧計の3つに関して事業化・製品化の検討を行っています.

この間,研究メンバーの中村 隆治先生(広島大学医歯薬学総合研究科)が本研究に関連して博士学位論文をまとめられ,鵜川 貞二さん(日本光電),小島 重行さん(デルタツーリング)は本学大学院博士課程後期(社会人選抜)において博士学位の取得を目指して研究を進めておられます.
これまでにも卒業生の坂根 彰君が本研究テーマに関して博士学位を取得しており,また現在もアブドゲニ・クトゥルク君が博士課程後期に在学中です.


5月28日(金)には地域イノベーション創出研究開発事業の総括を兼ねてプロジェクトの母体である血管弾性研究会(第35回)を開催しました.
研究会ではM2の丸山 大海君,M1の久保 諒祐君,小松 雄亮君,堀内 徹也君,B4の木原 大輔君,平野 博大君が研究発表を行い,出席された先生方からさまざまなコメントや新しいアイデアをいただくことができ,極めて有意義な時間を過ごすことができました.

本研究会に限らず,学外のさまざまな分野の専門家の方々と交流する機会は貴重であり,新しい知識を得る絶好のチャンスです.
このような機会があればできるだけ参加し,積極的に発言するとよいでしょう.
学内では得難い経験ができると思います.

血管弾性研究会,今後も引き続き活発な活動を続けていければと思います.


2010/06/01